五奉行
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五奉行(ごぶぎょう)
豊臣氏の庶政に関する職制の一つ。五大老の下に位した。前田玄以,浅野長政,石田三成,増田 (ました) 長盛,長束 (なつか) 正家の5人がその任にあった。これらの5人が奉行として連署した初見は文禄4 (1595) 年であるが,これは五奉行という制度化された呼称ではなかった。五奉行の成立は慶長3 (98) 年7月頃,秀吉の死の直前ではないかと推測される。以来,秀頼の時代まで続いた。職務の分担は主として前田玄以が公家,寺家,社家,そのほか諸座,諸職に関し,長束正家が知行,兵糧など財政に関し,浅野,石田,増田らが司法ならびに一般行政に関してそれぞれ担当した。大事件については,5人の合議によって処理された。関ヶ原の戦いで崩壊した。