安藤百福発明記念館 横浜
安藤百福発明記念館 横浜(あんどうももふく はつめいきねんかん よこはま、愛称:カップヌードルミュージアム 横浜)[1]は、神奈川県横浜市中区のみなとみらい地区(11-2街区の西区画)にあるインスタントラーメンの博物館(企業博物館)。
日清食品ホールディングス株式会社、ならびに公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団が共同運営する。なお、当初は名称の後尾に横浜を付さず、単に「安藤百福発明記念館」(カップヌードルミュージアム)としていたが、後述のように東西施設名称統一の一環で現名称に改称となった[1]。
概要
当館は、インスタントラーメンの発明者で、日清食品創業者、安藤スポーツ・食文化振興財団創設者である安藤百福の生誕100周年(2010年)と、世界初のカップラーメンである「カップヌードル」の発明(1971年)40周年を記念して、2011年9月17日に開設された。
安藤百福が世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明した場所・大阪府池田市には、1999年11月に「インスタントラーメン発明記念館」(現・安藤百福発明記念館 大阪池田)[1]が開設されているが、広く東日本や世界に向けて安藤百福の功績を伝えるため、2番目の記念館として横浜みなとみらいに建設された。
ミュージアムのテーマは、生涯を食の創造開発に尽くした安藤百福の精神「クリエーティブ・シンキング=創造的思考」で、発明・発見の楽しさやベンチャーマインドの大切さを子供たちに伝えることを目的とした。全館、見て、触って、作って、食べる、大人から幼児まで一緒に遊んで楽しめる「体験型ミュージアム」である。
2012年8月9日に累計入館者数100万人を達成(グランドオープンから約11か月目の記録)し、同年12月14日、神奈川県黒岩知事より「神奈川観光大賞グランプリ」を受賞。翌年の2013年8月8日には累計入館者数200万人を達成(グランドオープンから約1年11か月目の記録)。更に2014年8月7日には累計入場者300万人を達成し、3年連続年間100万人を超える施設となった。企業博物館としては、日本一の集客を誇る施設である(2014年度実績)。
2017年9月15日より、東西の施設名称を統一することとなり、当館の名称は横浜を付した「安藤百福発明記念館 横浜」(愛称:カップヌードルミュージアム 横浜)に改称。大阪府池田市の「インスタントラーメン発明記念館」は「安藤百福発明記念館 大阪池田」(愛称:カップヌードルミュージアム 大阪池田)に改称となった[1]。
主な館内施設・展示
- インスタントラーメンヒストリーキューブ - インスタントラーメンの歴史を、3000点を超える商品パッケージで表現。
- 百福シアター - 安藤の発明のいきさつや開発秘話をCGアニメーションで描く(上映時間約14分)。
- 百福の研究小屋 - チキンラーメンの開発を行った当時の研究小屋を再現。
- 安藤百福ヒストリー - 安藤の発明・発見の足跡、事業成功の秘密を全長58メートルの壁面に描いたパノラマ展示。
- クリエイティブシンキング ボックス - 安藤の人生を貫いた「クリエイティブシンキング(創造的思考)」を「なんでもヒントにする」「あきらめない」「常識にとらわれない」など、6つのキーワードに表現し、それぞれをジオラマや、錯覚を楽しめる部屋、触れば壁面いっぱいにCG映像が現れる展示などで立体的に表現。
- チキンラーメンファクトリー - 90分かけてチキンラーメンを手作りする体験工房(要予約)。
- マイカップヌードルファクトリー - 世界に一つのオリジナルカップヌードルを作れる体験工房。
- NOODLES BAZAAR ワールド麺ロード - 世界8か国の麺類が屋台形式で食べられる。料理監修は石毛直道国立民族学博物館元館長。
- カップヌードルパーク - カップヌードルの製造工程をいろいろな遊具で遊びながら体感できるフィールドアスレチック(小学生以下のみ)。
所在地
神奈川県横浜市中区新港2-3-4
交通
- みなとみらい線「みなとみらい駅」、或いは「馬車道駅」下車、共に徒歩10分程
- 根岸線及び横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町駅」から徒歩15分程
- 桜木町駅から横浜市営あかいくつバス乗車、「カップヌードルミュージアム前」停留所まで約16分
なお、駐車場は40台分のスペースがある。
カップヌードルミュージアムパーク(旧・新港パーク)
横浜市がみなとみらい新港地区の海沿いにある新港パーク(10街区)のネーミングライツ(命名権)を募集、これに日清食品ホールディングスが「カップヌードルミュージアムパーク」とする提案を行ない、認可された。2012年8月1日より2022年7月31日までの10年契約(年額500万円)。案内板などの表記も新港パークから「カップヌードルミュージアムパーク」に変更されている[2]。
その他
みなとみらい地区の11-2街区は3つの区画に分けられており、当館の他に自動車ショールーム・カフェ併設の「Audi みなとみらい」(当館と隣接)と、同じくカフェを併設しているブライダル施設(結婚式場)の「グランドオリエンタルみなとみらい」がある。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 「インスタントラーメン発明記念館」の名称を「カップヌードルミュージアム 大阪池田」に改称(日清食品ホールディングス 2017年8月10日)
- ↑ 新港パークはネーミングライツ導入により8月1日からカップヌードルミュージアムパークとなります。 (PDF) (横浜市記者発表資料 平成24年(2012年)7月31日)
外部リンク
- カップヌードルミュージアム > “横浜”. (公式ウェブサイト). . 2017年12月19日閲覧.
- (公式)