五洋建設
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五洋建設株式会社(ごようけんせつ、英: Penta-Ocean Construction Co., Ltd.)は、日本の準大手総合建設(ゼネコン)会社の一つ。海外大型工事の先駆で、海洋土木(マリコン)最大手としても知られる。
近年は陸上土木事業・民間土木事業にも力を入れているが、海洋土木事業(特に浚渫)を得意とし、エジプト・カタール・イラン・シンガポール・韓国・香港・マレーシアなど多くの国で受注・施工実績がある。
沿革
- 1896年(明治29年)- 四代目水野甚次郎 、広島県呉市に五洋建設の前身・水野組(みずのぐみ)を創立。
- 1917年(大正6年)- 呉・佐世保など軍港の工事に携わり「水の土木の水野組」の定評を得る。
- 1929年(昭和4年)- 合名会社水野組を設立。
- 1945年 - 本社を広島市に移転。
- 1954年 - 株式会社水野組に改称。東京・名古屋・大阪・中国・福岡・南九州に支店開設。
- 1961年 - スエズ運河改修工事受注。
- 1962年 - 8月東証2部、広島証券取引所に上場。
- 1963年 - 11月大証、名証各2部に上場。
- 1964年 - 4月本社を広島市から東京都港区へ移転。8月東証・大証各1部に昇格。
- 1967年 - 2月社名を五洋建設株式会社に改める。
- 1968年 - 1月酒井建設株式会社を吸収合併し、陸上土木部門の充実を図る。
- 1969年 - 7月日本土地開発株式会社を吸収合併。
- 1970年 - 7月神工業株式会社を吸収合併。
- 1975~80年 - スエズ運河増深拡幅工事。
- 1978年 - 4月本社ビル完成に伴い、本社を日本橋から東京都文京区後楽に移転。
- 1985年 - 世界初の「北極海向け移動式人工島」の建造で石油学会・技術進歩賞および土木学会・技術賞を受賞。
- 1994年 - 3月栃木県那須郡西那須野町(現・那須塩原市)に技術研究所建設。
- 2001年 - 五栄土木株式会社、洋伸建設株式会社を株式取得により子会社化。
- 2004年 - 12月当時の社長が「なにとぞお許しください」という遺書を残し、本社ビル社長室から飛び降り自殺。
- 2006年 - 5月防衛施設庁談合事件にからむ不正入札に関して、国土交通省から30日間の営業停止命令が下りる。また、同事件にからむ営業停止命令は、同社を含んだゼネコン大手など8社に及ぶ規模。
- 2008年 - 建築・ビルメンテナンスを手がける子会社「ペンタビルダーズ」の顧問(当時)が2006年4月上旬に国立大学法人が発注する工事に関して受注が有利になるような情報提供を受けた見返りに、当時の文部科学省文教施設企画部長に現金を渡したとして贈賄罪の容疑で逮捕される。ペンタビルダーズは文部科学省から3か月の指名停止措置を受ける。
- 2010年 - 重複上場によるコスト削減のため、大証上場廃止。
広報実績
- 1975年から始まったエジプトのスエズ運河工事は、NHK『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』でも取り上げられた。
- テレビ神奈川(TVKテレビ、現・tvk)の「The world today」(日本ケーブルテレビジョン(JCTV)と共同制作した英語ニュース番組)のメインスポンサーを長らく務めた。CMでは英語のみで制作されたバージョンも流れていた。その後は21:50枠の「tvkニュース」の天気コーナー→「ニュース930」の天気コーナー(祝日などの休止時「tvkニュース」のスポンサーを務めた。
- RCCラジオ制作全国ネットの「全国都道府県対抗男子駅伝」ラジオ実況中継のスポンサーも務めている。
- 本社ビルでドラマ「101回目のプロポーズ」のロケが行われた。
施工物件
- スエズ運河(拡幅)
- 関西国際空港(2期空港島造成)
- 中部国際空港
- 東京国際空港(拡張造成、施工中)
- シンガポール・チャンギ国際空港(用地造成)
- ジュロン島 (埋め立て)
- 大井埠頭
- レインボーブリッジ
- 東京湾アクアライン
- エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ
- ビボシティ(シンガポール最大のショッピングセンター)
- 呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)
- しものせき水族館 海響館
- 舞洲ベースボールスタジアム(舞洲スポーツアイランド野球場)
- MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島
- 桐生競艇場南ウイング
- 菅平ダム
- 四川ダム
- アーバンビューグランドタワー
関連項目
外部リンク
- テンプレート:芙蓉グループ