在原業平
提供: miniwiki
在原 業平(ありわら の なりひら)
平安時代前期~中期の歌人。六歌仙,三十六歌仙の一人。平城天皇皇子阿保 (あぼ) 親王の第5子。母は桓武天皇皇女伊登 (いと) 内親王。天長3 (826) 年在原姓を賜わり,従四位上,右近衛権中将にいたった。在中将,在五中将とも呼ばれる。『伊勢物語』の主人公に擬せられ,その奔放な行動と情感のあふれた歌によって小野小町と並称される。『古今集』以下の勅撰集に 90首近く入集。家集『業平集』が『三十六人集』中に収められている。二条后高子 (たかいこ) や斎宮恬子 (てんし) らとの恋愛,東下り,惟喬 (これたか) 親王との親交などが虚実入り交って伝えられ,謡曲『杜若 (かきつばた) 』『井筒』をはじめ多くの文芸作品の素材となった。その子に棟梁 (むねやな) ,滋春 (しげはる) ,孫に元方 (もとかた) らの歌人がいる。容姿が美しく,後世,美男の代名詞とされた。