北九州市立美術館
北九州市立美術館(きたきゅうしゅうしりつびじゅつかん)は、北九州市にある美術館。戸畑区に本館・アネックス、小倉北区のリバーウォーク北九州内に分館がある。
Contents
本館・アネックス
1974年(昭和49年)竣工。建築家、磯崎新の設計。磯崎はカテドラル(聖堂)をイメージして設計したという。二つの大きなヴォリュームがキャンティレバーとして、外観をつくる。シンメトリーの構成である。その外観から、「丘の上の双眼鏡」の愛称を持つ[1]。エントランスホールは三層吹抜である。主に印象派から現代アートを収蔵。また、九州大学の国文学者、田村専一の約1300点にも及ぶ浮世絵コレクションが、没後一括寄贈された。
1998年(平成10年)に公共建築百選に選ばれた。また、2006年(平成18年)公開の実写映画『デスノート』の美術館のシーンで、内部が撮影に使われた。2012年(平成24年)11月には翌年公開の映画『図書館戦争』のロケが行われた[2]。
なお老朽化が進んだことから、本館は2015年(平成27年)8月で休館、市民ギャラリーとして使われているアネックスは同年いっぱいで休館し大規模修繕工事を実施、2017年(平成29年)11月3日にリニューアルオープンした[1]。作品の保管・展示の為の館内の空調・温湿度管理設備の更新をメインに、バリアフリー対応も行われ、開会式には設計者の磯崎新も出席した[1]。
交通アクセス
いずれも西鉄バス北九州各営業所運行
小倉・黒崎方面から
戸畑駅から
- 40番乗車、美術館口下車後、徒歩またはシャトルバス乗換
福岡方面から
- 高速バスいとうづ号七条下車、シャトルバス乗換
なお、学校休校期間や企画展開催中などの土日に戸畑駅より臨時直行バスが運行される場合がある
主な収蔵作品
- クロード・モネ 『睡蓮、柳の反影』(1916年 - 1919年)
- ピエール=オーギュスト・ルノワール 『麦わら帽子を被った女』(1880年)
- エドガー・ドガ 『マネとマネ夫人像』(1868年 - 1869年)
- 岸田劉生 『自画像』(1913年)
- 萬鉄五郎 『ねて居る人』(1923年)
- 海老原喜之助 『船を造る人』(1954年)
- ジャン=ミシェル・バスキア 『消防士』(1983年)
- フランク・ステラ 『八幡ワークス』(1993年)
- 川俣正 『ルーズベルト島プラン─24』(1993年)
など。
分館
2003年(平成15年)リバーウォーク北九州の核テナントのひとつとして開館。街中にある美術館として、本館と役割を分けている。様々なジャンルの展示が行なわれている。
所在地:福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1番1号 リバーウォーク北九州5階
関連項目
- せきやてつじ - イメージキャラクター「モアートくん」をデザインしている。
出演作品
映画図書館戦争の情報歴史図書館の戦闘シーンのロケ地でもある。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 きょう新装オープン 設計者、磯崎さん「大変満足」 記念の「ターナー」特別展、高階さん講演 /福岡毎日新聞2017年11月3日(2018年2月24日閲覧)
- ↑ 北九州市 ロケ適地 映画、テレビ 官民で誘致23年 産業、自然「絵になる」監督太鼓判、街の評価向上2012年12月21日 西日本新聞
外部リンク