京成百貨店
京成百貨店 KEISEI DEPARTMENT STORE | |
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店舗概要 | |
所在地 |
〒310-0026 茨城県水戸市泉町1丁目6番1号 |
座標 | 北緯36度22分41.2秒東経140度27分51.6秒 |
開業日 | 2006年(平成18年)3月17日[1] |
正式名称 | 京成百貨店ビル |
施設所有者 | 京成電鉄株式会社 |
駐車台数 | 620台 |
最寄駅 | 水戸駅 |
KEiSEI |
京成百貨店(けいせいひゃっかてん)は、関東地方で展開する京成グループの日本の百貨店である。ハイランドグループ加盟。
Contents
概説
最盛期は上野(東京都台東区)、大森(東京都大田区)、市川(千葉県市川市八幡) 、土浦(茨城県土浦市)、水戸(茨城県水戸市)の1都2県に5店舗を有していた。親会社京成電鉄の経営悪化等により徐々に店舗を売却または閉鎖し、現在は水戸の1店舗(および、支店としてのつくばショップ1店舗)となっている。
水戸の店舗は、株式会社水戸京成百貨店が経営している。その他の店舗については後述を参照(ただし、経営会社について不明な点あり)。
京成グループ等の企業向け業務用資材の販売や外商も行っている。その営業拠点である「東京外商課」は、京成電鉄本社内(千葉県市川市)に所在する。
営業中の店舗
京成百貨店(水戸市)
水戸市泉町にある一店舗が営業中。水戸駅から約1.5km離れた市街(上市)中心部に位置している。かつてのライバル店であった旧ボンベルタ伊勢甚水戸店(ボンベルタ百貨店)跡地[2](泉町1丁目南地区再開発事業)に建設された新店舗に2006年(平成18年)3月17日に移転した[1]。新店舗は、地上10階地下2階で、店舗面積は34,000m2(旧店舗:15,000m2)に拡大した。移転と同時に、商圏拡大を意図して、店舗名を「水戸京成百貨店」(水戸京成)から「京成百貨店」に変更した。
県内のつくば市に存在した西武筑波店(つくばクレオスクエア内)が2017年2月に閉店して以来、県内で唯一のデパートである。西武が撤退した県南エリア(つくば市、土浦市など)に配慮し、2017年の中元・歳暮商戦の時期にはギフトセンターをつくばクレオスクエア内に開設している(2017年中元時期は西武撤退後のフロアに、歳暮時期は「Q't」内に開設)[3]。2017年のギフトセンター開設が概ね好評だったことから、2018年からは後述する常設店(つくばショップ)が開店することになった。
京成グループの京成ホテル、京成ストア(リブレ京成)と共通の商品券取扱いも行っている。商圏の南部(水戸市南部、東茨城郡茨城町)は、京成グループである関東鉄道・関鉄グリーンバスの路線バス営業地域であり、当店への交通手段でもある。
【交通】
- 路線バス「泉町一丁目」停留所前(茨城交通、ジェイアールバス関東、関東鉄道、関鉄グリーンバス)
- 水戸駅北口から大工町方面行き各線(合わせて頻発運転)
京成百貨店つくばショップ
つくば駅前のショッピングモール「つくばクレオスクエア Q't」の2階に、2018年4月25日オープン[4]。売り場の広さがおよそ160平方メートルで服飾品や食料品などが販売されている。[5]
【交通】
沿革
(残存店舗である水戸の店舗についてのみ記述)
- 1908年(明治41年)5月 志満津(しまづ)呉服店として茨城県常陸太田市に創業
- 1946年(昭和21年)10月 水戸市に水戸店を開店
- 1949年(昭和24年)7月 志満津百貨店に改称し、太田店と水戸店で営業開始
- 1971年(昭和46年)5月19日 京成電鉄と資本提携、本店を水戸に移転し京成志満津に商号変更[6]
- 1975年(昭和50年)5月 水戸京成百貨店に商号変更
- 1982年(昭和57年)3月24日 新会社として、水戸京成百貨店設立
- 2006年(平成18年)3月17日 新築移転し、店舗名称を京成百貨店に変更[1]
かつて存在した店舗
京成百貨店(千葉県市川市八幡)
- 1963年(昭和38年)9月、京成百貨店初の店舗として開業。京成八幡駅の駅ビルとして営業していた。
- 1984年(昭和59年)10月から京成ストアが経営を行い、1階にリブレ京成八幡駅前店食料品売場、2階から4階には多数のテナントが出店し、実質的にテナントビルとなった。
- 京成百貨店の店舗が複数展開されてからは、「市川京成百貨店」と称することもあった。
- 本八幡駅北口再開発事業および建物老朽化に伴い、2007年(平成19年)3月をもってテナント部分(2階から4階)は閉店し、1階部分のリブレ京成だけの営業となる。その1階部分も2010年(平成22年)2月28日をもって閉店した。
- 跡地にはオフィス・商業施設併設の高層ビルが建設され、完成後の2013年(平成25年)9月に京成電鉄の本社が移転した。
土浦京成百貨店(茨城県土浦市)
- 豊島百貨店として始まり、後に霞百貨店に改称[7]。1964年(昭和39年)9月に京成傘下となり、「京成霞百貨店」を経て「土浦京成百貨店」に改称する[8]。1979年(昭和54年)5月売却[8]。「土浦京成百貨店」の名称のまま営業を継続するが、1989年(平成元年)閉店[9]。建物は解体され駐車場となっている。なお、茨城県を地盤とするカスミ(スーパーマーケット)は、旧:霞百貨店関係者が創業したものである[10]。
上野京成百貨店(東京都台東区上野)
- 京成百貨店の核的店舗。上野駅前にあった下谷郵便局が下谷に移転した跡地に開店。1972年(昭和47年)10月10日開業[8]。建物は「京成上野ビル」として、京成電鉄と他社の区分所有である。
- ハイランドグループとして高島屋と商品提携を行っていた。また、通訳を配置して国際化も図る[11]等の試みも見られたが、1984年(昭和59年)12月閉店。現在は、京成電鉄が賃貸を行う形で、丸井上野店(マルイシティ上野→上野マルイ)として営業されている。
大森京成百貨店(東京都大田区山王)
- 大森駅西側の池上通り沿いに立地。1973年(昭和48年)11月開業。1979年(昭和54年)にイトーヨーカドーに営業権を譲渡[12]。暫く「オーモリ京成」の名称で営業した後、イトーヨーカドー大森店となるが2000年(平成12年)3月に閉店。現在同建物はテナントビルとなり、オオゼキ、ザ・ダイソー、ゴールドジム、しまむら、キャノンボール、マタハリー等が出店している。
京成志満津 → 水戸京成百貨店(初代店舗)
- 国道50号線を隔てて新店舗の向かい側にあたる、水戸市泉町1丁目7-5にあった。
- 店舗跡は伊勢甚本社が所有し[13]、2008年(平成20年)1月25日に「水戸ショッピングストリート キミット」が開店[14]。かつてライバルであった伊勢甚が運営。食料品店など8店が入居する形でオープンした。泉町1丁目北地区市街地再開発準備組合による再開発事業の対象地であり[13]、事業開始までの暫定利用となっている。
- 2010年開催の「コみケッとスペシャル5 in 水戸」では会場に使用された。
包装紙
脚注・出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “京成百貨店17日開店”. 茨城新聞(茨城新聞社). (2006年3月16日)
- ↑ “伊勢甚水戸店が閉店”.朝日新聞(朝日新聞社). (2003年2月21日)
- ↑ “京成百貨店 お歳暮ギフトセンター開設”. つくばクレオスクエア. . 2017閲覧.
- ↑ “水戸京成百貨店、つくば駅前に小型店開店”. 日本経済新聞. (2018年4月25日) . 2018閲覧.
- ↑ “茨城県水戸市にある京成百貨店”. 京成百貨店. . 2018閲覧.
- ↑ 水戸市史編さん近現代専門部会 編 『水戸市史 下巻(3)』 水戸市、1998年5月。
- ↑ 萩谷良太. “繭市場と土浦町-繭の集散拠点と土浦最初の百貨店”. 展示室だより 霞 2010年1月号 通巻第10号 (土浦市立博物館) (2010年1月5日).
- ↑ 8.0 8.1 8.2 『京成電鉄85年の歩み』 京成電鉄、1996年。
- ↑ 中心市街地の活性化に向けて-県内主要都市の現状と方向性-”. 常陽アーク 2012年6月号 (財団法人常陽地域研究センター). (2012年6月).
- ↑ 『追悼集 高遠なる理想、平凡なる実行』 神林留学生奨学会、1995年。
- ↑ 「京成電鉄のひみつ」(PHP研究所)p.142
- ↑ 三家英治 『現代日本小売経営戦略』 晃洋書房、1985年5月。ISBN 978-4771002906
- ↑ 13.0 13.1 “移転先は芸術館隣接地 水戸市民会館”. 茨城新聞(茨城新聞社). (2013年12月12日)
- ↑ “水戸京成百貨店ビル跡地下1・2階に 水戸ショッピングストリート「キミット」1月25日オープン 茨城県水戸市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2008年2月4日)