埼玉県立図書館
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埼玉県立図書館 Saitama Prefectural Library | |
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施設情報 | |
事業主体 | 埼玉県 |
管理運営 | 埼玉県 |
開館 | 1922年(大正11年)10月 |
所在地 | 熊谷市、久喜市に所在(各図書館の概要を参照) |
ISIL |
浦和図書館:JP-1000597(2015年廃止) 熊谷図書館:JP-1000598 久喜図書館:JP-1000599 |
埼玉県立図書館(さいたまけんりつとしょかん)は、埼玉県が設立している図書館の総称で、熊谷市の熊谷図書館、久喜市の久喜図書館の2つとさいたま市浦和区に熊谷図書館浦和分室が設置されている。2003年3月末までは川越市に川越図書館が、2015年3月末まではさいたま市浦和区に浦和図書館が設置されていた。
Contents
概要
埼玉県が図書館法第10条、埼玉県立図書館設置条例に基づき設置する公立図書館である。2003年(平成15年)4月から各館がそれぞれ専門分野に特化した図書館となっている。以下の沿革の項も参照。
2012年10月、現行3館を閉館し、熊谷市に新設する北部拠点複合施設への統合新設を検討していることが明らかにされ、その一環として2015年3月末に浦和図書館が閉館したが[1]、久喜図書館の閉館に対する久喜市の激しい反対活動により計画が進まない状態となっている[2]。久喜市の反対で、北部拠点複合施設自体の基本計画が練り直されることとなってスケジュールが白紙化される事態になり[3]、計画進行は不透明となっている。2012年6月には図書館機能を維持するため熊谷図書館の浦和分室が埼玉県立文書館に併設された。
沿革
- 1922年(大正11年)10月1日 - 埼玉県教育会立埼玉図書館を北足立郡工区員出張所跡に開設。
- 1924年4月1日 - 埼玉県立埼玉図書館に改称。閲覧規定などを制定、蔵書数5,765冊。
- 1925年5月 - 埼玉県女子師範学校が六辻村別所(現さいたま市南区別所)に移転したことで、校舎を模様替えし埼玉図書館を移転
- 1933年10月 - 埼玉県中央図書館に改称
- 1950年9月 - 移動図書館車(むさしの号)を導入
- 1951年3月 - 埼玉県立図書館に改称
- 1960年3月 - 新館が落成
- 1969年4月1日 - 埼玉県立図書館内に文書課を設置して、埼玉県立図書館付設文書館を開館(館舎は埼玉県立図書館内に併設)
- 1970年3月 - 埼玉県立浦和図書館に改称
- 1970年4月 - 埼玉県立熊谷図書館を開館、7月に開館式、サービス開始
- 1975年4月1日 - 浦和図書館付設文書館を埼玉県立文書館として分離独立させる
- 1975年10月 - 埼玉県立川越図書館を開館、11月に開館式、サービス開始
- 1980年6月 - 埼玉県立久喜図書館を開館、サービス開始
- 1983年4月1日 - 埼玉県立文書館の独立館舎が竣工し、浦和図書館から移転する
- 2003年3月 - 浦和・久喜・熊谷図書館全館に於いて蔵書検索・貸出予約管理コンピューターシステムを初導入。
- 2003年4月 - 埼玉県立川越図書館を廃止。浦和図書館は社会科学・産業系に、久喜図書館は人文・科学・理工学・芸術系、熊谷図書館は歴史(郷土も含む)・郷土映像資料・哲学系に専門化した。
- 2006年3月 - 移動図書館業務を廃止。
- 2015年3月31日 - 埼玉県立浦和図書館を廃止。
- 2015年6月11日 - 埼玉県立熊谷図書館浦和分室を埼玉県立文書館内に設置[4]。
各図書館の概要
埼玉県立図書館は3館それぞれに専門分野を分担し、収集している。(旧)浦和図書館の資料は現在、熊谷図書館に移設されている。
図書館名称 | (旧)埼玉県立浦和図書館 | 埼玉県立熊谷図書館 | 埼玉県立久喜図書館 | ||||||||||||||||
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外観 | 埼玉県立浦和図書館 | 埼玉県立熊谷図書館 | 埼玉県立久喜図書館。左手奥は久喜市役所 | ||||||||||||||||
専門分野 | 社会科学、産業、地域・行政資料(埼玉資料) | 哲学・宗教、歴史・地理 | 自然科学、技術、芸術、言語、文学 | ||||||||||||||||
所在地 | さいたま市浦和区高砂3丁目1番22号 | 熊谷市箱田5丁目6番1号 | 久喜市下早見85番地の5 | ||||||||||||||||
ア ク セ ス |
最寄駅 | 浦和駅西口から徒歩約10分 | 熊谷駅北口から徒歩約20分 | 久喜駅西口から徒歩約20分 | |||||||||||||||
最寄バス停 | 国際興業バス 埼玉会館 | 国際十王バス ハローワーク熊谷前 | 久喜市市内循環バス 市役所 | ||||||||||||||||
開館時間 |
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休館日[5] | 月曜日(月曜日が休日の場合は開館し翌火曜日に休館する。翌火曜日も休日であれば翌水曜日が休館日となる) | ||||||||||||||||||
第4金曜日(該当する金曜日が休日の場合は前日に休館する) | |||||||||||||||||||
12月29日から翌年1月4日まで | |||||||||||||||||||
特別整理期間(各図書館によって異なる) | |||||||||||||||||||
所 蔵 数 [6] |
図書 | 464,556冊 | 436,527冊 | 509,509冊 | |||||||||||||||
新聞・雑誌 | 6,165リール | 3,321リール | 3,438リール | ||||||||||||||||
電子媒体 | 325点 | 149点 | 399点 | ||||||||||||||||
視聴覚資料 | 7,506点 | 33,081点 | 7,675点 | ||||||||||||||||
点字・録音資料 | 3,083タイトル | 6,580タイトル |
- ↑ 県立浦和図書館:来年3月末閉館、熊谷に集約案有力/埼玉 - 毎日新聞、2014年9月25日、同年10月16日閲覧。
- ↑ 県立図書館:「1館集約」熊谷の新施設に 教育長、3館再編案表明 久喜市や周辺自治体は反対/埼玉 - 毎日新聞、2012年10月20日、同年11月29日閲覧。
- ↑ 平成28年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (田並尚明議員) - 埼玉県議会
- ↑ 埼玉県立熊谷図書館浦和分室 - 埼玉県立図書館、2015年7月8日閲覧。
- ↑ 臨時に開館・休館することがある。
- ↑ 2008年3月31日時点
図書館が県民に提供するサービス
- 蔵書資料(図書・雑誌・CD・ビデオ・DVD)の検索・閲覧。
- 蔵書資料の貸出(事前に図書館カードの交付を受ける必要がある)。
- 禁帯出に指定されていない蔵書資料であれば、図書・雑誌は最多10点まで、CD・ビデオ・DVDは最多5点まで貸出を受けることができる。
- 貸出期間は15日間(2週間後の同じ曜日まで)で、予約が入っていない場合は貸出期間を延長することもできる。
- 蔵書資料の返却は、貸出を受けた図書館だけではなく全ての図書館で、図書館カードを持参しなくとも受け付ける。
- 蔵書資料の転送・予約(事前に図書館カードの交付を受ける必要がある)。
- 館内に設置された検索端末、インターネットに公開されているOPACで検索した蔵書資料が他図書館に収蔵されている場合、最寄りの図書館に転送することができる(転送した蔵書資料をそのまま貸出を申し込むこともできる)。
- 他人が貸出を受けた蔵書資料について、図書館に返却された時点で選択した連絡方法によって返却を知らされ、出向いた時にカウンターで申し出れば、取り置きし閲覧・貸出することができる(最寄りの図書館以外の蔵書資料についても同様)。
- 予約が多数申し込まれている蔵書資料は、予約の申込順に連絡される。
- レファレンス(調査・相談)
- 学校の授業に関係するもの(宿題・課題など)、クイズ・懸賞の答え、医療・法律相談、翻訳など、図書館として回答に適さないと判断された場合は、レファレンスに応じられない。
- 埼玉県外に居住している利用者に対しては、埼玉県に関係のある質問のみ受け付けている。
- 電話、郵便、FAX、および埼玉県立図書館のウェブサイトからでもレファレンスを受け付けている。
- コピー
- 著作権法の範囲内で複写できる(白黒1枚10円、カラー1枚50円または80円)。
- ウェブサイトの閲覧
- イベント
- 埼玉県内の市町村立図書館との相互貸借
- 埼玉県内の市町村立図書館を通じて、埼玉県立図書館収蔵の資料の閲覧・貸出を受けることができる。
図書館カードの作成
図書館サービスのうち、蔵書資料の貸出や予約などには図書館カードが必要となる。図書館カードを作成(登録)する時には、埼玉県内に在住若しくは埼玉県内に在勤・在学の人が登録(貸出利用)ができる。