古本伸一郎
古本 伸一郎(ふるもと しんいちろう、1965年3月11日 - )は、日本の政治家。国民民主党所属の衆議院議員(6期)。元民主党組織委員長、元財務大臣政務官(鳩山由紀夫内閣・菅内閣)。
来歴
香川県高松市生まれ。和歌山県和歌山市、大阪府高石市にて育つ。高石市立加茂小学校、高石市立取石中学校、上宮高等学校、立命館大学法学部卒業[1]。1987年、トヨタ自動車に入社する。同社では労働組合活動にも取り組み、全トヨタ労働組合連合会やトヨタ自動車労働組合で専従の職員を務める。
2003年2月、トヨタグループ労使が中心となって運営するシンクタンク「中部産業・労働政策研究会」に主任研究員として出向[2]。同年3月24日にトヨタ自動車出身の伊藤英成衆議院議員が引退を表明すると[3]、4月10日、全トヨタ労連は後継候補として古本を擁立すると発表した[4]。
同年11月、第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で愛知11区から出馬。同区からは古本以外に日本共産党公認候補しか出馬しなかったため、旧民社党系の全日本自動車産業労働組合総連合会(自動車総連)やトヨタ労組の総力的な支援を受ける古本が89.6%の得票率で、新人候補ながら圧勝した。この選挙では、自由民主党が候補を擁立できなかったこともあり、内閣総理大臣の小泉純一郎をおさえて、小選挙区における得票数、得票率、得票差において全国1位の三冠王となった。初登院の際に与野党を超えて挨拶に回った際、議員会館の建物が同じであった小泉純一郎事務所において、姉の小泉信子から「総理(小泉純一郎)が残念がっていた」と聞かされたという。
2005年の第44回衆議院議員総選挙では、小泉旋風の中、自民党新人の土井真樹を約27,000票差で下して再選(土井は比例復活)。2009年の第45回衆議院議員総選挙では、土井に比例復活を許さない前回以上の票差をつけて3選[5]。同年、鳩山由紀夫内閣で財務大臣政務官に任命され、菅内閣まで務める。
2011年9月、民主党組織委員長、税制調査会事務局長、東日本大震災対策本部副本部長に就任。同年10月には民主党社会保障と税の一体改革調査会筆頭副会長に就任し、衆議院に設置された社会保障と税の一体改革に関する特別委員会では理事を務める。2012年12月の第46回衆議院議員総選挙では、民主党に対する逆風の中、自民党新人の八木哲也を35,560票差で破り、4選(八木も比例復活)。選挙後、民主党副幹事長に就任。
2013年9月、民主党組織委員長に再び就任した。2014年の第47回衆議院議員総選挙では、選挙戦序盤では一部メディアで苦戦が報じられ[6]、自民党前職の八木哲也に前回よりも票差を縮められるも、29,331票差で八木を破り、愛知11区で5選[7]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙では希望の党公認で出馬し、6選[8]。
2018年5月7日、民進党と希望の党の合流により結党された国民民主党に参加[9]。 5月8日、国民民主党の税制調査会長に就任した[10]。
同年、5月10日、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会委員長に選出された。[11]
政策理念
- 自身の公式ページでは以下の3点を政策理念にあげている[12]。
- 変化への挑戦
- まじめに働く人が幸せを感じる社会の創造
- 将来のために若い世代の願いをかなえる
消費税
- 消費税率の10%引き上げに賛成。[13]
- 2011年、藤井裕久税制調査会長の下で、消費増税法案の成立のために奔走。2014年4月に税率8パーセント、2015年10月に税率10パーセントへ引き上げる案にまとめた。国会での法案成立に向けては、自民党の伊吹文明、町村信孝ら自民党税制調査会の幹部らと連携し、三党合意を達成した。
選択的夫婦別姓制度
原発
- 2012年の調査では、原発は「30年代にはゼロに」としている。[16]
- 2014年の調査では、原発は「必要でない」としている。[17]
- 2017年の調査では、原発は「当面は必要だが、将来的には廃止すべきだ」としている[18]
憲法改正
- 2012年の調査では、憲法9条の改正に「反対」。集団的自衛権の行使に「賛成」していた[19]。
- 2014年の調査では、憲法9条の改正に「反対」。集団的自衛権の行使に「反対」していた[20]。
- 2017年の調査では、憲法9条の改正に「賛成」。[21]
脚注
- ↑ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「profile
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 『中日新聞』2003年4月11日付朝刊、38面、「古本氏を擁立へ 衆院愛知11区で 全トヨタ労連」。
- ↑ 『中日新聞』2003年3月25日付朝刊、29面、「伊藤英成衆院議員 正式に引退表明」。
- ↑ 『朝日新聞』2003年4月11日付朝刊、30面、「伊藤代議士の後継に古本伸一郎氏 全トヨタ労連決定」。
- ↑ asahi.com(朝日新聞社):愛知11区 - 小選挙区開票結果 - 2009総選挙
- ↑ “38選挙区で自民を急追…民主党に追い風が吹き始めたワケ”. 日刊ゲンダイ. (2014年6月7日) . 2015閲覧.
- ↑ 愛知 - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル
- ↑ 愛知-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
- ↑ “国民民主党、結党大会を開催”. Qnewニュース. (2018年5月7日) . 2018-5-23閲覧.
- ↑ “役員人事を了承 両院議員総会”. 国民民主党. (2018年5月8日) . 2018-5-23閲覧.
- ↑ “衆院科技特委員長に古本氏を選出” (ja-JP). 日本経済新聞 電子版 . 2018閲覧.
- ↑ 公式ページ・政策
- ↑ “毎日新聞,2017衆院選,選挙,総選挙,希望,愛知11区,古本伸一郎 - 毎日新聞” (ja-JP). 毎日新聞 . 2018閲覧.
- ↑ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ↑ 2017年衆院選、候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査)
- ↑ “立候補者アンケート 立候補者別にみる 愛知11区 古本 伸一郎:2012衆院選:中日新聞(CHUNICHI Web)”. 中日新聞 CHUNICHI Web . 2018閲覧.
- ↑ “2014衆院選 愛知11区 古本伸一郎 - 毎日新聞” (ja-JP). senkyo.stg.mainichi.jp . 2018閲覧.
- ↑ “毎日新聞,2017衆院選,選挙,総選挙,希望,愛知11区,古本伸一郎 - 毎日新聞” (ja-JP). 毎日新聞 . 2018閲覧.
- ↑ “立候補者アンケート 立候補者別にみる 愛知11区 古本 伸一郎:2012衆院選:中日新聞(CHUNICHI Web)”. 中日新聞 CHUNICHI Web . 2018閲覧.
- ↑ “2014衆院選 愛知11区 古本伸一郎 - 毎日新聞” (ja-JP). senkyo.stg.mainichi.jp . 2018閲覧.
- ↑ “毎日新聞,2017衆院選,選挙,総選挙,希望,愛知11区,古本伸一郎 - 毎日新聞” (ja-JP). 毎日新聞 . 2018閲覧.
関連項目
- 全日本自動車産業労働組合総連合会(自動車総連)
- 直嶋正行
- 藤井裕久
外部リンク
- ふるもと伸一郎(公式サイト)
- 全トヨタ労働組合連合会
公職 | ||
---|---|---|
先代: 三ツ矢憲生・末松信介 |
財務大臣政務官 大串博志と共同 2009年 - 2010年 |
次代: 吉田泉・尾立源幸 |