国道340号

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ファイル:R340.jpg
岩手県岩泉町大川字大渡 県道171号との分岐地点

国道340号(こくどう340ごう)は、岩手県陸前高田市から北上山地を縦貫して青森県八戸市に至る一般国道である。

概要

岩手県陸前高田市の国道45号分岐を起点に北へ向かい、北上高地を南北に縦断しながら遠野市を経て、青森県八戸市で再び国道45号(塩町交差点)に接続する幹線道路。東日本大震災では、後方支援拠点の遠野市から救援物資の輸送路としても利用された[1]。 一部の区間ごとに別名があり、陸前高田市 - 気仙郡住田町間が「高田街道」、住田町 - 遠野市上郷町間が「世田米街道」、同市上郷町の一部が「上り街道」、下閉伊郡岩泉町浅内 - 岩手郡葛巻町間が「新小本街道」、九戸郡九戸村 - 同郡軽米町間が「九戸街道」ともよばれる。 終点付近の八戸市中心市街・新荒町交差点(青森県道251号妙売市線交点)と終点・塩町交差点の約1.6km区間は、八戸港方面へ向かう一方通行となっている。

路線データ

歴史

国道指定以前

  • 陸前高田・住田間
    • 1954年昭和29年)1月20日 - 県道遠野高田線の一部が、世田米高田線(岩手県気仙郡世田米町(現・住田町) - 岩手県気仙郡高田町(現・陸前高田市))として主要地方道の指定を受ける[3]
    • 1954年(昭和29年)8月16日 - 県道世田米高田線として認定される[4]
    • 1964年(昭和39年)12月28日 - 主要地方道としての路線名が陸前高田住田線に変更され、起点と終点が入れ替わる[5]
  • 住田・遠野間
    • 1959年(昭和34年)3月31日 - 県道遠野住田線[注釈 2]として認定される[6]
    • 1971年(昭和46年)6月26日 - 県道遠野住田線が、遠野住田線(岩手県遠野市 - 岩手県気仙郡住田町)として主要地方道の指定を受ける[7]
  • 遠野・宮古(川井)間
    • 1954年(昭和29年)1月20日 - 県道川井遠野線の一部が、遠野川井線(岩手県上閉伊郡遠野町(現・遠野市) - 岩手県下閉伊郡川井村(現・宮古市))として主要地方道の指定を受ける[3]
    • 1954年(昭和29年)8月16日 - 県道遠野川井線として認定される[4]
  • 宮古(茂市)・岩泉間
    • 1959年(昭和34年)3月31日 - 県道岩泉茂市線として認定される[6]
    • 1971年(昭和46年)6月26日 - 県道岩泉茂市線が、岩泉茂市線(岩手県下閉伊郡岩泉町 - 岩手県下閉伊郡新里村(現・宮古市))として主要地方道の指定を受ける[7]
  • 岩泉・葛巻間
    • 1954年(昭和29年)1月20日 - 県道小本小鳥谷停車場線の一部が、宮古葛巻線(岩手県宮古市 - 岩手県岩手郡葛巻町)として主要地方道の指定を受ける[3]
    • 1954年(昭和29年)8月16日 - 県道宮古葛巻線として認定される[4]
  • 葛巻・軽米間
    • 1959年(昭和34年)3月31日 - 県道晴山葛巻線として認定される[6]
    • 1964年(昭和39年)12月28日 - 県道晴山葛巻線が、葛巻九戸軽米線(岩手県岩手郡葛巻町 - 岩手県九戸郡軽米町)として主要地方道の指定を受ける[5]
  • 軽米・八戸間
    • 1954年(昭和29年)1月20日 - 県道八戸軽米線及び県道軽米八戸線の一部が、八戸軽米線(青森県八戸市 - 岩手県九戸郡軽米町)として主要地方道の指定を受ける[3]
    • 1954年(昭和29年)8月16日 - 岩手県により県道八戸軽米線として認定される[4]
    • 1954年(昭和29年)9月16日 - 青森県により県道八戸軽米線として認定される[8]

国道指定後

路線状況

バイパス・改良事業など

重複区間

  • 国道343号(陸前高田市起点 - 廻館交差点)
  • 国道107号(住田町世田米 - 川口交差点)
  • 国道283号(遠野市・上郷交差点 - 遠野市松崎町白岩)
  • 国道106号(宮古市川井 - 宮古市茂市)
  • 国道455号(岩泉町落合 - 門)
  • 国道281号(葛巻町・茶屋場交差点 - 沢口交差点)
  • 国道395号(軽米町晴山 - 軽米町軽米)
  • 青森県道251号妙売市線(八戸市新荒町 - 三日町)

道の駅

  • 岩手県
    • おりつめ(九戸郡九戸村) : 直接接していないが、国道より約700 m。
  • 青森県
    • なんごう(八戸市) : 直接接していないが、国道より約500 m。

地理

通過する自治体

交差する道路

主な峠

  • 赤羽根峠(標高536 m):岩手県遠野市 - 岩手県気仙郡住田町
  • 立丸峠(標高780 m):岩手県遠野市 - 岩手県宮古市(急勾配・急カーブ・幅員狭小。大型車とのすれ違いは非常に困難)
  • 押角峠(標高530 m):岩手県宮古市 - 岩手県下閉伊郡岩泉町(急勾配・急カーブ・幅員狭小。大型車とのすれ違いは非常に困難')
  • 国境峠(標高650 m):岩手県下閉伊郡岩泉町 - 岩手県岩手郡葛巻町
  • サッ峠(標高540 m)岩手県岩手郡葛巻町
  • 大峠(標高550 m)岩手県岩手郡葛巻町

赤羽根峠と押角峠はトンネルでの通過が可能。赤羽根峠は急勾配・急カーブ緩和のための新道切替によりトンネル化された。押角峠はJR東日本岩泉線が並行していたが、2014年4月の廃線化に伴い同線のトンネルを道路用に改良する予定である。

脚注

注釈

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 2015年4月1日現在
  2. 現存する岩手県道238号遠野住田線とは別の路線である。

出典

  1. 1.0 1.1 平成25年度開通情報 -一般国道340号『土淵バイパス(愛称:遠野かっぱロード)』全線開通!”. 県土づくり>道路>開通情報>平成25年度開通情報. 岩手県 (2014年9月30日). . 2015閲覧.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 19. . 2017閲覧.
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 昭和29年建設省告示第16号
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 昭和29年岩手県告示第649号
  5. 5.0 5.1 昭和39年建設省告示第3620号
  6. 6.0 6.1 6.2 昭和34年岩手県告示第280号
  7. 7.0 7.1 昭和46年建設省告示第1069号
  8. 昭和29年青森県告示第826号

関連項目