奄美空港
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奄美空港(あまみくうこう、英: Amami Airport)は、鹿児島県奄美市(奄美大島)にある地方管理空港。
概要
奄美大島北東部の、奄美群島国定公園(2017年に奄美群島国立公園に指定[1])内の沿岸海域を埋め立てて造成された[2]。
1964年の供用開始時は現在の南方約2kmの陸上に位置していたが、滑走路延長の用地確保が進まず、現在位置に新空港を建設し、1988年から供用されている[2]。
年間利用客数は合計773,150人(2017年度速報値)[3]。
歴史
- 1964年6月 - 旧奄美空港が1,240 m滑走路にて供用開始[4]。
- 1988年7月10日 - 現空港が2,000 m滑走路にて供用開始[2]、ジェット機の運用を開始。旧空港廃止。
- 2001年 - エアーニッポンが運航から撤退。
- 2010年9月1日 スカイマークが鹿児島線を就航。2010年10月30日 運航休止。
- 2011年3月27日 スカイマークが鹿児島線の運航を再開。2011年10月29日 運航休止。
- 2014年7月1日 - バニラ・エアが、東京/成田線を就航開始[5][6][7]。
- 2016年9月 - LCC就航や「奄美・琉球」の世界自然遺産登録に対応したターミナルビルの増改築工事中(2018年6月落成予定)[8]。
- 2017年3月26日 - バニラ・エアが大阪/関西空港線に再就航(1998年11月まで日本エアシステムが運航)[9]。
就航路線
- 日本航空 (ジェイエアによる運航便あり)
- 日本エアコミューター
- 琉球エアーコミューター
- バニラ・エア
- スカイマーク
- 鹿児島空港
アクセス
運行本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトにて最新情報を確認されたい。
奄美市名瀬経由で住用村経由瀬戸内町古仁屋まで連絡バスと大和村方面へは接続バスがあり、さらに瀬戸内町古仁屋行きは途中で宇検村方面への接続バスあり。[11]
2016年7月30日から空港=旧名瀬市街地間連絡バスは従来の便毎に出発から30分毎の出発へ変更、詳細は要確認。
施設
- 2016年9月からLCC就航による空港利用者増加や「奄美・琉球」の世界自然遺産登録を見据え、PBB(旅客乗降橋)と到着便手荷物受渡ターンテーブルを各計2基に増設、出発待合室の拡張し[12]、2018年7月9日落成予定でターミナルビルの増改築工事中により期間中利用不可施設あり
- 見学者デッキ、有料待合室、ターミナルビル内売店・飲食店、総合案内所、コインロッカー、館内Wi-Fi対応など有り
- 鹿児島銀行ATM-ターミナルビル1階チケットロビー内(終日:9~19時稼働)
- 旅客ターミナル南側に航空貨物上屋ありその南側にJAC夜間駐機用格納庫あり[13]
その他
- 旧空港は、1983年7月1日から閉港直前の1988年6月14日まで、日本エアコミューターの本社が置かれていた。移転後の旧空港跡地は長らくその利用方法が検討されていたが、2001年に、奄美の自然や文化などを紹介する施設の奄美パークが完成した。
- 喜界空港との距離が約26km(16マイル)であり、間には海しかないため、視界の良いときは奄美空港ターミナルビルからは奄美空港発喜界空港行きの航空機を、離陸から着陸直前まで肉眼で観察できる。
- 海上を埋め立てて造成された半海上空港のため、周辺海域における生態系変化などの自然保護に関する問題もあると言われている。
- チャーター便として中日本エアラインサービスや日本トランスオーシャン航空[14]、フジドリームエアラインズ[15]の運航実績あり。
- 琉球エアーコミューターが就航する空港で沖縄県外にある空港は当空港と与論空港だけであり、また当空港は琉球エアーコミューターが就航する空港では最北端の空港でもある。
- スカイマークが、2010年9月1日 - 10月30日と2011年3月27日 - 10月29日の間、鹿児島空港と1往復を運航していた。現在は運休中(スカイマーク側は季節運航との説明、地元有志は再開を要望中)。なお、奄美豪雨が発生した2010年10月20日から撤退の10月30日までの期間限定で値下げ運賃をすべての搭乗者に適用した[16]。
- 2010年9月1日より就航したスカイマークは、空港内に常設カウンターは設置せず、特設カウンターを設置し、チケットの変更・取消・払戻並びに発券は行わないシステムだったが、2011年3月27日からの再就航時は、スカイマークの特設カウンターの営業時間内であれば、変更・取消・払戻ならびに発券が可能となった。また、パッセンジャーボーディングブリッジ (PBB)を使用せず、乗客はタラップによる乗り降りを行い、機体はトーイングカーを使用せず、自走での折り返しによる運用を行った。 特設カウンターとタラップによる乗り降り、自走での折り返し。
- 2014年から就航しているバニラエアもLCCのためPBBは使用しておらず、乗客はステップ車による乗降を行っていて、2017年6月には同社運航奄美/関西線にて身障者による搭乗トラブルが起きトラブル以降同社はアシストストレッチャー(座った状態で運べる担架)を導入し、その後、ステップ昇降機も導入した。
公官庁使用
- 本土と沖縄の中間に位置する地理的要因と周辺空港で整った施設などから、飛行中継地として公官庁回転翼機やオスプレイなど在日米軍機の飛来数も多く[17][18]、2017年6月20日には空港運用時間終了後、在日米海兵隊普天間基地所属MV-22が奄美地方周辺海域を飛行中、警告灯点灯により運用管理者の県に事前通知無しで緊急着陸(米軍側は事故予防着陸と説明)したため、滑走路灯火未点灯状況にもかかわらず自機着陸灯のみで着陸した。2018年4月25日にも同所属MV-22が、同年6月4日には在日米空軍嘉手納基地所属CV-22の方が緊急着陸していて、同日以降MC-130輸送機が複数回人員及び部品を輸送していて何らかの部品交換を施しているものと思われ[19]、駐機中に台風6号が発生したため15日に空港に隣接した日本エアコミューターの格納庫内に収納された[20]。
脚注
注釈
- ↑ 同区間はJALマイレージバンクのマイル積算対象外となっていたが、2012年7月18日搭乗分よりマイル積算の対象となり、同区間は195マイルとなる[10]。
出典
- ↑ “奄美国立公園が誕生”. 南日本新聞: p. 1. (2017年3月8日)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『空港をゆく』 イカロス出版〈イカロスMOOK〉、2013-12。ISBN 978-4863207912。
- ↑ “管内空港の利用状況概況集計表(平成29年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省大阪航空局
- ↑ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「ocab
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ バニラエア、東京/成田〜奄美線に2014年7月1日就航を発表! Traicy 2014年4月4日付
- ↑ バニラ・エア、7月1日より成田/奄美線 新規就航へ FlyTeam 2014年4月4日付
- ↑ 奄美-成田線就航=欠航も1カ月ぶり解消-バニラ・エア 時事通信社 2014年7月1日付
- ↑ 奄美空港ターミナルビル 増改築工事
- ↑ バニラエア、関西-奄美大島就航 19年ぶり再開
- ↑ 琉球エアーコミューター(RAC)ご利用時におけるJMBサービスでの取り扱い変更について 日本航空(2012年6月20日時点のアーカイブ)
- ↑ 島バスモバイル 路線情報-道の島交通公式モバイルサイト
- ↑ 7月オープンへ改修工事順調
- ↑ 奄美空港案内図
- ↑ 今世紀最大の天体ショーを奄美で見よう !! 「奄美大島へ皆既日食を見に行こう !!」6月5日(金)発売!
- ↑ 奄美空港 FDA飛来機画像
- ↑ “奄美大島の豪雨災害に伴う支援について” (プレスリリース), スカイマーク, (2010年10月22日) . 2013閲覧.
- ↑ 奄美空港海上保安庁飛来機画像
- ↑ 奄美空港在日海兵隊飛来機画像
- ↑ 米軍輸送機、緊急飛来 オスプレイの部品搬送か 奄美空港
- ↑ 奄美緊急着陸のオスプレイ 空港内格納庫に移動
外部リンク
- 奄美空港
- MBCテレビ(南日本放送)奄美空港ライブカメラ