南木佳士
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南木 佳士(なぎ けいし、本名:霜田 哲夫、1951年10月13日 - )は、日本の小説家、医師。既婚。
代表作は『ダイヤモンドダスト』『阿弥陀堂だより』。
自身のうつ病の経験から、生と死をテーマにした作品が多い。
経歴
- 群馬県吾妻郡嬬恋村出身。
- 東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業、佐久総合病院勤務。
- 1981年、「破水」で第53回文学界新人賞を受賞し小説家デビュー。
- 1982年、「重い陽光」で第87回芥川賞候補。
- 1983年、「活火山」で第88回芥川賞候補。
- 1985年、「木の家」で第92回芥川賞候補。
- 1986年、「エチオピアからの手紙」で第94回芥川賞候補。
- 1989年、「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞受賞。
- 1990年-1996年、パニック障害で病棟責任者を辞任。その後鬱病を発症[1]。
- 2008年、『草すべり その他の短編』で泉鏡花文学賞受賞
- 2009年、『草すべり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞
作品リスト
小説
- 『エチオピアからの手紙』文藝春秋、1986年 のち文庫
- 破水(『文學界』1981年12月号)
- 重い陽光(『文學界』1982年4月号)
- 活火山(『文學界』1982年10月号)
- 木の家(『文學界』1984年8月号)
- エチオピアからの手紙(『文學界』1985年12月号)
- 『ダイヤモンドダスト』文藝春秋、1989年 のち文庫
- 冬への順応
- 長い影
- ワカサギを釣る
- ダイヤモンドダスト(『文學界』1988年9月号)
- 『落葉小僧』文藝春秋、1990年 のち文庫
(落葉小僧、フナを釣る、ニジマスを釣る、ハヤを釣る、ヤマメを釣る、金印)
- 『医学生』文藝春秋、1993 のち文庫
- 『山中静夫氏の尊厳死』文藝春秋、1993 のち文庫
(山中静夫氏の尊厳死、試みの堕落論)
- 『阿弥陀堂だより』1995年、文藝春秋、のち文庫
- 『冬物語』文藝春秋、1997 のち文庫
(川岸にて、空の青、赤い車、晩秋、タオルと銃弾、冬物語、ウサギ、急須、スイッチバック、木肌に触れて、となり町で、芝生)
- 『家族』文藝春秋、1999 のち文庫
(家族、井戸の神様、風鐸、さとうきび畑)
- 『海へ』文藝春秋、2001 のち文庫
- 初出:『文學界』2000年8月号
- 『神かくし』文藝春秋、2002 のち文庫
- 神かくし(『文學界』2001年2月号)
- 濃霧(『文學界』2001年7月号)
- 火映(『文學界』2001年8月号)
- 廃屋(『文學界』2001年11月号)
- 底石を探す(『文學界』2002年2月号)
- 『こぶしの上のダルマ』文藝春秋、2005 のち文庫
- こぶしの上のダルマ(『文學界』2004年7月号)
- 山と海(『文學界』2004年8月号)
- ぬるい湯を飲む猫(『文學界』2004年9月号)
- 稲作問答(『文學界』2004年10月号)
- 洗顔と歯磨き(『文學界』2004年11月号)
- 集落の葬式(『文學界』2004年12月号)
- 歩行(『文學界』2005年1月号)
- 麦草峠(『文學界』2005年2月号)
- 『トラや』2007年、文藝春秋 のち文庫
- 『草すべり その他の短編』文藝春秋、2008 のち文庫
(草すべり、旧盆、バカ尾根、穂高山)
- 『先生のあさがお』文藝春秋、2010 のち文庫
(熊出没注意、白い花の木の下、先生のあさがお)
- 『熊出没注意 南木佳士自選短篇小説集』幻戯書房 2012
- 『陽子の一日』文藝春秋、2013 文春文庫、2015
エッセイなど
- 『ふいに吹く風』1991年、文藝春秋、のち文庫
- 『信州に上医あり 若月俊一と佐久病院』1994年、岩波新書
- 『医者という仕事』1995年、朝日新聞社、のち文庫
- 『ふつうの医者たち』(対談集、1998年、文藝春秋)のち文庫
- 『臆病な医者』1999年、朝日新聞社、のち文春文庫、朝日文庫
- 『冬の水練』2002年、岩波書店、のち文春文庫
- 『急な青空』2003年、文藝春秋、のち文庫
- 『天地有情』2004年、岩波書店、のち朝日文庫
- 『からだのままに』 2007年、文藝春秋、のち文庫
- 『生きのびるからだ』2009年、文藝春秋、のち文庫
- 『山行記』山と溪谷社 2011
- 『生きてるかい?』文藝春秋 2011 のち文庫
- 『猫の領分 南木佳士自選エッセイ集』幻戯書房 2012
- 『薬石としての本たち』文藝春秋、2015年
共著
- 『八十八歳の秋 若月俊一の語る老いと青春』若月俊一述、1999年、岩波書店
テレビ出演
脚注
- ↑ 日本経済新聞2012年6月13日16面・夕刊文化「人の犠牲で人は生きのびる」中野稔編集委員
典拠レコード: