健康都市連合

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健康都市連合(けんこうとしれんごう、: Alliance for Healthy Cities, AFHC)は、国際的な都市の連合体の組織であり、それぞれの都市の居住者健康を守り、また生活のの向上のために取り組む複数の都市のネットワークである。ネットワークとしてのつながりを広げ、他の都市の経験、知識や技術などを知り、国際的な協働を通して相互にその目的の達成を目指している。

概要

健康都市とは、1988年にトレバー・ハンコック(: Trevor Hancock)とレオナルド・ダール(: Leonard Duhl)によって次の様に定義された。

「健康を支える物的および社会的環境を創り、向上させ、そこに住む人々が相互に支えあいながら生活する機能を最大限活かすことのできるように、地域の資源をつねに発達させる都市である」[1][2]

この様な定義に従い、また物的また社会的環境を創り、それを保護しかつ義務を持つ都市ならば健康都市への取り組みができ、都市の政治的責任と地域の団体などの参加によって健康都市連合への参加ができるとしている。

歴史

ファイル:Banner AFHC 2008 conference.jpg
2008年10月第3回健康都市連合国際大会、市川市で開催の(のぼり)

1978年9月、世界保健機関(WHO)とユニセフ(国際連合児童基金)の合同会議によって「アルマ・アタ宣言」として「プライマリ・ヘルス・ケア」と呼ばれる2000年までにすべての人に健康を」との目標が掲げられた。この宣言以来さまざまな議論が行われ、21世紀に期待される健康の促進のための最初の国際会議1986年11月にオタワで開催し文書化を図った[3]

さらに、1988年オーストラリアアデレードで2回目、1991年にはスウェーデンスンツヴァルにおいて3回目の会議を経て、アルマ・アタ宣言から20年、オタワの会議から11年後に第4回の国際会議が1997年7月にインドネシアジャカルタに於いて開催され迫り来る「21世紀に向けた指導的健康促進のジャカルタ宣言」を緊急に採択し新たな世紀の新たな活動主体による健康促進を謳った[4]

活動の経緯

2003年10月17日 - 世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局の所在地フィリピンマニラで、健康都市の定義や1997年までの健康促進宣言に基づき健康都市化のプログラムを進める都市や各国のコーディネーターNGO学術団体学会などが参加して「健康都市連合」が発足した。

2004年10月12-14日 - マレーシアサラワク州クチン市において市長知事、健康や都市計画の専門家、NGO団体、関連の学会、各国の政府関係者、公衆衛生・都市計画の専門家、学術団体、各国の組織の指導者などが「健康都市連合」の総会を開催。 前年のマニラでの発足を受け当大会は「健康都市連合憲章」を定めた[5]

2006年10月28-30日 - 中国蘇州市で「世界のグローバル・ヘルスにおける健康都市の役割」を主題とした第2回総会を開催。

2008年10月23日-26日 - 千葉県市川市において第3回健康都市連合国際大会が開催され、WHO憲章の精神を尊重した「健康都市いちかわ」宣言が行われた[6]

2010年(予定) -第4回健康都市連合国際大会、韓国江南区 (ソウル特別市)

加盟都市一覧

(この一覧の掲載順は健康都市連合(Alliance for Healthy Cities )英文サイトの掲載順に準ずる)

関連項目

脚注

  1. 健康都市の【定義】”. 健康都市連合日本支部. . 2009閲覧.
  2. Trevor Hancock; Leonard Duhl. “Healthy cities, healthy children (PDF)” (英語). ユニセフ. . 2009閲覧.
  3. First International Conference on Health Promotion Ottawa, 21 November 1986 - WHO/HPR/HEP/95.1 (PDF)” (英語). WHO. . 2009閲覧.
  4. Jakarta Declaration on Leading Health Promotion into the 21st Century (PDF)” (英語). 健康都市連合 (1997年7月25日). . 2008閲覧.
  5. 健康都市連合憲章(英文の翻訳日本語版)”. 健康都市連合日本支部 (2004年10月13日). . 2009閲覧.
  6. 健康都市市川宣言 (PDF)”. 市川市 (2008年10月25日). . 2009閲覧.

外部リンク