宮崎自動車道
宮崎自動車道(みやざきじどうしゃどう、MIYAZAKI EXPRESSWAY)は、宮崎県えびの市のえびのジャンクション (JCT) で九州自動車道から分岐し、同県宮崎市に至る、延長80.7キロメートル (km) の高速道路(高速自動車国道)である。略称は宮崎道(みやざきどう、MIYAZAKI EXPWY)。
法定路線名は九州縦貫自動車道宮崎線だが、門司インターチェンジ (IC) - えびのJCTは鹿児島線と重複区間であり、えびのJCT以東は宮崎線の単独区間となる。えびのJCTから鹿児島方面が開通するまでは、えびのIC - えびのJCTは宮崎自動車道扱いだった。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、東九州自動車道(北九州JCT - 清武JCT間)とともに「E10」が割り振られている[1]。
Contents
インターチェンジなど
- 全線宮崎県内に所在。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。
- スマートインターチェンジ (SIC) は背景色■で示す。
- バスストップ (BS) のうち、○は運用中、◆は休止・廃止、無印はBSなし。
- その他略字は、JCTはジャンクション、ICはインターチェンジ、SAはサービスエリア、PAはパーキングエリア、TBは本線料金所をそれぞれ示す。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
21 | えびのJCT | E3 九州自動車道 | 0.0 | えびの市 | |||
- | 飯野BS | 7.6 | ○ | ||||
1 | 小林IC | 県道1号小林えびの高原牧園線 | 15.9 | ○ | 小林市 | ||
- | 霧島SA | 18.7 | |||||
2 | 高原IC | 国道221号 | 26.5 | ○ | 高原町 | ||
- | 日向高崎PA | 30.1 | 都城市 | ||||
- | 高崎東BS | 38.0 | ○ | ||||
- | 都城北BS | 45.8 | ○ | ||||
3 | 都城IC | 国道10号 都城志布志道路(事業中) |
46.9 | ||||
- | 高城BS | 50.5 | ○ | ||||
3-1 | 山之口SA/SIC | 都城市道 山之口SA南通線・北通線[2] 国道269号(市道経由) |
51.9 | スマートIC併設 | |||
- | 天神トンネル | 上り 1,670m 下り 1,650m |
宮崎市 | ||||
4 | 田野IC | 県道28号日南高岡線 | 68.0 | ||||
- | 田野東BS | 70.1 | ○ | ||||
4-1 | 清武JCT | E10 E78 東九州自動車道 | 74.3 | ||||
- | 清武BS | 78.0 | ○ | ||||
- | 清武PA | (78.7) | 上り線のみ | ||||
- | 宮崎TB | 本線料金所 | 79.0 | ||||
- | 清武PA | 79.2 | 下り線のみ | ||||
5 | 宮崎IC | 国道220号(宮崎南バイパス) | 80.7 | ||||
E98 一ツ葉道路南線(宮崎東環状道路)に接続 |
歴史
- 1966年(昭和41年)7月31日 : 国土開発幹線自動車道建設法の改正により九州縦貫自動車道宮崎線が追加される。
- 1967年(昭和42年)11月22日 : 高速自動車国道の路線を指定する政令の改正により九州縦貫自動車道宮崎線が高速自動車国道に指定される。
- 1976年(昭和51年)3月4日 : えびのIC/JCT - 高原IC開通。
- 1981年(昭和56年)
- 2000年(平成12年)3月25日 : 清武JCT開通により東九州自動車道と接続。
- 2005年(平成17年)10月1日 : 日本道路公団民営化により西日本高速道路株式会社へ継承。
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)6月11日 : 国土交通省より、山之口SAにスマートインターチェンジの追加設置が許可される[3]。
- 2016年(平成28年)9月24日 : 山之口SA内に山之口スマートICが供用開始[4]。
路線状況
車線・最高速度
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | |
---|---|---|---|
大型貨物等 三輪・牽引 |
左記を除く車両 | ||
えびのJCT - 山之口SA | 4=2+2 | 80 km/h (法定) |
100 km/h (法定) |
山之口SA - 片井野トンネル東坑口 | 80 km/h (指定) | ||
片井野トンネル東坑口 - 宮崎TB | 80 km/h (法定) |
100 km/h (法定) | |
宮崎TB - 宮崎IC | 60 km/h (指定) |
※2013年8月1日午前10時より、一部区間において最高速度規制の引き上げ試行が行われている。対象区間は高原IC - 山之口SA間(約26 km)と片井野トンネル東坑口 - 宮崎本線料金所間(約14 km)で、それまでの指定最高速度の80 km/h規制から高速自動車国道の法定最高速度である100 km/hに引き上げられた[5]。
サービスエリア・パーキングエリア
宮崎道にはサービスエリア (SA) とパーキングエリア (PA) が2ヶ所ずつ(霧島SA・日向高崎PA・山之口SA・清武PA)ある。宮崎道で売店があるエリアはサービスエリアに限定され、パーキングエリアにはトイレと自動販売機しかない。売店は24時間営業ではない。レストランは山之口SAには無く、霧島SAにのみ設置されている。
また、霧島SAの給油所が2009年3月31日に廃止されたことで宮崎道には給油所は設置されていなかったが、2014年3月の東九州道 延岡 - 宮崎間の全線開通で宮崎道の通行量が増加したことや、延岡から鹿児島方面へ向かう場合に200 km以上給油が不可能になることが問題視され、同年7月31日より霧島SAのガソリンスタンドが営業を再開した[6][7]。
トンネル
- 天神トンネル(山之口SA - 田野IC) : 上り線1,670 m 下り線1,650 m
区間名 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
えびのJCT - 都城IC | 0 | 0 |
都城IC - 田野IC | 2 | 2 |
田野IC - 宮崎IC | 0 | 0 |
合計 | 2 | 2 |
道路管理者
- NEXCO西日本九州支社
- 宮崎高速道路事務所 : 全線
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 |
---|---|---|---|
えびのJCT - 小林IC | 8,249 | 8,353 | 9,108 |
小林IC - 高原IC | 7,721 | 8,001 | 8,504 |
高原IC - 都城IC | 7,620 | 8,211 | 8,365 |
都城IC - 田野IC | 13,182 | 14,018 | 14,375 |
田野IC - 清武JCT | 13,471 | 14,607 | 14,781 |
清武JCT - 宮崎IC | 9,757 | 9,836 | 10,660 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
地理
通過する自治体
接続する高速道路
ギャラリー
- Kakutou Basin.jpg
えびのJCT
(宮崎県えびの市) - Kirishima Service Area.jpg
霧島SA
(宮崎県小林市) - HyugaTakazaki PA.JPG
日向高崎PA
(宮崎県都城市) - Miyakonozyo IC.jpg
都城IC料金所
(宮崎県都城市) - Yamanokuchi - SA.jpg
山之口SA
(宮崎県都城市) - Kiyotake PA.JPG
清武PA
(宮崎県宮崎市)
脚注
- ↑ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. . 2017年2月26日閲覧.
- ↑ 山之口SAスマートインターチェンジ(仮称)の概要 - 宮崎県ホームページ
- ↑ 高速自動車国道へのインターチェンジの追加設置について 〜由布岳PA、門川南、国富、山之口SA、桜島SAにスマートインターチェンジの追加設置が決定〜 - 2013年6月11日閲覧
- ↑ “宮崎自動車道『山之口スマートインターチェンジ』が平成28年9月24日(土曜)に開通します ―宮崎県内初のスマートインターチェンジ―”. 西日本高速道路株式会社 (2016年8月10日). . 2016閲覧.
- ↑ 宮崎自動車道における最高速度規制引き上げ(規制一部解除)の試行について - 宮崎県ホームページ
- ↑ 宮崎)霧島SAスタンド再開へ 5年ぶり 東九州道効果 朝日新聞デジタル
- ↑ ガスステーションの運営再開について 西日本高速道路・西日本高速道路サービス・ホールディングス 2014年6月25日付