小平町
札幌・旭川から3時間圏内。90%以上が林野部に囲まれ、山間の農業生産地と二つの漁港を持つ。
町名の語源はアイヌ語の「オピラテンプレート:小書きペテンプレート:小書き」o-pira-us-pet(河口に・崖・ある・川)で、町の中央を流れる小平蘂川の名に由来する。小平蘂川上中流域は白亜紀の化石の産地である。夏は臼谷、鬼鹿など沢山の海水浴客で賑わう。
かつては留萌炭田を抱える産炭地であって、1947年(昭和22年)頃にはその最盛期を迎えた。鉄路も留萌本線留萌駅から羽幌線、天塩炭礦鉄道、達布森林鉄道などが延びていて昭和40年代までは活況を呈していたが、閉山後に衰退。1956年(昭和31年)に鬼鹿村を併合した時の人口は3万人近かったが、現在は3000人弱となっている。
Contents
地理
留萌管内中部、日本海側沿岸に位置。
隣接している自治体
人口
小平町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]。
- 小平町 - 字富岡,字花岡
沿革
- 小平蘂川流域はアンモナイトやビナガリュウや、ハドロサウルス類など、化石の産地である。
- 1782年(天明2年)松前藩が字臼谷及び字広富において、鰊、鮭漁を営む。
- 1880年(明治13年) 天登雁村字番屋(現在の広富)に天登雁村、鬼鹿村(おにしか)の戸長役場が設置される。
- 1887年(明治20年) 鬼鹿村の急激な人口増加により、戸長役場が天登雁村の番屋の沢から鬼鹿村の市街地に移転する。
- 1905年(明治20年) 花田家番屋(鰊番屋)の創建。
- 1906年(明治39年) 天登雁村が鬼鹿村に併合され、鬼鹿村に二級町村制が施行される
- 1919年(大正8年) 留萌町(現在の留萌市)から小平蘂村(おびらしべ)が独立し、小平蘂村に二級町村制が施行される(役場庁舎を臼谷に設置)
- 1924年(大正13年) 小平蘂村の役場庁舎が臼谷から小平市街地に新築移転する
- 1948年(昭和23年) 小平蘂村を小平村と改称する
- 1956年(昭和31年)9月30日 留萌郡鬼鹿村が小平村に編入される
- 1966年(昭和41年) 町制施行、小平町
行政
経済
主要産業は農業、漁業が盛ん。
農作物は米のほか、じゃがいもやピーマン、トウモロコシなどの各種野菜が採れる。米は全国食味コンクールでグランプリを獲得した事がある。また『アイボリーメロン』は、北海道では小平町のみで生産されている希少品種である。
近年ではトルコキキョウなどの花卉も小平の冷涼な気候により積極的に栽培されてきている他『黒毛和牛』なども出荷している。
海産物ではホタテの養殖をはじめ、全国の生産地へ苗貝を出荷している。またミズダコも水揚げされており、2017年には「タコ箱漁オーナー」が約10年ぶりに復活した。夏の短い期間はウニやナマコ、冬にはギンナンソウやカジカも獲れる。
掘り炭鉱は全て閉山し、今は露天掘りの炭鉱が一カ所のみ存在する[2]。
商業施設として農協直営のスーパーマーケット、Aコープ小平店が存在したが、2018年6月、売り上げの減少等を理由に閉店している[3]。
農協・漁協
- 南るもい農業協同組合(JA南るもい)小平支所
- 新星マリン漁業協同組合臼谷支所・鬼鹿支所
金融機関
郵便局
- 小平郵便局(集配局)
- 鬼鹿郵便局(集配局)
- 達布郵便局
- 小平本郷郵便局
- 臼谷簡易郵便局
公共機関
警察
- 留萌警察署小平駐在所・鬼鹿駐在所
姉妹都市・提携都市
教育
- 特別支援学校
- 小平高等養護学校(旧北海道鬼鹿高等学校跡地を利用)
- 中学校
- 小平、達布(H11.3閉校)、本郷(H18.3閉校)、鬼鹿(H27.3閉校)
- 小学校
- 小平、鬼鹿、達布(H17.3閉校)、本郷(H18.3閉校)、寧楽(H19.3閉校)、臼谷(H20.3閉校)
- 廃止された高等学校
交通
空港
道路
鉄道
かつてはいくつかの路線があったが、現在はすべて廃止されている。
バス
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
重要文化財
- 旧花田家番屋 - 道の駅おびら鰊番屋
町の指定文化財
- 鬼鹿松前神楽 - 鬼鹿松前神楽保存会
- 臼谷弁財天碑
出身・ゆかりのある有名人
- 石田明義(弁護士)
- 上草義輝(元衆議院議員、NPO法人理事長)
- 水谷豊(俳優、芦別市出身)
- 阿部雅司(スキーノルディック複合元日本代表、1992年アルベールビルオリンピック金メダリスト、現日本代表コーチ)
- 黒滝将人(元プロ野球千葉ロッテマリーンズ投手)
- 菅野範弘(スキージャンプ元日本代表、元学生チャンピオン、現日本代表コーチ)
- 菅野公則(スキージャンプ、日本代表コーチ)
- 滝下靖之(スキーアルペン、ダウンヒル元日本代表、1998/99年ヨーロッパカップダウンヒル種目別チャンピオン)
- 今巧(スキージャンプ元日本代表、元学生チャンピオン)
- 滝下樹理(スキーアルペン、ダウンヒル日本代表)
- 西村信二(スキーコンバインド、元日本代表)
- 長田愛未(スキーアルペン、全日本ジュニア指定選手)
- 堀口亘(堀口組会長)
- 松浦武四郎(探検家) - 当地を詩に詠み、同町に銅像がある
- 山本兵吉(マタギ)
- 運上弘菜(HKT48所属のアイドル)
脚注
- ↑ [|総務省統計局統計調査部国勢統計課] (2017-01-27) (CSV). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (Report). 総務省 . 2017閲覧..※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
- ↑ 北海道の現在の石炭鉱業 (PDF) .石炭ポータル(北海道環境・エネルギー室)北海道庁
- ↑ “唯一のスーパー次々閉店 道内の町村 バスや移動販売支援限界も”. 北海道新聞 (2018年6月9日). . 2018閲覧.
外部リンク