小山信也
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小山 信也(こやま しんや、1962年[1]5月7日[2] - )は日本の数学者。新潟県[1]新潟市[2]生まれ。東京大学理学部数学科卒業[1]。東京工業大学大学院理工学研究科数学専攻修士課程修了[1]。理学博士[1]。東洋大学理工学部教授[1]。専門は数学、整数論、ゼータ関数論、数論的量子カオス、量子エルゴード性など[1]。
業績
- 数論的多様体のセルバーグ・ゼータ関数が,ラプラシアンの行列式によって表されることを証明した[3].
- ビアンキ多様体のマース波動形式の L∞-ノルムに対する評価を改良した[4].
- ピカール多様体に対する素測地線定理の誤差項を改良した[5].
- ジャッケ・ラングランズ対応の像を決定し,その応用として数論的コンパクト面の素測地線定理を改善した[6].
- ヘッケL関数の量指標アスペクトに関する凸評価を改善した.
- ヘッケL関数の普遍性を,量指標アスペクトに関して証明した(見正秀彦との共同研究)[7].
- アイゼンシュタイン級数の量子エルゴード性を,ビアンキ多様体に対して証明した[8].
- 量子エルゴード性のレベル・アスペクトが成立することを発見し,証明した[9].
- 絶対ゼータ関数を定義し,基本的な諸性質を証明した(黒川信重,Anton Deitmarとの共同研究)[10].
- 多重ゼータ関数のオイラー積表示などいくつかの実例を計算した(黒川信重との共同研究)[11].
- 一般化された置換のゼータ関数の行列式表示を与えた(中島さち子との共同研究)[12].
- セルバーグ・ゼータ関数のオイラー積の収束性を,臨界領域内で初めて証明した(金子生弥との共同研究).
著書
- 『セルバーグ・ゼータ関数~リーマン予想への架け橋』(日本評論社,2018年7月)
- 『リーマン教授にインタビューする ~ゼータの起源から深リーマン予想まで』(青土社,2018年4月)
- 『ゼータへの招待』 (日本評論社,2018年2月)[黒川信重との共著]
- 『ラマヌジャン・ゼータ関数論文集』 (日本評論社,2016年2月)[黒川信重との共著]
- 『素数とゼータ関数』(共立出版,2015年10月)
- 『ABC予想入門』 (PHP研究所,2013年3月)[黒川信重との共著]
- 『すべての人の微分積分学』 (日本評論社,2013年3月)[中島さち子との共著]
- 『リーマン予想の数理物理』 (サイエンス社,2011年11月)[黒川信重との共著]
- 『素数からゼータへ,そしてカオスへ』(日本評論社,2010年12月)
- 『多重三角関数論講義』(日本評論社,2010年11月)[黒川信重との共著]
- 『絶対数学』(日本評論社,2010年9月)[黒川信重との共著]
- 『リーマン予想のこれまでとこれから』(日本評論社,2009年11月)[黒川信重との共著]
訳書
- 『オイラー博士の素敵な数式』(日本評論社,2008年2月)
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 Amazon.co.jp: 小山 信也:作品一覧、著者略歴
- ↑ 2.0 2.1 Website of Shin-ya Koyama
- ↑ “Selberg zeta functions and the determinants of the Laplacians”. Proc. Japan Acad.. . 2017閲覧.
- ↑ “L-infinity norms of eigenfunctions for arithmetic hyperbolic 3-manifolds”. Duke Math. J.. . 2017閲覧.
- ↑ “Prime geodesic theorem for the Picard manifold under the mean-Lindelöf hypothesis”. Forum Math.. . 2017閲覧.
- ↑ “Prime geodesic theorem for arithmetic compact surfaces”. Int. Math. Res. Notices. . 2017閲覧.
- ↑ “Universalilty of Hecke L-functions in the Grossencharacter-aspect”. Proc. Japan Acad.. . 2017閲覧.
- ↑ “Quantum ergodicity of Eisenstein series for arithmetic 3-manifolds”. Comm. Math. Phys.. . 2017閲覧.
- ↑ “Equidistribution of Eisenstein series in the level aspect”. Comm. Math. Phys.. . 2017閲覧.
- ↑ “Absolute zeta functions”. Proc. Japan Acad.. . 2017閲覧.
- ↑ “Mutltiple zeta functions: the double sine function and the signed double Poisson summation formula”. Composite Math.. . 2017閲覧.
- ↑ “Zeta functions of generalized permutations with application to their factorization formulas”. Proc. Japan Acad.. . 2017閲覧.
典拠レコード: