人形町駅
人形町駅(にんぎょうちょうえき)は、東京都中央区日本橋人形町にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
東京メトロの日比谷線と、都営地下鉄の浅草線が乗り入れる。駅番号は日比谷線がH 13、浅草線がA 14である。
歴史
- 1962年(昭和37年)
- 1978年(昭和53年)7月1日 - 都営1号線を浅草線に改称。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化。日比谷線の駅は東京メトロに承継。
- 2017年(平成29年)4月1日 - 乗換専用改札の共用開始。同時に構内通過サービスが開始される。
- 2018年(平成30年)3月17日 - 東京メトロ半蔵門線水天宮前駅との乗り換え業務を開始[1]。
駅構造
日比谷線の人形町駅は、相対式ホーム2面2線を有する地下駅で、北千住側にA線(中目黒方面)からB線(北千住方面)へ転線できる片渡り線がある。
浅草線の人形町駅は、島式ホーム1面2線を有する地下駅である。開業当初は終着駅で、日本橋側の本線が留置・引き上げ線となっていたため、日本橋寄りに両渡り線があった。延伸後は片渡り線に変更され、しばらくは非常用として残されていた[2]が、現在は撤去されている。
日比谷線と浅草線でホーム番号は通し番号になっている。両線の乗り換えは、一旦改札口を出てきっぷうりばの前を通過し、もう一方の改札口へ入場する。2017年4月1日に、日比谷線中目黒方面改札に隣接して、都営浅草線乗換専用改札が設置された(メトロ管理)。
A1 - A4出入口および日比谷線の各改札口は東京メトロが管理し、A5・A6出入口および都営浅草線の各改札口は、東京都交通局が管理している。日比谷線北千住方面改札にあるメトロ券売機は都営地下鉄の管理となっており、メトロ券売機で発売できる乗車券類に制限がある。逆に日比谷線中目黒方面改札にある都営券売機は東京メトロの管理となっており、都営券売機で発売できる乗車券類に制限がある。
地上階と改札・ホーム階を連絡するエレベーターは、東京メトロがA3出入口に設置、東京都交通局がA6出入口に設置している。これにより、改札階とホーム階が同一である日比谷線の乗客は、車いす利用者などでも特別な介助なしで地上 - 改札 - ホームを移動することができる[3]。都営浅草線のホームは日比谷線の改札口・ホームの直下にあるため、階段・エスカレーター(泉岳寺側のみ)・車いす用階段昇降機(押上側のみ)での移動となる。
A1・A2出入口および水天宮前交差点方面改札口は、日比谷線の乗客専用とされ、水天宮前交差点方面改札口と人形町交差点方面改札口とを連絡する改札外通路はない。以前には、A1・A2出入口に「都営浅草線のりばではありません」と表記された大きなポスターが掲出されていたが、乗換専用改札の供用が開始された2017年4月1日から、ICカード利用者に限り、浅草線と日比谷線の構内を通過できるサービスの導入がされた[other 1][other 2]。
浅草線の駅業務は、馬喰駅務管区の管轄で、東京都営交通協力会に委託されている。かつては新橋駅務管理所人形町駅務区として宝町 - 東日本橋間の各駅を管理していた。
A1出入口は、エスカレーター・エレベーター設置の工事のため、2018年3月17日より閉鎖されている。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 日比谷線 | 銀座・六本木・中目黒方面 |
2 | 上野・北千住・南栗橋方面 | |
3 | 都営浅草線 | 西馬込・京急線・ 羽田空港方面 |
4 | 押上・京成線・北総線・ 成田空港方面 |
- Ningyocho Station-1.jpg
日比谷線A2出入口(2018年2月28日撮影)
- Ningyocho Station - Hibiya line ticket gates - Aug 10 2015.jpg
日比谷線改札口(2015年8月10日)
- Ningyocho Station-2.jpg
都営浅草線 人形町駅改札口(2018年2月28日撮影)
- Toei-Ningyocho-Sta-Gate.JPG
江戸橋・人形町交差点(西側)方面改札(2010年5月)
- Ningyocho Station-3.jpg
都営浅草線ホーム(2018年2月28日撮影)
利用状況
- 東京メトロ - 2017年度の1日平均乗降人員は82,583人である[利用客数 1]。
- 東京メトロ全130駅の中では第52位。
- 都営地下鉄 - 2016年度の1日平均乗降人員は50,895人(乗車人員:25,712人、降車人員:25,183人)である[利用客数 2]。
近年の1日平均乗降人員は下表の通りである。
年度 | 営団 / 東京メトロ | 都営地下鉄 | ||
---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2003年(平成15年) | 81,471 | −5.3% | 47,186 | −4.9% |
2004年(平成16年) | 78,984 | −3.1% | 47,019 | −0.4% |
2005年(平成17年) | 79,978 | 1.3% | 47,110 | 0.2% |
2006年(平成18年) | 80,961 | 1.2% | 47,211 | 0.2% |
2007年(平成19年) | 83,209 | 2.8% | 48,466 | 2.7% |
2008年(平成20年) | 82,492 | −0.9% | 48,870 | 0.8% |
2009年(平成21年) | 80,499 | −2.4% | 48,262 | −1.2% |
2010年(平成22年) | 79,414 | −1.3% | 48,191 | −0.1% |
2011年(平成23年) | 77,154 | −2.8% | 46,752 | −3.0% |
2012年(平成24年) | 78,042 | 1.2% | 47,753 | 2.1% |
2013年(平成25年) | 79,015 | 1.2% | 48,086 | 0.7% |
2014年(平成26年) | 78,936 | −0.1% | 48,593 | 1.1% |
2015年(平成27年) | 80,257 | 1.7% | 49,799 | 2.5% |
2016年(平成28年) | 81,472 | 1.5% | 50,895 | 2.2% |
2017年(平成29年) | 82,583 | 1.4% |
近年の1日平均乗車人員は下表の通りである。
年度 | 営団 / 東京メトロ |
都営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
1992年(平成 | 4年)50,866 | 19,367 | [東京都統計 1] |
1993年(平成 | 5年)50,288 | 28,332 | [東京都統計 2] |
1994年(平成 | 6年)48,882 | 28,397 | [東京都統計 3] |
1995年(平成 | 7年)48,210 | 27,672 | [東京都統計 4] |
1996年(平成 | 8年)47,123 | 26,918 | [東京都統計 5] |
1997年(平成 | 9年)46,307 | 26,479 | [東京都統計 6] |
1998年(平成10年) | 46,252 | 25,907 | [東京都統計 7] |
1999年(平成11年) | 44,754 | 25,216 | [東京都統計 8] |
2000年(平成12年) | 43,425 | 25,082 | [東京都統計 9] |
2001年(平成13年) | 42,501 | 24,707 | [東京都統計 10] |
2002年(平成14年) | 41,841 | 25,047 | [東京都統計 11] |
2003年(平成15年) | 39,921 | 23,809 | [東京都統計 12] |
2004年(平成16年) | 39,830 | 23,723 | [東京都統計 13] |
2005年(平成17年) | 40,288 | 23,715 | [東京都統計 14] |
2006年(平成18年) | 40,737 | 23,744 | [東京都統計 15] |
2007年(平成19年) | 41,735 | 24,459 | [東京都統計 16] |
2008年(平成20年) | 41,471 | 24,638 | [東京都統計 17] |
2009年(平成21年) | 40,466 | 24,343 | [東京都統計 18] |
2010年(平成22年) | 39,904 | 24,365 | [東京都統計 19] |
2011年(平成23年) | 38,841 | 23,638 | [東京都統計 20] |
2012年(平成24年) | 38,969 | 24,181 | [東京都統計 21] |
2013年(平成25年) | 39,575 | 24,355 | [東京都統計 22] |
2014年(平成26年) | 39,556 | 24,619 | [東京都統計 23] |
2015年(平成27年) | 40,224 | 25,221 | [東京都統計 24] |
2016年(平成28年) | 40,858 | 25,712 | [東京都統計 25] |
駅周辺
- 甘酒横丁
- 中央区立日本橋小学校・幼稚園
- 中央区日本橋社会教育会館
- 中央区立日本橋図書館
- 中央区立人形町保育園
- 中央区人形町区民館
- 中央区堀留児童公園
- 中央区日本橋保健センター
- 日本橋人形町郵便局
- 日清紡ホールディングス 本社
- 日刊工業新聞社 本社
- 東京メトロ半蔵門線水天宮前駅 - 300メートル程でさほど遠くなく、南東の方向に位置している。開業から長い間、当駅との乗り換え(連絡)業務は行っていなかったが、前述の通り2018年3月17日から乗り換え(連絡)業務を開始した[1]。
- 東京シティエアターミナル(T-CAT) - 当駅から徒歩7 - 8分。
- 小網神社
- 玄冶店跡地
- 浜町公園
バス路線
最寄り停留所は、人形町通りにある人形町三丁目、および甘酒横丁にある人形町一丁目である。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局(都営)と日の丸自動車興業(日の丸)により運行されている。
駅名の由来
地名の「日本橋人形町」から。「人形町」の地名の由来は日本橋人形町の項を参照
隣の駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “3月17日(土)から新たな乗換駅の設定を開始します”. 東京地下鉄 (2018年2月15日). . 2018閲覧.
- ↑ 「都営地下鉄建設史 - 1号線 - 」(東京都交通局、1971年)
- ↑ ただし、電車を乗降する際は駅員に渡り板の準備などを依頼する必要がある。
出典
- 地下鉄の1日平均利用客数
- ↑ 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
- ↑ 各駅乗降人員一覧 - 東京都交通局
- 地下鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)
- その他
- ↑ “中期経営計画「東京メトロプラン 2018」 (PDF)”. 東京地下鉄. p. 24. . 2016閲覧.
- ↑ “人形町駅で改札通過サービスを開始します! (html)”. 東京地下鉄. . 2017閲覧.