全国FM連合
全国FM連合(ぜんこくエフエムれんごう)は、日本民間放送連盟に加盟するFMラジオ局全52社が加盟するラジオネットワークであり、親睦団体でもある。
歴史
日本の民放FM局は、エフエム東京が中心となった「全国FM放送協議会」(略称:JFN)、J-WAVEが中心となった「JAPAN FM LEAGUE」(略称:JFL)、外国語FM局のネットワーク「MegaNet」、それに独立系のFM局が、それぞれ独自の活動を行ってきた。
しかし、2000年代におけるメディア業界を巡る激変の影響により、各社の経営は悪化。経営体力のない社が破綻に追い込まれる事態も起きた。
2003年9月24日、当時53社あった民放FMのすべての局の社長がTOKYO FMホールに集い、「全国FM連合」を結成、FMケータイの発売開始を前に「Now on Air」(今放送している楽曲の、曲名やアーティスト名)を全53局が同じシステムを使って配信し、FM放送と通信を融合したサービスを展開することによる媒体力の強化を宣言した。これがスタートであり、日本民間放送連盟や加盟ラジオ局101社(当時、主にAM放送局)が集う「民放連ラジオ委員会」からは独立した、民放FM局独自の運動体であった。
その後2007年3月末まで、全局を挙げた告知キャンペーンや、屋外ビジョン展開、全国のタワーレコード店舗とのコラボレーションなどを精力的に行い、FMチューナーを搭載した携帯電話は投入する携帯通信会社も3社に増え、機種も続々増えていった。それと並行して求心力が衰え、運動は失速した。2007年9月頃になると、「全国FM連合」の活動は、「Meet the Music LIVE!」構想が浮上する2007年12月まで、休眠状態となった。
ラジオのネットワークとしてはそれぞれの系列があるため、正確には「ネットワークの連合体」かオリンピック中継における「ジャパンコンソーシアム」の様な形態でもある。しかし、2008年に再び活動が活性化し、サザンオールスターズ(サザン)のリーダー・桑田佳祐や、2008年から12年まで活動を休止していたサザンのコンサートを中継するなど、実績を上げつつある。また、大手通信会社KDDIと協力関係を結び、相互技術協力やコンテンツのマルチメディア展開を行っている。
- 結成意図
- 活動実績
- 幹事局は全てエフエム東京。ナビゲーターは小林克也。
- 2008年3月23日 19:00-20:00(生放送)、5月5日25:00-27:00(録音完全版) - 桑田佳祐 アコースティックライブ in 石垣島
- 2008年8月30日 25:00-27:00(8月24日収録、横浜市・横浜国際総合競技場) - サザンオールスターズ『真夏の大感謝祭』30周年記念LIVE
- 2009年3月22日 19:00-20:00(和歌山ビッグホエール、生放送) - コブクロ・ファンフェスタ 2009
- 2009年9月19日 25:00-27:00 - 忌野清志郎Rock'n roll Radio show
- 2010年3月21日 19:00-20:00(ビルボードライブ東京、生放送) - レミオロメン
- 2011年3月20日 19:00-20:00(沖縄ナムラホール、生放送) - Superfly(9日前の11日に東日本大震災が起き開催出来る状況ではなくなったため中止)
- 2012年3月18日19:00-20:00(宮城県、生放送) - 福山雅治(当時、放送時間にJ-WAVEを配信しているコミュニティ放送局も同時ネット)
- 東日本大震災復興支援 長渕剛 RUN FOR TOMORROW 〜明日に向かって〜(コミュニティ放送を含む被災地域のみネット対象)
2012年で終了(以後開催されていない)。
加盟局
エリア | 通称 (愛称または略称) |
社名 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|
北海道 | AIR-G' | エフエム北海道 | ● | |
NORTH WAVE | エフエム・ノースウェーブ | ▲ | ||
青森県 | AFB | エフエム青森 | ● | |
岩手県 | FM岩手 | エフエム岩手 | ||
宮城県 | Date fm | エフエム仙台 | ||
秋田県 | AFM | エフエム秋田 | ||
山形県 | Rhythm Station | エフエム山形 | 2010年3月31日までの愛称はBoy-FM | |
福島県 | ふくしまFM | エフエム福島 | ||
栃木県 | RADIO BERRY | エフエム栃木 | ||
群馬県 | FMぐんま | エフエム群馬 | ||
埼玉県 | NACK5 | エフエムナックファイブ | ★ | 2001年6月までの社名はエフエム埼玉 |
千葉県 | bayfm | ベイエフエム | 2004年9月までの社名はエフエムサウンド千葉 | |
東京都 | TOKYO FM | エフエム東京 | ● | |
J-WAVE | ▲ | 2003年9月30日までの社名はエフエムジャパン | ||
InterFM897 | InterFM | ■ | 2014年3月31日までの社名はエフエムインターウェーブ。2015年9月30日までの愛称はInterFM | |
神奈川県 | Fm yokohama | 横浜エフエム放送 | ★ | |
新潟県 | FM-NIIGATA | エフエムラジオ新潟 | ● | |
FM PORT | 新潟県民エフエム放送 | ▲→★ | ||
富山県 | FMとやま | 富山エフエム放送 | ● | |
石川県 | HELLO FIVE | エフエム石川 | ||
福井県 | FM福井 | 福井エフエム放送 | ||
山梨県 | FM-FUJI | エフエム富士 | ●→★(1992年脱退) | |
長野県 | FM長野 | 長野エフエム放送 | ● | |
岐阜県 | FM GIFU | エフエム岐阜 | 2014年2月28日までは岐阜エフエム放送が運営。事業譲渡のため法人としては別個。2014年12月31日までの愛称はRadio 80 | |
静岡県 | K-MIX | 静岡エフエム放送 | ||
愛知県 | @FM | エフエム愛知 | 2015年3月31日までの愛称はFM AICHI | |
ZIP-FM | ▲ | 2004年9月30日までの社名はエフエム名古屋 | ||
RADIO-i | 愛知国際放送 | ■ | 2010年9月30日限りで閉局、自動退会 | |
三重県 | レディオキューブ FM三重 | 三重エフエム放送 | ● | |
滋賀県 | e-radio | エフエム滋賀 | ||
京都府 | α-STATION | エフエム京都 | ★ | |
大阪府 | FM OSAKA | エフエム大阪 | ● | |
FM802 | ▲ | |||
FM COCOLO | FM802 | ■ | 2012年3月31日までは関西インターメディアが運営。事業譲渡のため法人としては別個 | |
兵庫県 | Kiss FM KOBE | 兵庫エフエム放送 | ★→●(2010年11月から) | 2010年11月4日に新法人として(自動的に)加盟 |
Kiss-FM KOBE | ★→●→★[1] | 2003年6月30日までの社名は兵庫エフエムラジオ放送。加盟/脱退の経緯については当該項目を参照のこと | ||
鳥取県・島根県 | V-air | エフエム山陰 | ● | 親局:松江市 |
岡山県 | FM岡山 | 岡山エフエム放送 | ||
広島県 | HFM | 広島エフエム放送 | ||
山口県 | FMY | エフエム山口 | ||
徳島県 | FMとくしま | エフエム徳島 | ||
香川県 | FM香川 | エフエム香川 | ||
愛媛県 | JOEU-FM | エフエム愛媛 | ||
高知県 | Hi-Six | エフエム高知 | ||
福岡県 | FM FUKUOKA | エフエム福岡 | ||
CROSS FM | ▲ | 2008年6月30日までは株式会社エフエム九州が運営。事業譲渡のため法人としては別個 | ||
LOVE FM | ラブエフエム国際放送 | ■ | 2010年12月31日までは株式会社九州国際エフエムが運営。事業譲渡のため法人としては別個 2011年6月30日までの社名は天神エフエム | |
佐賀県 | FMS | エフエム佐賀 | ● | |
長崎県 | fm nagasaki | エフエム長崎 | 2007年3月31日までの愛称はSmile-FM | |
熊本県 | FMK | エフエム熊本 | 2005年3月31日までの社名はエフエム中九州 | |
大分県 | Air-Radio FM88 | エフエム大分 | ★→●(1991年10月加盟) | |
宮崎県 | JOY FM | エフエム宮崎 | ● | |
鹿児島県 | μFM | エフエム鹿児島 | ||
沖縄県 | FM沖縄 | エフエム沖縄 |
脚注
- ↑ JFN加盟期間は2003年4月 - 2010年4月。
関連項目
外部リンク
- テンプレート:放送ネットワーク