宮之城線

提供: miniwiki
移動先:案内検索
停車場・施設・接続路線(廃止当時)
鹿児島本線
BHFq eABZq+r STRq
0.0 川内
exBHF
5.1 薩摩白浜
exBHF
6.5 楠元
exBHF
10.3 吉野山
exBHF
13.4 樋脇
exBHF
15.6 上樋脇
exBHF
18.7 入来
exBHF
23.4 薩摩山崎
exBHF
26.4 船木
exBHF
29.3 宮之城
exBHF
32.4 佐志
exBHF
34.3 薩摩湯田
exBHF
36.9 薩摩鶴田
exBHF
40.5 薩摩求名
exBHF
43.2 広橋
exKBHFaq exABZr+r
47.5 薩摩永野
exTUNNEL2
exTUNNEL1
椿越トンネル
exBHF
54.9 針持
exBHF
59.5 西太良
exBHF
62.3 羽月
exSTRq exABZql exBHFq
66.1 薩摩大口
山野線 -1988

宮之城線(みやのじょうせん)は、かつて鹿児島県川内市(現・薩摩川内市)の川内駅から同県大口市(現・伊佐市)の薩摩大口駅までを結んでいた、日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線地方交通線)である。国鉄再建法の施行により第2次特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化を約3ヵ月後に控えた1987年(昭和62年)1月10日に全線廃止となった。

路線データ

  • 管轄(事業種別):日本国有鉄道
  • 区間(営業キロ):川内 - 薩摩大口 66.1km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:20(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:通票閉塞式

運行形態

開業時より普通列車のみが運転されており、1983年8月時点では下り7本・上り5本の川内 - 薩摩大口間の全区間を運転する列車のほか、川内発の薩摩永野、宮之城、薩摩鶴田間、宮之城発の薩摩大口、薩摩鶴田間、針持 - 薩摩大口間の区間運転列車が設定されていた。

1983年8月当時の運転状況
  • 川内 - 薩摩大口間 下り7本、上り5本
  • 川内 → 薩摩鶴田 朝1本
  • 川内 - 薩摩永野間 下り夜1本、上り朝1本
  • 針持 - 薩摩大口間(休日運休) 下り3本(朝2本、夕1本)、上り2本(朝夕各1本)
  • 宮之城 → 川内 3本
  • 薩摩鶴田 → 宮之城 朝1本
  • 薩摩大口 → 宮之城 夜1本

廃止時の使用車両

いずれも気動車

歴史

川宮鉄道設立から工事中止そして解散

  • 1913年大正2年):川宮鉄道株式会社が設立される[1]
  • 1917年(大正6年):川内 - 樋脇間の線路敷設工事に着手[1]
  • 1921年(大正10年):第一次世界大戦の資材値上がり等により工事中止。同年2月に川宮鉄道株式会社が解散[1]

国有化以後

ファイル:Miyanojo Line Bridge at Satsumasendai Nakamura.JPG
廃止後も現存する鉄橋(吉野山-楠元間)
  • 1923年(大正12年):川内 - 大口間の建設線の一部として既に建設されていた部分を国有化し[1]、大川線(後に宮之城線に改称)として7月より工事に着工[2]
  • 1924年(大正13年)10月20日:【開業】宮之城線 川内町 - 樋脇間 (13.4km) 【駅新設】楠元駅、吉野山駅、樋脇駅
  • 1926年(大正15年)5月8日:【延伸開業】樋脇 - 宮之城間 (15.9km) [3] 【駅新設】入来駅、薩摩山崎駅、宮之城駅
  • 1934年昭和9年)
    • 7月8日:【延伸開業】宮之城 - 薩摩鶴田間 (7.6km) 【駅新設】佐志駅、薩摩湯田駅、薩摩鶴田駅
    • 7月8日:ガソリンカー運転開始。
  • 1935年(昭和10年)
    • 6月9日:【延伸開業】薩摩鶴田 - 薩摩永野間 (10.6km) 【駅新設】薩摩求名駅、薩摩永野駅
    • 8月28日:【駅新設】広橋駅
  • 1936年(昭和11年)
  • 1937年(昭和12年)12月12日:【延伸開業】薩摩永野 - 薩摩大口間 (18.6km、宮之城線全通) 【駅新設】針持駅・西太良駅・羽月駅[4]
  • 1940年(昭和15年)10月1日:【駅名改称】川内町駅→川内駅
  • 1945年昭和20年)6月20日:【駅休止】薩摩白浜駅[5]
  • 1947年(昭和22年)2月11日:【駅再開】薩摩白浜駅[6]
  • 1958年(昭和33年)2月1日:ディーゼルカー運転開始。
  • 1959年(昭和34年)11月23日:【駅新設】上樋脇駅[7]
  • 1974年(昭和49年)12月16日蒸気機関車運転廃止。
  • 1984年(昭和59年)6月22日:第2次特定地方交通線として廃止承認。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:全線 (66.1km) の貨物営業を廃止。
  • 1987年(昭和62年)1月10日:全線 (66.1km) を廃止[8]し、バス路線に転換(入来を経由しない川内 - 宮之城および川内 - 入来が林田産業交通[8]林田バス現いわさきバスネットワーク)、入来 - 宮之城がJR九州バス、宮之城 - 薩摩大口が南国交通[8])。

駅一覧

接続路線の事業者名・駅の所在地は宮之城線廃止時点のもの。全駅が鹿児島県内に所在。

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
川内駅 - 0.0 日本国有鉄道:鹿児島本線 川内市(現・薩摩川内市
薩摩白浜駅 5.1 5.1  
楠元駅 1.4 6.5  
吉野山駅 3.8 10.3  
樋脇駅 3.1 13.4   薩摩郡樋脇町(現薩摩川内市)
上樋脇駅 2.2 15.6  
入来駅 3.1 18.7   薩摩郡入来町(現薩摩川内市)
薩摩山崎駅 4.7 23.4   薩摩郡宮之城町(現さつま町
船木駅 3.0 26.4  
宮之城駅 2.9 29.3  
佐志駅 3.1 32.4  
薩摩湯田駅 1.9 34.3  
薩摩鶴田駅 2.6 36.9   薩摩郡鶴田町(現さつま町)
薩摩求名駅 3.6 40.5   薩摩郡薩摩町(現さつま町)
広橋駅 2.7 43.2  
薩摩永野駅 4.3 47.5  
針持駅 7.4 54.9   大口市(現伊佐市
西太良駅 4.6 59.5  
羽月駅 2.8 62.3  
薩摩大口駅 3.8 66.1 日本国有鉄道:山野線(1988年2月1日廃止)
  • 薩摩永野駅はスイッチバックになっていた。同駅がスイッチバックの線形になったのは二つの説がある。一つは地元住民の要望により市街地に鉄道路線を敷くため、もう一つは薩摩永野駅から肥薩線に接続する計画があったため、という説である。そもそも薩摩永野駅周辺は、スイッチバックが必要なほど急峻な地形ではなかった。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 『川内市史 下巻』 p.553 川内市
  2. 『樋脇町史』p.610 樋脇町
  3. 3.0 3.1 『宮之城町史』p.789 宮之城町
  4. 『大口市郷土史 下巻』p.366 大口市
  5. 『日本鉄道旅行地図帳 12号 九州・沖縄』 p.50 新潮社
  6. 『昭和二十二年 運輸省告示第二十四号』(1947年2月10日官報のp.3を参照)
  7. 『樋脇町史』p.612
  8. 8.0 8.1 8.2 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、 98頁。

関連項目