国道208号
提供: miniwiki
国道208号(こくどう208ごう)は、熊本県熊本市中央区から福岡県筑後地方を経由して佐賀県佐賀市に至る一般国道である。
Contents
概要
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点:熊本市(中央区水道町交差点=国道3号上)
- 終点:佐賀市(佐大医学部入口交差点=国道34号交点)
- 重要な経過地:熊本県鹿本郡植木町[注釈 2]、玉名市、荒尾市、大牟田市、福岡県三池郡高田町[注釈 3]、同県山門郡三橋町[注釈 4]、柳川市、大川市(向島)、佐賀県佐賀郡諸富町[注釈 5]
- 総延長 : 112.7 km(福岡県 48.4 km、佐賀県 12.7 km、熊本県 33.1 km、熊本市 18.5 km)重用延長を含む[2][注釈 6]
- 重用延長 : 11.7 km(福岡県 - km、佐賀県 0.0 km、熊本県 - km、熊本市 11.7 km)[2][注釈 6]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 6]
- 実延長 : 101.0 km(福岡県 48.4 km、佐賀県 12.7 km、熊本県 33.1 km、熊本市 6.8 km)[2][注釈 6]
- 指定区間[3]
- 熊本市水道町300番1 - 佐賀市南佐賀1丁目242番3(起点 - 南佐賀交差点=佐賀県道333号佐賀環状東線交点)
歴史
- 1953年(昭和28年)5月18日
- 二級国道208号熊本佐賀線(熊本市 - 佐賀市)として指定施行[4]。
- 1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道208号として指定施行[5]。
経路変更区間と旧道
- 柳川市三橋町今古賀 - 同市三橋町枝光
- 柳川市街地は城下町であり、道路が東西・南北に碁盤状になっているが、南東から北西に抜ける国道208号は直角に数回曲がりながら通る経路であった。バイパスは北東方向を迂回する経路となったが、むしろ西鉄柳川駅の近くを通るようになった。旧道は基本的には福岡県道770号枝光今古賀線であるが、さらに改築による県道の経路変更もされている。国道の名残として商店街の東端の掘割に架かる柳川橋には「国道橋」の通称名がある。
- 大川市 - 佐賀市諸富町
- 南部バイパス ※通称『南バイ』(佐賀市)
- 西部環状線(環状西通り)・東部環状線(環状東通り)(佐賀市)
路線状況
- 熊本県
- 熊本市中央区水道町が正式な起点であるが、起点から熊本市北区植木町の舞尾交差点までは国道3号と重複しているので、実質的な起点は植木町である(舞尾交差点には208号の起点を示す標識も設置されている)。玉名市街や荒尾市の北部を除き丘陵地帯を走るため、起伏や見通しの悪いカーブが連続している。本区間は国道3号との重複区間を除き全区間2車線となっており、特に玉名市街では渋滞も発生しやすい。そのため、玉名バイパスが建設された。
- 福岡県
- 大牟田市街では4車線以上が確保されているが、南部や北部は2車線でともにロードサイド店舗が多いことから渋滞が発生することもある。みやま市に入ると広大な筑後平野の中を走行するが、沿道には民家が密集していて歩道幅も狭い区間も多い。みやま市と柳川市の市境にある浦島橋付近では、当国道の迂回路的路線の主要地方道大牟田川副線が橋で重複することと、橋を柳川市側へ渡ってすぐに主要地方道大和城島線との交点(大和城島線の起点)があるため渋滞がたびたび発生していたが、2009年(平成21年)3月14日の有明海沿岸道路矢部川大橋開通により、交通量が3割以上減少し混雑が緩和された[6]。柳川市街では4車線になっているが、ロードサイド店舗の目立つ柳川市北部の矢加部交差点-枝光交差点付近、大川市街では2車線となっており、こちらも渋滞が発生しやすい。
- 佐賀県
- 筑後川を渡り、平坦な佐賀平野の中を走行する。しばらくは2車線区間が続くが、南部バイパスに入ると4車線になり、208号線は佐賀市の環状道路の総延長の半分を構成し、市街地中心部への通過交通を抑制する渋滞緩和の重要な役割を担っている。沿道にはロードサイド店舗が多数立地している。
バイパス
- 地域高規格道路 有明海沿岸道路(大牟田市 - 佐賀市(現在は大川市までの暫定供用))
- 玉名バイパス 玉名市寺田 - 玉名市岱明町の区間で玉名市中心部をバイパスする。全長8.5kmが暫定2車線で2011年(平成23年)2月26日開通。
通称
- 南部バイパス(佐賀市 南佐賀交差点 - 平松交差点)
- 環状西通り(西部環状線)(佐賀市 平松交差点 - 佐賀大医学部入口交差点)
重複区間
地理
通過する自治体
接続する道路
接続する道路
- 熊本県
- 国道3号(熊本市中央区水道町交差点 - 熊本市北区植木町舞尾交差点)
- 国道387号(熊本市北区山室交差点)
- 熊本県道55号山鹿植木線(熊本市北区植木町)
- 熊本県道31号熊本田原坂線(熊本市北区植木町田原坂公園入口交差点)
- 熊本県道1号熊本玉名線(玉名市桃田交差点)
- 熊本県道16号玉名山鹿線(玉名市)
- 熊本県道4号玉名八女線(玉名市繁根木交差点)
- 熊本県道46号荒尾長洲線(荒尾市野原交差点)
- 熊本県道29号荒尾南関線(荒尾市万田西交差点)
- 福岡県
- 国道389号(大牟田市有明町交差点)
- 福岡県道3号大牟田植木線(大牟田市築町交差点)
- 福岡県道5号大牟田南関線(大牟田市東新町2丁目交差点)
- 福岡県道10号南関大牟田北線(大牟田市元村交差点)
- 国道209号(大牟田市有明町交差点 - みやま市濃施交差点)
- 福岡県道94号高田山川線(みやま市江の浦本丸交差点)
- 福岡県道18号大牟田川副線(みやま市徳島交差点 - 柳川市中島郵便局前交差点)
- 福岡県道83号大和城島線(柳川市)
- 有明海沿岸道路一般部(県道771号・県道772号)(柳川市徳益交差点)
- 国道443号(柳川市下百町交差点 - 大川市しげあみ交差点)
- 福岡県道23号久留米柳川線(柳川市矢加部交差点)
- 国道385号(柳川市蓮蒲池交差点)
- 国道442号(大川市しげあみ交差点)
- 福岡県道716号水田大川線(大川市-上巻交差点)
- 福岡県道734号若津港線(大川市-花宗大橋交差点)
- 福岡県道47号久留米城島大川線(大川市大川橋交差点)
- 佐賀県
- 国道444号(佐賀市諸富橋西交差点)
- 佐賀県道19号諸富西島線(佐賀市諸富橋西交差点)
- 佐賀県道48号佐賀外環状線(佐賀市小杭交差点)
- 佐賀環状東線(県道333号)(佐賀市南佐賀交差点)
- 佐賀県道30号佐賀川副線(佐賀市大崎交差点)
- 佐賀県道49号佐賀空港線(佐賀市本庄町袋交差点)
- 佐賀県道54号西与賀佐賀線(佐賀市平松交差点)
- 国道207号(佐賀市八戸交差点)
- 国道34号(佐賀市佐大医学部入口交差点)
(右の「表示」を押す)
脚注
注釈
出典
- ↑ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. . 2012閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 11. . 2017閲覧.
- ↑ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. . 2012閲覧.
- ↑ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ↑ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
- ↑ “有明海沿岸道路(高田IC-大和南IC間)開通後の交通量について(速報) (PDF)”. 国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所. . 2009閲覧.
関連項目
外部リンク
- 国土交通省九州地方整備局
- 佐賀県
- 佐賀県佐賀土木事務所:佐賀県の指定区間外を管理。