公安委員会(フランス)

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こうあんいいんかい、仏: Comité de salut public

フランス革命期の山岳派の独裁機関。当初,内外の危機に対する防衛の機関として国防総委員会に代って,1793年4月6日創設された。まず G.ダントンの主導下に9人の委員によって構成されたが,諸問題を解決できず同年7月 10日に新委員会が発足した。遅れて7月 27日 M.ロベスピエールが参加すると,同派の機関という性格を強めた。9月 25日委員会は非常事態にある国家の独裁権を要求し,10月 L.サン=ジュストの提案によって,平和到来までの革命政府の中心機関となった。各委員が総務,内政,外交,軍事,産業,貿易をおのおの担当し集権支配を固めたが,その構成は山岳派革命家と官僚派から成り立っていた。ロベスピエール失脚後はその力も衰え,95年に廃止された。