宇宙人

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宇宙人(うちゅうじん)とは、地球外生命のうち知性を持つものの総称である。 エイリアン: alien)、異星人とも呼ばれる。一時期、「EBEイーバ[1]」と呼ばれたこともある。

この項目では、宇宙人一般、および、その中でも超常現象を扱う雑誌やテレビ番組などで地球を訪れていると報道された宇宙人について説明する。他方、科学的な研究の詳細は地球外知的生命体探査を参照のこと。

歴史

ファイル:Taketori Monogatari 2.jpg
月へ帰っていくかぐや姫(『竹取物語』1650年ごろの絵)

近世以前

人間の住む世界以外に生命が生息する世界が数多く存在するという考え方(多宇宙論)は近世以前からあり、地動説よりも古く、世界各地の神話に共通している。2世紀の風刺作家ルキアノスが書いた『本当の話』には、船に乗っていたルキアノスが竜巻に巻き上げられて月まで行った話が描かれている。月には人が住んでおり、太陽の住民と明けの明星の植民地化をめぐって戦争をしていたとしている。東晋干宝が著した『捜神記』には火星人の少年が登場し予言を行う逸話がある[2]。 また、日本では10世紀半ばまでに成立したと考えられている『竹取物語』は主人公のかぐや姫が月の住民であるという話であり、中世アラビアの『千夜一夜物語』の「ブルキヤの冒険」も異世界譚の一種である[3]

近世

より科学的な地球外生命体の存在仮説は、太陽中心の太陽系への理解が深まり、さらに恒星間空間への理解が深まることで発展したもので、近世のことである。そして、それを題材とした文学作品が17世紀および18世紀に登場した。

ヘンリー・モアは古代ギリシアのデモクリトスの地球以外にも生命の生息する世界があるという考え方をテーマとして "Democritus Platonissans, or an Essay Upon the Infinity of Worlds" (1647) を著した[4]。その中で、「我々の世界での太陽は、余所にとっての星になる」という相対的価値観を提示し、モアは太陽系外の惑星にまで思索をめぐらせた。

17世紀には、ヨーロッパの教養ある人々にとっては地球外生命の可能性が常識となっていたが、『失楽園[5](1667) の中でジョン・ミルトンは、月面上の生命の可能性を天使がアダムに告げる場面で、注意深く仮定法を使っている。

ベルナール・フォントネルの『世界の多数性についての対話』でも同様に地球外生命について描いており、創造主の天地創造を否定するのではなく拡張した形となっている。この本は1686年に英語に翻訳された[6]。David Mallet は "The Excursion" (1728) の中で「1万の世界が燃え立ち広がる。それぞれに人の住む世界をひきつれ」と声高に描いている[7]ヴォルテールの『ミクロメガス』(1752) には土星シリウスから来た2人の巨大宇宙人が登場している。

SFにおける宇宙人

H・G・ウェルズは『宇宙戦争』(1898) で火星人が地球侵略にやってくる物語を描いた。ここから、単純に地球外生命との最初の出会いを描くファーストコンタクトものや、宇宙人による侵略を描くものが派生していった。

まず様々な火星人が登場する作品が次々と書かれた。エドガー・ライス・バローズ火星シリーズ (1912 - 41) を初めとして、スタンリイ・G・ワインボウムの『火星のオデッセイ』(1934)、レイモンド・Z・ガランの「火星人774号」(1934) などがある。さらにE・E・スミスの《レンズマン》シリーズ (1937 - 60) などのスペースオペラでは太陽系外の異星人も登場するようになった。A・E・ヴァン・ヴォークトの『宇宙船ビーグル号の冒険』(1950) では、凶悪な宇宙生命体をいくつも登場させている。

第二次世界大戦後、宇宙人の描き方が多様化していく。レイ・ブラッドベリの『火星年代記』(1950) は、火星人と地球人の出会いからの話を叙情的に描いた。ロバート・A・ハインラインの『人形つかい』(1951) では、寄生型宇宙人による侵略が描かれている。アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』(1953) では、姿をなかなか見せない宇宙人によって地球が無抵抗で征服される。ハル・クレメントは、『20億の針』(1950) では他の生物の体内にもぐりこんで活動する流動体型の宇宙人、『重力の使命』(1954) では高重力に適応したムカデ型宇宙人を登場させた。ジャック・フィニイの『盗まれた街』(1955) では、人間に化けて徐々に侵略していく宇宙人が登場。フレッド・ホイルの『暗黒星雲』(1957) は、太陽系に突如出現した暗黒星雲が知的生命体だったという話である。ジェイムズ・ブリッシュの『悪魔の星』(1958) では、リチアという惑星の奇妙な姿の知的生物が登場する。ハインラインの『宇宙の戦士』(1959) では、意思疎通不可能な昆虫型宇宙人などと戦争を繰り広げる。スタニスワフ・レムは、ファーストコンタクトをテーマとした3作品『エデン』(1959)、『ソラリスの陽のもとに』(1961)、『砂漠の惑星』(1964) で、地球外生命体との意思疎通の困難さを描いた。

その後、未来史スペースオペラなどの形で、様々な異星人が描かれていった。ストルガツキー兄弟未来史 Noon Universe (1961 - 87)、ラリー・ニーヴンの《ノウンスペース》シリーズ(1964 -)、アーシュラ・K・ル=グウィンHainish Cycle (1964 - 2000)、フランク・ハーバートの《デューン》シリーズ (1965 - 85) と《ジャンプドア》シリーズ (1970 - 77)、C・J・チェリイアン・マキャフリイの諸作品、ブライアン・ステイブルフォードの《宇宙飛行士グレンジャーの冒険》シリーズ (1972 - 75) などがある。

フレッド・セイバーヘーゲンの《バーサーカー》シリーズ (1967 - 2005) は、有機生命体を絶滅させることを使命としている機械生命体との戦いを描いたもので、同様のテーマはグレゴリー・ベンフォードの《銀河の中心》シリーズ (1976 - 1995) などにも見られる。

ジョン・ヴァーリイの《八世界》シリーズ (1977 - 98) は謎の地球外生命体によって人類がほぼ絶滅させられた後の世界を描いた。フレデリック・ポールの《ヒーチー年代記》(1977 - 90) では、高度な科学技術を発展させたヒーチー人や謎のエネルギー生物などが登場する。ダグラス・アダムズの『銀河ヒッチハイク・ガイド』から始まるシリーズ (1979 - 92) には様々な宇宙人が登場し、コミカルに描かれている。デイヴィッド・ブリン知性化シリーズ (1980 -) は、銀河系の知的生命体は別の知的生命体によって「知性化」されてきた歴史があり、地球人類だけが独自に進化を遂げたという設定である。ジェリー・パーネルラリー・ニーヴンの『降伏の儀式』(1985) は異星人による地球侵略を真っ向から扱った作品。スティーヴン・バクスターの《ジーリー》シリーズ (1991 - 02) では、地球は何度か異星人に征服されており、生きている巨大宇宙船なども登場する。

フェルミのパラドックス

はたしてこの宇宙に知的生命は存在するか――という疑問をめぐっては、物理学者エンリコ・フェルミによる「フェルミのパラドックス」がよく知られている。つまり、ドレイクの方程式のパラメータをある程度科学的に合理的なもので仮定すると、地球人と接触可能な地球外知的生命体がいると期待できるのに、実際には地球人はそのような地球外知的生命体と接触していないという矛盾があるということである。仮に宇宙人がいるとしたら、宇宙の137億年の歴史の中で人類より数万年あるいは数億年進んだ科学技術をもっている種族もいて、それらは地球を見つけて来訪するだけの時間と機会が充分にあった筈である。しかし、地球上には外宇宙から来た知的生命体の確実な証拠は一切見つかっていない。

この矛盾に対しては、様々な解釈・意見が挙げられている。そのひとつはドレイクの方程式のパラメーターの推定値である。信頼性の高い推定は大変困難であり、大量絶滅などの最近の地球生物の進化史の研究によると、これまで用いられてきた推定値は現実と比べると高すぎた可能性がある。地球生物の高度な進化、とりわけ人類の出現は、地球史上の稀有の幸運の積み重なりであって、生物は発生しても知的生物までに進化することはほぼ不可能といえるほど困難である。その意味で、われわれ人類を含め、地球上の生物進化は極めてまれな例と考えられる。宇宙における生命体は比較的多くあるがそれらは原始的なバクテリアのレベルであり、人類と接触できる高い文明を持つにいたった種族は文明的な接触が可能な距離にはいないという考えである。

分類

人類は宇宙人と公式に遭遇したことがないので、分類のしようがない。しかし、超常現象を取り扱う雑誌などではいくつかのパターンが観察できる。これまで目撃したとされる、または想像された宇宙人は大きく分けると次の5種類に分類される。

ヒューマノイド(人間型)
地球の人類と類似した形質を持つもの。一言に人間型といっても、地球人とほとんど同じ姿・体格のものから、宇宙人のステレオタイプであるグレイなどのような体格などが大きく異なるもの、ファンタジー作品の亜人獣人のようなもの、動物ではなく植物から進化したものなど、さまざまなバリエーションがある。映画『スター・ウォーズシリーズ』などによく現れるパターンで、スタジオでの撮影が容易である。
収斂進化の考えや、フィクション作品の作中で地球人と同様の扱い方が出来るというのもあり、フィクションでもこの種族が多い。
アニメやコマーシャルに宇宙人という設定で登場するキャラクターの中には、外見上は人間と全く同じで、人間の事を良く理解しており、対話が可能である事がある。『涼宮ハルヒシリーズの登場人物#長門有希』や『BOSSコーヒー#宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ』など。
アニマリアン(動物型)
地球の高等動物に近い姿をしているが、人間の姿をしていないというもの。広義では「火星人など、タコのような宇宙人」もこれに含まれる。尾や角、分厚い毛皮など人間以外の動物の特徴を持つ人型という獣人型の場合はヒューマノイドに含む場合が多い。
ロボット
『スタートレック』のボーグなど身体の大部分を機械装置に置き換えて機械が主体構成物になった生命体(サイボーグの一種)のほか、高度に発達して自我や自己増殖手段を得た機械・コンピュータを宇宙人と捉える場合もある。また、『トランスフォーマー』に登場する同名称のロボットなどのような、「一見人工物のようだが、金属や無機物を主な構成物質とした生命体」というものもある。
日本のフィクションでの呼称は、「機械生命体」や「金属生命体」、「無機生命体」などといったものがある。
エキゾチック(異型)
後述の「宇宙人の形態」で述べるように、地球での高等生物の姿をとっていない、または地球における「生命」の概念や定義に当てはまらならず、下記のアパリッショナルとは違い明確な物質で構成された身体を持つもの。前者は『スタートレック』の流動体生物・創設者などが、後者はケイ素生物など無機物で構成された生物の中で知性はあるが外見は固形物(鉱物)そのもの、といったものがこれに該当する。
アパリッショナル(幽霊)
意識精神など霊的な存在のみ、または電気などのエネルギー信号のみで構成された、実体の存在しない生命。『スタートレック』の高次元生命体や『スターゲイト SG-1』の古代種族・エンシェントなどのように、高度な文明種族が生物種としてではなく精神における「進化」を遂げて肉体を捨て霊的な存在へ変化した場合というのもある。

空想上の宇宙人や目撃されたと主張される宇宙人の分類

1938年のアメリカではH・G・ウェルズサイエンス・フィクションに基づいた『ラジオドラマ』で火星人の襲来やアメリカ軍との交戦の模様などをあたかも現実のニュース風に放送したところ、それを現実の報道と勘違いした人々がパニックを起こすという事件も起こった。

また、「疑似科学」「似非科学」と見られている諸説の中には、宇宙人の存在にまつわるものが数多く存在する。アメリカネバダ州の軍用地「エリア51(en:Area_51)」には墜落した異星人の宇宙船が格納されており、宇宙人とのコンタクトがあったが政府はそれを軍事機密にしている、とする説は比較的広く知られている(これをストーリーに取り入れた作品に映画『インデペンデンス・デイ』『Xファイル』等がある)。現実には同基地はステルス機をはじめとする新兵器の開発を行ってきたと考えられており(現在も継続している)、極度な秘密維持体制で守られている。このような軍事機密が都市伝説を成長させる。

火星人

火星に知的生命がいるという説はイマヌエル・カントなどが支持していたが、19世紀末、パーシヴァル・ローウェルは火星に運河を発見したと主張し、これが知的生命体によるものだと考えた。これは前述のH・G・ウェルズによる小説『宇宙戦争』にも影響を与え、さらに『宇宙戦争』に登場した火星人の姿であるタコの様なイメージが広く知れ渡り、のちのフィクション作品にも同様の姿の火星人が多数登場している。

しかしその後の研究によって火星の環境が極めて苛酷である事が判り、知性を持った高等な生命体が生息する可能性が低いことが判明した。

しかし、太古火星にも川や海があり、温暖で湿潤な時代もあった痕跡が発見され、火星に生命が存在する(あるいは過去存在した)可能性を完全に否定することは出来ない。南極で発見された火星由来の隕石から「微生物の痕跡」と見られるものが発見されたり、火星の凍土層に細菌等の微生物が生存していることはあり得るという説[8]も提示されている。推定される地質学的環境条件から、木星の第二衛星のエウロパにも生命が発生した可能性がある。しかし、地球外生命の存在と地球外知的生命の存在とはまったく別の次元の論議である。太陽系内で地球外生命が発見されても、それは宇宙人の存在にはつながらない。

捕獲された宇宙人として有名な写真は、1950年3月ドイツの週刊誌「ノイエ・イルストリアーテ」の創刊号に載った「アメリカで宇宙船が墜落し、火星人が捕獲された。]というスクープの一部。翌週の次号でエイプリルフールだったと明かしたが、6月にアメリカ空軍雑誌「トーク・オブ・タイムス」に空飛ぶ円盤事件の1つとして掲載したが、エイプリル・フールと書かなかったのでアメリカ空軍が掲載した、というお墨付きを得て世界各国の出版物に掲載され、孫引きを重ねるうちに元が分からなくなっていった。

金星人

火星と並んで、フィクション作品に登場する事の多い宇宙人でもある。

ジョージ・アダムスキーをはじめ、実際に金星人と出会ったという目撃談が雑誌などで出版されたが、金星の過酷な環境(摂氏400度、90気圧という高温高圧な環境である)から火星や、エウロパのような他の惑星、衛星と比べても生物は存在しにくいと考えられている。そのため、金星人に出会ったといっている目撃者の多くが、インチキではないかといわれている。実際、有名なジョージ・アダムスキーも、自身の撮影したUFOの写真がトリックだと判明している。地球人と同じ姿だが、やや鼻が大きいとされる。金星は「ヴィーナス」とよばれているので、その心理印象が投影され女性の美人の金星人像が生まれたのかもしれない。現代の科学研究の結果では、金星の歴史上に生命が存在できるような時期はなかった。

グレイ

(要解説、登場作品など)

レプティリアン

爬虫類のような姿をした凶悪な性格の人間型の「エイリアン」。人間に変身する能力があるらしくすでに政府要人や有名人などに成りすましているといわれている。その姿はアメリカのテレビドラマ『V』という作品に出てくる宇宙人“ビジター”と酷似しているという。

ノルディック

グレイとは大きく異なり、外見は人間と見間違えてしまうほど、人間に似通っている。スカンジナビア半島の白人に似たような姿をしているといわれている(要文献)。

その他の宇宙人

その他にも、宇宙人の目撃例や接触したと証言は数多くある。また、バシャールのようなチャネリングによる精神的宇宙生命体との接触(と主張される)例もある。さらにUMAの一部も宇宙人ではないかと言う説(チュパカブラなど)もある。しかし、いずれも確固とした裏づけはなされておらず、異星人が地球にやってきていると証明には至っていない。

また、近代以前には妖怪幽霊の存在が真剣に信じられていたが、科学の発展と科学的知識の普及によってそれらはほとんど信じられなくなった一方で、「科学的知識をベースにした妖怪」として宇宙人の目撃などの現象が生じている、という見解もある(要文献)[9]。一部のキリスト教原理主義者によれば、宇宙人は悪魔のことであるという。

竹取物語にでてくる「なよ竹のかぐや姫」は、ラストシーンでの都に帰るため、宇宙人であると解釈できる。竹取物語が書かれたのは10世紀前後とされているため、宇宙人に言及した現存する最古の物語といわれている。この意見は1960年代の少年むけの漫画週刊誌に図解入りで掲載されたが、誰の意見であるかなどその経緯は公表されなかった。

宇宙人の形態

我々地球上生命の形態は、地球の環境(1Gの重力、1気圧の大気、水が液体で存在する気温など)に適応して進化を遂げた結果である。この事から、地球とまったく異なる異星の環境で進化を遂げた異星人は、我々の想像を絶する異質な形態をしているとも考えられる。それどころか我々の知る「生命」に当てはまらない存在である可能性すらあり、この観点から見るなら今までに火星などで行われた生命探査も不十分かつ現在の技術・知識と常識内のものであるとも言える。他の生命体が水や酸素を必要とすることを前提にした探査すらある。

映画『2001年宇宙の旅』において、原作者アーサー・C・クラークと監督スタンリー・キューブリックは当初、モノリスの主人である宇宙人を映画に登場させる事を考えており、上記の理由から地球のいかなる生物ともかけ離れた形態にしようと試みた。映画コクーンでは、分子や原子構造を持たないエネルギー体としての宇宙人を登場させており、まるで電波の様に物質を通り抜ける宇宙人像であった。地球上の生命の化学成分を分析すると、炭素を中心にしたものであった。これら地球の生命体(炭素系生命体)に対して、ケイ素生物が想像された。ケイ素すなわちシリコンを生命体としての基盤にもつものである(ただし、炭素系化合物に比べて作りうる化学変化率が極めて低い事から、実際にケイ素生物が発生する確率は低い。)。また、重力を専門に扱う物理学者ロバート・L・フォワードが著わしたSF小説「竜の卵」においては中性子星に住む宇宙人を描いた。これは、地球環境からは、極端に遠い環境であり、摂氏8000度を超える環境で生きる生命体であり、生命体としての構造も中性子にて構成される物で、極限に違う環境で存在する宇宙人像を想像した物である。

一方で、知的生命体を含む高等生物は地球と似た環境で発生する可能性が高いとする観点や、似た能力を持つ生物は同じような姿になるとする収斂進化の観点から、ヒトとよく似た姿の宇宙人も想像されている。この仮説に基づいたフィクションも、『スタートレック』、『スター・ウォーズ・シリーズ』、『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』など著名な大成功作が多く知られている。これら、地球とよく似た環境で派生した宇宙人同士では、同じ温度・空気成分・気圧等で生活できる設定である。炭素系生命体同士では、食事の相互利用も可能であり、スタートレックでは母星の食事を他の宇宙人に振る舞うシーンがたびたび描かれている。(ただし、味が合うかどうかは、その時の描写次第で違う)。なお、技術的な限界や、テレビ局の予算の都合上「特殊メイクが施せずに人間に似てしまった」という例もある。(クリンゴン人の項目参照。彼らについては劇場版からメイクが変更されたことでファンの間で長年議論を呼んでいた) このうち『新スタートレック』及び『宇宙戦艦ヤマト2199』では「遠い昔に誕生したヒューマノイドが生命を育む可能性のある惑星に自分たちの遺伝子をばら撒いた」と設定されている。

対処

登大遊行政文書開示請求手続きに基づいて「宇宙人から連絡や攻撃があった際の危機管理マニュアル」の存在を内閣官房防衛省に問い合わせたところ、「類似するマニュアルは存在しない」という文章による正式な回答があった(2012年2月)[10]

脚注・出典

  1. : extra-terrestrial biological entities、地球外生命体
  2. 『捜神記』の現代日本語訳では「火星人」と訳した本もあるが、原漢文の少年のセリフ「我非人也,乃熒惑星也。」を直訳すると「私は人間ではない。実は火星である」となる。いわゆる「火星人」ではなく、「火星」という惑星そのものの化身、というほうが原文に近い。
  3. Irwin, Robert (2003). The Arabian Nights: A Companion. Tauris Parke Paperbacks. ISBN 1860649831. 
  4. Democritus (1647). Democritus Platonissans, or an Essay Upon the Infinity of Worlds. 
  5. Milton, John (1667). Paradise Lost. ISBN 0841422222. 
  6. Fontenelle, Bernard le Bovier de (1686). Conversations on the Plurality of Worlds. ISBN 0520071719. 
  7. Mallet, David (1728). The Excursion. 
  8. 火星の隕石に生命の痕跡?
  9. 宇宙人を題材としたフィクションの中には、「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」のように、これを逆手に取って「妖怪伝承の中には、宇宙人との遭遇体験が基になっているものがある」と描写したものが存在する。
  10. 「宇宙人からの攻撃を想定したマニュアル」を内閣官房と防衛省に開示請求したらこうなった

参考資料

  • 『最新地球外生命論 銀河系に[知的生命]を探す』(発行:学習研究社・1993年3月1日発行)
  • Roth, Christopher F., "Ufology as Anthropology: Race, Extraterrestrials, and the Occult." In E.T. Culture: Anthropology in Outerspaces, ed. by Debbora Battaglia. Durham, N.C.: Duke University Press, 2005.
  • Sagan, Carl. 1996. The Demon-Haunted World: Science as a Candle in the Dark: chapter 4: "Aliens"

関連項目


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