南九州ファミリーマート

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株式会社南九州ファミリーマート(みなみきゅうしゅうファミリーマート)は、日本のコンビニエンスストア業界2位の全国チェーンであるファミリーマートと、株式会社本坊商店合弁1993年4月に設立されたエリアフランチャイズ会社である。

概要

1993年4月、本坊商店が得意先である酒販店などの店舗活性化を支援する目的にファミリーマートとの合弁で南九州ファミリーマートを設立した[1]

鹿児島エリアで店舗展開数が第一位である。エリア内でも近接で自社の競合店が数多く存在する為、鹿児島市圏や一部のテスト販売エリアを中心に実験店舗を手掛け、差別化戦略を実践している。このうちドルフィンポート店は、鹿児島の観光土産や地域限定商品が充実しているほか、出水大野原店はテスト販売品を中心に通常の倍のアイテムを取り扱う。一部ではセルフ給油ガソリンスタンドとの組み合わせ店舗も実験中である。

2011年9月までに鹿児島県内のファミマの内、店舗スペースの関係上ATMを設置できない店舗を除く全店舗に鹿児島銀行ATMの設置が完了している[2]

ただし、宮崎駅鹿児島中央駅の各構内に所在する店舗(元生活列車)はJR九州リテールの運営であるが、設置されるATMや商品展開は南九州ファミリーマート仕様である。

沿革

  • 1993年4月 - 設立(本坊商店との合弁)。
  • 1993年6月 - 鹿児島県に出店。
  • 1994年9月 - 宮崎県に出店。
  • 1996年5月 - チェーン店舗数100店舗達成。
  • 1997年10月 - チェーン店舗数150店舗達成。
  • 1999年8月 - チェーン店舗数200店舗達成。
  • 2003年4月 - 創立10周年。
  • 2006年3月 - 宮崎県内の各店舗にEdyを導入。
  • 2006年4月 - 鹿児島県内の各店舗にEdyを導入。
  • 2007年7月 - 全店舗にiDを導入。
  • 2008年4月 - 創立15周年・ベルマーク活動に参加。
  • 2009年10月 - 全店舗にWAONを導入。
  • 2009年12月 - 宮崎銀行との提携により、コンビニATMイーネットを宮崎県内の店舗に設置開始。
  • 2011年9月 - 鹿児島銀行ATMの鹿児島県内の全店舗設置完了。
  • 2013年2月 - チェーン店舗数300店舗達成。
  • 2013年4月 - 創立20周年。
  • 2015年12月 - 親会社ファミリーマートとココストアの合併。
    • 鹿児島県・宮崎県でココストア及びエブリワンの名称にて展開していた店舗は順次ファミリーマートにブランド変更し南九州ファミリーマートに運営を移管。移管第一号店舗は12月10日同時開店の紫原中学校前店と山田店(共に旧エブリワン店舗)。
  • 2016年6月15日 - 鹿児島県の離島地域(種子島・奄美大島・徳之島)にてエブリワンとして展開していた店舗をファミリーマートにブランド変更し、同日開店。1号店は名瀬港町店(奄美市)と亀津南店(徳之島町)。同年8月3日までに残り10店舗をオープンさせる予定[3][4][5]

出店している市町村

鹿児島、宮崎県に合計408店舗展開する。(2017年12月末現在)[6]。2016年6月にはエブリワンからの転換店舗として鹿児島県離島地域にも出店を果たした。

鹿児島県

281店舗

宮崎県

127店舗

特徴のある店舗

ファイル:FamilyMart Sakurajima.jpg
桜島店(建て替え前の店舗)
  • 鹿児島県離島地域(種子島・奄美大島・徳之島)の店舗 - エブリワン時代と同様に店内調理を実施。店内で調理されたパンや弁当、ばくだんおにぎりなどを販売している[4][5]
  • 藤元早鈴店(宮崎県都城市)- 藤元早鈴病院内。2002年6月29日開店。かつては宮崎銀行ATMが併設されていたが、イーネットATMに転換されている。
  • 桜島店(鹿児島県鹿児島市) - 店舗の看板などを桜島の景観を損なわないために、通常のファミマカラー(緑と青)ではなく、白色と茶色。2007年7月19日開店。
  • 南港店(鹿児島県鹿児島市) - TSUTAYA南港店との複合店舗。2007年12月5日開店。
  • サンレックス流通団地店(鹿児島県鹿児島市) - 鹿児島トラックステーションに併設。
  • PLACE城西店(鹿児島県鹿児島市) - TSUTAYAPLACE城西店との複合店舗。以前は隣接していたが、新装開店に伴い1階がBooksTSUTAYAと併設となった(南港店と違い仕切がない)。2011年12月2日リニューアルオープン。
  • ドルフィンポート店 - 鹿児島港北埠頭の本港新町にある観光客向けの複合商業施設内にあるため、他店には見られない独自の観光みやげコーナーが併設されている。
  • 金生町店(鹿児島県鹿児島市)- 鹿児島銀行本店の一角に出店[7]、2016年8月31日朝7時に閉店。
  • 宮崎橘通店(宮崎県宮崎市)- 宮崎銀行橘通支店の一角に出店[8]

南九州ファミリーマートにおける独自の展開・問題点

以下に挙げるものは、JR九州リテール運営の鹿児島中央駅東口店および鹿児島中央駅店、JR宮崎駅店(共に元・生活列車)も同様である。

県外のファミリーマートよりも先行したもの

  • ファミリーマートに先行してEdy決済を2006年4月24日に一斉導入した[9](ファミリーマート内での導入は沖縄ファミリーマート(2005年8月)に次いで2番目、2007年7月に全国展開[10])。

地域限定商品・企画商品

  • ローカル性が非常に強い土地柄を加味して、シーズン中のみ山形屋お中元お歳暮のギフト商品のカタログ販売を鹿児島県と宮崎県の各店舗で受け付けている(全国一斉キャンペーンの三越のお中元・お歳暮も並行して行う)。
  • 鹿児島・宮崎地域限定の弁当・おにぎり・お惣菜・スナック菓子・アイスデザート等を両県を中心とした地元マスコミとタイアップして数多くキャンペーン販売を行い成果を上げている。
  • ファミマカフェのコーヒーにはドリップ方式とエスプレッソ方式と2つのタイプを備え付けている(ただ、2017年現在、エスプレッソ方式に一本化した店舗も一部存在する)。現在ではカフェラテやフラッペなどを含め10~13種類のレパートリーがある。

未展開商品・他地域との格差

  • 前述のとおり、オリジナル商品を展開する一方で鹿児島・宮崎地域でのみ未展開あるいは結果的に展開されたものの他地域より大幅に遅れたケースも多々存在(下節も参照)し、中でもファミマカフェのうちカフェフラッペは10か月遅れの2015年4月から販売を開始したものの、抹茶とマンゴーオレンジを展開していなかった。その後、他地域より約1年遅れの2016年5月頃から一部店舗で販売を開始し、当該店舗ではストロベリーフラッペ等も他地域と同時に展開を開始している(マンゴーオレンジ、ストロベリーフラッペ等については後に全国的に展開を終了)[11][12]同時期にプレート弁当の販売にも着手していた(展開終了)。また、サークルKサンクス南九州サンクス含む)で展開していた「窯出しとろけるプリン」[13]を「窯焼きとろけるプリン」と改めた上で2016年12月からファミリーマートの店舗でも展開を開始した。しかし、2017年1月時点で北海道のファミリーマートの店舗・南九州ファミリーマート・沖縄ファミリーマートの店舗での展開を行っていなかったが[14]、同年5月中旬の当商品のリニューアルを機に約半年遅れで展開した。
  • かつてam/pmが展開していたとれたてキッチン(フローズン弁当)を引き継ぎ、2012年から展開していた冷凍中食「フレッシュフローズン」[15]は鹿児島・宮崎に加えて北海道ファミリーマート(解散)と沖縄ファミリーマートの運営する店舗でも展開されなかった[16]

ATM

鹿児島県のATM設置店舗

ATM総設置店舗数「平成24年9月30日現在」
ATM 総設置店数 相互開放金融機関 備考
※1鹿児島銀行 全 店 ※2九州ATMネットワーク内の金融機関・
JAバンク鹿児島
(※鹿児島銀行の通帳利用が可能である。)
(※非接触IC媒体・生体認証(指静脈)対応ATMである。)
※1平日8:45〜18:00は現金引出しの手数料は取らず、一般の同行のATMより稼働時間が延長されている。(全日7:00〜23:00)
※2「九州ATMネットワークの対象金融機関」
他は福岡銀行筑邦銀行佐賀銀行十八銀行親和銀行肥後銀行大分銀行宮崎銀行西日本シティ銀行である。
JAバンク
鹿児島
1か店
(はとや牧園店)
三菱UFJ銀行・鹿児島銀行 (※JAバンク鹿児島の通帳利用が可能である。)
(※店内ではなく屋外敷地内に設置されている。)

宮崎県のATM設置店舗

ATM総設置店舗数「平成21年12月1日現在」
ATM 総設置店舗数 相互開放金融機関 備考
宮崎銀行 1店舗 ※1九州ATMネットワーク
内の金融機関
(※宮崎銀行の通帳利用が可能である。)
※1「九州ATMネットワークの対象金融機関」
他は福岡銀行筑邦銀行佐賀銀行十八銀行親和銀行肥後銀行
大分銀行・鹿児島銀行・西日本シティ銀行である。
市町別ATM設置店舗数リスト「平成21年12月1日現在」
設置されているATM 市町別設置店舗数
宮崎銀行
総設置店舗数
【1店舗】
都城市
1店舗
宮崎県内の下記の店舗には宮崎銀行のATMが設置している。
市町名 設置されているATM 設置店舗名
都城市 宮崎銀行 藤元早鈴店 -
(※平日は現金引出しの手数料は取らず、一般の同行のATMより稼働時間が延長されている。
⇒全店舗とも宮崎市中心部同様に平日7:00〜24:00、土曜・休日8:00〜21:00である。)

関連項目

  • JR九州リテール - 九州地方のファミリーマートエリアフランチャイザー。鹿児島・宮崎両県ではJR九州の駅構内店舗のみ同社が担当している。[17][18]
  • 鹿児島綜合警備保障(ALSOK) - 綜合警備保障の鹿児島県の連盟会社、鹿児島県内の店舗(一部店舗を除く)の機械警備を担当している。
  • DJ POCKY(DJ、元JOYFMアナウンサー、本名:坂元誠一) - 九州地方を中心に活動しているディスクジョッキー。
  • ファミラジ (μFM・JOYFM) - DJ POCKYがパーソナリティーを担当している単独提供のラジオ番組。
  • 野口たくおMBCタレント) - 鹿児島・宮崎限定の『いちきポンカレー』(既に販売終了)のCMに出演していた。
  • 薩摩剣士隼人 - 2013年春より南九州サンクス(※2013年8月のエリアフランチャイズの契約満了に伴い会社清算。)に代わってスポンサーをつとめている。
  • コンビニATM

脚注

  1. 「本坊商店、店舗活性化で子会社 ファミリーマートと組む。」『日本経済新聞』1993年04月01日
  2. 「鹿児島銀のATM、県内のファミマ、ほぼ全店に設置。」『日本経済新聞』2011年04月07日
  3. 南九州ファミリーマートが鹿児島県離島(奄美大島・徳之島・種子島)に初出店!”. 南九州ファミリーマート. . 2016-6-15閲覧.
  4. 4.0 4.1 「鹿県離島初のファミマ開店 奄美市・徳之島町」『南日本新聞』2016年6月16日8面。
  5. 5.0 5.1 「商品種類 従来の1.5倍に ファミマ、県内離島初出店 名瀬港町店・亀津南店 多くの人でにぎわう」『奄美新聞』2016年6月16日9面。
  6. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「minami」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  7. “銀行の中にコンビニ-鹿児島銀行本店に「ファミマ」出店”. 鹿児島経済新聞. (2013年1月15日). http://kagoshima.keizai.biz/headline/505/ . 2015閲覧. 
  8. “宮崎県で初となる宮崎銀行内出店!ファミリーマート「宮崎橘通店」開店のご案内”. 南九州ファミリーマート. (2015年11月13日). http://www.mfamily.co.jp/outline/entry-2039.html . 2015閲覧. 
  9. 南九州ファミリーマート店舗で電子マネー“Edy”を導入”. 南九州ファミリーマート. . 2018-2-6閲覧.
  10. ファミリーマート全店で電子マネー“Edy”を導入〜 全都道府県のファミリーマートで“Edy”をご利用いただけるようになります 〜|ニュースリリース|ファミリーマート”. ファミリーマート. . 2018-2-6閲覧.
  11. カフェフラッペ”. ファミリーマート. . 2015閲覧.
  12. コーヒー・フラッペ(ファミマカフェ)|商品情報|FamilyMart”. ファミリーマート. . 2015閲覧.
  13. 窯出しとろけるプリン|シェリエドルチェ|WAKUWAKUタウン|サークルKサンクス(ウェブ魚拓、2017年1月8日閲覧)
  14. 窯焼きとろけるプリン|洋菓子|商品情報|FamilyMart(ウェブ魚拓、2017年1月8日閲覧)
  15. 展開終了時期不明
  16. 2012年06月25日冷凍中食「フレッシュフローズン」全国に展開を拡大|ニュースリリース|企業情報|FamilyMart”. ファミリーマート. . 2015閲覧.
  17. JR九州リテール公式HP。新店舗一覧にて宮崎駅店を紹介2016年11月20日閲覧。
  18. JR九州リテール公式HP。会社案内にて『鹿児島支店』を掲載2016年11月20日閲覧。

外部リンク

テンプレート:ユニー・ファミリーマート