山辺郡
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人口3,420人、面積66.52km²、人口密度51.4人/km²。(2018年4月1日、推計人口)
下記の1村を含む。
- 山添村(やまぞえむら)
Contents
郡域
1880年(明治13年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。
- 奈良市の一部(都祁馬場町、荻町以南[1]および月ヶ瀬嵩)
- 大和郡山市の一部(新庄町)
- 天理市の大部分(櫟本町・和爾町・楢町・森本町・蔵之庄町・中之庄町・柳本町・渋谷町・檜垣町・遠田町・海知町・武蔵町を除く)
- 桜井市の一部(修理枝)
- 宇陀市の一部(室生三本松、室生大野、室生向淵以北)
- 山添村の大部分(室津・松尾・桐山・峰寺・的野・北野[2]を除く)
歴史
古代
式内社
テンプレート:大和国山辺郡の式内社一覧神名帳 | 比定社 | 集成 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
社名 | 読み | 格 | 付記 | 社名 | 所在地 | 備考 | |
凡例を表示 |
近世
「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。幕府領は奈良奉行が管轄。●は村内に寺社領が、○は村内に寺社除地[3]が存在。(147村)
幕末の知行
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 幕府領 | 24村 | 筑紫村、○吉田村(現・天理市)、○長柄村、小田中村、○東井戸堂村、西井戸堂村、○九条村、○永原村、○木堂村、備前村、○吐山村、○古向淵村[4]、新向淵村、上笠間村、○萱生村、指柳村、富堂村、杉本村、田井庄村、前栽村、小島村、小路村、○田村、○布留村 |
旗本領 | 25村 | ○守目堂村、○上津村、○下津村、大西村、春日村、広代村、中之庄村、中峯山村、吉田村(現・山添村)、○平等坊村、喜殿村、合場村、新庄村、○葛尾村[5]、○鵜山村、針ヶ別所村、○南之庄村、○小原村、○菅生村、○相河村、中豊前村、堂前村、助命村、遅瀬村、片平村 | |
幕府領・旗本領 | 1村 | 上総村 | |
藩領 | 伊勢津藩 | 55村 | ○杉原村、○大塩村、嵩村、獺瀬村、広瀬村、○岩屋村、毛原村、下笠間村、深野村、長瀬下村、長瀬中村、長瀬上村、髭無村、古大野村、大野上村、大野下村、緑川村、清水村、○無山村、○多田村、○染田村、○北白石村、○南白石村、○小山戸村、○馬場村、下山田村、福路寺村、○上山田村、中定村、浄土村、別所村[6]、下入田村、上入田村、南田村、井ノ市村[7]、小野味村、西針村、○東針村、○小倉村、上深川村、下深川村、切幡村、○勝原村[8]、三ヶ谷村、○箕輪村、○伏拝村、丹波市村、○福知堂村、○川原城村、三島村、○庄屋敷村、○別所村、○田部村、●○石上村[9]、岩屋ヶ谷村 |
伊勢久居藩 | 15村 | 上荻村、中荻村、下荻村、長滝村、上仁興村、下仁興村、苣原村、藺生村、○来迎寺村、豊井村、桃ノ尾村、○友田村、針ノ尾村、○甲岡村、○豊田村 | |
大和芝村藩 | 9村 | ○岸田村、○新泉村、○兵庫村、○乙木村、○山口村、○勾田村、御経野村、藤井村、内馬場村 | |
大和柳生藩 | 7村 | 南柳生村、六条村[10]、稲葉村、荒蒔村、上庄村、嘉幡村、庵治村 | |
大和柳本藩 | 4村 | 成願寺村、○中山村、○佐保庄村、○修理枝村 | |
津藩・柳生藩 | 1村 | 中村[11] | |
津藩・柳本藩 | 1村 | ○三昧田村 | |
幕府領・藩領 | 幕府領・芝村藩 | 1村 | ○園原村[12] |
幕府領・柳生藩 | 1村 | ○竹之内村 | |
旗本領・柳生藩 | 1村 | 岩室村 | |
その他 | 寺社領 | 1村 | ○熊橋村 |
寺社除地 | 1村 | 内山村 |
近現代
町村制以前
- 慶応4年
- 明治4年
- 明治8年(1875年)(124村)
- 明治9年(1876年)(121村)
- 明治10年(1877年)5月30日 - 庄屋敷村が三島村に合併。(120村)
- 明治12年(1879年) - 木堂村・山口村・内山村が合併して杣之内村となる。(118村)
- 明治13年(1880年)4月15日 - 郡区町村編制法の堺県での施行により、行政区画としての山辺郡が発足。添上郡奈良町に「奈良郡役所」が設置され、同郡および添下郡・広瀬郡・平群郡とともに管轄したが、まもなく「添上添下山辺広瀬平群郡役所」に改称。
- 明治14年(1881年)2月7日 - 大阪府の管轄となる。
- 明治15年(1882年) - 筑紫村が九条村に合併。(117村)
- 明治20年(1887年)11月4日 - 奈良県(第2次)の管轄となる。
町村制以降
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(9村)
- 山辺村 ← 滝本村、苣原村、上仁興村、下仁興村、藤井村、内馬場村、布留村、勾田村、川原城村、三島村、丹波市村、御経野村、田村、守目堂村、石上村、田部村、別所村、豊井村、豊田村、岩屋ヶ谷村(現・天理市)
- 二階堂村 ← 上ノ庄村、荒蒔村、稲葉村、合場村、小島村、嘉幡村、庵治村、備前村、吉田村、九条村、東井戸堂村、西井戸堂村、富堂村、岩室村、田井庄村、前栽村、指柳村、小田中村、杉本村、平等坊村、小路村、喜殿村、上総村、南柳生村、中村、六条村、平群郡北菅田村、南菅田村(現・天理市)
- 朝和村 ← 杣之内村、園原村、乙木村、竹之内村、佐保庄村、成願寺村、萱生村、中山村、岸田村、新泉村、兵庫村、三昧田村、長柄村、永原村、福知堂村(現・天理市)
- 福住村 ← 福住村、長滝村、山田村(現・天理市)
- 都介野村 ← 藺生村、小山戸村、相河村、南之庄村、甲岡村、来迎寺村、友田村、白石村、吐山村、針村(現・奈良市)
- 東里村 ← 小原村、上笠間村、下笠間村、深野村、染田村、多田村、無山村(現・宇陀市)
- 波多野村 ← 春日村、大西村、菅生村、西波多村、遅瀬村、中峯山村、広代村、中之庄村、吉田村、鵜山村、片平村、葛尾村、広瀬村(現・山添村)、嵩村(現・奈良市)
- 豊原村 ← 三ヶ谷村、勝原村、岩屋村、毛原村、切幡村、助命村、伏拝村、堂前村、箕輪村、大塩村(現・山添村)
- 針ヶ別所村 ← 針ヶ別所村、小倉村、上深川村、下深川村、荻村、馬場村(現・奈良市)
- 三本松村・大野村・古向淵村・新向淵村が宇陀郡三本松村の一部となる。
- 新庄村が添上郡治道村の一部となる。
- 修理枝村が式上郡上之郷村の一部となる。
- 明治26年(1893年)9月26日 - 山辺村が町制施行・改称して丹波市町となる。(1町8村)
- 明治30年(1897年)
- 明治35年(1902年)4月23日 - 朝和村の一部(杣之内)が丹波市町に編入。
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和29年(1954年)1月1日 - 丹波市町・朝和村・福住村・二階堂村が磯城郡柳本町・添上郡櫟本町と合併して天理市が発足し、郡より離脱。(5村)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)9月30日 - 波多野村・豊原村が添上郡東山村と合併して山添村が発足。(2村)
- 昭和32年(1957年)8月31日 - 山添村の一部(水間・別所)が添上郡田原村に編入。
- 平成17年(2005年)4月1日 - 都祁村が奈良市に編入。(1村)
変遷表
自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和20年 | 昭和21年 - 昭和30年 | 昭和31年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|
山辺村 | 明治26年9月26日 町制改称 丹波市町 |
昭和29年4月1日 天理市 |
天理市 | 天理市 | 天理市 | |
二階堂村 | 二階堂村 | |||||
朝和村 | 朝和村 | |||||
福住村 | 福住村 | |||||
針ヶ別所村 | 針ヶ別所村 | 昭和30年1月1日 都祁村 |
都祁村 | 平成17年4月1日 奈良市に編入 |
奈良市 | |
都介野村 | 都介野村 | |||||
豊原村 | 豊原村 | 豊原村 | 昭和31年9月30日 山添村 |
山添村 | 山添村 | |
波多野村 | 波多野村 | 波多野村 | ||||
添上郡 東山村 |
添上郡 東山村 |
添上郡 東山村 | ||||
東里村 | 東里村 | 昭和30年2月11日 宇陀郡 室生村の一部 |
平成18年1月1日 合併市制 |
宇陀市 |
脚注
- ↑ 旧・都祁村の区域。
- ↑ 一旦、1876年まで当郡所属だった部分を除く
- ↑ 領主から年貢免除の特権を与えられた土地。
- ↑ ○古向淵村・古向淵村之内馬場出方に分かれて記載。
- ↑ 記載は北葛尾村。
- ↑ 記載は福住別所村。
- ↑ 井ノ市村・長谷村に分かれて記載。長谷村については詳細不明。
- ↑ ○勝原上村・勝原下村に分かれて記載。
- ↑ 記載は寺社領が石上村、津藩領が磯上村。
- ↑ 後に一部を津県が管轄。
- ↑ 後に全域を柳生県が管轄。
- ↑ 寺社除地は後に芝村県が管轄。
- ↑ 同年4月27日(1868年5月19日)にかけて移管。
- ↑ 上山田村が山田村を称したとする史料や、もともと山田村が3村の総称だったとする史料もあり。
- ↑ いずれも元は同一村で、領主を区別するために表記のみ変更していたとする史料もあり。
参考文献
- 角川日本地名大辞典 29 奈良県
- 旧高旧領取調帳データベース