信越化学工業
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信越化学工業株式会社(しんえつかがくこうぎょう、英: Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)は、東京都千代田区大手町に本社を置く、日本の化学メーカーである。東京証券取引所・名古屋証券取引所一部上場。TOPIX Core30の構成銘柄の一つ。
概要
塩化ビニル樹脂、半導体ウエハ、シリコーン樹脂、希土類マグネットなどを主力商品とする。特に塩ビとウエハでは世界シェア首位。
近年は13期連続の増益を達成していた[1]。東証1部の化学セクタに上場する企業としては唯一、TOPIX Core30に組込まれており、同セクタ内で最大の時価総額の企業である。また、製品では業界内でシェアが高いものも多い。
同根企業はチッソ(事業会社としてはJNC)、旭化成、積水化学工業、積水ハウスなどがある。
沿革
- 1926年 - 信越窒素肥料株式会社として発足
- 1940年 - 信越化学工業株式会社に社名変更
- 1949年 - 東京証券取引所に株式上場
- 1960年 - 信越ポリマー株式会社を設立
- 1967年 - 信越半導体株式会社を設立
- 1983年 - 信越ポリマー株式会社が株式上場
- 2010年6月29日 - 森俊三副社長が社長、金川千尋社長が会長に就任
歴史
1926年9月16日、日本窒素肥料(現:チッソ・事業会社としてはJNC)と地元資本との合弁会社として長野県長野市に設立された。当初、新潟県中頸城郡直江津町(現:上越市)の工場で、日本窒素肥料水俣工場の技術を導入し、石灰窒素を生産していた。
主な製造拠点
関連会社
2014年3月末時点の子会社及び関連会社総数は137社である[2]。
※ 主な企業
- 信越半導体 - 同社の半導体部門が分離独立。
- 信越エンジニアリング
- 信越ポリマー - 日本の化学系諸工業セクターの会社[3]。
- 信越石英 - 独ヘレウス石英ガラスとの対等出資。持分法適用関連会社。
- 三益半導体工業 - 群馬県発祥の半導体メーカー商社。
- 日信化学工業 - チッソ(当時)との合弁で設立した塩ビ・酢ビの共重合樹脂や各種エマルジョン等を製造・販売。
- タツノ化学 - 三菱商事とともに支配株主となっているプラスチック製フィルム・シート等のメーカー。
- 長野電子工業 - 工業用機械メーカー・不二越機械工業(長野市。富山県の「不二越」とは別会社)との合弁で設立した長野の半導体メーカー。
- 直江津電子工業 - 上記子会社との合弁で設立した新潟の半導体メーカー。
- 信濃電気製錬 - 旧小坂系の炭化ケイ素製品メーカー。1965年に信越グループ入り。
- 信越アステック - 信越協同建設(のち信建産業)を母体とした建設・不動産業を兼業する複合商社。
- アドマテックス - トヨタおよび信越石英との合弁で設立。
- 日本酢ビ・ポバール - 旧信越酢酸ビニルが、ユニチカ系樹脂化学メーカーであった旧ユニチカケミカルとの合併により誕生した酢ビ系メーカー。
直江津工場爆発事故
1973年10月28日に、直江津工場内の塩ビモノマー工場で爆発、作業員1人が死亡する事故が起こった。この爆発で公共建物、多数の民家の窓ガラスが割れ、瓦が落ちるなどの被害が起こり、近隣住民も爆発の影響で怪我を負った。
また2007年3月20日にも、直江津工場で爆発、炎上する事故が起こり、作業員2人が火傷などで重体、15人が重軽傷を負った。この爆発事故でも民家などの窓ガラスが割れ、1人が軽傷となるなどの近隣住民への被害が生じた[4]。