小島慶子
小島 慶子(こじま けいこ、1972年7月27日 - )は、タレント、エッセイスト[1]、ラジオパーソナリティ。TBSアナウンサー30期生。オーストラリアのパース在住[2]。2児あり。趣味は着物、乗馬、ピラティス。
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経歴
オーストラリアのパースで出生したのち[3]、父親の仕事の都合で、7歳のころはシンガポールに、8歳から9歳のころは中国返還前の香港と日本国外で暮らす。のち日本に帰国、日野市立三沢台小学校、学習院女子中・高等科へ進学。15歳のとき過食嘔吐を繰り返し、摂食障害を経験した[4][5]。学習院大学法学部政治学科卒業後、1995年4月、TBSにアナウンサー30期生として入社(同期には小川知子・堀井美香)[6][7]。TBS現・TBS放送センター建て替え移転後の最初のアナウンサーにあたる。
身長は172cmと女性アナウンサーとしては高いことから、後輩の小倉弘子とともに「TBSのツインタワー」といわれることがあった[8]。
新人のころ、写真週刊誌『FLASH』(光文社刊、1995年10月10日号)のインタビューで「若いうちはバラエティーに、将来は報道を担当したい」と語っていた。入社3年目(1997年11月)に番組宣伝がきっかけで『日立 世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターを務めた。
入社4年目(1998年)の秋、ラジオ番組『BATTLE TALK RADIO アクセス』の初代ナビゲーターになった。1999年に第36回ギャラクシー賞DJパーソナリティー部門賞を受賞している[9]。
30歳で長男出産[5]。産休が明けた後、『ニュースフロント』、『時事放談』と主に報道番組を担当する。33歳で次男出産[5]。産休が明けた後の2006年10月に、ラジオのレギュラー番組『久米宏 ラジオなんですけど』が始まる。
2009年3月末より『小島慶子 キラ☆キラ』のメインパーソナリティーに就く。
2010年4月3日にTBSを退社。10年前から独立を意識しており、幅広い分野で自らの可能性を追いたいと周囲に述べていたという[10][11]。4月28日の自身の番組内でこの報道を認めて、6月30日をもって退社する旨を告げた。退社後はキャスト・プラスに所属する[12]。キャスト・プラスもTBSの関連会社である。
2013年8月1日、キャスト・プラスからオスカープロモーションに移籍。テレビ制作会社勤務の夫が退職したのを機に、オーストラリアのパースに移住[13]。
人物
学習院女子中・高等科在学中は、21時以降はテレビ厳禁にされていたということから、『三宅裕司のヤングパラダイス』、オールナイトニッポン一部・二部を録音して通学中に聴いていたほどのヘビーリスナーであり、それがラジオパーソナリティとしての原点となる。『伊集院光のオールナイトニッポン』を第1回放送時から聴いていたことがあり、そのことから伊集院光と初めて一緒に仕事した時には感激したという[14]。そして2013年4月から『小島慶子のオールナイトニッポンGOLD』のパーソナリティとして、自分がよく聴いていたオールナイトニッポンのパーソナリティの一人になれたことについて「凄く光栄です」と話した[15]。
20代の頃は「女子アナ」に見られることに激しく抵抗して、髪をショートカットにして男っぽい格好をしていた[16]。
38歳で水着グラビアに挑戦(2010年10月4日発売分などの『週刊プレイボーイ』)。水着姿披露については、子供と一緒にプールや海へ行く時に着ているので特に抵抗はなかったという(2010年12月下旬発売の『週プレ』にて、小島と同じく異業種から水着グラビアに挑戦した森崎友紀との対談より)。
『キラ☆キラ』月曜レギュラーのビビる大木がプロレスの事を語った際、同姓であるプロレスラー小島聡に興味を示し、以後ファンになった[17]。
40歳になった時「40代半ばを過ぎると、女性は髪の毛が痩せて伸ばせなくなる」という話を聞き「人生最後のチャンスと思って」髪を伸ばし始めた。ショートカットだった髪は乳首の下まで伸びて人生最長のロングヘアになった[18]が、43歳の時に「長さと重さを持て余したから」と「面白そうだったから」という理由で髪を20センチ以上切り[19]、ショートカットに戻った。
『Qさま!!』のプレッシャーSTUDYで優勝2回、『ネプリーグ』では2016年から2017年にかけて2冠に輝く[20]など、クイズ番組でも活躍している。
日経BPが運営するウェブサイト『日経DUAL』で連載する『小島慶子のDUALな本音』において、40歳を過ぎてから主治医に軽度のADHDと診断されたことを明かした[21]。
主義・主張
- 「同級生にセクハラされたら手を握り、微笑んで『好きな人にしか見せたり触らせたりしないの』と答えるのが聡明な女の子です」「女性が『男はみんな5歳児』だと思って許してあげればすべてがうまくいきます」というメディアで女性が発信した意見に対しては「賛同する女性がいるなら別にいいのでは、と思う男性もいるでしょう。しょせん世の中は男性が回しているのだし、女性は魅力を武器に、したたかに世渡りするのが得策と信じている女性もいるでしょう」と前置きしたうえで、息子たちに、もしも女友達が「女は男を永遠の5歳児だと思えばいい」と言ったらどう思うかを尋ねた。するとその週刊誌の当該記事の掲載時点で11歳だった次男から「僕は5歳じゃないし、失礼な感じがする」と、さらに14だった長男から「男性に対してもだけど、女性のこともバカにしていると思う」と、それぞれ意見が出た。小島は「もしそんな友達がいたら、君の意見を伝えて、なぜ彼女がそう考えているのかを尋ねてみるといいよ」と息子たちに語りかけ、そして「私たちは互いをどう扱うべきなのか、対話の中で学びます。家庭や学校で、それは始まっているのです」と締め括った[22]。
- 2016年のある時、ある情報番組でカジノ法案について取り上げた際、画面の下に、「依存症怖いよね。だから生活保護受給者のパチンコは禁止」という視聴者のツイートが流れたが、小島はこれに対して「依存症になる可能性は誰にでもあります。リスクの高い人に対しては適切な対策がとられるべきですが、なぜこのツイートの主はそれを『生活保護を受給している人たち』に限ったのでしょうか。このツイートは、正論を言う体をとって生活保護受給者たちを差別し、バッシングすることが目的です。私は、そうと気づかなかった番組のスタッフには大きな問題があると感じ、生放送でそのように指摘しました」と明かしている[4]。
- サイボウズ社長の青野慶久による選択的夫婦別姓問題訴訟について賛同し、現在の戸籍制度は、非婚化が進みパートナーシップや生き方が多様化した今の日本ではもう無理があるのでは、と述べている[23]。
出演番組
テレビ
- ゴロウ・デラックス(TBS、2011年4月14日 - 2014年3月20日)
- ハートネットTV(2012年4月 - 、NHK Eテレ)「書き込み! 真相リサーチ」進行 役
- BSニュース 日経プラス10(BSジャパン、2013年4月4日 - )木・金曜日担当
- ノンストップ!(フジテレビ)
- ザ・インタビュー(BS朝日)
- ストライクTV(テレビ朝日、2013年 - 2014年3月)不定期
- アジアン・タイムズ(BSジャパン、2014年4月6日 - 2015年3月29日)MC
- ホワイト・ラボ〜警視庁特別科学捜査班〜 第1話(2014年4月14日、TBSテレビ)小早川明美 役
- 聖母・聖美物語 第63話(東海テレビ、2014年6月26日) 白鳥涼子 役
- 23時開店!女の談話室 スナックHKB23 (BS-TBS、2018年8月10日)
ラジオ
- 小島慶子のオールナイトニッポンGOLD(ニッポン放送(NRN)、2013年4月3日 - 10月2日)
- 小島慶子とミッツ・マングローブのオールナイトニッポンGOLD(ニッポン放送(NRN)、2013年10月9日 - 2014年12月17日)
アナウンサー時代の出演番組
テレビ
- 慢性吉本炎
- フレッシュ!
- おはようクジラ(1997年)[24][25]
- オールスター感謝祭リポーター
- 日立 世界・ふしぎ発見!ミステリーハンター
- 中居正広の家族会議を開こう
- 回復!スパスパ人間学(2002年9月、産休のため降板。後任は木村郁美)[24][25]
- ニュースフロント
- ママアナのデジ@缶 (後輩アナウンサーの山内あゆ、青木裕子、出水麻衣と共演)
- 時事放談 (2004年4月 - 2010年6月20日, 2005年10月に産休のため一時降板。2006年4月に復帰)
- NEWS サンデー・スコープ(2010年3月28日 - 2010年6月27日)
ラジオ
- BATTLE TALK RADIO アクセスナビゲーター(月曜-木曜、1998年10月5日 - 2002年12月26日)[24][25]
- 小島嵩弘の全国カラオケベスト10(1997年)[24][25]
- ストリーム(2006年9月4日 - 9月8日をはじめ、松本ともこの代理として最も多く出演)
- 伊集院光 深夜の馬鹿力(不定期)
- 伊集院光 日曜日の秘密基地(2007年4月29日、イレギュラーでのアシスタント)
- 久米宏 ラジオなんですけど (2006年10月7日 - 2009年3月28日、アシスタント 同局の大先輩の久米宏とコンビを組む)
- ケンタロウのおいしいラジオ(TBSラジオで『小島慶子 キラ☆キラ』に内包)
- ROCK ENTERTAINMENT 高見沢俊彦のロックばん(「クイズ速弾(はやびき)クエスチョン」の出題、2010年6月まで)
- 小島慶子 キラ☆キラ(TBSラジオ、2009年3月30日 - 2012年3月30日)
- ドライバーズ・リクエスト(JRN系全国ネット。TBSラジオでは上記番組に内包)
CM
- 日本司法支援センター 法テラス(2006年10月、ラジオCM)
- 荒木田修法律事務所(TBSラジオのみ)
- 社会保障と税の一体改革について:政府広報(2011年)
書籍
著書
- ラジオの魂(2011年3月18日、河出書房新社) ISBN 978-4309020310
- 小島慶子キラ☆キラ(TBSラジオ、2011年5月23日、アスペクト) ISBN 978-4757218673
- 女子アナ以前 〜あのころのわたしと、いま考えていること。〜(2011年7月23日、大和書房) ISBN 978-4479392132
- 絵になる子育てなんかない(2011年10月26日、幻冬舎、養老孟司との共著) ISBN 978-4344020832
- 気の持ちようの幸福論(2012年3月16日、集英社新書) ISBN 978-4087206340
- 女たちの武装解除(2012年8月18日、光文社) ISBN 978-4334977054
- 失敗礼賛 不安と生きるコミュニケーション術(2013年7月20日KKベストセラーズ) ISBN 978-4584135112
- コスプレ上手は、仕事上手!(2013年11月26日、集英社) ISBN 978-4087860351
- 解縛(げばく)しんどい親から自由になる(2014年2月18日、新潮社) ISBN 978-4103351115
- 大黒柱マザー(2014年12月10日、双葉社) ISBN 978-4575308006
- ゼロから始める 小島慶子のきもの修行(2015年3月20日、講談社) ISBN 978-4062194211
- 私の神様(2015年5月1日、幻冬舎) ISBN 978-4344027619
- 屈折万歳! (岩波ジュニア新書)(2015年9月19日、岩波書店) ISBN 978-4005008131
- その「グローバル教育」で大丈夫? (2015年12月7日、朝日新聞出版) ISBN 978-4023314689 ※ヤマザキマリとの共著
雑誌連載
写真集
脚注
- ↑ “いじめている君へ”. 朝日新聞デジタル. (2012年8月12日) . 2012年8月17日閲覧.
- ↑ “【小島慶子】オーストラリアに引っ越してみて驚いた! 衝撃なこと5選”. Amp. 株式会社ブラーブメディア. . 2016閲覧.
- ↑ “誰だって波瀾爆笑|2015/06/14(日)放送”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. . 2015閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 AERA 2016年12月26日号
- ↑ 5.0 5.1 5.2 小島慶子が実母との確執語る「母が連絡してくるたびに熱を出していた」週刊朝日 2013年12月13日号
- ↑ 「III.放送関係 7.アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』 東京放送、東京放送、2002-01。「1995.4<30期生> 3人入社(女3) 小川知子 小島慶子 堀井美香」
- ↑ 「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF) 東京放送、東京放送、2002-01。「95.4<30期生>3人入社 小川 知子 小島 慶子 堀井 美香」
- ↑ “「女子アナ・ウォッチング」第12回~フリーアナウンサー・小島慶子アナ”. リアルライブ. (2012年5月18日) . 2012閲覧.
- ↑ “第36回ギャラクシー賞受賞作品”. 放送批評懇談会 (1998年). . 2018閲覧.
- ↑ “TBS小島慶子アナが7月にも退社へ”. 日刊スポーツ. (2010年4月3日) . 2010閲覧.
- ↑ “10年前から独立意識…TBS小島アナ、フリーに転身へ”. 夕刊フジ (産業経済新聞社). (2010年4月3日) . 2010閲覧.
- ↑ Twitterでの発言:発言1, 発言2, 発言3, 発言4
- ↑ ある日、夫が無職に……一家の「大黒柱」になったタレント・小島慶子Newsポストセブン、2014.12.20
- ↑ 三才ムックVol.144『ラジパラ』・小島慶子インタビュー(8ページ)より。
- ↑ “11年ぶり夜登場 小島慶子「光栄」オールナイトニッポン出演”. スポーツニッポン. (2013年3月13日) . 2013年3月17日閲覧.
- ↑ “女を武器にして成功する方法【小島慶子vs石坂典子 壮絶本音対談1】”. ダイヤモンド・オンライン. (2015年4月24日) . 2016閲覧.
- ↑ “『小島慶子 キラ☆キラ』の小島慶子さん、ビビる大木さんが小島選手を応援に両国にやって来た! 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト” (2010年10月11日). . 2010年10月12日閲覧.
- ↑ “小島慶子 女を生きるよりも、自分を生きるということ。”. cakes. (2015年6月30日) . 2016閲覧.
- ↑ “断髪式”. WEB DRESS. (2015年11月12日) . 2016閲覧.
- ↑ “小島慶子、インテリ芸能人No.1に輝く…毒舌封印し謙虚に喜ぶ”. スポーツ報知. (2017年1月9日) . 2017閲覧.
- ↑ “小島慶子 40過ぎてADHDと診断され自分知った”. 小島慶子のDUALな本音. 日経BP (2018年7月2日). . 2018閲覧.
- ↑ AERA 2017年7月31日号
- ↑ 小島慶子「夫婦ありきの戸籍制度は、今の日本でもう無理がある」、AERA、2017年11月25日。
- ↑ 24.0 24.1 24.2 24.3 「III.放送関係 7.アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』 東京放送、東京放送、2002-01。「小島慶子 R「全国カラオケベスト10(1997)」「アクセス」 TV「おはようクジラ(1997)」「回復!スパスパ人間学」 BSも担当」
- ↑ 25.0 25.1 25.2 25.3 「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF) 東京放送、東京放送、2002-01。「小島 慶子…R「全国カラオケベスト10(97)」「アクセス」 TV「おはようクジラ(97)」「回復!スパスパ人間学」 BSも担当」
参考文献
- 『TBS50年史』 東京放送、東京放送、2002-01。
外部リンク
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