大相撲中継
『大相撲中継』(おおずもうちゅうけい)とは大相撲の取組の模様を中継する放送事業者(テレビ・ラジオ)の放送番組もしくはインターネット配信業者が配信する番組(スポーツ中継)である。2018年現在、本場所を日本放送協会 (NHK) がテレビおよびラジオで生中継を実施し、一部の動画配信サイトが動画配信を実施している。また、花相撲の一部をNHKおよび民放テレビ局が中継を行う。
本項目ではこれらの放送・配信について記す。
Contents
NHKにおける大相撲中継
概説
大相撲中継は、1928年1月12日からNHKのラジオ放送により始まった。このとき放送時間内に勝負を納めるため幕内10分、十両7分の制限時間設定とともに土俵に仕切り線を設けた。ラジオ放送が始まる直前は相撲人気が低迷していたこともあって「ただで聞ける(見られる)ようになれば国技館の客が減る」という反対論もあった[1]というが、杞憂に終わった。テレビ放送は同じくNHKより1953年5月16日に始まった。
NHKの大相撲中継は本場所の生中継が基本となっており、テレビ放送は午後の取り組みをBS1と総合テレビのリレー放送で生中継を行う。また、ラジオ放送については、夕方(主に幕内後半戦)の取り組みについてラジオ第1で生中継を行う(詳細後述)。
番組タイトルは本場所の正式名称(一月場所・三月場所等)ではなく通称(初場所・春場所等)が用いられる。また、春場所(大阪)と名古屋場所の会場は施設命名権が売却されているが、NHKでは命名権に基づく名称ではなく、正式名称(大阪府立体育会館・愛知県体育館)を用いている。これは、NHKが放送法第83条により広告放送が禁止されていることを踏まえ、取材・政策の基本姿勢を示した『NHK放送ガイドライン』において、(施設)命名権に基づく名称について「企業名などを除いた施設名が定着している場合には、企業名などを除いた名称を使うこともある」としており[2]、これに基づいて主催者が命名権名称と併記して用いている正式名称を用いているものである。
幕内優勝力士はNHK金杯が贈呈される。原則としてそれぞれの本場所が行われるNHK各局(NHK放送センター、NHK大阪放送局、NHK名古屋放送局、NHK福岡放送局)の放送責任者(放送局長など。東京での3場所ではまれに会長直々に贈呈する場合もあるが、出演できない場合は放送総局長やスポーツセンター長などが代理出席する)が表彰状と正賞品のカップを贈っている。さらに、優勝力士は千秋楽当日の『サンデースポーツ』にゲスト出演する。
花相撲はNHKとNHK厚生文化事業団が勧進元となるNHK福祉大相撲(毎年2月に両国国技館で開催)の中継を行う。基本的に録画放送となる。
毎年12月下旬の年末編成が実施される日は、NHKの大相撲解説者や相撲好きの好角家をゲストに招いてその年の大相撲を振り返る「大相撲この1年」と題した45分の特番が行われる。
アナログテレビ放送(NTSC)は2011年7月場所(名古屋場所)14日目まで放送され、同千秋楽以後はデジタル放送に一本化された。[3]2010年9月場所(秋場所)以後、総合テレビのアナログ放送は2011年の地上デジタル放送完全移行を前提とした準備の一環として、レターボックス16:9のサイズで放送を行い(本来は7月場所から実施する予定だったが、後述の通り7月場所の生中継が中止されたために生放送でのレターボックス放送は9月場所からとなった)、常時「アナログ放送終了に伴うお知らせ」が表示される。NHKワールド・プレミアムでもこれに合わせる形でレターボックス16:9サイズに変更されたが、「アナログ放送終了に伴うお知らせ」の表示は一切なかった。
角界不祥事時の対応
- 2010年7月場所
- 大相撲野球賭博問題のため生中継を取りやめ。代替措置として幕内全取組のダイジェスト(通常は深夜放送)を全取組終了後の18時台に放送(総合テレビ、BS2、NHKワールド・プレミアムの3波で同時放送)した[4]。ラジオ(ラジオ第1放送)では18時台に5分間(18:05 - 18:10)、取組結果のみ放送した。NHKワールド・ラジオ日本では土日祝のみラジオ第1放送と同時放送でそのまま放送されたが、平日では18時台前半に20分間国際放送独自の日本語ニュースが定時放送されるため、その日本語ニュースの中で取組結果のみを放送し、勝利者インタビューは通常通り行われた[5]。
- 2011年3月場所
- 大相撲八百長問題により中止。
- 2011年5月場所
- 技量審査場所として開催されたが、技量審査場所が本場所ではないこと、NHKと相撲協会の中継権契約が「年6回の本場所の中継放送」であったことから[6]、中継、ダイジェストともに行われなかった[7]。ただし、今後資料として取り上げる可能性から、幕内の取組についてはNHKアナウンサーによる実況(解説はなし)が通常ブースで収録され、スポーツニュース番組などで使われた(ラジオは収録せず)。
放送場所と担当局
本場所について記す。NHK福祉大相撲はNHK放送センターの製作。
波別の原則放送時間
2018年現在。すべて日本時間表記。
- 平日(平日は途中、16:00前後と17:00を過ぎて最初の取組が終わった時[8]に約3分間ずつニュースが挿入される) 15:08 - 18:00
- 土・日・祝日 15:05 - 18:00を原則としているが、スポーツ中継や単発の特別番組などにより、放送開始時間は前後する。ただし、幕内の取組はほぼ必ず最初から放送される。
- BS1(月 - 金メインチャンネル、土・日サブチャンネル)
- 全曜日 13:00 - 総合テレビでの放送開始時刻まで(平日は13時台、14時台にNHK BSニュースが挿入される)
- 千秋楽以外 16:05 - 18:00(17:00を過ぎて最初の取組が終わった時[8]にニュースが挿入される。また法令により、毎時25分前後の取組間に交通情報が挿入される)
- 千秋楽 15:30 - 18:00(16:00を過ぎて最初の取組が終わった時[8]、および全取組が終わった時にニュースが挿入される。また法令により、毎時25分前後の取組間に交通情報が挿入される)
- NHKワールド・プレミアム
- 15:55 - 18:00 (平日。2012年夏場所以降。2012年春場所までは16:00からだった)、16:00 - 18:00 (土日祝)、15:30 - 18:00 (千秋楽のみ)。
- 5時台に1時間ダイジェスト版の時差放送あり。
- NHKワールド・ラジオ日本
- 16時台から(平日は16:05、土曜日・平日と重なる祝日は16:11、日曜日は16:15。千秋楽は衛星ラジオのみ15:30から開始し、短波は16:15から開始。土日祝は国際放送独自の日本語ニュースと海外安全情報が放送されるため途中飛び乗りでの開始となる)
- 以前は17時台から放送されたが、ラジオ第1放送と同時放送枠が拡大された。国会中継や選抜高校野球中継などラジオ第1放送の編成状況により、17時台からの放送となる場合がある。中継中は時報1分前に流される日本語放送の周波数案内はどの時間帯も放送されない(17時前、18時前とも同)。
放送時間の特例
- 国会、スポーツイベントの中継、その他特別番組などのため時間帯が短縮される場合があるが総合テレビでは17時台は必ず放送される[12]。生放送できなかった取組については、取組の合間にVTRで流される。
- 取組の進行が遅れていた場合でも、全取組終了まで(千秋楽は優勝者インタビューまで)完全中継される。この場合、放送終了時刻は1分単位で延長される。延長分は18時台の番組の縮小で処理し、『ニュース7』の始まる19:00以降は通常編成に戻る。
- かつてラジオ国際放送では、平日は国際放送独自編成の定時ニュースを優先して18:00で打ち切り、定時ニュース内で勝敗を伝えていたが、その後取組終了まで放送を延長、定時ニュースの時間短縮に改められた。
- 放送局によっては独自編成のため放送開始時刻が遅れる場合がある。国政選挙(参議院議員通常選挙・衆議院議員総選挙)が行われる場合、公職選挙法により政見放送を放送する地域に配慮して総合テレビ・BS1(102)同時生放送となる事例もある。
- やむを得ずに放送できない場合は、それぞれ次のように振り替えることもある。
- 総合テレビ→Eテレ(リアルタイム字幕放送およびデジタル放送における2か国語放送は通常通り実施)
- ラジオ第1→FM(音声はモノラル。2010年3月以降はステレオ放送であるものの、音声自体がモノラルのままステレオ信号で送出)
- 国会中継がある場合はBS1で15:15から放送していた(ただし、十両・幕内の取組におけるリアルタイム字幕放送は行われない)。その場合は15:25から15:55までL字画面で『東京マーケット情報』が、16時台の中入りの休憩時間に『NHK BSニュース』が挿入されていた(2010年度まで)。2010年11月場所六日目は国会中継の放送が大相撲中継終了から5分後の18:05まで続いたため最後までBS1で放送。
- 2011年7月場所からは、総合テレビで国会中継や特設ニュースを放送しているとき、15:20から17:05までトップ中継扱いとしてBS1で放送され、17:05から総合テレビでの放送となり(メインチャンネル・サブチャンネルに関係なくBS1ではリアルタイム字幕放送は実施するが、連動データ放送は行われない)、16時台の中入りの休憩時間に『NHK BSニュース』が挿入される。『東京マーケット情報』については当初は15:25から15:42までL字画面で伝えていたが、2011年11月場所以降はサブチャンネルに移して通常通り15:25から15:50に放送されている。
- 総合テレビが17:05より前に国会中継が早く終了し、大相撲中継の放送に入った場合でも編成の関係上、BS1ではそのまま17:05まで大相撲中継の放送が継続される(事実上、総合テレビとBS1のサイマル放送となる)。2012年9月21日の秋場所十三日目でも民主党代表選挙の特設ニュースがあったため総合テレビでは15:50開始となったが、BS1で総合テレビの特設ニュースの時間延長を考慮した編成となった関係でBS1でも16:30(当初は16:50だったが、変更された)まで放送され、地上波・BSのサイマル放送となった(BS1の通常番組はマルチ編成102chの放送に変更)。このときの中断ニュースは総合テレビとNHKワールド・プレミアムは「NHKニュース」(タイトル表示なし)、BS1は「BSニュース」として放送された。
- NHKワールドに関する事項
- 総合テレビと同様、中断ニュースがある(状況によってはそのまま大相撲中継を継続し、終了後に録画で特設ニュースを放送する場合もある。ラジオの放送でも同様)。
- 津波関連などの緊急報道がある場合は休止されることがある(ワールド・プレミアムでは状況により中断ニュースのみでノンスクランブル放送を行う場合がある)。
- NHKワールド・プレミアムでは2010年度までは16時台は総合テレビやBS2で国会中継が行われる場合でもBS1で放送されたため、部分休止になることは全くなかった。
- 2011年5月場所以降はBSでの大相撲中継は、総合テレビで15時台・16時台に国会中継が組まれている場合に限り、BS1で代替放送が行われるためワールド・プレミアムでは通常通り15:55から放送される。
- NHKワールド・ラジオ日本ではラジオ第1放送が16時台に国会中継が組まれている場合はラジオ放送の中継自体が行われないため、16時台のみFM放送や地上デジタルラジオ実用化試験放送番組の時差放送に差し替える。
- NHKワールド・ラジオ日本の衛星ラジオでは千秋楽のみ開始時刻が15:30からとなっているが、16:00 - 16:15まで短波放送と同時に国際放送独自のニュース・海外安全情報を放送するため中継は一時中断される。
- NHKワールドでは2016年7月名古屋場所よりダイジェスト版で伝える「GRAND SUMO Highlights」をスタートさせる。
テレビ中継の概要
幕下、十両、幕内の3部構成であり実況アナウンサー、解説者はその都度入れ替わる。ただし、2006年1月場所中日では吉田賢が十両から幕内、2007年11月場所初日では岩佐英治が幕下から十両、2012年1月場所2日目では藤井康生が十両から幕内までを担当した。ラジオは幕内のみの中継であるためアナウンサー、解説者は交代しない。ただし、平日の一部日程ではアナウンサーの交代を行う場合があるが実況とリポーターを半々で務める形で担当する。支度部屋に頻繁に出入りするためか女性アナウンサーが実況やリポートを担当した事例は今まで一度もない。
2017年5月場所からは国技館内で初めてとなるワイヤレスカメラの導入が開始され、国技館内のいたるところにワイヤレスカメラを出現させて撮影する形となった[13]。
オープニングテーマは「スポーツショー行進曲」ではなく、寄せ太鼓が使われていたが、寄せ太鼓の演奏が変更された後、2006年3月場所から総合テレビでは独自のオープニング音楽・映像の使用に変更された[14]。2008年1月場所から2011年1月場所までは『SPRIT』[15]が使用された。2011年7月場所から2014年3月場所まではオープニング音楽が→Pia-no-jaC←の『LE QUATTORO STAGIONI』[16](ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲四季より「春」第1楽章、アルバム『EAT A CLASSIC 2』に収録)となり、オープニング映像も羽毛(白)、桜吹雪(ピンク)、若葉(緑)、扇子(水色)、紅葉(赤)、銀杏(金)とそれぞれ6場所ごとに山の色や、放送席の紹介テロップの色も変更している。2014年5月場所からBGM変更とともにオープニング映像がなくなり、会場の映像をバックにしたタイトル表示のみに戻り、タイトルの表示パターンが「大相撲◯◯場所」「◯日目」から「大相撲」「◯◯場所 ◯日目」に変更となった。取組中に総合テレビの中継開始時間となった場合はオープニング映像とBGMを省略し、画面右下に「大相撲◯○場所 ◯日目」のテロップを表示するが、2006年3月から2014年3月場所まではごく一部の例外を除き、取組中であっても必ずオープニング映像を流していた(BSで放送されていた取組は途中で強制的に中断、もしくは立合い前にカメラを切り替える)。BS1のマルチ編成開始時とラジオの中継は現在も寄せ太鼓が使われ、エンディングの音楽は、はね太鼓が使用されている。
表示テロップは学生相撲・アマチュア相撲を含めた他のNHKのスポーツ中継とは異なる独自のフォーマットを使用している。
- 上位5番を除く幕下以下では画面下に上から番付(黄色表記)とこれまでの勝敗(算用数字の白文字で「○-○」と表記。枠内表記で勝ち越しの場合は背景部分が赤で表記される)・四股名・出身地と所属部屋(緑色表記)の順で横文字で表示される。これまでの勝敗では「○-○-○」と表記されることもあるが、これは病気休場も数に含めているためである。
- 幕下上位5番以降は縦文字で左側から東方力士の番付・出身地・所属部屋、東方力士の四股名、東方力士のこれまでの勝敗(漢数字表記)、西方力士のこれまでの勝敗(漢数字表記)、西方力士の四股名、西方力士の番付・出身地・所属部屋の順で表記される(番付と勝敗は黄色表記)。
- これまでの勝敗は初日(幕下以下は対戦初日)のみ前場所の成績を表記するが2日目以降は前日までの勝敗が表記される。勝敗は休場も含む(「勝」「敗」「休」で表記するが、勝・敗・休のいずれかが1つもない場合は上位5番を除く幕下以下とは異なり表記されない。前場所をすべて休場した場合は「全休」と表記)。
- 幕内の対戦ではこれまでの幕内の対戦成績が表示される。表示されるタイミングは、懸賞幕を持った呼出が土俵上を回る時で、スポンサー表示を隠す目的でも利用されている。基本的にこの1年間の成績が表示されるが、1年間に対戦がない場合などはそれ以上前に遡って表記されたり、単に対戦の勝敗数のみで表記されることがある。ただし、一方または両方が十両以下であった場所の対戦は数に含めていない。2011年春場所開催中止時は「春」の文字の上に横二本線でかぶせて表記し、2011年5月の技量審査場所では「技量」として表記された。
- 決まり手のテロップは十両以降に表示されるが、「取り直し」のテロップは幕下以下を含めてすべての取組において表示される。勇み足・つきひざ・腰くだけなどの非技ではそのまま表示されるが、髷をつかむなどの反則行為があったときは「反則」と表示される。
- 四股名テロップは十両以上の力士は相撲字、幕下以下の力士は明朝体で表記される。ただし、翌日の取組の紹介では十両以上の力士でも明朝体で表記される。1993年3月までは幕下以下の力士は丸ゴシック体で表記されていた。
- 幕内の取組ではスローVTR終了後、画面右下に上段から決まり手、勝者力士(白丸表記)・今場所のこれまでの勝敗と翌日の対戦相手、敗者力士(黒丸表記)・今場所のこれまでの勝敗と翌日の対戦相手の順に表示される。対戦相手の欄は幕内力士と対戦した十両力士が翌日に十両での取組が組まれている場合は空欄となり、千秋楽では番付が表記される(十四日目でも対戦相手が決まっていない場合のみ表記される)。
- 取組前のテロップの表示位置はレターボックス化後も変更されていない。
幕下以下
BS1の中継開始から十両土俵入り前まで(三段目上位と幕下中位までの取組)を担当する。BS2時代は取組数の少ない13、14日目に序二段上位の取組が放送される場合も多かった[10]。
正面に実況アナウンサーと解説者、向正面にリポーターとしてNHKのアナウンサー、または解説者として若者頭が座る。解説は概ね若手や中堅の年寄が担当するが、八角親方(元横綱北勝海)、友綱親方(元関脇魁輝)、佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)など幕内の取組で正面席での解説経験のある親方も座る場合があった。
その他稀に向正面にゲストが招かれることがある。
2009年1月場所より、序ノ口からの取組結果紹介時に非技や珍手の場合を除き決まり手が発表されなくなった。理由は不明。 BS2での放送時は国会中継等により開始時間が遅れたり途中で中継が打ち切られることがあったが、BS1での再開後は原則として放送時間が短縮されることはなくなった。
十両
幕下上位と十両の取組を担当する。
正面に実況アナウンサーと解説者(年寄)、向正面にリポーターとしてNHKのアナウンサーという構成は同じ。総合テレビの中継開始時点で残りの取組が少ない場合(千秋楽など)は、開始と同時に幕内担当と交代する場合もある。その日の実況担当のアナウンサーは中入り後のラジオ放送における幕内中継で向正面または支度部屋のリポーターも担当する。
BSで中継が行われなかった2011年7月場所、9月場所の千秋楽は解説者をおかず、アナウンサーが1人で中継を担当した。
2011年1月場所では幕下上位5番の結果紹介時に注目の取組1番のVTRを流した。
同年7月場所からは千秋楽を除き、総合テレビの放送開始までに終了した十両取組のVTRを流すようになった。この措置はBSでの中継が再開された11月場所以降もしばらくの間継続されていた。
2012年1月場所の2日目(同年1月9日。この日は成人の日の祝日)では十両としては異例ながら、スペシャルゲストとしてデーモン閣下を迎えて放送(幕内取組にも引き続き出演)。本来は行われない十両力士への「殊勲インタビュー」も行われた。[17]
幕内
幕内土俵入りから結びの一番までを担当する。
正面に実況アナウンサーと解説者、向正面にも解説者が座りリポーターにNHKのアナウンサーが東西に配置される。2011年7月場所はリポーターが一人になる場合が多かった。1980年代半ばごろまでは向正面にも解説者の隣に実況アナウンサーが座っていた(メインの実況は正面放送席のアナウンサー)。
解説は、年寄のほかにNHK専属の解説者(協会を退職した元力士・年寄)も加わる。2003年からは初日と千秋楽は解説が専属解説の北の富士(正面)と舞の海(向正面)、実況が藤井康生・刈屋富士雄・吉田賢の3人のアナウンサーのいずれかが務めるという形が恒例であるが、2009年以降はほぼ藤井・刈屋両アナが千秋楽の実況を担当していた(2009年名古屋場所千秋楽のみ岩佐英治が実況を担当した)。2013年頃からは、吉田の出演頻度が減少していたが、東京に復帰した現在では出演回数が増えている。現在大分放送局に異動したが、実況回数は維持している。現在では三瓶宏志と白崎義彦が藤井、刈屋、吉田と同等のポジションとなっており、5人のうちのいずれかが初日及び中日と千秋楽の幕内実況担当となることが多くなっている。2017年現在では、刈屋が解説委員の仕事に専念するためアナウンス職から離れ、吉田が東京から大分放送局に異動、白崎が札幌放送局に異動し、同年の5月場所以降は実況から離れているなど、上記のアナウンサーのうち三瓶と吉田のみが幕内での多くの実況回数を維持している。1990年代後半以降は藤井アナがほぼ毎場所初日か千秋楽の実況を担当していた。 2014年秋場所以降、藤井は出演頻度が少しずつ減少している。2014年夏場所からは、沢田石和樹が幕内のテレビ実況を担当するように、2017年秋場所からは厚井大樹が実況を担当するようになり、世代交代が進みつつある。さらに、近年は太田や大阪、佐藤や船岡といった比較的若手のアナウンサーの実況回数も増えてきている。
高視聴率の見込める中日(8日目)や祝日は、好角家の著名人がゲストに招かれることが多い。ゲストが招かれた場合は向正面に解説者は入らずアナウンサーが座るが、ゲストが向正面に座ることもある。2010年以降、ゲストが登場するケースは東京場所のみとなっていた。その後は野球賭博問題や八百長問題の影響もありゲストの出演はなくなっていたが、2012年3月場所から再開された。
千秋楽(15日目)の最後にその場所のエンディングとして1分30秒のダイジェストを流している。1分30秒が基本であるが、名力士の引退などがあると2分を超える場合もある。優勝決定戦などにより放送時間が少ない場合は省略される。2003年1月場所の横綱貴乃花の引退時は2分30秒であった。エンディングに使われる曲はNHKがこのために作ったオリジナルのものである(一部グスターヴ・ホルストの『Jupiter』を使った例もある)。2017年現在は「The 大相撲」というタイトルがつけられており、中継でエンディングが流れなかった場所を含め、場所後にNHK公式サイトで動画が公開されている[18]。
ダイジェストの傾向としてはその場所の活躍力士、好取組を中心とし最後は優勝力士が賜杯を受け取るシーンで終わる。2006年7月場所以降の一時期は優勝が決まった取組の映像に30秒以内の短縮バージョンを流すのみとなり、時間が充分あるにもかかわらずダイジェスト自体が放送されない場合もあった。
それから4年が経った2010年1月場所では、久々に優勝決定の一番以外を含んだダイジェスト(約40秒)が放送され、5月場所からはフルバージョンに近いものが復活した。
2011年7月場所からは2013年3月場所までは布袋寅泰の『SAVE ME』が使用されていた。
2013年1月場所2日目、幕内の勝負審判交代時に流された「平成ハイライト」のVTR(実際はその日の幕内前半戦のハイライトが大半を占めた)にてかつてのBGMが使用され、2013年5月場所からは再び千秋楽のエンディングにも使用されるようになった。
2014年九州場所千秋楽のエンディングで、32回目の優勝を果たした白鵬の32回分の優勝したVTRや初土俵の時の映像などをまとめたダイジェストを、中島みゆきの『麦の唄[19]』をBGMに5分以上のVTRが放送された。
2000年代前半は「連続リプレイ」として幕内の取組をBGMに乗せて連続で再生していたがBGMは開始後数日でなくなり、後に「連続リプレイ」の名称も使用されなくなった。その後は放送頻度が減少しBSで総合テレビの5時のニュースの間に流す程度となり、BSでの同時中継がなくなった現在では国会中継などのため放送できなかった取組が多い場合や注目の取組数番を再生する場合などに限られている。
放送時間は時間が余った場合でも原則として18:00までとなっているが、稀に番組のお知らせやその他の告知等により17:59までの放送となる場合もある。
総合テレビではリアルタイム字幕放送を実施。当初は一部の日程のみで実施されていたが、現在は総合テレビの中継開始時に実施されている。放送画面に字幕を起こす場合、会場の歓声や拍手などの雑音が入ってしまうことからNHK放送センターのスタジオで改めて別のアナウンサー(字幕担当キャスターは主に以前大相撲中継に携わっていたアナウンサーが担当。日本語センター所属、嘱託のアナウンサーの担当が多い)が4名1組でその内容を改めてアナウンスした上で字幕に起こす(ただし、開始冒頭と終了部分の独自の案内、幕内土俵入りの力士紹介、横綱土俵入りなどあらかじめ決まっているコメントがある場合は事前に作成したものを動きにあわせて表示)。
これは大相撲以外のスポーツ中継や、『NHK紅白歌合戦』などのステージイベントの中継でも同様に行われている。総合テレビで平日16:00過ぎ(2012年3月場所以降)と17:00過ぎの中断ニュースでもリアルタイム字幕放送を実施している。総合テレビが国会中継や特設ニュースの関係でBS1およびEテレで代替放送する場合でもリアルタイム字幕放送は実施される。
リアルタイム字幕放送では本編内容の字幕のほか独自に字幕キャスター担当者4人の紹介と「生字幕放送をお伝えします。」「生字幕のため誤字を生じることがあります。ご了承ください。」、最後に「大相撲(初・春・夏・名古屋・秋・九州)場所をお伝えしました。」が文字多重放送により表示される。東西横綱の土俵入りで四股を踏む際、観客からの掛け声を「(館内)ヨイショ!」と表記している(事前作成のため動きにあわせて表示。別の生字幕表示中は行わない)。
中入りの企画特集
中入り(幕内取組前)に日替わりの企画特集が行われる。
- 初日 今場所の展望
- 序盤の数日間 新十両紹介(その場所に初めて十両=関取として仲間入りを果たした力士全員を、毎日1名ずつ取り上げ、アナウンサーのインタビューを行う。インタビュールームでの生放送。ただし新入幕が多い時や、国会中継などにより総合テレビでの放送ができない場合など、中日以後の後半戦に回す場合もある他、新三役が誕生した場合は新十両紹介のフォーマットに倣った「新三役紹介」のコーナーを放送することもある)
- 同(新十両紹介の概ね翌日) 幕下のホープ(今後関取としての期待が高まる若手幕下力士を毎場所1名ずつ取り上げ、アナウンサーのインタビューを行う。こちらは事前に各部屋<地方場所はそれぞれの部屋ごとの宿舎や稽古場>にアナウンサーが赴いて収録することが多い。ただし新入幕十両が多い場所の時は割愛する場合もある)
- 中日 力士訪問(幕内主力力士に密着取材したコーナー)、幕下上位15枚目までの星取表(中間発表)、好角家(相撲愛好家の著名人)がゲスト解説として訪れる場合はそのゲストとの相撲談義が行われることもある
- 中盤の数日間 相撲に関係する様々なトピックス(新十両紹介の該当者が少ない場合は前半戦の数日間にも回す場合がある)
- 終盤の数日間 各段の優勝者インタビュー(ある時)、幕内の優勝争いなどの展望
- 千秋楽 三賞受賞力士インタビュー、幕下上位15枚目までの星取表(最終結果発表)
- ※新十両紹介、各段優勝者インタビューについては、ラジオ・テレビ同時に配信。幕下ホープは音源はテレビ・ラジオ同じものだが、録画・録音での収録の都合上同時放送ではない。幕内力士最高優勝者に対するインタビューは優勝決定後のほか、千秋楽の閉会・表彰式にも、天皇賜杯(菊花大銀盃)、内閣総理大臣杯、優勝旗の贈呈に続けて、場内共同インタビューの形で放送される(共同インタビューが行われる以前は、千秋楽の取組終了後、支度部屋、ないしはインタビュールームでのインタビューを放送していた)。
中入り後の審判交替の際(幕内の前半と後半の切り替え時)、かつては「相撲一口メモ」というコーナーがあり相撲に関する故事や話題などを1分間程度にまとめて放送していた。九州場所ではこのコーナーに代わって1年間の取組のうち名勝負や変わった決まり手が出た一番を放送していたが、平成に変わる頃にこのコーナーはなくなりその日の取組結果が放送されるのみとなり、事実上「一口メモ」に相当する箇所は中入りの取組前の企画に集約される形となった。2009年頃から2010年5月場所までは、今日の注目の一番のVTRを流していた。
千秋楽の優勝力士への表彰式においては1991年5月場所までは優勝決定戦などによって表彰式の開始が遅くならない限り人気のあったデビッド・ジョーンズによるパンアメリカン航空のトロフィー授与(アナウンサーも、彼の表彰中は授与の前に「おなじみのデビッド・ジョーンズさんです」という一言の後、黙して朗読の邪魔にならないよう配慮していた)までを中継した後、当日の取組結果や場所の総括、三賞受賞力士のインタビューなどを放送していたが現在は「NHK金杯」の授与までを画面で中継してから(放送席で会話が行われている場合でも中断し、必ず映し説明を行う)当日の取組結果などを放送するようになった。
副音声
デジタル総合(2004年9月場所から)、NHKワールド・プレミアムとも16:00から二ヶ国語放送(英語による実況)を実施している。国会中継の関係でBS1で代替放送する場合も同様となる。デジタル放送はステレオ2音声、NHKワールド・プレミアムはモノラル二重音声での放送。かつて相撲を放送していたBS2ではアナログは1990年代半ばから、デジタルは2006年11月場所から、BShiでもデジタルBS開局後からそれぞれ行われていた。
二ヶ国語放送ではハワイ出身の先代東関親方(元関脇高見山)や武蔵川親方(元横綱武蔵丸)、好角家の外国人(ケネス・スエンセンなど)、英語の堪能な好角家のデーモン閣下などがゲストに招かれることがある。収録は毎場所東京のスタジオで行われているため、地方場所では親方がゲストとして招かれることは一切ない。このため、好角家のゲスト解説がない時は後述する実況アナウンサー1人で解説を担当することも多い。
2011年1月場所まで「2か国語」の表示テロップはNHK全番組では唯一、現在使用中のテロップに加えて1994年度から2002年度まで(1994年4月 - 2003年3月末)まで使用されていた旧式の「二ヶ国語」テロップも使用されていた。
英語実況の担当者は三原ロス(ロス・ミハラ。普段は英語ニュースを担当。2008年8月に「News Today Asia」で貴島通夫キャスターの夏休み休暇に伴うキャスター代行を務めた)、森田博士(ヒロ・モリタ、普段は英語ニュースでスポーツコーナーを担当)、マレー・ジョンソンの3名が交代で務める。
地方局における途中飛び乗り
北海道では以前、日曜日における総合テレビの放送のみ他地域よりも開始時刻が遅く始まる飛び乗りのかたちで放送することがあった(時報スーパー、番組タイトル、字幕放送テロップは札幌放送局側で出していた)。これは、『北海道スペシャル』放送の関係で時差放送となっている「あなたも挑戦!ことばゲーム」などを放送するためであった(現在は終了)。
総合テレビの放送では一部地域で高校野球地方大会の中継や地域番組編成に伴う時差放送などのため飛び乗りとなる場合がある(BS1の終了から総合テレビの飛び乗り開始まで中継が一時中断)。途中飛び乗りの場合は字幕スーパーで「番組の途中からですが、大相撲(場所名)を放送します」と表示されるが、何も表示せずに飛び乗り開始となる場合もある。[20]
2010年度まではBSで補完視聴できていたが、2011年度以降はこの差し替え編成が行われた場合はマルチ編成を行わない限りは中継自体視聴することが不可能となっている(主に十両の取組の部分)。後述にある日本相撲協会の公式サイトでインターネットによるライブストリーム配信を利用することで取組の模様を補完視聴することができたが、2014年からは有料化されていた。2016年5月よりネット配信はスポナビライブに移行したがこちらも有料となっていた。2018年はAbemaTVでの配信となり、4年ぶりに無料視聴が可能になった。
ラジオ第1放送では毎年7月の名古屋場所の期間中に高校野球地方大会が重なるため、一部地域で16時台の放送のすべてまたは一部分が聴取できないことがあるが、遅くても17:00までに飛び乗りで開始される(17:00以降は高校野球中継がFM放送に移して放送されるため)。16時台の放送については最優先で放送される国会中継が行われない限り、IPサイマルラジオサービス2者(らじる★らじる・radiko)やNHKワールド・ラジオ日本で補完聴取が可能である。
BSでの中継放送について
1987年7月にNHK衛星第1テレビジョン(現NHK BS1)が独自編成を開始した際、総合テレビ・NHK衛星第2テレビジョンでの中継が行われる前の午後1時から3時すぎにかけて、序ノ口・序二段(それぞれ一部)・三段目・幕下下位の取組を放送したことがある。その後BSの放送チャンネルを整理し独自の番組に切り替えた1989年7月から1991年11月までは17時(通常平日は14時)まで(概ね幕内下位力士まで)をBS2で中継(17時以後はハイビジョンの伝送実験(そのときも内容は大相撲中継)のため一般向けは中断。大相撲中継自体はBS1に移して放送していた)。放送開始から1994年11月場所までは初日と千秋楽のみ序ノ口から全取組を放送していた。
その後ハイビジョン伝送試験が発展解消した後の1992年1月の本場所からBS2の放送が18時まで拡大し、16時-18時はハイビジョン試験放送(2001年1月からNHKデジタル衛星ハイビジョン)・BS2・総合テレビの3波同時中継が2007年3月まで続いた。その後2011年1月まではBSはBS2のみで中継していたが、BSの大改正に伴いその場所(3月場所中止のため)を持ってBSでの放送は打ち切り(但し国会中継・大規模災害などやむをえない理由で中継できない場合、BS1で放送することがある)となり、幕下下位以下の力士のテレビ放送は、最終日の優勝決定戦がある場合を除きなくなっていたが[21]大相撲ファンからNHKに、幕下力士や地元出身力士の取組を見たいとの要望が多数寄せられたため、11月場所から総合テレビとのリレー中継という形でBS1のマルチ編成の102chで再開された。2017年5月より月曜日から金曜日までを101ch、土・日曜を102chで放送[22]。副音声は場内音声のみの放送となる。
2006年以降、それまで大相撲期間中は放送時間が短縮されていた『囲碁・将棋ジャーナル』が通常通りの放送となったため、土曜のみ開始時刻が13:28に繰り下げられた。2007年に放送された『関口知宏の中国鉄道大紀行・日めくり版〜最長片道ルート36000キロをゆく〜』の放送と重なった場所の平日は13:10からの放送となった。
一時期であるが、序ノ口・序二段・三段目・幕下下位のBS単独で放送する取組の中継に際しては元力士がリポーターを担当したことがあった。
2016年11月から2017年7月まで、8Kスーパーハイビジョン試験放送での生中継を行う[23]。BS17chを使用し、実況・解説は行わない[24]。
ラジオ放送の概要
- 途中17時台冒頭に2-3分程度ニュースが挟まれる。地域によっては、道路交通法の規定により、日本道路交通情報センターからの交通情報が、16時28分前後と16時50分前後と17時28分前後[25]の取組間に同じく2-3分程度挟まれる。
- 基本的に解説者は2時間通しで1人のみが出演し、実況アナウンサーはテレビとは異なり幕内前半戦と後半戦とで交代となる日もある。これとは別に向う正面側からレポート・情報を入れるための実況アナウンサーが1名つく。
出演者一覧
原則として五十音順とする。解説者及びアナウンサーは場所や他の仕事によっては登場しない事もある。
NHK専属解説者
- 北の富士勝昭(第52代横綱)(1998年-)ただし2017年1月場所は、2016年末に心臓の手術を受けた影響によりNHK専属解説者になって初めて全休した[26]。
- 舞の海秀平(元小結)(2000年-)※稀に幕下以下の解説を担当することがある。最近では2012年3月場所五日目、2015年5月場所十日目に出演している。正面放送席に限らず、向正面放送席に座るときもある。ここ数年の初日の幕内取組では正面解説・北の富士、向正面解説・舞の海という体制が定番であったが、2017年1月場所初日と千秋楽の幕内取組は上述の通り北の富士が心臓手術の影響で出演を取りやめたため[26]、代役として正面解説担当を務めた(向正面は、初日が中立、千秋楽が阿武松)。
- 過去のNHK専属解説者
- 玉の海梅吉(1957年-1982年)
- 神風正一(1953年-1986年)
- 若瀬川忠男(1985年-1991年)
- 出羽錦忠雄(1990年-1999年)
- 緒方昇(元関脇北の洋。四股名が発音しづらいため本名で登場していた)(1988年-2000年)
日本相撲協会年寄
- 幕内・正面放送席
- 幕内・向正面放送席
- 以下十両取組解説兼任
上記以外の十両解説及び幕下の解説は審判部に所属していない年寄が務める。ラジオ解説は、上記の者のいずれかが務めている。
NHK中継担当アナウンサー
「字幕」は現在大相撲中継でのリアルタイム字幕放送の字幕キャスター担当者。
現役
担当番付は2018年1月場所時点。基本的に場所が行われるところの放送局関係者が務めるが、実況から外せないほど重要な位置を占めるまでに出世したり勤務局エリア内で関取を多く輩出していたりする場合は場所開催地以外の放送局からも起用される。九州内に若手相撲担当アナウンサーが集結するような状態になったことから、これを機会に世代交代が進められている。
氏名 | 勤務局 | 担当番付 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
幕内 | 十両 | 幕下 | |||
大坂敏久 | G-Media出向 | ◎ | ○ | ○ | |
太田雅英 | 大阪 | ◎ | ○ | ○ | 春場所統括担当。 |
岡崎太希 | 岐阜 | △ | ○ | ||
角谷直也 | 福井 | ○ | |||
厚井大樹 | 広島 | ○ | ○ | ○ | 高知時代に高知県出身関取が多いことと、関取に明徳義塾高出身者も多いことで起用。 |
小林陽広 | 高松 | △ | ○ | ○ | 夕方のニュース担当だったため一時離れた。 |
沢田石和樹 | 東京アナウンス室 | ◎ | ○ | ○ | |
佐藤洋之 | 松山 | ◎ | ○ | ○ | 福岡放送局時代は九州場所統括担当。 2013年は統括デスク・若手育成に専念。 |
三瓶宏志 | 東京アナウンス室 | ◎ | ○ | ○ | 大相撲中継統括デスク。 |
酒井良彦 | 京都 | △ | ○ | ○ | |
白崎義彦 | 札幌 | ◎ | ○ | ○ | 九州場所統括担当。 2014年5月場所まで大相撲中継統括デスク。 高松時代は東京場所のみ担当。その後若手育成のため2009年7月場所から2010年5月場所まで 1年間の“休場”期間があった。かつて朝青龍絡みで数多くの伝説を打ち立てた。 松山放送局時代は夕方ニュース「いよかんワイド」を内藤啓史降板に伴って代理で担当したため、秋鹿真人に交代するまで離れていた時期もある。 2017年5月場所を最後に実況から離れている。 |
高木優吾 | 仙台 | △ | ○ | ||
高山大吾 | 徳島 | △ | ○ | ||
戸部眞輔 | 福岡 | ○ | ○ | ○ | 佐藤に代わり地元担当に。九州場所中は県東部の相撲部屋取材担当[27]。 |
藤井康生 | 東京アナウンス室 | ◎ | 異動前は名古屋場所統括担当。 | ||
船岡久嗣 | 名古屋 | ◎ | ○ | ○ | |
三輪洋雄 | 大阪 | ○ | ○ | ○ | |
吉田賢 | 大分 | ◎ | ○ |
東京アナウンス室=渋谷・NHK放送センター
幕内担当の◎は、1場所中に2回以上幕内実況を担当することがある。△は、花道レポートのみ担当(実況担当になったことはない)。
過去に中継を担当していたNHKの現役アナウンサー
- 2018年5月時点
氏名 | 勤務局 | 字幕 | 備考 |
---|---|---|---|
青沼郁夫 | 日本語センター | 現在は職員研修担当 | |
岩佐英治 | 名古屋 | 名古屋場所統括担当。相撲を実況することがNHK志望の動機であった。 東京大学相撲部員として両国・国技館の土俵に立った経験あり。[28][29] | |
上原康樹 | 盛岡 | ||
内美登志 | 鹿児島 | ||
小原茂 | 日本語センター | ||
刈屋富士雄 | 東京アナウンス室 | 2011年6月から解説委員兼務。 | |
久保田茂 | 釧路 | ||
柴田拓 | 名古屋 | ||
高橋康輔 | 東京アナウンス室 | ||
田代賢 | 日本語センター | ○ | |
田中秀喜 | 山口 | アナウンス副部長 | |
千野秀和 | 高知 | ||
中尾晃一郎 | 日本語センター出向 | ||
永松隆太朗 | 青森 | 現在は製作担当職員 | |
福田光男 | 広島 | ||
藤本憲司 | ラジオセンター | 現在は制作担当職員 | |
別井敬之 | G-Media出向 | ||
政野光伯 | 大阪 | ||
田所拓也 | 東京アナウンス室 | ||
山口達也 | 東京アナウンス室 | 現時点では正面実況担当は2012年3月場所が最後。現在はスポーツデスク。 実況からは離れたが大相撲・幕内の全取組では案内役を務めている。2017年7月場所のラジオ中継、2018年1月場所の十両中継で向正面からのリポートを担当した。 | |
山田賢治 | 福島 | アナウンス副部長 | |
山田重光 | 鹿児島 |
過去に中継を担当していたNHKの元アナウンサー
- 2017年時点。●は故人。
- ●阿部宏
- ●石田吾郎(1953年5月16日、テレビ中継初日に実況を担当。解説は10代伊勢ノ海(元前頭筆頭柏戸秀剛)であった[30])
- 石橋省三「字幕」
- 緒方喜治
- 小高正嗣
- 兼本泰興
- ●河原武雄
- 河村光章
- ●北出清五郎(中継担当から退いた後はNHK専属解説者として出演していた)
- ●向坂松彦
- ●志村正順
- 杉山邦博
- ●竹脇昌作
- ●土門正夫
- 内藤勝人「字幕」
- 永田健支
- 野瀬四郎
- ●福島幸雄
- 藤澤武
- ●松内則三
- ●山田康夫
- ●山本照(杉山邦博の初任当時の上司でもあった。1933年1月場所より実況担当)
- ●和田信賢
- 和田政宗(現・参議院議員)
リアルタイム字幕放送の字幕キャスター担当者(現役)
- 大谷元子
- 門脇昌子
- 川口望
- 小池隆俊
- 田仲清司(日本語センター専属)
- 高橋淳之(日本語センター専属)
- 花田和明(日本語センター出向)
- 福井茂(日本語センター出向)
- 古屋明信(日本語センター専属)
- 水野節彦
- 山下千尋
- 山下俊文(日本語センター専属)ほか
民間放送における大相撲中継
本場所中継
民間放送開設初期の1950年代から1960年代までにかけて民放テレビ・ラジオ共に競って大相撲の生中継を行っていたが、テレビ放送は1966年1月場所を最後にすべて撤退した。
テレビ放送は日本テレビが開局の翌月1953年9月場所より中継を開始。次いでラジオ東京(現在のTBSテレビ)が開局の翌月1955年5月場所から中継を開始した。大阪に民間放送テレビ局が開局していなかった1956年までは3月場所の中継が出来なかったが、1957年3月場所では大阪テレビ放送(OTV。現在の朝日放送)が日本テレビ、中部日本放送(現在のCBCテレビ)とネットワークを組んで中継した(ラジオ東京の中継放送は無かった)。以降、1958年7月場所まで日本テレビ・CBC・OTV・北海道放送(HBC)のネットワークで中継放送を行った。対するラジオ東京は東京開催の1月場所・5月場所と独自に名古屋開催の7月場所を中継して対応した。
このようにNHKのほか民放2局もしのぎを削って中継を行ってきたが、1959年3月場所ではこの前月に開局した日本教育テレビ(NETテレビ。現在のテレビ朝日)とこの月に開局したフジテレビも中継を開始したため、一時在京4局が同時間帯で生放送を行う状況となり、世間の顰蹙(ひんしゅく)を買う。この批判を受け、NETテレビは1959年5月場所限りで撤退して深夜帯の『大相撲ダイジェスト』に切り替えた[31]。次に1960年9月場所をもってフジテレビが撤退[31]。TBSテレビ(1965年1月場所まで)、日本テレビ(1966年1月場所まで)の順に撤退した[31][32]。最後まで中継した日本テレビはNHKに先駆けてカラー中継を実施。連日のように有名人をゲストに招き、分解写真(いわゆるスローモーション技術の原点とも言える装置)を導入するなど意欲的だったが、肝心のスポンサーが付かなくなったため打ち切らざるを得なくなった。当時の解説者に天竜三郎、東富士欽壹らがいる。
以降、生中継がNHKの独占状態になった後も残っていたテレビ朝日の『大相撲ダイジェスト』も、相撲人気が落ち込んだ2003年9月場所で遂に打ち切られ、CS放送のスポーツ・アイ ESPN→J Sports ESPNが『劇戦!大相撲』のタイトルで当日の夜に同様のダイジェスト版を放送したが、こちらも2009年1月場所より8日目と千秋楽の夜にそれぞれ前半戦・後半戦ダイジェスト版を放送する形に縮小の後、2009年3月場所限りで打ち切りとなった。
ラジオ放送は1952年1月場所がラジオ東京(現在のTBSラジオ)と新日本放送(現在の毎日放送)の共同制作で開始されたが、翌5月場所では日本相撲協会の意向で某代理店に一切が一任され、保全経済会がスポンサーに付いたためラジオ東京は撤退。日本文化放送協会(NCB。現在の文化放送)が新日本放送と組んで中継した。保全経済会事件の発生でこの契約が無くなると、再び1953年9月場所よりラジオ東京が朝日放送と組んで放送を再開。以降1955年1月場所までラジオ東京と日本文化放送協会の並行中継が行われたが、この場所をもって日本文化放送協会が撤退。ラジオ東京も通常番組との調整等で中継継続が困難となり、5月場所で一時撤退した。 1956年1月場所と3月場所はラジオ東京の中継が復活したが、再度中断。1957年9月場所では試験的な意味合いもかねてニッポン放送が生中継に乗り出したものの、この場所限りで生中継は打ち切られた。ニッポン放送の大相撲中継はこの場所前後にも録音によるダイジェスト版を新日本放送、ラジオ九州(現在のRKB毎日放送)にネットする形で放送していたが、生中継は現在のところこの1場所限りである。
1973年5月場所から1987年3月場所まで中入り後十番に絞り込んだ『大相撲熱戦十番』を文化放送が制作し、初めて支度部屋からのインタビューを中継するなど独自の番組作りで好角家の支持を集めた[33]。
ハワイ出身力士が特に活躍していた1980 - 1990年代は、在日米軍のFEN(現在のAFN)も独自の英語実況中継(初日・中日・千秋楽)を行っていた。
1992年5月場所から2000年1月場所までの間、TBSラジオがAMステレオ放送普及目的で生中継(初日・中日・千秋楽)を復活。夜間にJRNネットでダイジェスト番組を放送していた。低聴取率で一旦撤退したものの、2008年1月13日からの2008年1月場所で8年振りに大相撲実況中継を再開した。詳細は『待ったなし大相撲』の項を参照。
花相撲中継
花相撲は、勧進元もしくは勧進元と関連の深いテレビ局が中継している事例が多い。現在放送しているものを紹介。相撲協会での主催部門は巡業部。
- 日本大相撲トーナメント(2月、両国国技館)
- 明治神宮例祭奉祝全日本力士選士権大会(10月、両国国技館)
- 主催:明治神宮
- テレビ東京系列で録画放映。
- 九州場所前夜祭
- 主催:日本相撲協会、日本放送協会
- 九州・沖縄のNHKで録画放映。
かつて行われていたもの
- 大相撲最強決定戦(6月、両国国技館または大阪城ホール)
- 大相撲王座決定戦(10月、名古屋市総合体育館(現在の日本ガイシ スポーツプラザ))
- 社会福祉大相撲(10月、両国国技館)
- 主催:テレビ朝日、テレビ朝日福祉文化事業団
- テレビ朝日系列で録画放映。2009年以降は行われず。
テレビ中継の歴代高視聴率
視聴率(%)はビデオリサーチ関東地区調べ(出典:引田惣弥『全記録 テレビ視聴率50年戦争―そのとき一億人が感動した』講談社、2004年、154頁。ISBN 4062122227)。
順位 | 場所 | 放送日 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 1981年1月場所・千秋楽 | 1981年1月25日 | 52.2% | 千代の富士、初優勝 瞬間最高視聴率65.3% |
2 | 1975年3月場所・千秋楽 | 1975年3月23日 | 50.6% | 貴ノ花、初優勝 |
3 | 1978年11月場所・千秋楽 | 1978年11月26日 | 42.1% | 2代目若乃花、全勝優勝 |
4 | 1982年9月場所・初日 | 1982年9月12日 | 42.0% | 北の湖、全休明け。黒星スタート |
5 | 1983年1月場所・千秋楽 | 1983年1月23日 | 41.0% | 琴風、2度目の優勝 |
6 | 1992年11月場所・初日 | 1992年11月8日 | 40.9% | 貴花田、この場所大関を狙うも黒星スタート |
7 | 1992年1月場所・千秋楽 | 1992年1月26日 | 40.3% | 貴花田、史上最年少の初優勝 名古屋地区では視聴率51.1% |
8 | 1979年1月場所・9日目 | 1979年1月15日 | 39.1% | 2代目若乃花、24連勝 |
9 | 1991年9月場所・初日 | 1991年9月8日 | 39.0% | 貴花田、史上最年少の関脇昇進。白星スタート |
10 | 1984年11月場所・13日目 | 1984年11月23日 | 38.9% | 千代の富士、10回目の優勝 |
インターネット配信による大相撲中継
日本相撲協会は1996年秋場所より公式ホームページを開設、この中で協会公式記録映像の配信を行っていた。2004年1月にNTT-X(現NTTレゾナント)と提携し、ポータルサイト「goo」に公式情報サイト「goo 大相撲」を開設、ストリーミング配信も同サイトに移行した[35]。配信内容は十両・幕内の全取組の場内の映像で、実況や解説はない。2010年名古屋場所のNHKでの中継が取りやめとなった際はこの配信サービスを利用するユーザーが多かったという。[36]当初は幕内のみの配信だったが、前述の2010年名古屋場所からは十両からに拡大され[37]、画面サイズと画質も向上した。
2005年9月場所からの一時期では、ドワンゴが運営する携帯電話向けインターネットラジオ配信サイト「パケットラジオ」のニュース・スポーツ専門チャンネルにおいて、本場所中の17:00-18:00に、速報番組「パケラジ大相撲」を配信していた。出演者はナレーターの木村匡也。
2011年夏場所は技量審査場所となったことからNHKの中継及びダイジェスト放送を全面的に取りやめ、「goo 大相撲」の配信時間を序ノ口からに拡大して四股名と成績をゴシック体のテロップで表示し、十両土俵入り後の取組を実況と親方の解説音声とともに配信し、「ひかりTV」と「ニコニコ生放送」で中継配信を行い、公式携帯サイトは有料で生中継した[38]。この際のgoo大相撲の出演者は両国国技館の場内FM「どすこいFM」を担当している石橋省三、銅谷志朗(交代で実況を担当)、下角陽子(アシスタント)。解説はNHKと異なり審判部に所属する親方も出演した。
この中継が好評を博し、初日は協会公式サイトに約74,000件、最大同時アクセス約9,000人、ニコニコ生放送へのアクセス数156,000件を記録[39][40]、ニコニコ生放送での15日間の視聴者数も約160万人に上った[41]。これを受けて、goo大相撲での序ノ口からの配信は名古屋場所以降でも継続されている。一方ニコニコ生放送、ぷららTVでの配信は技量審査場所に限ったこと、NHKでの中継が復活したことを理由に行われていない[42]。ただし、ニコニコ動画上では専用チャンネルが用意され、各種プロモーション映像などが配信されている。
2013年の秋場所からはgoo大相撲の終了と日本相撲協会公式サイトへの統合に伴って、中継配信もUstream上に専用チャンネルを設置し、配信を開始、2014年初場所からは終了した取組の録画映像を閲覧できる機能を追加した上で有料化し[43][44]、2016年3月31日まで配信が行われていた[45][46]。この中継では序ノ口の取組開始10分前から弓取り式終了まで(千秋楽は幕内最高優勝・三賞の表彰式と最後に行う「出世力士手打式」の終了まで)全編配信を行っている。ただし、館内放送における注意事項説明時は琴剣淳弥によるイラストの静止画像に差し替えられていた。2014年5月場所からは「どすこいFM」の音声を流していた。
当初の料金設定は1日10ドル(千秋楽のみ15ドル)、15日間通しで120ドルであったが、2014年9月30日をもってUstreamがペイ・パー・ビューのサービス提供を終了したため2014年11月場所から新システムに移行し、料金も日本円で1日1000円(千秋楽のみ1500円)、15日間通しで12000円に変更となった[47]。
後述するスポナビライブおよびAbemaTVの視聴は国内限定のため、Ustreamの配信終了に伴い日本国外での視聴は不可能となった。スポナビライブの大相撲中継は2017年11月場所限りで終了、2018年1月場所から11月場所まではAbemaTVが序の口から結びの一番まで無料で完全生中継を実施する[48][49]。
スポナビライブにおける大相撲中継
2016年3月17日[50]からは2017年11月場所までは「スポナビライブ」で全取組の有料配信を行っていた[51][52] 。料金は当初ソフトバンクユーザーのみ月500円、その他3000円であったが、2017年3月よりフルHDに対応など機能を拡張したうえでソフトバンクユーザーおよびYahoo!プレミアム会員は980円、その他は1480円と改定、末期は前相撲から十両土俵入りまでが無料で配信されていた。Ustreamと異なり三段目から[53]解説・実況付きでの配信となっていた[54]。解説者は若手親方が中心に担当、日によっては実況・解説のほか十両・幕内の時間帯にゲストが出演していた。
取組前に幕下以下では四股名・所属部屋・勝敗・番付・年齢・出身地を表示、十両以上ではさらに顔写真・四股名の下の名前とローマ字表記(上の部分のみ)・身長・体重・出身国の国旗が追加される。十両と幕下の対戦の場合は幕下用のフォーマットで統一される。四股名のフォントはすべてゴシック体となっている。
出演者
アナウンサー
特記なしはフリー。
主なゲスト
AbemaTVにおける大相撲中継
史上初めて前相撲・序ノ口から実況つきでの配信となる。番組名は『大相撲LIVE』。プレスリリースでは「史上初の完全無料生配信」と銘打っているが、実際は前述の通り2011年技量審査場所から2013年11月場所までgoo大相撲およびUstreamでの無料配信か行われていたため誤りである[56]。実況・解説はスポナビライブから継続している者が多い。ゲストは毎日序ノ口・序二段・三段目と十両・幕内の時間帯にそれぞれ1名ずつ出演している。配信時間はSPORTSチャンネルで8時30分から18時10分、13日目・14日目は10時30分開始、千秋楽は9時45分から18時40分まで。2018年3月場所からは場所中に期間限定で大相撲チャンネルを開設して同様に配信[57]、同時配信以外の時間帯も幕内取組の録画や後述のダイジェストを流す。
大相撲を見ていなかった女性、中高生を取り込むことを意識しており、 相撲情報誌『TSUNA』の編集長監修のもと、幕内力士を力や技など5項目でレーダーチャート化。二つ名得意技を独自に設定し表示している[58][59](幕内までの取り組みでは身長体重などシンプルなもののみ)。必要に応じて行司や呼び出しもプロフィール表示を行う。初日(場所の2日目以降の初勝利)が出た際には鼓を打つ効果音演出をしており、番組では未勝利力士の取り組みを「ポポンチャンス」と呼んでいる。
テーマソングは平成三十年初場所がKEN THE 390の「真っ向勝負 大相撲ver」[60]。三月場所はAK-69「THE RED MAGIC」とヒップホップ曲を選曲。
こうした演出が一部から好評を博している一方で、アナウンサーが「竜虎 川上」を「竜虎 竜虎[61]」、「舞蹴 修樹」を「舞蹴 舞蹴[62]」など、主に本名の下の名をそのまま四股名としている力士を個人の運営するデータベースサイト「相撲レファレンス」に掲載されている誤記を元に誤った四股名で紹介する、実際には血縁関係のない海猿を英乃海と翔猿の弟であるとする内容のテロップを表示する[63]など、NHKの中継ではおおよそ考えられないようなミスも散見される。
2018年3月場所はAbemaNewsチャンネルで毎日23時台に「AbemaTV大相撲ダイジェスト」を30分枠で流す。同年5月場所は15分に縮小。
出演者
アナウンサー
- 市川勝也
- 清野茂樹
- 高橋大輔
- 舩山陽司
- 矢野武
以上5名はスポナビライブから継続、主に三段目以降を担当する。
主なゲスト
前相撲から三段目まで担当。十両・幕内は相撲初心者(番組内のテロップでは「相撲ビギナー」と表記)の著名人と実況・解説の3人体制になる
国技館以外の場所では実況解説が東京のスタジオからの出演となり、その場合親方による解説は行われず[64]、幕下以上の解説を把瑠都凱斗、増位山、KONISHIKI[65]ら大相撲経験者が担当する。
2018年5月場所は前相撲から三段目までのゲストは無く、解説も幕内からの登場となる。
雑誌『大相撲中継』
脚注
- ↑ 『大相撲中継』2017年5月27日号16-17頁
- ↑ NHK放送ガイドライン2015 (PDF) . 日本放送協会, pp.21-23, 2018年7月24日閲覧。
- ↑ NTSC(アナログテレビ放送)は2011年7月24日(2011年7月場所千秋楽の日)正午までで完全停波となったが、通常放送は7月24日の停波(最大24:00)まで放送可能で、7月場所は本画面左下にアナログ放送終了告知「アナログ放送終了までx日」を被せる放送で停波前日(7月23日)の14日目までの放送となった。ただし、岩手県・宮城県・福島県(盛岡、仙台、福島放送局管内)は東日本大震災の特例でアナログ放送延長され、2012年3月場所(春(大阪)場所)千秋楽まで放送された。
- ↑ このため総合テレビの各地域別のローカルニュースの放送時間が短縮されたほか、総合テレビ、BS2、NHKワールド・プレミアムの定時番組の放送時間変更なども生じた。
- ↑ 産経新聞2010年7月11日「NHKがダイジェスト放送 30分間」
- ↑ NHK会長「本場所ではないので中継難しい」スポーツ報知 2011年4月7日
- ↑ NHK、技量審査場所は中継せず スポーツ報知 2011年4月20日
- ↑ 8.0 8.1 8.2 正時の時点で前の取組が終わって間もない場合は、次の取組終了を待たずにすぐニュースを挿入する。その時は実況アナが「総合テレビではここでニュースをお伝えします」と言う。
- ↑ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室 『NHK年鑑'79』 日本放送出版協会、1979年、91頁。
- ↑ 10.0 10.1 2004年1月の関取増員により十両以上の取組が増えたため、これらの取組の放送は取組進行が大幅に遅延した場合に限られている
- ↑ この日は2014FIFAワールドカップ・アジア3次予選「北朝鮮VS日本」の中継も重なったが、メインチャンネルではサッカー中継を優先し、大相撲中継は総合テレビの中継開始までサブチャンネルで放送された。
- ↑ 原則17:05までに放送開始。ただし大地震や台風接近・上陸の場合、それらに関係する地域は17:05からローカルの臨時ニュースを数分放送した後大相撲中継に飛び乗る場合もある。
- ↑ 『大相撲中継』2017年5月27日号12頁
- ↑ クロスフェードで画面を切り替える都合上BS1のマルチ編成終了時にも数秒程度オープニングの映像が入る。
- ↑ NHKメロディ
- ↑ NHKメロディ
- ↑ 番組内では琴勇輝と勢にインタビューした。
- ↑ NHKスポーツオンライン
- ↑ 当時、NHKで放送されていた朝の連続テレビ小説「マッサン」の主題歌でもあった。
- ↑ 特別な例では北海道地方では2012年3月19日に「地球イチバン」(15:12-15:55)に差し替えるが、これは本来放送されるべきである3月8日の木曜日20時台に「北海道クローズアップ」の震災関連特別編成に差し替えたことによる代替放送となったためである。15:55の飛び乗り開始の際は札幌局側で画面左下に「大相撲春場所(改行)九日目」、画面右上の4:3SD位置に「字幕放送」とそれぞれのテロップを表示して対応した。
- ↑ BS2での相撲中継を春場所で終了 - BIGLOBEニュース
- ↑ 月曜日から金曜日でもスポーツ中継がある場合その時間帯は102chで放送。
- ↑ 大相撲の生中継 スーパーハイビジョンで試験放送 NHK広報局 2016年10月24日
- ↑ 「8K大相撲」を450型生中継で体感! 22.2chで、力士のぶつかる“重低音”も AV Watch 2016年11月25日
- ↑ 千秋楽を除く
- ↑ 26.0 26.1 “北の富士氏が心臓手術 NHKの解説は休み、3月春場所で復帰意向”. スポーツニッポン新聞社. (2017年1月8日) . 2017閲覧.
- ↑ 北九州市には式秀部屋の常設宿舎があったが親方の定年退職による交代で閉鎖。入れ替わって中間市に元横綱・武蔵丸が再興した武蔵川部屋が宿舎を構えた。
- ↑ 。その際、NHKの昔の広報誌「グラフNHK」の付録として添付されていた大相撲実況のソノシートコレクションも披露した。
- ↑ 2011年6月から2012年4月まで休養。復帰(ただし、一度ラジオニュースに出たのみ)したがすぐに再び休養。2013年に復帰。現時点では2011年1月場所の担当が最後。
- ↑ 『国技大相撲 第20号』(ベースボール・マガジン社)「大相撲復興の歴史」より
- ↑ 31.0 31.1 31.2 『大相撲中継』2017年5月27日号18頁
- ↑ 日本テレビ放送網 『大衆とともに25年 -沿革史-』、1978年、145頁。
- ↑ 日本民間放送連盟(編) 『日本放送年鑑'74』 千秋社、1974年、65-66頁。
- ↑ 代わりに、中部日本放送→CBCテレビでは7月場所の直前に「大相撲名古屋場所前夜祭」を自局の施設であるCBCホールで行うようになった。但し、九州場所前夜祭と違い、力士へのインタビューや相撲甚句披露が中心。
- ↑ 『goo大相撲』の開設および『大相撲ホームページ』のリニューアルについて
- ↑ テレビがないならネットで観戦!goo大相撲の無料ライブ配信が大好評!,navicon,2010年7月12日
- ↑ 当時からサイト上での配信こそされていないが十両以下の取組映像そのものは存在しており、動画のURLに直接アクセスすることで見ることができた。当時の十両以下取組の動画を転載した海外サイトも存在する。
- ↑ ニコ生などで、大相撲 五月技量審査場所を生中継-goo大相撲やひかりTVも,AV Watch,2011年4月28日
- ↑ 「ニコ動」視聴13万人超えた/技量審査場所 日刊スポーツ 2011年5月9日
- ↑ 協会サイトの全取組中継にアクセス集まる 日刊スポーツ 2011年5月19日
- ↑ ニコ動の大相撲「五月技量審査場所」ライブ中継、160万人が視聴 Internet Watch 2011年5月25日
- ↑ 大相撲名古屋場所:全取組をネット配信 毎日新聞 2011年6月28日
- ↑ インターネット取組配信サービスの機能拡充と有料化のお知らせ
- ↑ 「大相撲一月場所」が全世界に向けて有料配信 Ustream Asia株式会社 2014年1月10日
- ↑ Grand Sumo Tournament All match Live and VOD Ustream.tv
- ↑ USTREAMでの大相撲 ライブ&VODサービス終了のお知らせ
- ↑ 大相撲 全取組ライブ&動画
- ↑ アベマで大相撲1月場所から史上初の完全無料生放送,日刊スポーツ,2018年1月4日
- ↑ 「AbemaTV」にて2018年1月場所より「大相撲」の生放送が決定,株式会社サイバーエージェント,2018年1月4日
- ↑ SoftBankの携帯電話利用者、他社の携帯電話利用者は2016年6月以降
- ↑ 人気スポーツ7ジャンルの試合をライブ中継で見放題! 「スポナビライブ」を提供開始 ソフトバンク株式会社・ヤフー株式会社 2016年3月10日
- ↑ 開始当初はスマートフォン・タブレット向けのアプリのみ、同年11月よりパソコンにも対応。
- ↑ 日本相撲協会公式twitter 2016年3月20日
- ↑ 市川勝也twitter 2016年3月19日
- ↑ 元NHKアナウンサーだがNHK時代に相撲実況の経験はなし。
- ↑ “ラジオからテレビ、ネットへ 大相撲中継のこれまでとこれから”. AbemaTIMES (2018年1月13日). . 2018.03.14閲覧.
- ↑ 2018年1月場所のみAbemaGOLDとAbemaSPECIALでも、16時00分を境にGOLD→SPECIALの順で配信していた 。
- ↑ “Abema「相撲中継」が「カードゲームみたい」 女性モデルも起用し独自の工夫”. J-CASTニュース (2018年3月15日). . 2018.03.15閲覧.
- ↑ “NHKに慣れていると衝撃的 AbemaTV「大相撲中継」の“民放感”ある編集にやられる人が続出中”. ねとらぼ (2018年3月15日). . 2018年03月15日閲覧.
- ↑ “AbemaTV「大相撲一月場所」、テーマソングにKEN THE 390「真っ向勝負 大相撲ver」が決定”. Abema HIPHOP TIMES (2018年1月9日). . 2018.03.14閲覧.
- ↑ 竜虎 竜虎 力士情報 - 相撲レファレンス
- ↑ 舞蹴 舞蹴 力士情報 - 相撲レファレンス
- ↑ 英乃海拓也Twitter
- ↑ 普天王twitter
- ↑ “「相撲愛が凄すぎる」 KONISHIKIのアツい解説に視聴者も興奮 そして優勝候補は……?”. AbemaTIMES (2018年3月16日). . 2018.03.16閲覧.