大分銀行赤レンガ館

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大分銀行赤レンガ館(おおいたぎんこう あかレンガかん)は、大分県大分市府内町中央通り沿いにある建築物1913年大正2年)に旧第二十三国立銀行本店として建てられた。設計は、東京駅などの設計で知られる辰野片岡建築事務所(辰野金吾片岡安)。国の登録有形文化財に登録されている。

概要

英国から輸入した赤レンガに白い御影石の帯を巡らせ、屋根にドームを配した典型的ないわゆる「辰野式」の建築であり、大分市中心部に残る唯一の洋館である。

大正初期から旧第二十三国立銀行本店、旧大分合同銀行本店として使用された。第二次世界大戦末期には空襲で壁のみを残して焼失したものの、戦後修復され、1966年昭和41年)8月に新本店に移転するまで大分銀行本店として使用され続けた。

本店移転後は、府内会館として貸しホールなどに使われていたが、大分銀行の創立100周年を記念して改築され、1993年平成5年)1月に赤レンガ館として竣工。再び銀行業務に用いられることになった。しかし、2015年(平成27年)4月6日にローンプラザ支店が赤レンガ館から移転した[1]後は、実質的に空き店舗となっていた。

2018年(平成30年)3月20日にリニューアルオープンし、大分銀行が設立した県産品を販売する地域商社「Oita Made」や、地場のコーヒー専門店「タウトナコーヒー」が入居している[2]。リニューアルにあたっては、1913年(大正2年)の竣工当時の赤レンガを内装に使用するとともに、1949年(昭和24年)の 改築時に建てられたコンクリートの柱や化粧梁を修復再現した。また、1993年(平成5年)の銀行支店開設時に作られた銀行営業時間の9-15時の間しか目盛りがない大理石の時計を展示している[3][4]

沿革

  • 1910年明治43年)9月 - 第二十三国立銀行本店として着工[3][5]
  • 1913年(大正2年) - 竣工。
  • 1927年(昭和2年) - 第二十三国立銀行が大分銀行と合併して大分合同銀行となり、同銀行の本店となる。
  • 1945年(昭和20年)7月 - 大分空襲で内部を焼失。
  • 1949年(昭和24年)4月 - 改築竣工。
  • 1953年(昭和28年)1月 - 大分合同銀行が大分銀行に商号変更。引き続き大分銀行本店として使用される。
  • 1966年(昭和41年)8月 - 本店新築にともない、府内会館として使用される。
  • 1993年(平成5年)1月 - 赤レンガ館として改築竣工。大分銀行赤レンガ支店となる。
  • 2002年(平成14年)3月 - ローン業務専門のローンプラザ支店となる。
  • 2015年(平成27年)4月 - ローンプラザ支店が宗麟館へ移転。
  • 2018年(平成30年)3月20日 - リニューアルオープン。

建築概要

  • 所在地: 大分県大分市府内町2-2-1
  • 構造: RC造2階建
  • 建築面積:775m2
  • 竣工:大正2年(1913年)
  • 文化財指定
  • 受賞
    • 1993年(平成5年)2月 - 活き粋大分まちづくり活性化特別賞(大分市)[5]
    • 1993年(平成5年)9月 - 日経ニューオフィス賞(財団法人ニューオフィス推進協議会)
    • 1994年(平成6年)10月 - グッドデザイン施設部門賞(財団法人日本産業デザイン振興会
    • 1995年(平成7年)2月 - 第1回大分市建築大賞(大分市)

脚注

外部リンク

座標: 東経131度36分27.64秒北緯33.2371361度 東経131.6076778度33.2371361; 131.6076778