坂戸駅

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坂戸駅(さかどえき)は、埼玉県坂戸市日の出町にある、東武鉄道である。駅番号はTJ 26

東上本線越生線が乗り入れており、越生線の起点となっている。

歴史

  • 1916年大正5年)10月27日 - 坂戸町駅として開業。
  • 1932年昭和7年)2月17日 - 越生鉄道(後の越生線)開業。開業当初は貨物営業のみ。
  • 1934年(昭和9年)12月16日 - 越生鉄道(後の越生線)、旅客営業開始。
  • 1976年(昭和51年)9月1日 - 坂戸町の市制施行(同日)に伴い、坂戸駅に改称。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 坂戸機関区廃止。
  • 2008年(平成20年)3月 - 駅舎改良工事着工。
  • 2011年(平成23年)4月 - 駅舎改良工事完成。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。ホームは1面を東上本線が使用し、もう1面を越生線が使用している。東上本線と越生線との間の乗り換えは駅舎併設の跨線橋と若葉寄りの跨線橋を経由する[1]

エスカレーターエレベーター定期券売場を設置している[1]

ファイル:Tobu ED5010 7800 Sakado 19770419 (2).jpg
貨物営業を行っていた頃の坂戸駅(1977年)。越生線の7800系ED5010形牽引の貨物列車

貨物営業当時は、秩父鉄道または高坂構外側線などから当駅で折り返して日本セメント専用線へ向かう列車、または日本セメント埼玉工場から下板橋のセメント包装所へ向かう列車などが行き交い、そのジャンクションの駅でもあったため、4線の本線以外に4線の貨物列車専用線を有していた。構内の若葉駅寄りに坂戸機関区が置かれ、電気機関車の基地となっていた。廃止後は保線基地となり、当時の検修庫が側面の「東武鉄道坂戸機関区」の文字を消してはいるものの、そのままの状態で残っている。また、基地に敷かれていた線路のうち1線は越生線電車の留置線としても使用されている。また4線の貨物専用線のうち2線はすでに撤去され(現在の3番線の南側にあった貨物専用線跡は、3番線ホームの拡張に転用された)、4番線ホームの北側に2線のレールが一部残っている。現在この2線は保線車両の留置線として活用されており、時折保線車両が置かれているのを見ることができる。

長らく駅の南北を連絡する自由通路がなかったため、公道で反対側に移動する必要のある市民からの不満が多かった[2]。そこで坂戸市では、当駅南北自由通路と橋上駅舎化のアイデアを募集し東武鉄道に働きかけた[3]。その結果、2007年12月に新駅舎を建設することが決定し、2008年3月に着工した[4]。2009年3月20日から寄居・越生側に仮設した連絡通路を供用開始すると同時に既存跨線橋の池袋側の階段を閉鎖した[5]。その後、同年11月17日から新駅舎のうち中央階段とエスカレーター・エレベーター部分の供用を開始した[6]。2010年10月24日より、改札と事務室が橋上化され、南北の通路の行き来が可能となった。そして2011年9月30日に工事は完了し、同年10月1日に完成記念式典が挙行された[7]。南北両口の階段上の壁にはステンドグラスが設置され、南口には坂戸市の木である、北口には高麗川の清流をそれぞれデザイン。日本画家の倉島重友がこれらのデザインを手掛けた[8]

2011年4月21日より3・4番線で発車メロディの使用を開始した。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 TJ 越生線 - 越生方面
3 TJ 東上線 下り 森林公園小川町寄居方面
4 上り 川越和光市池袋方面
Y 有楽町線 新木場F 副都心線 渋谷TY 東急東横線 横浜15px みなとみらい線 元町・中華街方面
  • 駅構内では上記のように案内されているが、3番線から寄居駅まで直通する列車は設定されておらず、東武竹沢駅から先の寄居方面は小川町駅で乗り換えとなる。
  • 貨物列車専用線があった当時は、最も南口寄りの線が1番線、越生線と東上線下り本線との間にあった線が4番線となっており、そのため現在の1番線が2番線、2番線が3番線、3番線が5番線、4番線が6番線となっていた。

利用状況

2017年度の1日平均乗降人員28,748人である[9]

近年の1日平均乗降人員および乗車人員の推移は下表のとおりである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[10]
年度 1日平均
乗降人員[11]
1日平均
乗車人員
1978年(昭和53年) 25,082
1993年(平成05年) 16,657
1994年(平成06年) 33,082 16,601
1995年(平成07年) 16,674
1996年(平成08年) 16,471
1997年(平成09年) 15,733
1998年(平成10年) 30,436 15,318
1999年(平成11年) 29,886 15,070
2000年(平成12年) 29,086 14,350
2001年(平成13年) 28,754 14,350
2002年(平成14年) 28,347 14,157
2003年(平成15年) 27,758 13,833
2004年(平成16年) 27,126 13,470
2005年(平成17年) 26,860 13,337
2006年(平成18年) 26,966 13,400
2007年(平成19年) 27,150 13,579
2008年(平成20年) 27,505 13,794
2009年(平成21年) 27,289 13,701
2010年(平成22年) 26,775 13,429
2011年(平成23年) 26,409 13,287
2012年(平成24年) 27,225 13,706
2013年(平成25年) 27,921
2014年(平成26年) 27,755
2015年(平成27年) 28,472
2016年(平成28年) 28,594
2017年(平成29年) 28,748

駅周辺

坂戸市の中心となる駅だが、幹線道路沿いにロードサイド店舗が多く進出したことなどから、当駅前の旧市街地はやや衰退傾向にある。このため、坂戸市では「坂戸駅周辺活性化推進室」を設置し、駅の橋上化とともに駅周辺の活性化を模索していたが、2013年に廃止され、北口の駅前広場の再整備などは中断している[12]。2016年10月には、坂戸駅近辺では最大の商業施設であったイトーヨーカ堂坂戸店が閉店したが[13]、跡地にはアクロスプラザ坂戸が2018年3月にオープンした。

北口

南口

バス路線

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
坂戸駅北口   大橋線 今宿・鳩山町役場前 大橋 川越観光自動車 大橋のりかえ高坂駅・上熊井方面
  西コース 鶴舞東・西大家駅川角駅入口・坂戸駅北口 坂戸市役所 坂戸市内循環バス
西コース 北坂戸駅西口・健康増進施設・川角駅入口・坂戸駅北口 坂戸市役所 坂戸市内循環バス
東コース 運動公園勝呂公民館前・ことびき荘・東坂戸団地・若葉駅 坂戸市役所 坂戸市内循環バス
西コース
東コース
  坂戸市役所 坂戸市内循環バス
  ミッドナイトアロー東松山・森林公園駅   森林公園駅 東武バスウエスト 降車専用
川越駅東口本川越駅
金曜深夜運転
坂戸駅南口   高速バス成田空港線   成田空港 川越観光自動車
東武バスウエスト
千葉交通
高速バス羽田空港線   羽田空港 国際十王交通
東京空港交通
  鶴舞東・鶴舞南 - 坂戸駅南口コース 花影町 鶴舞東 坂戸市内循環バス 夕運転
  上新田・脚折線 関越病院・一本松駅入口 前山団地 つるワゴン
上新田・脚折線 長久保小学校入口・星和住宅前 鶴ヶ島市役所 つるワゴン
朝夕便 坂戸駅線 長久保小学校入口・保健センター・関越病院 坂戸駅南口 つるワゴン 朝夕運転

砂利軌道線

当駅の西方、東上本線と越生線が分岐する中間にもう一本の線路が存在するが、これはかつて高麗川の河原で採取された砂利トロッコなどの簡易的な方法で運搬していた軌道跡である。1926年国土地理院発行の5万分の1地形図にはこの軌道がすでに記載されており、越生線よりも先に存在していたことになる。軌道は西方へ真っ直ぐ延び、現在の坂戸市立浅羽野中学校の敷地をかすめるように通って高麗川の河原へと進んでいた。1926年当時は更に高麗川沿いに先へ延びて、埼玉県道114号川越越生線の万年橋の近くまで達していた。後に途中の、現在の坂戸市三光町の地内に工場が設けられ、その専用線としての機能も有していた。

1960年頃には、前述の浅羽野中学校の先の河原までに軌道が短縮されている。全廃となった現在では、埼玉県道74号日高川島線の手前で線路は途切れ、その先は一部道路に転用されているが、一部は区画整理により廃線跡は消滅している状態である[14]

隣の駅

Tōbu Tetsudō Logo.svg 東武鉄道
TJ 東上本線
TJライナー(上り列車)
川越駅 (TJ 21) ← 坂戸駅 (TJ 26)東松山駅 (TJ 29)
TJライナー(下り列車)・快速急行
川越市駅 (TJ 22) - 坂戸駅 (TJ 26) - 東松山駅 (TJ 29)
快速
若葉駅 (TJ 25) - 坂戸駅 (TJ 26) - 東松山駅 (TJ 29)
急行・準急・普通(急行は小川町方面は小川町まで、池袋・元町中華街方面は川越まで各駅に停車。準急は小川町方面は小川町まで、池袋方面は成増まで各駅に停車。)
若葉駅 (TJ 25) - 坂戸駅 (TJ 26) - 北坂戸駅 (TJ 27)
TJ 越生線
坂戸駅 (TJ 26) - 一本松駅 (TJ 41)

脚注

関連項目

外部リンク