宮本信子
宮本 信子(みやもと のぶこ、戸籍名;池内 信子[1]、旧姓;宮本、1945年3月27日[2][3] - )は、日本の女優、歌手。北海道小樽市生まれ[3]、愛知県名古屋市育ち[4][5]。愛知淑徳高等学校卒業[3][2]。夫は伊丹十三。長男は池内万作。所属事務所は東宝芸能[1](1990年から)。俳優の千秋実と父が従兄弟。
Contents
来歴・人物
1963年、高校卒業後、文学座附属演劇研究所に入所[3][2]。
1964年、木村功が中心メンバーの劇団青俳に入団後にフリーとなる。
映画『日本春歌考』での共演が縁で、1969年に伊丹と結婚[2]した。子どもが3歳頃よりおおよそ2年間、毎日自作の物語を作って聞かせていた[6]。子育てが一段落した1984年に夫がメガホンを取った『お葬式』に主演してブレイク(以降の伊丹作品には全て出演)。続く『マルサの女』で大ブレイク。作品ごとに多彩で多様なキャラクターを演じ、美人役からブサイク役までをこなす演技力で、国内の映画賞を多数受賞。
伊丹は「妻はいい女優なのに、なかなか主役の話が来ない。ならば彼女を主役にした映画を自分で撮ってしまえば良い」と、「お葬式」に起用したと述べている[7]。
伊丹とは芸能界きってのおしどり夫婦であった。伊丹十三記念館の館長を務めており、グッズ作りなども行なっている。
1997年の伊丹との死別を機にジャズシンガーとしての活動を開始。2005年2月にライヴ・アルバム『Jazz in Tokyo Live@Toranomon Nobuko Miyamoto』をリリースした[8]。
伊丹の自殺以降は映画への出演を控えていたが(「映画館に入るのも恐くなった」という)、2007年に『眉山-びざん-』で実に10年ぶりの映画出演を果たす。
2011年、『阪急電車 片道15分の奇跡』で第36回報知映画賞助演女優賞を受賞[9]。
小唄・ジャズダンスが趣味で[3]、『あげまん』や『マルタイの女』でその経験が活かされている。
『あまちゃん』放送当時、同作と同作直後に生放送される『あさイチ』を視聴、『あさイチ』のキャスターである井ノ原快彦(V6)・有働由美子(NHKアナウンサー)が行う「あま受け」を楽しんでいた[10]。蟹江敬三・一平親子とはそれぞれNHK『連続テレビ小説』で夫婦・親子として共演している(『どんど晴れ』で一平と親子役、『あまちゃん』で敬三と夫婦役)。
出演作品
テレビドラマ
NHK
- 大河ドラマ
- 連続テレビ小説
- ゆっくりおダイエット(1994年) - ひろ子 役
- さよなら五つのカプチーノ(1998年) - 遠藤道子 役[12]
- 農家のヨメになりたい(2004年5月 - 6月) - 小野タマ 役
- 続・遠野物語(2010年12月) - 菊池セツ 役
- 奇跡の人(2016年4月 - 6月、NHK BSプレミアム) - 都倉風子 役 [13]
日本テレビ系列
- われら弁護士(1968年) - 川口晴子 役
- おひかえあそばせ(1971年4月 - 9月) - 池西梅子 役
- 熱中時代 第2シリーズ 第20話「北野先生お父さんになって」(1980年) - 田中布美江 役
- 日本テレビ開局45周年記念 橋田壽賀子スペシャル テレビ、翔んだ(1998年)
- 火曜サスペンス劇場「考古学者 佐久間玲子」(2001 - 2003年) - 佐久間玲子 役
- 貴賓室の怪人(2002年) - 船越麗子 役
- 火曜ドラマゴールデン「カリスマ占い師殺人鑑定」(2006年) - すずこ 役
TBS系列
- 泣いてたまるか(1967年) - 河村節子 役
- フジ三太郎(1968年) - フジビワ子 役(1話 - 26話まで)
- うちの子にかぎって…(1984年) - 池田先生 役
- コカ・コーラTVスペシャル 風にむかってマイウェイ(1984年) - 吉野ミドリ 役
- JNN50周年記念ドラマ 天国で君に逢えたら (2009年) - 和田みずほ 役
- この世界の片隅に(2018年) - 森田イト 役[14]
フジテレビ系列
- 銭形平次(1967年) - 早苗 役
- 三匹の侍 第5シリーズ 第20話「白い幻花」(1968年) - 浪野 役
- 八州犯科帳 第3話「忘れな草に泣く女」(1974年) - お加乃 役
- 北の国から(1982年) - 本多好子 役
- 悦子逆転(1982年、東海テレビ) - 悦子 役
- 人間の証明(1993年) - 八杉恭子 役
- Dr.コトー診療所2006第11話(2006年) - 五島沙知子 役
- 坊っちゃん(2016年) - 清 役
テレビ朝日系列
- 鬼平犯科帳 第56話「金太郎そば」(1970年、NET / 東宝) - お竹 役
- 非情のライセンス 第2シリーズ 第3話「兇悪の序曲」(1974年) - 本多和子 役
- 必殺からくり人・血風編 第1話「魔窟に潜む紅い風」(1976年) - お国
- 森繁久彌のおやじは熟年 第2話(1981年) - 小谷信子 役
- 芸者小春の華麗な冒険(1991年) - 小春 役
- 土曜ワイド劇場「春らん漫!花の京都・熟年探偵団!!」(2007年) - 桜井さくら 役
テレビ東京系列
- 飛んで火に入る春の嫁(1998年) - 浅野妙子 役
WOWOW
- 私という運命について(2014年) - 佐藤佐智子 役
映画
- 日本春歌考(1967年) - 里見早苗 役
- 男はつらいよ 純情篇(1971年) - 絹代 役
- 四季・奈津子(1980年) - 奈津子が出演する映画の俳優 役
- ときめきに死す(1984年) - 旅館の女将 役
- お葬式(1984年) - 雨宮千鶴子 役
- タンポポ(1985年) - タンポポ 役
- マルサの女(1987年) - 板倉亮子 役
- マルサの女2(1988年) - 板倉亮子 役
- スウィートホーム(1989年) - 早川秋子 役
- あ・うん(1989年) - 門倉君子 役
- ファンシイダンス (1989年) - 塩野静子 役(友情出演)
- あげまん(1990年) - ナヨコ 役
- ミンボーの女(1992年) - 井上まひる 役
- 大病人(1993年) - 向井万里子 役
- ヤマトタケル(1994年) - ヤマトヒメ 役
- 静かな生活(1995年) - 団藤さんの奥さん 役
- スーパーの女(1996年) - 井上花子 役
- ラヂオの時間(1997年) - 山崎ルミ子 役
- マルタイの女(1997年) - 磯野ビワコ 役
- 眉山-びざん- (2007年) - 河野龍子 役
- 阪急電車 片道15分の奇跡(2011年) - 萩原時江 役
- 聯合艦隊司令長官 山本五十六(2011年) - 高橋嘉寿子 役[15]
舞台
- 油屋おこん(1998年、京都南座)
- うさぎ一座物語(1999年、大阪松竹座)
- 雪やこんこん (1999年、こまつ座)
- あげまん(2000年、中日劇場)
- 紙屋町さくらホテル(2001年、新国立劇場)
- おやすみの前に(2002年5月、PARCO劇場)
- 港町十三番地(2003年3月 - 4月、芸術座)
- 港町十三番地(2004年7月、梅田コマ劇場)
- 眉山-びざん-(2007年、明治座)
劇場アニメ
- かぐや姫の物語(2013年) - 媼 役
ラジオ
- 都会の二つの顔(1963年) ※ラジオテレビ記者会年間最優秀作品賞・芸術祭奨励賞
- 鳥の名前の少年 あるいは、ある小惑星探査機の冒険(2011年12月24日) - ナレーション
その他のテレビ番組
- 第33回年忘れにっぽんの歌(2000年12月31日、テレビ東京、於:明治座)※宮本は『港町十三番地』、『さのさ』、『テネシーワルツ』を歌唱
- 人生が変わる1分間の深イイ話(2013年11月19日、日本テレビ)
- にっぽん紀行「ひだまりの散歩道〜瀬戸内 弓削島〜」(2014年5月7日、NHK) - 案内役
- 第68回NHK紅白歌合戦(2017年12月31日、NHK) - ゲスト審査員
CM
- ハウスジャワカレー(1970年) - 伊丹十三と共演
- 味の素「マヨネーズDo」 - 伊丹十三と共演
- ツムラ - 伊丹十三と共演
- 納豆・金のつぶシリーズ(2000年 - 2002年)
- 資生堂 プリオール - 原田美枝子と共演
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “宮本信子”. 東宝芸能オフィシャルサイト. . 2014-4-28閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 引用エラー: 無効な
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タグです。 「prf
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 “プロフィール”. 宮本信子 Official Site. . 2014-4-28閲覧.
- ↑ “ひとりごと 宮本信子”. ZAKZAK. . 2014-4-28閲覧.
- ↑ “タンポポだより 「・・・紋別・ホワイトコンサート・・・」”. 宮本信子 Official Site. . 2014-4-28閲覧.
- ↑ 長新太アンコール 伊丹十三「長さん賛」より
- ↑ 伊丹『「お葬式」日記』287p
- ↑ “CD・DVD”. 宮本信子 Official Site. . 2014-4-28閲覧.
- ↑ “宮本信子「新しい何か始まる予感」…第36回報知映画賞” (日本語). シネマ報知. 報知新聞社 (2011年11月29日). 2012年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2011閲覧.
- ↑ 「あまちゃん」ブームで評価を上げたイノッチの“受ける力”アサ芸プラス、2013年10月7日
- ↑ “紫綬褒章に羽生選手・宮本信子さん・玉三郎さん”. 読売新聞. (2014年4月28日) . 2014-4-28閲覧.
- ↑ NHKドラマ館 さよなら五つのカプチーノ - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
- ↑ “銀杏BOYZ ・峯田、連ドラ初主演 麻生久美子と13年ぶり共演”. ORICON STYLE (2016年3月11日). . 2016閲覧.
- ↑ “ドラマ「この世界の片隅に」追加キャストに二階堂ふみ、村上虹郎、宮本信子ら”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2018年6月4日) . 2018閲覧.
- ↑ “聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-”. 日曜洋画劇場. . 2016閲覧.
外部リンク
テンプレート:歴代の新語・流行語大賞の受賞者 (年間大賞選定以前)
テンプレート:日本アカデミー賞最優秀主演女優賞
テンプレート:報知映画賞助演女優賞 テンプレート:日本映画批評家大賞助演女優賞