充電
充電(じゅうでん)とは、二次電池に電流を流し化学的にエネルギーを蓄積したり、コンデンサに電圧を印加して電荷を蓄積することである。対義語は放電。また、送配電においては電線路や設備あるいは機器に電圧が印加された状態(送電中)、電気(電子)回路において配線や部品や電極あるいは端子に感電の恐れがあるレベルの電圧が印加されている、または回路が閉じて通電している状態を充電ということがあるが、この時の対義語は非充電である。
電池の充電
電池(蓄電池、二次電池)を充電するには、電極にそれより高い電圧の電源(装置)を接続して放電とは逆の方向に電流を流す。この目的に特化した電源装置を充電器という。電池には様々な種類があるので多くの場合、適切かつ安全に充電できるよう専用の充電器が用意されている。また、電池や充電回路、さらには太陽電池や発電機などが製品の中にあらかじめ組み込まれたものもある。
コンデンサの充電
コンデンサの電極間に電圧を印加することにより、充電が行われる。蓄電池と違い、充電において化学変化を伴わず、誘電分極によって電荷が蓄えられる。
電路の充電
低圧・高圧の電路に送電がなされ、対地間・相間に電圧が生じていることを充電しているという。電気分野において、保安や安全に関わる文脈で多用される。電気・電子技術の学術用語ではない。
電路の充電の有無を確かめるには、検電器を用いるのが一般的である。また低圧電路の場合には電圧測定も兼ね、テスターを用いることもある。 高圧電路の場合、断路器・開閉器・遮断器などで給電を断ったあとも残留電荷が残っている場合がある。残留電荷による感電事故防止のため、短絡アース線などで対接地間(A種接地など)を結び残留電荷をなくすことが必要である。この操作のことを放電接地という。
派生した表現
静養や保養に専念する・また留学や芸術活動の休止など、復帰にそなえて本来の活動を一時的に控える事を指す慣用句として用いられる例がある。