南北問題
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南北問題(なんぼくもんだい、英: North–South divide)
地球の北半球温帯地域以北に集中している先進資本主義諸国と,以南に多く位置する発展途上国との間の著しい経済的格差から生じる経済的,政治的諸問題の総称。この言葉は 1959年末にニューヨークを訪問したイギリスのロイド銀行会長 O.フランクスの「いまや世界の中心問題はこれまでの東西問題から南北問題に移ったのであり,したがって資本主義諸国は南の世界,すなわち発展途上国の開発援助をその対外政策のかなめに据えるべきである」との提言に由来するといわれている。南北問題はその後,単なる発展途上国の経済的開発=工業化問題ではなく,発展途上国による国際経済秩序変革の要求と,それに対する先進資本主義諸国の対応という2側面を含むにいたった。それは経済的であると同時に政治的問題でもある。なお南北問題を討議する国際会議の場として,国連に直属する国連貿易開発会議がある。