八潮市
八潮市(やしおし)は、埼玉県の南東部にある人口約9万人の市である。
Contents
地理
中川低地の中南部に位置し、全域が平坦な地形となっている。海抜は2メートル前後[1]。堤防付近は5メートルほど。八潮駅周辺を中心に市内5地区で区画整理事業(埼玉県の土地区画整理事業一覧)が進行しており、宅地化が進んでいる。
水路の街
八潮市には上記の八条用水や葛西用水も含め、水路が非常に多く存在している[2]。これらは古くから農業用水として用いられてきた。小規模な水路については、現在では暗渠化した上での道路化が進んでいる。なお、このような暗渠上の道路は、周辺の地面よりも低くなっている場合が多い。
歴史
- 1世紀頃(弥生時代後期) - 現在の八潮市の市域が陸地化する[3]。
- 4世紀頃(古墳時代前期) - 人の定住が始まる。このころの古墳として八條殿社古墳が残る[4]。
- 1871年(明治4年)11月14日 (旧暦) - 浦和県・忍県・岩槻県の3県が合併して埼玉県が誕生。
- 1956年(昭和31年)9月28日 - 南埼玉郡潮止村、八条村、八幡村が合併し、八潮村となる。
- 1964年(昭和39年)10月1日 - 町制施行により八潮町となる。
- 1972年(昭和47年)1月15日 - 市制施行により八潮市となる。
- 1988年(昭和63年)7月1日 - 埼玉県下初の生涯学習都市宣言を行う。
- 2005年(平成17年)8月24日 - 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線八潮駅が開業。
- 2015年(平成27年)10月1日 - 八潮市消防本部と草加市消防本部が統合し「草加八潮消防組合」が設立される。
- 2016年(平成28年)4月1日 - 「草加八潮消防組合」の業務が開始される。
人口
八潮市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
歴代市長
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初代 | 太田武夫 | 1972年1月15日 | 1972年6月25日 | 1期 |
2代 | 鈴木慶助 | 1972年7月31日 | 1973年6月30日 | 1期、任期中に辞職 |
3-6代 | 鈴木泰治 | 1973年7月29日 | 1989年7月28日 | 4期 |
7-9代 | 藤波彰 | 1989年7月29日 | 2001年7月28日 | 3期 |
10-12代 | 多田重美 | 2001年9月16日 | 2013年9月15日 | 3期 |
13-14代 | 大山忍 | 2013年9月16日 | 現職 |
広域行政
- 東埼玉資源環境組合:越谷市、草加市、三郷市、吉川市、松伏町とともに可燃ごみとし尿の共同処理を行っている。
- 草加八潮消防組合:草加市とともに消防・救急、火薬類取締法・液化石油ガス法・高圧ガス保安法に基づく事務を行っている。
- 協議会
- 埼玉県東南部都市連絡調整会議:越谷市、草加市、三郷市、吉川市、松伏町とともに公共施設の相互利用、図書館の広域利用、重症心身障害児施設中川の郷療育センターの共同設置、埼玉県東南部地域公共施設予約案内システム(まんまるよやく)の運営を行っている。また、政令指定都市移行を目標とした合併に関する会議を開催や構成する自治体の住民が参加できる事業を開催している。
議会
市議会
定数と任期
定数:21 任期:2017年(平成29年)9月28日~2021年(平成33年)9月27日
議長と副議長
役職 | 氏名 | 所属会派 |
---|---|---|
議長 | 朝田和宏 | 平成クラブ |
副議長 | 寺原一行 | 平成クラブ |
会派の構成
会派名 | 議席数 | 所属議員 |
---|---|---|
平成クラブ | 9 | 金子壮一 林雄一 朝田和宏 大山安司 瀬戸知英子 荻野清晴 服部清二 篠原亮太 寺原一行 |
公明党 | 5 | 前田貞子 岡部一正 小倉順子 森下純三 鈴木貞夫 |
日本共産党 | 3 | 鹿野泰司 池谷正 郡司伶子 |
市民と市政をつなぐ会 | 2 | 矢澤江美子 大泉芳行 |
声は力の会 | 1 | 福野未知留 |
八潮維新の会 | 1 | 川井貴志 |
県議会
選挙区と定数
選挙区:東第9区(八潮市)、定数:1
任期
選出議員
氏名 | 所属会派 |
---|---|
宇田川幸夫 | 自民党 |
公共施設
- 駅前出張所
- 身体障害者福祉センター
- 教育相談所
- 八潮市立資料館
- 八潮市立図書館
- 八條公民館
- 八幡公民館
- 市民文化会館(八潮メセナ)
- 八潮メセナアネックス(八潮駅前)
- やしお生涯楽習館
- 福祉作業所
- 勤労青少年ホーム
- 勤労者体育センター
- 文化スポーツセンター
- 鶴ヶ曽根体育館(エイトアリーナ)
- リサイクルプラザ
- 老人福祉センター寿楽荘
- 老人福祉センターすえひろ荘
- 八潮公民館八幡支館
国の出先機関
- 国土交通省江戸川河川事務所八潮排水機場
県の出先機関
- 八潮新都市建設事務所(八潮駅近辺の都市整備)
- 垳川排水機場
- 県の公社
- 埼玉県河川公社大場川マリーナ
その他機関
- 東埼玉資源環境組合第二工場(し尿処理施設)
経済
財政
八潮市の財政状況は、平成24年度の決算によれば、歳入は302億2,344万4千円、歳出は286億4,507万3千円となっている[5]。地方公共団体の財政の健全化に関する法律(財政健全化法)に定める指標のうち、実質公債費比率は11.5%、将来負担比率は129.4%で、いずれも国の定める早期健全化基準、財政健全化基準を下回っている[5]。歳入の主な項目の構成比は、地方税50%、国庫支出金15.6%、地方債8.1%、諸収入7.7%、県支出金4.8%、繰越金4.5%、地方交付税1.7%。歳出の主な項目の構成比は、義務的経費が合計48.7%(扶助費19.8%、人件費18.7%、公債費10.2%)、普通建設事業費16%、物件費13.6%、補助費等7.1%、繰出金9.6%などとなっている[5]。財政力指数は0.983である。地方交付税のうち普通交付税は、平成17年度から22年度までは不交付団体になった[6]。
産業
八潮市に拠点を置く企業
- 日本経済新聞社 八潮別館
- キムコ・ジャパン
- レンゴー 八潮工場
- 吉野石膏 草加工場
- ヨネックス 東京工場第二工場
- イワコー(消しゴム)
- サイコム(BTOパソコン製造販売)
- 菊水堂(ポテトチップス製造販売)
- ユニオンペイント(塗料製造販売)
- 日本デリカフレッシュ 東京工場
- フジパン 東京工場
地域
市内地域
健康
- 平均年齢:40.9歳(男40.4歳、女41.5歳) [平成18年1月1日現在]
- 地域保健
- 八潮市立保健センター
- 八潮中央総合病院
- 広瀬病院
- 八潮循環器病院
- 埼玉回生病院
- 八潮病院
教育
- 小学校
- 八潮市立八條小学校
- 八潮市立潮止小学校
- 八潮市立八幡小学校
- 八潮市立大曽根小学校
- 八潮市立松之木小学校
- 八潮市立中川小学校
- 八潮市立八條北小学校
- 八潮市立大瀬小学校
- 八潮市立大原小学校
- 八潮市立柳之宮小学校
- ちなみに1994年(平成6年)3月まで、学校の名称は「八潮市立八潮第n小学校」(nは自然数)という形で、上記八條小学校から柳之宮小学校まで順番に一から十の番号がふられていた。
- 中学校
- こちらも1994年(平成6年)3月まで、学校の名称は「八潮市立八潮第n中学校」(nは自然数)という形で、上記大原中学校から潮止中学校まで順番に二から五の番号がふられていた。八潮中学校のみ現在と同じ名称だった。旧第三中学校から旧第五中学校までが合併前の三村の村名がつけられている。
- 高等学校
消防
警察
草加警察署(草加市)
- 八潮中央交番
- 八潮北交番
- 八潮駅前交番
- 大曽根交番
郵政
郵便番号は市内全域が「340-08xx」で、草加郵便局が集配している。
- 八潮八條郵便局
- 八潮木曽根郵便局
- 八潮中央二郵便局
- 八潮中馬場郵便局
- 八潮古新田郵便局
- 八潮柳之宮郵便局
- 八潮駅前郵便局
地域情報
- 東武よみうり新聞:(当市ならびに越谷市、草加市、三郷市、吉川市、松伏町の全域と春日部市、川口市、さいたま市の一部に配布)
- 東武朝日新聞:(当市ならびに越谷市、草加市、三郷市、吉川市、松伏町、春日部市、さいたま市岩槻区の全域と川口市の一部に配布)
- 東武新聞:(当市ならびに越谷市、草加市、三郷市、吉川市、松伏町の情報を掲載)
- 東埼玉新聞:(当市ならびに越谷市、草加市、三郷市、吉川市、松伏町の情報を掲載)
交通
鉄道
バス
高速バス
- 羽田空港連絡バス(新越谷駅西口(草加駅東口、八潮駅北口経由)→羽田空港)京浜急行バスと東武バスセントラルで共同運行(2008年7月16日より八潮駅乗り入れ開始)
- 成田空港連絡バス(新越谷駅西口(草加駅東口、八潮駅北口経由)→成田空港)東京空港交通、千葉交通と東武バスセントラルで共同運行(2008年11月20日より八潮駅乗り入れ開始)
いずれも、市内では八潮駅北口バス停(5番乗り場)で乗降可能
タクシー
タクシーの営業区域は県南東部交通圏で、春日部市・草加市・越谷市・久喜市などと同じエリアとなっている。
道路
- 県道
特に市内を南北に貫く産業道路の混雑は慢性的であり、松戸草加線柳之宮橋付近の渋滞も相まって、当該区間を走る路線バスの遅延が常態化している。また、けやき通り(通称22m道路)と柳之宮橋、産業道路と桑袋大橋を結ぶ計画がある。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 大瀬の獅子舞(埼玉県指定無形民俗文化財)
- 二丁目の獅子舞(八潮市指定無形民俗文化財)
- やしお市民まつり
- 中川やしおフラワーパーク
- 中川ボートフェスタ
- 大悲山観音院普門寺
出身の人物
- 岩渕真也(プロボクサー)
- 植竹拓(Men's egg)
- 大竹寛(広島東洋カープ→読売ジャイアンツ)
- 大竹洋平(ファジアーノ岡山FC)
- 橿渕聡(ヤクルトスワローズ)
- 金沢久幸(格闘家)
- 櫻井眞利子(プロボウラー)
- 帝嘩怒(女子プロレスラー)
- 二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)
関連項目
脚注
- ↑ 八潮市HP地勢の項
- ↑ 八潮市都市計画(2009年版)
- ↑ 八潮の沿革
- ↑ 八條殿社古墳
- ↑ 5.0 5.1 5.2 決算カード 平成24年度普通会計決算状況(確定稿) (PDF) 、八潮市 税財政部 財政課 税制担当
- ↑ 地方交付税とは、何ですか?、八潮市公式サイト
外部リンク
- 行政
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