小僧寿し
株式会社小僧寿し(こぞうずし、英語: Kozosushi Co., LTD.)は、持ち帰り寿し店を展開する日本の株式会社である。本社所在地は東京都品川区。
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概要
イメージキャラクターは「鉢巻太助(はちまきたすけ)」。小僧寿し(旧sushi花館)の名で展開する持ち帰り寿司の店舗は現在約450店。他の業態に、立ち食い寿司の鉢巻太助[1]、子会社の茶月東日本が運営する茶月、ラーメン店麺屋黒琥(めんやくろこ)(麺や小僧からのリニューアル)がある。
歴史
1964年(昭和39年)にできた「スーパー寿司・鮨桝」がその前身で、1968年(昭和43年)にフランチャイズを採用してからは日本全国に次々と店舗が出来るようになった。海外にも進出している。
1980年代には直営店、フランチャイズ加盟店合わせて2000店舗を数え、1991年にはチェーン全体の売上高が1000億円を超えていたが、回転寿司チェーンが台頭し、スーパーが寿司販売に力を入れたことで、持ち帰り寿司市場との競合が激化し、2000年代以降は赤字体質が定着した[2]。
2014年11月14日には赤字体質からの脱却のため、2015年7月までに不採算店100店を閉鎖、半数の50店をラーメン店「麺や小僧」へ業態転換すると発表[3]。その後、2016年5月13日、ラーメン事業からの撤退を発表した[4]。2016年内に店舗閉鎖完了の見込みと報じられている[5]。
年表
- 1964年 - 「スーパー寿司・鮨桝」創業。
- 1965年 - 株式会社鮨桝を設立。
- 1970年 - シンエーフーヅ株式会社が、小僧寿し事業部を開設し、「小僧寿し」のチェーン展開を始める。
- 1972年 - 株式会社小僧寿し本部を設立。
- 1986年 - 大阪府吹田市に本社移転。
- 1990年 - 「sushi花館」の店舗展開を開始。
- 1994年 - 株式を店頭公開(現在のジャスダック)。
- 2002年 - 株式会社東京小僧寿しを吸収合併。東京都豊島区南池袋に本社移転。
- 2004年 - ジャスダック証券取引所へ上場。
- 2005年 - 株式会社すかいらーくと資本業務提携。
- 2006年 - 株式会社すかいらーくが株式公開買付を行い、連結子会社化。
- 2007年 - 東京都武蔵野市境南町に本社移転。
- 2008年 - 子会社である株式会社小僧寿し静岡(静岡県静岡市)、株式会社小僧寿し長野(長野県松本市)、株式会社小僧寿し岡山(岡山県岡山市)を解散。
- 2011年 - 東京都立川市錦町に本社移転。
- 2012年
- 2月 - すかいらーくと資本業務提携を解消[6]。イコールパートナーズ株式会社が、すかいらーく所有の株式を買い取ることを目的に小僧寿し本部に対して株式公開買付の実施を決定[7]。
- 6月 - 株式会社小僧寿し本部から株式会社小僧寿しへ商号変更[8]。東京都中央区築地に本社移転[9]。
- 8月 - 第三者割当増資による新株発行および親会社の保有する株式の売却により、イコールパートナーズの連結子会社から外れる[10][11]。
- 10月 - 同年9月に新設した子会社の茶月東日本が、春陽堂グループより持ち帰り寿司チェーン「茶月」「神田一番寿司」「百花撰」のうち関東地区の店舗(直営60店舗、FC27店舗)の営業譲渡を受ける[12]。
- 2013年
- 2016年
特徴のある店舗
2007年初頭まで存在した青森県弘前市の城東高田店はコンビニエンスストア「ミニストップ」城東高田店に併設されていた。これは、同じ建物に当店と「ミニストップ」が同居していた事によるものである。なお、当時は入口が別で、ミニストップも同時期に閉店している。
営業時間は11時から19時までで、併設のミニストップは24時間営業。なお、「小僧寿し」の営業時間に限り、「ミニストップ」の店舗間の移動が可能。また、店内に「キッズコーナー」がある。
かつてのフランチャイジー
- 関西スーパーマーケット - 1988年(昭和63年)5月に、当時展開していた23店を株式会社小僧寿し関西地区本部へ営業譲渡した。
- 小僧寿し山陽グループ - 広島県福山市に本社を置き、広島県東部と岡山県において店舗を展開していた。売上の減少から2014年(平成26年)11月24日付で事業を廃止し、12月10日付で広島地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産した[20]。
- 丸和(現・ユアーズ) - 福岡県と山口県での大規模フランチャイジーだった。小僧寿しのすかいらーくグループ入りを契機に、より柔軟な対応を取りたいとして2007年(平成19年)8月いっぱいで契約を解消し、独自のブランド「寿司本舗 季咲楽」に転換した。
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スポンサー番組
以下はいずれも、かつてスポンサードしていた番組である。
- ドラえもん - タイアップ企画を行っていたこともあった。
- おはようワイド・土曜の朝に
- 加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ
- たけし・逸見の平成教育委員会
- 痛快なりゆき番組 風雲!たけし城
- ドラゴンクエスト
CMモデル
- 井上順 - 一時期CMモデルを務めた。
- 中村敦夫 - 一時期CMモデルを務めた。
- 大山のぶ代 - 一時期CMモデルを務めた。また、ドラえもんの声で出演している。
- 山口弘美 - 1992-1993年にCMモデルを務めた。
- 藤本美貴 - 2012年8月から。テレビCMでは、「鉢巻太助」と自身の愛称(ミキティ)にちなんで、「はちまきまきてぃ」というキャラクターに扮する[21]。
脚注
- ↑ 小僧寿しが激安「立ち食い寿司」参入! “プチ贅沢”がウリ!? 日経トレンディネット、2013年5月7日
- ↑ 松浦 大 (2013年2月25日). “小僧寿し大リストラ、社員も直営店も4割減”. 東洋経済 . 2015閲覧.
- ↑ “事業方針策定についてのお知らせ” (プレスリリース), 小僧寿し, (2014年11月14日) . 2015閲覧.
- ↑ 「新生小僧寿しチェーン」の成長戦略について」 株式会社小僧寿し・平成28年5月13日
- ↑ 『日本経済新聞』2016年11月15日付朝刊
- ↑ 資本業務提携契約解消についてのお知らせ 株式会社小僧寿し本部・平成24年2月14日
- ↑ イコールパートナーズ株式会社による当社普通株式に対する公開買付けに関する賛同意見表明のお知らせ 株式会社小僧寿し本部・平成24年2月14日
- ↑ 「資本準備金の額の減少及び剰余金の処分」及び「商号変更及び定款一部変更」並びに「会計監査人の選任」に関するお知らせ 株式会社小僧寿し本部・平成24年4月26日
- ↑ 本店所在地変更のお知らせ 株式会社小僧寿し本部・平成24年5月30日
- ↑ “第三者割当による新株式発行に関するお知らせ” (プレスリリース), 小僧寿し, (2012年8月14日) . 2012閲覧.
- ↑ “親会社及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ” (プレスリリース), 小僧寿し, (2012年8月14日) . 2012閲覧.
- ↑ 子会社の設立及び子会社における事業の一部譲受けに関するお知らせ - 小僧寿し・2012年7月27日
- ↑ その他の関係会社の異動に関するお知らせ - 小僧寿し・2013年3月29日
- ↑ 会社分割(簡易新設分割)による子会社設立に関するお知らせ - 小僧寿し・2013年8月23日
- ↑ 株式会社阪神茶月および株式会社スパイシークリエイトの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ - 小僧寿し・2016年5月26日
- ↑ 株式会社けあらぶの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ - 小僧寿し・2016年6月13日
- ↑ 本店移転に関するお知らせ - 小僧寿し・2016年8月22日
- ↑ 資本業務提携契約の締結並びに主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ - 小僧寿し・2016年11月30日
- ↑ 株式会社小僧寿しとの資本業務提携に関するお知らせ - アスラポート・ダイニング・2016年11月30日
- ↑ “広島・福山の「小僧寿し山陽グループ」が破産決定受け倒産”. 不景気.com. (2014年12月18日) . 2015閲覧.
- ↑ ミキティ ママ初のCMはすしキャラ“はちまきまきてぃ”(「スポーツニッポン」2012年7月27日付記事)