和歌山バス那賀

提供: miniwiki
移動先:案内検索



和歌山バス那賀(わかやまバスなが)は和歌山県紀の川市藤崎271に本社がある和歌山県北部のバス会社。和歌山バスの子会社であり、南海電気鉄道グループ。スルッとKANSAI協議会に加盟している。

輸送概況

紀の川市岩出市かつらぎ町を中心に、JR和歌山線沿線や和歌山市橋本市大阪府泉南市泉佐野市泉南郡熊取町の一部を事業エリアとしている。旧和歌山バス時代の基幹路線であった南海和歌山市駅発着の橋本線からは事実上撤退する一方、岩出市各地と紀伊駅を結ぶ路線は、富裕層の邸宅が建ち並ぶ和歌山県北部随一の高級住宅街として知られる「紀泉台」をはじめとする宅地開発による急激な人口増加と1993年(平成5年)に開設された近畿大学生物理工学部などへの通勤・通学輸送を担うことから運転本数が年々増加し、現在はこれら路線で売上高の過半を稼ぐ。その他、和歌山市内を経由せず大阪府内とを結ぶ路線としては、岩出駅から大阪府泉南市の南海樽井駅・泉佐野市のりんくうタウン駅粉河駅から犬鳴山を経て大阪府泉南郡熊取町の熊取駅へ向かうものもある。また、これら路線バスでは補完できないエリアについては、地方自治体より委託されたコミュニティバスを運行している。

沿革

  • 1971年(昭和46年)12月: 南海電鉄バス那賀営業所として発足。
  • 1975年(昭和50年)12月15日: 南海電鉄バスから分離独立し、社名を和歌山バスに変更。
  • 1991年(平成3年)8月: 和歌山バスの地域分割子会社として那賀営業所および管轄路線を分割化して発足。
  • 1993年(平成5年): 近畿大学生物理工学部キャンパス開設に伴い、同キャンパスを経由する便を運行開始。
  • 1994年(平成6年): 関西国際空港開港に伴い、空港リムジンバスを運行開始(撤退)
  • 2000年(平成12年)8月:紀の川コミュニティバス試験運行を開始。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月:紀の川コミュニティバス本格的に運行開始。
    • 4月:かつらぎ町コミュニティバス運行開始。
  • 2010年(平成22年)3月13日: ダイヤ改正を実施。土曜ダイヤと休日ダイヤを統合し土休日ダイヤを新設。
  • 2012年(平成24年)10月1日: 樽井線ダイヤ改正を実施。和歌山バス那賀の単独運行となる。
  • 2013年(平成25年)
    • 1月4日: 府中操車場開業と紀伊駅での車両入換業務廃止及び、橋本線が運転本数が削減に伴い紀伊線・橋本線ダイヤ修正を実施。紀伊駅前定期券うりばをサザンエアポート交通株式会社へ業務委託化。
    • 3月16日: ダイヤ改正を実施。府中操車場を停車場に格上げ(行先表示はF.B.T)と岩出樽井線が土休日にかぎりイオンモールりんくう泉南りんくうタウン駅乗入れ開始。
    • 8月1日:紀伊打田線開業に伴いダイヤ改正を実施。
  • 2014年(平成26年)
    • 6月1日:ダイヤ改正を実施。橋本線、紀伊打田線で減便を実施。
    • 10月1日:ダイヤ改正を実施。橋本線の更なる減便と岩出樽井線・イオンモールりんくう泉南・りんくうタウン駅終日乗入れ開始。
  • 2015年(平成27年)
    • 2月1日:紀の川市地域巡回バス全車両に安全管理と防犯目的の一環で、画像・音声等運行状況記録装置(ドライブ・レコーダー)導入開始。購入・設置費用は、紀の川市が全額負担。
    • 3月1日:安全管理と防犯目的の一環で、大阪府内へ乗入れ路線車両を対象に、画像・音声等運行状況記録装置(ドライブ・レコーダー)先行導入開始。今後は、業務用自動車を除きすべての車両に搭載予定。
    • 4月1日:紀伊粉河線に急38系統を新設。
    • 8月15日:紀伊打田線、一部の区間廃止と運行系統の統廃合実施。和歌山バス株式会社海南運輸所直営化に伴い、業務委託解消。

運行ダイヤ

運行ダイヤは、「平日」と「土休日」の2パターンある。また紀伊粉河線のみ、近畿大学(生物理工学部キャンパス)の登校日に運行する「平日登校ダイヤ」と「土休日登校ダイヤ」休校日に使用される「平日休校ダイヤ」と「土休日休校ダイヤ」の4パターンがある。

通勤・通学に特化した運行形体のため、お盆期間中の8月13日〜15日は土休日ダイヤで、年末・年始(12月31日〜翌年1月3日)は粉河熊取線・岩出樽井線・那賀線 は土休日ダイヤ、紀伊粉河線は特別臨時ダイヤで運行される。

乗車と降車・運賃支払い方法

一般路線

乗車の際は、「入口」(一部の車両には「出入口・降車優先」と表示された車両もある)と表示された箇所から乗車し整理券発行中は必ず取ってから[1]乗車し、停留所が近づくとバス車内に設置されている降車ボタンを押してバスが完全に停止し、ドアが開いてから席を立ち、降車口に設置されている運賃箱に整理券と運賃・回数券を入れて降車する。尚、一般路線はフリー乗降制度では無いため、保守作業や交通規制などの例外を除き停留所以外の箇所で乗降は一切行わない。運賃支払いには現金の他、和歌山バス・和歌山バス那賀共通カード、スルッとKANSAI3dayチケットが利用できるが運賃箱に設置されている両替機は1,000円紙幣しか対応しておらず、前もって小銭を用意しておかなければならない。また、運賃箱はつり銭が出ないため、誤った金額の運賃を投入した場合は概算収受精算券が発行され、当日から起算して一箇年以内なら定期券うりばや和歌山バス那賀本社で差額分を無手数料で払い戻しできる。

コミュニティバス

乗車の際は、「入口」(一部の車両には「出入口・降車優先」と表示された車両もある)と表示された箇所から乗車し、停留所が近づくとバス車内に設置されている降車ボタンを押してバスが完全に停止し、ドアが開いてから席を立ち、降車口に設置されている運賃箱に運賃・回数券を入れて降車する。また、フリー乗降区間では交差点内や急カーブ区間など見通しの悪い箇所を除き停留所以外で乗降ができる。運賃支払いには現金の他、コミュニティバス回数券が使用できるが和歌山バスバス・和歌山バス那賀共通カード、スルッとKANSAIカード、スルッとKANSAI3dayチケットは利用できない。一般路線同様に運賃箱に設置されている両替機は1,000円紙幣しか対応しておらず前もって小銭を用意しておかなければならない。

路線

下記の路線一覧は、2015年4月1日改正時点のものである。

那賀線

和歌山バス那賀で南海和歌山市駅に乗り入れる唯一の路線。橋本線時代の全線通し運行距離は約49km、所要時間1時間50分(上りのみ1時間55分)と和歌山県北部エリアの路線バスでは長く、かつては那賀営業所前で運転士が引継交代をしていた。また15系統に関しては紀の川市立田中小学校の児童通学のスクールバスも兼ねている。
和歌山バス時代は、当営業所のメイン路線で1時間当たり各駅停車と急行バスを含め3本も運行していた。90年代に入り、当社への移管後も暫くは1時間に1本程度の運行本数が維持されていたものの、沿線地域の少子高齢化と自家用車への転移から年々利用者が減少。90年代後半からは減便と更なる利用者減少が繰り返され、2017年3月31日の運行を最後に那賀営業所以東(名手〜橋本駅前間)が廃止された。翌4月1日より、路線名を「橋本線」から「那賀線」と改称[2]。当線区は国土交通省和歌山県から補助金を受けて維持されている。
現在は

  • 系統番号:211:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前- 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前(平日3往復、土休日1往復)
  • 系統番号:213:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家(平日5往復、土休日6往復)
  • 系統番号:15:岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前(平日1往復のみ運行)

紀伊粉河線

沿線の宅地開発による急激な人口増加と近畿大学通学輸送を担うことから、紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学間は、日中は概ね20分間隔で運行しており、朝夕の通勤時間帯や近畿大学の登下校時間帯には続行便が運行する。近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前は利用者が少ないため、運転区への入出区の関係上、早朝・夜間を除き日中は2時間ないし4時間に1本程度の運行である。また、大学入試センター試験当日は、近畿大学生物理工学部キャンパスが試験会場となり入構規制が敷かれるため、近畿大学止まり又は近畿大学を経由するバスでは、大学の1つ手前の停留所で一般の乗客や在学生を下車させる。また、平成27年4月1日より近畿大学の補助を受けて急38系統が開設されたものの乗車率が低く、他の系統と合わせてやや輸送力過剰となっている部分が見られる。なお、以下に登場する「F.B.T」は「府中バスターミナル」の略称である[3]

  • 系統番号:22:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:23:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス) - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:24:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:25:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)
  • 系統番号:26:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)
  • 系統番号:27:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台ロータリー(循環運行) - 紀伊駅前〈朝の通勤・通学時間帯のみ運行〉
  • 系統番号:28:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 桜台わんぱく広場
  • 系統番号:29:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)
  • 系統番号:31:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス) - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:33:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター
  • 系統番号:直行:紀伊駅前 - 〔ノンストップ〕 - 近畿大学(近畿大学登校日の通学・下校時間帯のみ運行
  • 系統番号:急38:近畿大学附属和歌山校前 - 〔ノンストップ〕 - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)(休日運休)

急38系統は、近畿大学附属和歌山校前ゆきは紀伊駅前での乗車はできない。また、近畿大学附属和歌山校前〜紀伊駅前以東間で有効の定期券所有者は鳴滝団地〜紀伊駅前間は和歌山バスの路線バスも利用できる。

紀伊打田線

公立那賀病院〜さんさんセンター紀の川間を約45分で結ぶ路線として2013年8月1日より概ね1時間当たり1本で運行開始したものの、当初見込んでいた利用客は予想を大幅に下回り、2014年6月1日改正で40系統が1日3往復、41系統が1日4.5往復(土休日3.5往復)と大幅減便された。2015年8月16日からは、公立那賀病院への利便性向上に重きを置いた再編を行い、F.B.T〜さんさんセンター紀の川間の廃止と系統を統廃合した。

  • 系統番号:43・公立那賀病院〜打田駅西、紀の川市役所、紀伊国分寺前、西国分、大池親水公園、交通公園、中黒、紀伊駅〜F.B.T

粉河熊取線

大阪府南部地区および紀の川市相互間の通勤・通学路線として開設された。

毎時1本(平日は運行間隔が異なる時間帯あり)運行しており、また粉河駅 - 熊取駅の間は、阪和線和歌山駅経由で大阪方面へ鉄道を利用するよりも、本路線を利用する方が速くて安い(2014年4月1日現在のバス運賃は640円、所要45分)。なお、停車停留所が少ないことから特急バスと称しているが便宜上の名称であり運賃以外の特別料金は一切、発生しない。地域間幹線系統として、国・和歌山県の補助を受ける。

  • 系統番号:(特急)粉河駅前 - 長田観音前 - 打田国道口 - 勢田西 - 重行 - 神通 - 犬鳴山 - 中大木 - 大阪体育大学口 - 青年会場前 - 熊取駅前
  • 1990年(平成2年)8月、和歌山バス(当時)、南海電鉄バス(当時)、水間鉄道バスの3社共同運行路線として営業開始。
  • 2006年(平成18年)1月1日、南海ウイングバス南部・水間鉄道バスが撤退し、旧粉河町と旧那賀町(現・紀の川市)の補助を受けて和歌山バス那賀の単独運行となる。これに伴い、スルッとKANSAIカード・バスカードの利用が可能となったが大阪体育大学口 - 青年会場前 - 熊取駅前間は、他系統と競合する南海ウイングバス南部の定期券及び、なんかいバスカードでは乗車不可。
  • 2010年(平成22年)3月13日、ダイヤ改正を行い 平日熊取駅発の最終便22時05分が25分繰り下がり22時30分となったほか、利用者の少ない平日昼間の時間帯の運行を削減。

岩出樽井線

岩出市より年間約2,000万円程度の公的補助を受けて開設された路線であり概ね1時間に1本運行している。また、2007年(平成19年)6月からは、平日の通勤・通学時間帯に限りほぼ30分間隔で増発した。前述の粉河熊取線と同じく停車停留所が少ないことから特急バスではあるが便宜上の名称であり運賃以外の特別料金は一切、発生しない。

  • 系統番号:(特急1)岩出駅前 - 根来 - 岩出図書館 - 根来さくらの里 - 和泉砂川駅前 - 樽井駅前
  • 系統番号:(特急2)岩出駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)- 根来寺 - 根来さくらの里 - 和泉砂川駅前 - 樽井駅前
  • 系統番号:(特急3)岩出駅前 - 根来 - 岩出図書館 - 根来さくらの里 - 和泉砂川駅前 - 樽井駅前 - イオンモールりんくう泉南 - りんくう往来南三番 - りんくうタウン駅前
    • 本路線が開設される以前は単独で南海電鉄バス(当時)の路線で樽井駅前 - 近畿大学間を自己資金と経営判断による運転されていた。
    • 開設当初は南海ウイングバス南部と共同運行であったが、2012年(平成24年)10月に南海ウイングバス南部が撤退し、和歌山バス那賀の単独運行となった。これに伴い、それまで使用不可であったスルッとKANSAIカード・バスカード・スルッとKANSAI3dayチケットが使用可能となった。
    • 開設当初は中型車での運転であったが、和泉砂川駅に乗り入れ開始後は同駅付近に道幅が非常に狭い区間が存在するために小型車での運転となっている。
    • 根来・岩出図書館 いずれかの停留所利用に限り隣接する駐車場が無料で利用できるパークアンドライドを実施している[4]

臨時路線

季節運行便

  • 大学入試センター試験特別臨時便:粉河駅前 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)直通便のため、途中の停車場はすべて通過する。また、試験当日、試験会場となる近畿大学生物理工学部キャンパス内は在校生であっても入場できず、受験生と引率の保護者、大学の教職員及び案内業務と運行に当たる和歌山バス那賀社員以外は立入禁止となるので、関係者以外は乗車できない。

廃止路線・系統

地域分割子会社化以降

  • 那賀営業所 - 岩出 - 関西空港(リムジンバス)
  • 紀伊粉河線:221系統 南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - (六十谷橋) - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス) - 四日市 - 粉河駅前
    • 2010年3月13日ダイヤ改正により廃止。末期は平日1往復のみ運行であった。
    • なお南海和歌山市駅 - 紀伊駅前は経由地は異なるものの和歌山バスの83号系統・84号系統(こちらは北島橋経由)が代替している。
  • 橋本線:214系統 岩出駅前 - 小倉 - 阪和駅前(紀伊中ノ島駅) - 南海和歌山市駅
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
  • 山口線:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - 阪和駅前 - 山口 - 岩出駅前
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
  • 紀伊岩出線:紀伊駅前 -(紀泉台経由)- 岩出駅前
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
  • 笠田線:笠田駅前 - 東谷
  • 志賀線:笠田駅前 - 上志賀
  • 紀伊粉河線:
    • 2013年1月3日の運行をもって以下の系統が廃止された。
      • 系統番号:32:紀伊駅前 - 根来 - 桜台わんぱく広場
      • 系統番号:34:紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場
      • 系統番号:35:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場
      • 系統番号:36:系統:紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター
    • 2013年7月31日の運行をもって以下の系統が廃止された。
      • 系統番号:35:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場
  • 橋本線:
    • 2017年3月31日の運行をもって以下の系統が廃止された。
      • 系統番号:210:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前 - 名手 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前(平日1往復のみ運行)
      • 系統番号:12:那賀営業所前 - 名手 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前(早朝・夜間の平日1往復のみ運行)
      • 末期は全区間通し運転が平日1往復のみで、那賀営業所前以東は休日全便運休となっていた。
      • 2017年4月1日以降は南海和歌山市駅 - 那賀営業所に短縮され、路線名が「那賀線」に改称された。

地域分割子会社化以前

  • 橋本線:急行 南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前- 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前
    • 1975年3月ダイヤ改正により廃止
  • 橋本線:(84系統)橋本駅前 - 高野口
    • 1975年3月ダイヤ改正により廃止
  • 岩出団地御膳松線:(系統番号不明)岩出団地 - 岩出 - 船戸 - 嘉家作 - ブラクリ丁 - 小人町 - 御膳松
  • 川原線:粉河駅前 - 川原
    • 1990年代前半の廃止。
  • 川永線:岩出駅前 - 山口 - 川永南 - 紀伊駅前
    • 1980年代後半に廃止。

営業所

那賀営業所

和歌山県紀の川市藤崎271。本庁舎内2階。

かつて存在した営業所

  • 和歌山バス那賀営業所岩出派出所
    • 和歌山バス那賀会社分社化と路線縮小に伴い廃止された。

かつて行っていた業務委託車両管理区所(和歌山バス受託)

  • 和歌山バス株式会社:海南運輸所
    • 海南運輸所所轄内の車両の運行及び検査・修繕等の管理
    • 平成27年8月15日を以て、業務委託を解消。現在は、和歌山バス株式会社直営の車両管理区所となった。

コミュニティバス(地方自治体受託)

スクールバス

  • 紀の川教育委員会から小学校・保育園の児童・園児の送迎と車両の運行管理と交番検査を受託されている。
    (当社所属の車両で運行を行わず紀の川市所有のマイクロバス・ワゴン車にて送迎で運転士のみ配置)

車両・その他

ファイル:Wakayama Bus Naga.jpg
岩出樽井線及び閑散路線のバス(日野・リエッセ)
ファイル:和歌山バス那賀車両01.jpg
かつて運行されていた大型バス(いすゞ・キュービック)
  • 全車両に車内放送、方向幕運賃表示器を一括制御する端末 (AGS) が導入されており、運転士が運行前に各々の路線番号を入力すると自動的に車内放送・方向幕・運賃表示器が切り替わる。突発的な運用・貸切や訓練運転・異常時運転などに対応できるように方向幕には「和歌山バス那賀」・「団体」・「臨時」・「試運転」・「鉄道代行」・「故障車」の表示がある。
  • 近年では、一般路線車に自社発注の新型低床車のほか、阪急バスから大型車を、また高槻市交通部南海バス阪神バスで活躍していた中型車など各種中古車も入っている。また、岩出市・紀の川市・かつらぎ町のコミュニティバスや、岩出樽井線・粉河熊取線といった大阪府へ越境する路線、閑散路線には、小型バス(日野・リエッセ)が用いられる。岩出樽井線、粉河熊取線の2路線については、大阪府内の大阪府生活環境の保全等に関する条例に対応するため車両を更新するなどしている。塗装は和歌山バスと同じデザインの色違いを採用しているが、近年導入された他社の中古車両については、車体のごく一部分個所のみ塗装変更を行い、車内放送・行先表示器・運賃箱・運賃表示器の取換えだけに留まっている。また、2016年に導入された阪急バスの中古車以降、白ベースの新塗装車も登場している。
  • 通常の仕業検査や1か月・3か月毎の交番検査と少額修繕は、運転区内に併設されている運用検修センターで行われるが国土交通省が定める全般検査(車検)については、特殊な場合を除きすべて大阪府泉佐野市にある南海車両工業まで回送され検査が行われる。そのため、通常、大阪府内へ乗り入れすることのない車両を見かけることもごく稀にある。大阪府生活環境の保全等に関する条例適用外車両であっても特例で那賀運転区〜南海車両工業間の走行が認められている)。

不祥事

  • 和歌山県内のバス事業者の中では不祥事が突出して多く企業体質やモラルが問われている。

運転士個人による横領

2011年1月15日付けの新聞各紙報道によると、那賀運転区に勤務する運転士が2010年8月〜12月頃に数回に亘って運賃を収受する運賃箱を「運賃箱が故障している」と偽り、乗客から直接現金を収受し着服していたことが他の乗客の通報により発覚。当該社員は、懲戒解雇処分となった。

道路運送法の指導監督義務違反(コンプライアンス違反

2014年6月24日付けの新聞各紙報道によると、国土交通省近畿管区運輸局への取材で、那賀運転区に勤務する運転士数名を休暇を休日出勤させ2週間近くに亘り連続乗務させていたとして、強制捜査を行ったと報道した。この時、在籍する運転士数名を道路運送法の省令で定められている運転適性検査を受講させていなかったことも発覚。事態を重く見た当局は和歌山バス那賀に対し、道路運送法指導監督義務違反の容疑で平成24年6月30日〜7月9日までの10日間、路線バス2台分のナンバープレートを差し押さえて、使用停止とする極めて重い行政処分を科した。和歌山バス那賀は報道陣に対し「運転適性検査を受講させずに運行させていたことは、道路運送法の指導監督義務違反と解っているが、要員不足で止む負えなかった。処分内容を反省した上で、世間をお騒がせした事を鑑み今後は、可及的速やかに問題点を上層部と詮議し、改善策を前向きに検討を行う所存である。」と謝罪の言葉はでなかったが公表した。社員の中には、「新聞報道や乗客から今回の事件を知り、会社側から行政処分までに至った一切の経緯の説明がされなかった。経営陣は組織的に不祥事を隠ぺいするつもりだったのか。」と不信感を露にしている。

発売・案内窓口

定期券きっぷうりば案内所

定期券(通勤・通学)の購入・払戻
バスカードの購入・払戻
  • 那賀運転区(窓口営業時間 6:30〜22:00 窓口閉鎖時間 9:20〜10:00、12:00〜13:00、18:00〜19:00)
  • 発売券種・取扱業務
定期券(通勤・通学)の購入・払戻
高速バス乗車券(東京線)の購入・払戻
高速バス回数券(関空リムジンバス)の購入・払戻
岩出・紀の川・紀の川地域巡回・かつらぎ各コミュニティバス回数券の購入・払戻
バスカードの購入・払戻・破損バスカードの交換

バスカード

  • 和歌山バス那賀和歌山バス共通で利用できる降車時の運賃払いで小銭不要のバスカードが発売しており種類については下記のとおりである。
  • 普通バスカード:発売額2,000円(2,200円分利用可)・5,000円(5,500円分利用可)各種
  • 昼間バスカード(10時から16時(降車時)の間利用できる):発売額2,000円(2,200円分利用可)各種
  • 全線フリ-1日乗車券:発売額1,000円(大人券)・500円(小児券)高速、リムジン、コミュニティバスを除き和歌山バスの路線を含め当日限り1日乗り放題
  • バスカードは、バス車内、JR和歌山駅、紀伊駅・南海和歌山市駅の和歌山バス定期券うりば、和歌山営業所、海南出張所、那賀営業所にて発売されている。なお、バス車内は数に限りがあるため、一度に大量購入する場合や全線フリー1日乗車券の小児券は各定期券うりば、各営業所での購入となる。
  • 普通バスカード・昼間バスカードは小児券の設定されておらず降車時に小児運賃で支払う場合カード読取り器機に入れる前に運転士に申し出て運賃を支払う。(身体障害者本人・介護人又は2人以上で利用する場合も同様)

脚注

  1. 和歌山バス・和歌山バス那賀共通カードを使用する時は、乗車口の改札機にカードを通し
  2. 平成29年3月31日をもちまして一部路線廃止を行います。 - 和歌山バスホームページ (2017年4月1日閲覧)
  3. http://www.wakayamabus.co.jp/nagakaisei/index.html
  4. http://www.city.iwade.lg.jp/ja/2010-01-21-14-03-04/20-2010-01-08-06-46-16.html 岩出市公式サイト 大阪方面路線バスのご利用案内

外部リンク