地理学者
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地理学者(ちりがくしゃ)とは、学問としての地理学を専門に研究・調査・教育活動などを行っている人物。現代に至るまで時代を問わず世界中に存在している。何かしらの学術的成果を残している人物を指すので、近代以前の未知の土地へ行き、そこでの有り様を記述したものがそのまま地理的な成果になるような時代と違い、現在では探検家や冒険家などは地理学者には通常は含まれない。逆に、経済学、社会学、国際関係学、文化人類学、地質学、環境科学など近接した学問分野を専門にした人物が地理学にも影響を与えるような成果を残した場合は、地理学者として考えられることも多い。
また、オランダの画家ヨハネス・フェルメールが1669年頃に描いた『地理学者』というタイトルの作品も有名である。
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地理学者の類型
主な地理学者のパターンとしては以下のものが考えられる。
- 古代ギリシア時代の地球そのものや気象や海洋について研究した人物。まだ、学問の細分化がなされていない時代のため、現代で言う数学者、物理学者、天文学者たちに相当する人物も地理学者として並行して考えられていた。
- 近代以前の自分たちにとって未知な土地・文化圏に旅をし、そこでの見聞をしたためた冒険家・探検家。また自然地理の場合、そこでの環境や生態などを記述した人物。
- 地図作成法の発明や地図学上に功績のある人物。
- 大学教授など高等教育機関で教育・研究活動に従事している人物。現代ではこのパターンが一番ポピュラーと言える。
- 小・中・高の各学校で地理教育に携わっているもの。特に、地理教育上に見るべき業績を残している人物。なお、この分野では、大学教員に匹敵する研究成果を有する高校教員なども希ではない。
- 研究機関で地理学関係の調査・研究活動を行っている人物(社会調査や地質調査、景観の調査など)。ただし近接分野での活動も多い。
また、在野で自発的にフィールドワークなどを行い、調査活動をしている人物も勘案されることも多い。その範囲は団体・個人問わず、趣味的なものから、政治的な色合いのものまで幅広い。
地理学者が登場する作品
- 柳原望『高杉さん家のおべんとう』[1]
脚注
- ↑ 野間ほか編著 (2012): p.43
参考文献
関連項目
典拠レコード: