大杉谷
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三重県中部,大台町南西部,宮川上流部にある峡谷。大杉峡谷ともいう。大台ヶ原山の最高峰日出ヶ岳 (1695m) の北東斜面にV字形に深く刻まれた峡谷で,多雨地帯。古くから神宮林として保護された原生林に覆われる。その種類は標高によって亜熱帯系から亜寒帯系まで日本列島の主要植物をすべて含む。また国の特別天然記念物のニホンカモシカの生息地でもあり,峡谷全体が国の天然記念物に指定されている。宮川ダムの上流は急崖,滝,激流が連続し,千尋滝のほか,七ツ釜滝,堂倉滝などがあり,宮川の本・支流合わせた滝の数は数百といわれる。また平等嵒 (びょうどうぐら) ,大日嵒 (だいにちぐら)など高さ 100mをこす岩壁も多い。吉野熊野国立公園に属する。