多可町

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多可町(たかちょう)は、兵庫県多可郡兵庫県北播磨県民局に区分されている。多可町八千代区は「敬老の日」発祥の地として知られる[1]

地理

多可町は兵庫県のほぼ中央に位置する。

隣接する自治体

西脇市への通勤率は17.1%である(平成22年国勢調査)。

歴史

2005年11月1日 多可郡中町加美町八千代町が合併して誕生。役場を旧中町役場におき、旧加美町役場と旧八千代町役場をそれぞれ加美地域局・八千代地域局としており、地域自治区として中区、加美区、八千代区が設けられている。

敬老の日発祥の地

兵庫県多可郡野間谷村(後に八千代町を経て現在の多可町八千代区)で、1947年(昭和22年)9月15日に開催された「敬老会」が「敬老の日」の始まりであるとされる[2]。野間谷村の村長であった門脇政夫(1911年 - 2010年)が「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨から開いたもので[2]、9月15日という日取りは、農閑期にあたり気候も良い[3][4]9月中旬ということで決められた[4][3]。昭和22年当時は、戦後の混乱期に当たり子供を戦場へ送った親たちの多く精神的に疲労の極にあった。門脇は、そうした親らに報いるべく「養老の滝」の伝説にちなみ、9月15日を「としよりの日」とし、55歳以上の人を対象に敬老会を開催した。これが全国に広がりを見せ、国民の祝日「敬老の日」制定につながった。現在、八千代コミュニティプラザの玄関脇には「敬老の日提唱の地」と刻まれた高さ約2mの石碑が建っている[1]

その後2013年平成25年)、多可町では「敬老の日」発祥の町として、敬老の精神を未来に向けて受け継いでいく目的で、公募で作成した敬老のうた「きっとありがとう」を制作し、町の各所で流されているほか、この歌を使って介護予防の目的で体操を作って公開した[1]

行政

  • 町長 : 戸田善規(2005年11月29日 - 3期目、旧加美町長)
  • 町長:吉田一四(2017年11月27日ー1期目、元町理事)

町議会

  • 定数 14人
    • 議長:清水俊博、副議長:吉田政義、監査委員:大山由郎
    • 無所属:12名
    • 公明党:1名
    • 日本共産党:1名
  • 各区別では、中区4人、加美区5人、八千代区5人となっており、男性12人、女性2人。
  • 2014年12月1日現在の議会最年長者は、昭和22年3月生まれであり、最年少者は、昭和46年7月生まれとなっている。多可町でも候補者の高齢化と立候補人数の減少がおこっている。
  • 当選回数は3期1人、2期8人、1期5人。合併前からの通算では、5期1人、4期2人、3期3人、2期3人、1期5人となっている。
  • なお通算で5期を務めているのは、最年少者の議員。
  • 多可町議会には現在、総務文教常任委員会と生活環境常任委員会の2常任委員会とは別に、公共施設等計画に関する特別委員会が設置されている。

役所

  • 多可町役場 - 多可郡多可町中区中村町123番地
    • 加美地域局 - 多可郡多可町加美区豊部250番地
      • 2010年5月に旧加美町役場から移転した。
    • 八千代地域局 - 多可郡多可町八千代区中野間650番地

地域

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.91%減の23,110人であり、増減率は県下41市町中30位、49行政区域中38位。

多可町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

養護学校・特別支援学校

小学校

中学校

高等学校

交通

鉄道路線

路線バス

道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

その他

  • 豊かな自然と人間の生活のバランスが保たれている住みやすい町である。
  • 日常生活のなかで鹿、まれに日本猿や野うさぎ、熊等を見かけることができる。
  • 播磨の奥座敷と呼ばれることもある。
  • 町では、酒米・山田錦の発祥地であるとしているが、その明確な証拠は示しておらず真偽は不明である。
  • 宮内庁御用達で知られる手すき和紙『杉原紙』の産地である。
  • 敬老の日」発祥の地として知られる。終戦間もない1947年(昭和22年)、当時の野間谷村の村長であった門脇政夫と助役の山本明が敬老精神の発揚を目的に「としよりの日」を提唱。やがて兵庫県レベルでの制定、「敬老の日」への改称を経て、1966年より国民の祝日に指定された。詳細は敬老の日を参照。近年は敬老の日のうた「きっと ありがとう」を全国に発信している。
  • 方言は播州弁である。アクセントは垂井式アクセントを用いる地区と、京阪式アクセントを用いる地区に分かれる。加美区・中区には敬意の「‐ちゃった」という特徴的な表現(中国方言丹波方言宍粟市神河町の方言にも同様の表現が存在)があり、「ちゃった弁」と呼ばれ親しまれている。
  • かつてCMで知られたクワムラ食品の本社及び工場が中区にある。
  • 2007年の県議会選挙では、西脇市黒田庄町(合併前の多可郡黒田庄町)も多可郡選挙区として扱われた。
  • 尼崎市の非公認キャラクター・ちっちゃいおっさんの妻、「ちっちゃいおばはん」こと酒田みづえは多可町出身の設定である[5]
  • ふるさと納税として100万円以上の寄附をした人への特典に、「ご当地ヒーロータカゴールドになれる券」や「たかテレビニュースキャスターになれる券」等が用意されている[6]

注釈

関連項目

  • F&B良品(多可sg、自治体特選ストア多可を経て2016年3月31日に撤退)

外部リンク