土佐湾
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土佐湾(とさわん)は、高知県の湾。内側に入り組んだ形をしている。
Contents
地理・気候
室戸岬と足摺岬を結ぶ線の北側の海域。黒潮が流れ、温暖な気候に属する。夏は梅雨や台風の影響を受けるため降水量がとても多い。冬は乾燥した気候が続く。
水産資源・食糧
黒潮を生かした遠洋漁業が盛ん。特にかつおがよく取れる。温暖な気候を利用した野菜の促成栽培も盛んである。
市町村
西から、
ホエールウォッチング
黒潮が近海を流れる土佐湾周辺では、古来捕鯨事業が盛んであったとされ、沿岸周辺を回遊するクジラやイルカを陸上から発見し捕獲してきた。近年ではその地理的条件を観光に活かすホエールウォッチングが執り行われている。湾の東西部である室戸市と黒潮町の沖合いを黒潮が流れ、また、大陸棚が広がる浅海である湾西部と、陸近くまで深い海溝が接近する湾東部の室戸岬では、主対象として観察できる種類に違いがある。 湾西部にはニタリクジラ(沖合いに生息する同種とは形態や行動に差があることから、同湾のクジラは「カツオクジラ」ではないかとも推測されている)が頻繁に現れ、その中には回遊をせずに土佐湾に定住する個体も存在する事が判明している。個体識別研究の結果、現在50頭余りの鯨が同湾に定住するとされている。対照的な海底地形をしている室戸沖では、深海部を好むマッコウクジラやコビレゴンドウが春先に、その他回遊性の種類も観察可能である。オキゴンドウやハナゴンドウ、ハセイルカやハンドウイルカは両海域においても良く観察される。尚、歴史的に土佐湾で多く捕獲されてきたのはセミクジラやコククジラ、ザトウクジラやシロナガスクジラなどの大型のヒゲクジラ類であった。