商船三井

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株式会社商船三井(しょうせんみつい、Mitsui O.S.K. Lines, Ltd.)は、東京都港区虎ノ門に本店を置く、日本の大手海運会社である。

東証一部上場。略称はMOL(エム・オー・エル)

概要

日本郵船川崎汽船と並ぶ日本の三大海運会社の1社、連結純利益、連結売上高および時価総額で国内2位。LNG輸送分野に強みを持つ。コンテナに記される「アリゲーター」印は柳原良平デザイン。ファンネルマーク煙突の印)はなく、煙突は一色。

1964年昭和39年)、三井船舶と大阪商船が合併、「大阪商船三井船舶」(略称・商船三井)が誕生(英文社名のO.S.KはOsaka Shosen Kaishaが由来)。1999年平成11年)、生田正治(後の日本郵政公社総裁)社長時代、ナビックスラインと合併、「商船三井」を正式社名とする。2017年(平成29年)現在は三井グループ三和グループに属する[1][注 1]。またコンテナ定期船事業で、ネプチューンオリエントラインズ、現代商船、と共にザ・ニュー・ワールド・アライアンスを形成。商船三井が主導して結成されたザ・ニュー・ワールド・アライアンスの前身ザ・グローバル・アライアンスは海運アライアンスの嚆矢。

沿革

※大阪商船は当初、日東・大同連合に合流する計画だったが、同社主要株主に名を連ねている住友グループ各社や同社傘下にある第一中央汽船の猛反発を受け、結局この形に収まった。
  • 1965年(昭和40年) - 日産自動車の保証を得て、自動車輸出のための自動車運搬船、追浜丸を建造。
  • 1967年(昭和42年) - 柳原良平デザインのアリゲーターマークがコンテナサービスの象徴となる。
  • 1989年(平成元年)6月 - 山下新日本汽船がジャパンラインと合併し、ナビックスラインとなる。本格的クルーズ船「ふじ丸」竣工。
  • 1993年(平成5年)10月 - 日本海汽船株式会社を合併。
  • 1995年(平成7年) - 海外コンテナ船社間での提携、ザ・グローバル・アライアンス締結。
  • 1995年(平成7年)10月 - 新栄船舶株式会社を合併。
  • 1996年(平成8年)4月 - 東京マリン株式会社に資本参加。
  • 1998年(平成10年) - ザ・ニュー・ワールド・アライアンス締結(ザ・グローバル・アライアンスの改称)。
  • 1999年(平成11年)4月 - 大阪商船三井船舶とナビックスラインが合併、株式会社商船三井となる。本社・子会社の国内定航船事業を統合し、株式会社エム・オー・エル・ジャパン(現・株式会社MOL JAPAN)が発足。
  • 2000年(平成12年)4月 - 商船三井興業株式会社、日本工機株式会社[注 3]、ナビックステクノトレード株式会社が合併し、商船三井テクノトレード株式会社発足。
  • 2001年(平成13年)3月 - 商船三井フェリー株式会社発足。
  • 2001年(平成13年)7月 - 株式会社エム・オー・シーウェイズにナビックス近海株式会社の近海部門を移管し、それぞれ商船三井近海株式会社及びナビックス内航株式会社に商号を変更
  • 2003年(平成15年)7月 – ナビックス内航株式会社に商船三井フェリー株式会社の内航不定期船部門を統合し、商船三井内航株式会社に商号を変更。
  • 2004年(平成16年)10月 – ダイビル株式会社の株式を公開買付し、子会社化 。
  • 2006年(平成18年)3月 - 宇徳運輸株式会社(現・株式会社宇徳)の株式を公開買付し、子会社化。
  • 2007年(平成19年)4月 - ロゴ変更[注 4]
  • 2009年(平成21年)4月 - 関西汽船株式会社の株式を公開買付し、子会社化。
  • 2009年(平成21年)7月 - 本店を大阪から東京に移転。
  • 2009年(平成21年)9月 - 日産専用船株式会社の株式の一部を日産自動車から取得し、連結子会社化。
  • 2009年(平成21年)10月 - 関西汽船とダイヤモンドフェリーが共同株式移転により、株式会社フェリーさんふらわあを設立。
  • 2011年(平成23年)10月 - 株式会社フェリーさんふらわあが関西汽船とダイヤモンドフェリーを吸収合併。
  • 2017年(平成29年)7月 - 日本郵船川崎汽船と共にコンテナ船事業を統合、新会社『オーシャン・ネットワーク・エクスプレス (ONE) 』が発足[2]

歴代経営者

大阪商船三井船舶以降

主な関連する会社

(業種別)

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脚注・出典

注釈

  1. 但し三和グループの社長会・三水会の後身である水曜会には加盟しているもののみどり会には加盟していない[1]
  2. 摂陽汽船・尼崎汽船部・土佐商船・阿波国共同汽船および住友鉱業の各社。
  3. 同名の軍需系中堅メーカーとは別。
  4. 合併時に制定した紅白の旗ロゴ(旧社章・商標)を青系のMOLロゴ(現社章・商標)に変更

出典

  1. 1.0 1.1 『六大社長会の加盟企業 秘2017年版バージョン』『週刊ダイヤモンド2017年7月29日号、ダイヤモンド社、32-33頁
  2. コンテナ船3社統合「親会社しのぐ存在に」 ONE発足日本経済新聞

関連項目

外部リンク



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