中部国際空港
中部国際空港(ちゅうぶこくさいくうこう、英: Chubu Centrair International Airport[1])は、愛知県常滑市にある24時間運用可能[2]な国際空港であり、空港法第四条で法定された拠点空港(会社管理空港[3])。愛称は、セントレア[4]。
Contents
概要
中部国際空港は、愛知県名古屋市の中心部から南へ約35km、知多半島の愛知県常滑市の沖合約1.5kmの伊勢湾海上の人工島に位置し、24時間運用可能な長さ3,500mの滑走路を有する、関西国際空港に次ぐ国内第2の海上国際空港として2005年2月17日に開港した。成田国際空港、関西国際空港とともに国際航空路線に必要な国際拠点空港としてその航空需要を担うことを国の航空政策上位置付けられている[5][6][7]。
この空港は、国際航空運送協会(IATA)より混雑空港として国内の関西国際空港、新千歳空港と共にレベル2の指定を受けている[8]。IATA空港コードはNGO[9]で、開港前に名古屋空港(通称:小牧空港)で使われていたものを継承している[10]。
この空港は、航空業界の格付会社であるスカイトラックス社の空港総合評価調査において、空港施設・空港スタッフ等によるサービス提供レベルが世界最高水準である「5スターエアポート」(THE WORLD'S 5-STAR AIRPORTS)として認定されている(「5スターエアポート」認定空港は、この空港を含め世界に7空港)[11]。建造物の評価では「中部国際空港旅客ターミナルビル」が、そのユニバーサルデザインの実践等が評価され2005年度のグッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン)受賞作品[12]となっている。
この空港の愛称である「セントレア (Centrair)[4]」 は、英語で「中部地方」を意味する"central"と「空港」を意味する"airport"を組み合わせた造語で、一般公募の中から選ばれた。商標として登録されており(商標登録番号:第4566713号ほか[13])、空港島の住所表記(町名)や空港内の施設名称等に付されている。また、飛行場名標識に必要となる空港の英語名称[1]にも使用されていることから、航空交通管制における当空港の呼出名称にも「セントレアタワー」、「セントレアアプローチ」のように使用されている。日本の空港で無線交信に地名でない名前を使用しているのは中部国際空港のみである[14]。略称として中部空港、中部と称されることもある。時刻表や発着案内では、名古屋(名古屋空港(小牧)と明確に区別する必要があるときは名古屋(中部))と表示される。
利用状況
年間旅客数(国土交通省発表)は、10,410,906人(国内:5,524,407人、国際:4,886,499人(2015年度))、2015年(平成27年)度空港別乗降客数国内順位は、国際+国内:8位、国内:8位、国際:4位[15]。愛・地球博(2005年日本国際博覧会)開催に合わせて開港し、開港した2005年度の年間利用客数1,200万人超をピークに、2008年のリーマン・ショックに加え、2010年に日本航空が会社更生法の適用を受ける等の影響による路線縮小・撤退が相次ぎ、底となった2011年度は900万人を割っていたが、格安航空会社 (LCC)の就航や訪日外国人旅客の増加により回復傾向にある。
2014年度の実績では開港当初の80%水準となる990万人まで回復し、2015年度には2008年度以来7年ぶりに1,000万人を突破した[16]。国際線は30都市 329便/週、国内線は19都市84便/日(最大)、貨物専用便は25便/週が就航している(2018年夏ダイヤ)[17]。
歴史
愛知県にある名古屋空港は、21世紀初頭には空港容量が限界に達すると予測されたが、市街地に立地する空港のためさらなる空港拡張が困難であることや、航空機騒音のために空港利用時間の制約があり、国際拠点空港として持つべき機能である「24時間フル運用ができること」という必須要件が実現できないことから、今後更に増大する航空需要に対応するためには、24時間利用可能な新たな空港の建設が必要と考えられた。
中部国際空港は、21世紀の中部圏等の航空需要に対応するため、第7次空港整備五箇年計画で成田国際空港、関西国際空港に続く国際拠点(ハブ)空港として位置づけられ[18]、中部国際空港株式会社および愛知県企業庁が、常滑市沖の伊勢湾の海域の一部を埋め立てて人工島等を造成し、空港用地、地域開発用地等を整備した。空港建設事業については、1999年7月に環境影響評価の手続きが完了し、2000年6月の公有水面埋立法に基づく免許が中部国際空港株式会社等に与えられた後、2000年8月に着工し、2005年2月に開港した[19][20]。
年表
計画から開港まで
- 1985年(昭和60年): 中部空港の建設に向けた調査が開始される[21]。
- 1989年(平成元年)3月: 3県1市首長懇談会開催 「伊勢湾東部の海上」を候補地とすることで合意(候補地として絞り込んだ海上の「伊勢湾東部」・「伊勢湾西部」・「伊勢湾北部」・「三河湾」の4か所から「伊勢湾東部」の常滑沖が選定された[22])。
- 1991年(平成3年): 第6次空港整備五箇年計画で調査事業となる。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年): 政府予算に中部国際空港事業費が盛込まれる。
- 1998年(平成10年)5月1日: 中部国際空港株式会社設立。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年): 空港島埋立工事に着工。
- 2002年(平成14年)1月6日: ターミナルビル着工。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
開港後
- 2005年(平成17年)
- 2月17日: 中部国際空港開港。3月25日に開幕する愛・地球博(2005年日本国際博覧会)の空の玄関口としての役割も担う[5]。
- 3月28日: ユナイテッド航空がサンフランシスコ線を開設。
- 4月27日: エア・カナダがバンクーバー線を開設。
- 4月29日: ユナイテッド航空が台北線を開設。
- 9月2日: 日本貨物航空貨物定期路線としてフランクフルト線(アムステルダム経由)を開設。
- 9月27日: 愛・地球博の米国館に展示されたライト兄弟の1902年製グライダーが、4Fスカイタウンのシンボルとして設置される。
- 9月28日: ルフトハンザカーゴがフランクフルト線を開設。機材はMD-11Fを使用。
- 10月3日: 「中部国際空港旅客ターミナルビル」がグッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン)を受賞[12]。
- 11月5日: 旅客ターミナルビルへ来港者数が1,500万人到達。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 1月23日: 国土交通省中部運輸局および、国土交通省北陸信越運輸局が主導し、中部北陸9県関連団体が共同参加する中華圏からの観光客誘致を狙った「昇龍道」プロジェクト共同記者会見を開催[31]。2015年には海外からのインバウンドを推進するために、観光庁が全国で7つの主要観光ルートを選定した際に、中部地方からは伊勢神宮や世界遺産白川郷および飛騨高山を含むこの「昇龍道」プロジェクトが選抜され、国から正式に認定[32]された。
- 3月23日: チェジュ航空がソウル/仁川線を開設。
- 8月14日: 開港以来の総来港者数が1億人を突破する。
- 9月10日: 旅客ターミナルビルおよびアクセスプラザにおいて、無料Wi-Fiサービスを利用できるエリアが大幅に拡大される。新たにターミナルビル1階ウエルカムガーデン・2階到着エリア(国際、国内)・4階スカイタウンで無料Wi-Fiサービスを利用可能となる。
- 10月1日: 名鉄バスによる中部空港と名古屋市内中心部(錦通り本町経由栄・伏見地区)のホテルを結ぶ直行リムジンバスが3ヶ月間試験運行される。
- 2013年(平成25年)
- 3月31日: ジェットスター・ジャパンが札幌/新千歳、福岡、鹿児島の3路線を相次いで開設。ジェットスタージャパンは成田国際空港、関西国際空港に次ぐ第三のハブ空港として中部国際空港を位置づけている。
- 4月22日: ポーラーエアカーゴが上海/浦東線、シンシナティ線を開設[33]。
- 5月23日 - 10月30日: 三重県観光キャンペーンの広告の一環として、マネキン人形による伊賀流忍者が出発ロビー各所に設置。
- 7月17日: ジェットスター・ジャパンが東京/成田線を運休。
- 8月28日: 全日空が貨物専用機による成田-中部-沖縄/那覇線を開設。
- 8月31日: 旧 エアアジア・ジャパン(2011-2013)(現・バニラ・エア)が撤退。
- 12月18日: スターフライヤーが2014年3月30日から中部国際空港へ進出すると発表。福岡線を1日3往復で運航。
- 2014年(平成26年)
- 3月8日: 三重県津市からの高速定期船「津エアポートライン」が通常運行再開。
- 3月17日: エアアジア Xがクアラルンプール線を開設。初の中長距離格安航空会社国際線となる。[34][35][36]。
- 3月30日: スターフライヤーが福岡線を開設、セブパシフィック航空がマニラ線を開設[37][38][39]。
- 9月25日: 香港エクスプレスが香港線を開設。
- 10月26日: 全日空が東京/羽田線を開設。
- 12月20日: 日本航空がバンコク線を開設。
- 12月21日: フィリピン航空がセブ線を開設。
- 12月21日: タイ国際航空がバンコク線の運航機材をボーイング787-8型機に変更。中部国際空港発着の定期国際線において787型機での運航はこれが初めてとなる。
- 2015年(平成27年)
- 2月17日: 空港開港10周年を記念した限定グッズの販売やフェア、各種記念行事の開催[40]。オリジナルフレーム切手『中部国際空港開港10周年記念』が愛知県内の郵便局で限定発売開始。[41]
- 2月22日: 中部国際空港開港10周年と愛・地球博開催10周年の合同祝賀イベントが開催された。
- 3月12日: 空港格付け会社スカイトラックス社が発表した「ワールドベストエアポート2015」で、「世界第7位」の国際空港に選ばれる。この年の日本からのトップ10入りは羽田空港と中部国際空港のみであった。
- 3月29日: ソラシドエアが沖縄/那覇線を開設。ソラシドエアはこれが名古屋初進出となる。
- 3月29日: ジェットスター・ジャパンが沖縄/那覇線を開設。
- 5月17日: 中国南方航空が武漢線を開設。
- 6月22日: B787シリーズの初号機の機体番号「ZA001号機」が、ボーイング社から寄贈され、中部国際空港に到着[42][43]。
- 6月29日: 春秋航空が新規就航開始。上海/浦東線や合肥線、フフホト線、ハルビン線など中国大陸5路線を7月初旬にかけて順次開設[44]。
- 9月25日: 吉祥航空が福州線(上海/浦東経由)を開設。
- 12月4日: 空港島対岸部の中部臨空都市にイオンモール常滑がオープン。同日より、空港との間を結ぶシャトルバスを運行開始。
- 12月12日: ジェットスター・ジャパンが中部から初めての国際線となる台北/桃園線を開設。
- 12月16日: Vエアが日本初の定期便となる台北/桃園線を開設。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
今後の機能強化計画・構想
新ターミナル整備
格安航空会社 (LCC)対応・新ターミナルビル整備
- 2013年1月、同年が中部国際空港の本格的な格安航空会社元年となることが予想される情勢を鑑み、中部国際空港(株)社長の川上博は「利用者の選択肢が広がり、セントレアの利便性も高まる」と歓迎し、格安航空会社の新規就航に対応するため新ターミナルの建設構想を固めたことが報道された[47]。その後、同年3月29日に公式サイトにて「セントレア南側地区整備事業」と称した計画を正式に公表した[48]。建設予定地は国際線ターミナル南側にある駐車場付近で、国内線と国際線を一体運用が可能なターミナルを建設するとしていたほか、LCFが駐機する付近へのスポット増設や新ターミナル利用者向けの駐車場もあわせて整備するとしていた。また、この設備増設に伴い、既存のターミナルビルを「第1ターミナル」とし、新ターミナルを「第2ターミナル」とする模様でもあった。なお、「第2ターミナル」は主に格安航空会社向けではあるが、格安航空会社以外の航空会社も使用するものとしていた[49]。コスト削減を徹底する「トヨタ方式」で利便性の高い安価な構造のターミナルとする構想で、ボーディング・ブリッジを使用せずタラップを用いた搭乗・降機となる。同社にはすでに「ターミナル企画チーム」が発足しており、社長の川上は報道機関に対し「関空、成田の後のターミナルとなるので独自性を出す。ただ関空の良いところは取り入れたい」と説明している[50]。ターミナルが完成すれば、施設使用料の低減が図られることから、航空会社および旅客にとってもメリットが大きいとする論評もなされている[50]。格安航空会社各社は、新ターミナルが完成するまでは既存のターミナルを使用する予定だが、早ければ2013年夏に着工し2014年後半からの運用開始を予定していた。また、この時点で国内線に就航していた格安航空会社は2社ともに当空港を拠点空港のひとつとする方針でもあった。
- 2016年3月31日、格安航空会社 (LCC)向け新ターミナルを2019年上期の供用開始に向けて、現在の臨時駐車場エリアに建設すると発表があった。2016年度は新ターミナルの整備規模、平面計画等の施設計画に着手する[51]。今後は中部国際空港を拠点として2017年初旬運航予定[52]のエアアジア・ジャパン (2014-)を中心として格安航空会社への対応を中心として、航空機を沖止めする際の駐機スポットの増設など、空港施設面からの設備投資を進めている段階である。2017年3月31日には、LCC向けターミナルの2017年5月に着工・2019年完成予定、ターミナルの規模等が発表された[53]。
航空ネットワークの拡大
2代目エアアジア・ジャパンの拠点化
エアアジア・グループが2度目の日本進出における本拠地として中部国際空港を選んだ事は、セントレアが日本国内の大規模ハブ空港のひとつとしてさらに発展していく上で、その大きな可能性を引き出す出来事であると地元財界では受け止められている。2015年4月には2代目エアアジアジャパン準備会社により、中部国際空港勤務(それに加え会社の指定する空港)という条件で客室乗務員やグラウンドスタッフなどの各種新規職員採用活動が実施しており、2015年10月以降に入社予定であると発表されている。各種準備を整えた上で、中部国際空港を拠点として2017年初旬に運航開始予定。路線は札幌/新千歳(2017年初旬)、台北/桃園(2017年春)に就航とし、機材はA320で2機で、2016年末までに6機体制にし、その後は1年に5機ずつ増機し、就航から3年で16機体制を目指す計画。当初は仙台へも就航予定であったが、中止された[52]。今後の路線展開は、国際線と国内線の割合を5.5割:4.5割とし、国際線を重視する。A320の航続距離である片道4時間程度で、エアアジアグループが就航している都市を中心に検討していく。国内線では、北日本や福岡を結ぶ路線、国際線は中国、韓国、フィリピン、グアム、サイパンなどの路線を検討している。2020年までに機材を20機程度とし1日120便超の運航を目指している。[54]
しかし、2017年1月30日、期限を定めない就航延期となっていたが[55]、2017年冬ダイヤの開始日である10月29日より、札幌/新千歳線で就航した[46]。
2017年10月に、今後は、台北/桃園線を札幌線の就航から4か月後の就航を目指すとともに、国内線(福岡線、沖縄線)の新設も検討中。また、グループのエアアジアXはクアラルンプール線の運航再開を目指している。 また、タイ・エアアジアXのバンコク線、インドネシア・エアアジアXのデンパーサル線や中国、韓国とを結ぶ路線の就航させる考えも示した[56]。
2018年3月21日、7月にもグループ会社のエアアジアXにより、クアラルンプール線を再就航させ、また11月にはバンコク線を開設する考えを示し[57] 、計画中の台北線については、「国土交通省の承認を待っており、早く就航したい。台北線が就航すれば中部と韓国、中国、フィリピンを結ぶ路線も設ける」とした。このほか、以遠権を使ってホノルルと名古屋を結ぶ路線、東南アジア、米西海岸、欧州と結びたい考えも示した。[58]
ジェットスター・ジャパンの拠点化
2013年3月より札幌/新千歳、福岡線から就航したジェットスター・ジャパンが、2018年春をめどに中部へ拠点を開設することを2017年5月24日に発表した。これに伴い、新規路線の開設、既存路線の増便など路線網を拡大していき、機材数を現在の21機(2017年5月現在)から28機にし、そのうち3機を中部で夜間駐機させる計画である。また、整備施設を配置することでイレギュラー時における対応も強化する。現在は中部から国内4路線と国際2路線に就航している[59]。
拠点化のメリットとして、朝便や夜便、スケジュールの利便性の向上、定時運行率の改善や欠航率の低減、新規路線就航や既存路線増便、チャーター便など柔軟性が拡大する。 また、グループのジェットスター航空(JQ)やジェットスター・アジア(3K)などが就航しやすくなると説明。 今後はLCCターミナルの使用について、検討をしている[60]。
3月26日に、3月21日より整備拠点を開設し、運用を始めたと発表。当面は1機を駐機させ、スタッフは約30人。秋ごろまでに3機体制、100人にする。 片岡優社長は「国内、海外から中部に旅客を呼ぶ。新規路線の開設も積極的に進めたい」と話した[61]。
二本目滑走路の整備に向けた構想
2007年8月の関西国際空港二期工事限定供用後は、成田国際空港および関西国際空港がそれぞれ滑走路2本となっているのに対し、中部国際空港は滑走路1本であり競争条件として不利であると中部国際空港株式会社や地元財界は考えており[62]、二本目滑走路整備事業の実現を求めている。2015年初頭から、中国からの日本観光ブームも追い風となって、複数の路線を新設および再開した中国東方航空や中国南方航空などのほか、春秋航空などの国外格安航空会社 (LCC)の本格進出が始まり、日本の中部北陸9県の自治体、観光関係団体、観光事業者等が協働して国内外への広報活動を行っており、徐々に認知度を高めることに成功している三重県の伊勢神宮や、岐阜県の飛騨高山への南北観光ルートをイメージした中部北陸圏広域観光プロジェクト「昇竜道」構想具体化の時期が重なり、この年からヘルシンキ・ヴァンター空港線を増便したフィンエアーなどの欧米線も含めて、中部国際空港から日本に入国する外国人入国者数は増加しており、建設工事着工が延期されている新ターミナルと併せて、第2滑走路建設の早期建設の必要性を指摘する業界団体は存在する[63]。
2本目の滑走路を整備する、具体的な滑走路延長などの仕様は未定であるが、増設される空港島の造成作業には名古屋港の浚渫土を有効活用する案が提起されている。
中部国際空港株式会社の構想によると、埋め立てにより空港島の面積を約200ha拡張したうえで現在の滑走路から300m沖合に3,500mの並行滑走路を1本新設するとしており、事業費は約2,000億円を見込んでいるとされる[64]。また、2007年6月21日に発表された国土交通省交通政策審議会航空分科会の答申 [65]では、「完全24時間化を検討」という間接的な表現ながら二本目滑走路整備事業の必要性が示された。
中部国際空港は関西国際空港の建設工事実績を参考として建設されたため、関西国際空港と比べると低コストで同規模の空港島・施設を造成することが出来た。そのため例え2本目の滑走路を造成したとしても後述の浚渫土の有効活用も考えれば低予算で2期空港島を建設できるとの声もある。さらにこの構想に関連する話題として、名古屋港には浚渫土の問題が長年にわたり存在する。現在の浚渫土砂処分場であるポートアイランド(名古屋港中央防波堤)は既に処理量の限界を超えており、処分地が決まらない土砂は現地に山を築いて仮置きをする応急対応がなされているが、その高さは16mにも達しており、新規の処分場の確保が課題となっている。中部国際空港の拡張に利用する案を第一候補として、管轄する地方整備局は諸条件が整うよう進めているとされる[66][67]。この一環として2014年4月14日に、埋立の影響を調査するため常滑港周辺で漁業影響調査が開始される[68]。
商業事業の拡大
ボーイング787初号機を中心とした複合商業施設
- 2016年3月31日、ボーイング社から2015年6月22日に寄贈されたボーイング787の飛行試験機「ZA001」号機[69][70]について、同機の屋内展示を核とした、飲食、物販店等を展開する複合商業施設を整備することを発表[71]。
- 2016年11月9日、「ボーイング787初号機を中心とした複合商業施設」の施設名称およびコンセプトや展示エリアの詳細を発表。施設名称は「FLIGHT OF DREAMS」。当初予定を変更し、2018年夏頃のオープンを目指す[72]。
- 施設概要
- 整備主体:中部国際空港
- 建設予定地:南側立体駐車場近接地
- 供用開始時期:2018年夏
- 建物概要:建築面積約5,000m2、延床面積:約10,000m2、高さ:約24m、階数:地上3階、構造:鉄骨造
- 施設概要
施設(空港島および対岸埋立地)
空港の設置・運営は政府指定の特殊会社である「中部国際空港株式会社」 (Central Japan International Airport Co., Ltd., CJIAC) が行う。着工に入る前頃まで、「中部地域の新しい国際空港」の意味を込めて「中部新国際空港」と呼ばれていたこともあった。日本で初めて民間の主導で開発された。国内海上空港の先駆けである関空建設後に問題となった、空港島沈下の問題や建設費の高騰などの教訓を存分に考慮し、後発の強みを全面的に活かして建設された。
埋立地の面積は、5.80km2(南北4.3km、東西1.9km)、うち空港部分4.73km2。残り1.07km2は愛知県企業庁が地域開発用地として、空港対岸部の1.30km2とともに造成した「中部臨空都市(りんくう常滑駅を含む)」である。
空港対岸部で前島と呼ばれる知多半島側の新規埋立地には、めんたいパークとこなめ(2012年12月開店[73])、会員制倉庫型店のコストコ(2013年8月開店[74])、大規模ショッピングモール「イオンモール常滑」(2015年12月開店:外国人旅行者向けの免税対応が可能[75])などが出店している[76]。
空港島の空港隣接地(常滑市セントレア4丁目、5丁目)内に愛知県が愛知県国際展示場(展示面積:60,000m2)を2019年秋頃までに整備する予定。愛知県は、基本設計費を2016年6月補正予算で計上した[77]。
飛行場施設
- 運用時間 : 24時間 / 利用時間 : 24時間[78]
- 滑走路 : 1本、長さ:3,500m×幅:60m[79]
- 方向:真方位N11度W
- 誘導路 : 延長約10.2km 幅30m
- エプロン : 約80ha 75スポット(南側地区整備事業:超大型1機の駐機が可能な601番スポットを2016年度中供用予定)[80][81]
駐機スポット | 現状 | 整備内容 | 整備後 |
---|---|---|---|
1スポット | |||
10スポット - 12スポット | |||
14スポット - 25スポット | |||
26スポット - 28スポット | 大型機3機 | 新ターミナル搭乗スポットとして整備 | 小型機5機駐機可能 |
101スポット - 119スポット | |||
201スポット - 206スポット | |||
301スポット - 306スポット | |||
401スポット - 403スポット | LCF積込対応(大型機・中型機用3スポット) | 旅客機駐機用スポットとして整備 | 大型機・中型機3機または小型機4機駐機可能 |
405スポット - 408スポット | |||
400Dスポット - 400Fスポット | |||
500Aスポット - 500Fスポット | |||
501スポット - 504スポット | LCF積込対応スポットとして、新規整備 | 主にLCFの積込スポット | 大型機・中型機3機または小型機5機駐機可能(2015年12月供用開始[80]) |
505スポット - 508スポット | 新規整備 | 小型4機または中大型3機の駐機可能(2016年5月20日供用開始) | |
601スポット | 未設 | 超大型機1機、新規整備 | 超大型1機の駐機可能(2016年度中供用予定[82]) |
N1スポット - N6スポット |
※大型機 : B747/B777/A380/A340他、中型機 : B767/B757/B787/A330他、小型機 : B737/A320/ERJ170/CRJ700他。A380については2014年および2016年に定期便で受け入れた実績がある。
- 国土交通省航空局(JCAB)飛行検査センター:セスナ社製サイテーションCJ4機が常駐しており、全国の空港への各種検査を担当。2014年にそれまでの拠点であった東京国際空港(羽田空港)より中部国際空港貨物地区に移転し、発足した[83]。
管制塔
円形の管制塔でターミナルビルの北東に位置する。滑走路端まで見渡せる高さということから計算され、高さ86.75m(鉄骨コンクリート造5階建)となった[84]。2009年時点で国内では東京国際空港、成田国際空港に次ぐ高さ[85]。
また、中部国際空港における航空管制は、関西国際空港と同様に広域航空管制を実施している。その管制区は、中部国際空港発着の航空機のみならず、愛知、岐阜、三重を中心に約6県にまたがる広い範囲である。管制区内には、名古屋飛行場・航空自衛隊小牧基地(愛知県西春日井郡豊山町他)・航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)・陸上自衛隊明野駐屯地(三重県伊勢市他)などがありターミナルレーダー管制(レーダーを用いて行う進入管制業務)によってその空域を飛行する航空機の上昇・降下の指示、飛行経路等の指示、管制間隔制御等を行っている[14][86]。
従来、航空路管制とトラフィック調整して飛行高度を許可する必要があったが、中部管制にて12,000ftまでは、航空機に対して上昇許可が与えられるようになっている。
管制塔内には、最新のデジタル機器や液晶ディスプレイの導入を行い、従来よりも多彩な情報を提供できるようになったとともに、IFR室にあっては、レーダー画面に液晶ディスプレイを導入したことにより照明を落とさなくて済むようになっている。
旅客ターミナル
中部国際空港旅客ターミナルビルは、国際線・国内線一体型の単一構造(国際線・国内線を同一フロアの左右に分離)。3階を出発、2階を到着とする単純な2層構成とすることで国際線・国内線の乗り継ぎの旅客利便性の高いターミナルビル構造となっていることやそのユニバーサルデザインの実践等が評価され2015年度のグッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン)を受賞している[12][87][88]。
センターピアをはさんで北ウイング(国内線)、南ウイング(国際線)が配置された折り鶴をイメージしたT字形の構成であり、旅客の移動距離の短さが特長である。到着は2階部分、出発は3階部分にまとめられているほか、チェックインカウンターから搭乗ゲートまでおよそ300mと近い。T字型形状に合わせたスポット配置は、計画時に航空関係者を含めて検討を行い、入隅部の機材運用に若干の制約がある。2015年から国際線施設を南側へ拡大するため沖止めスポット増設工事が行われており、2016年度中に完成予定[82]。
格安航空会社 (LCC)向け新ターミナルを2019年上期の供用開始(東京オリンピック開催までに)に向けて、現在の臨時駐車場エリアに整備予定。2016年度は新ターミナルの整備規模、平面計画等の施設計画に着手する[51]。国内では成田国際空港および関西国際空港に続き、日本の三大都市圏の国際拠点空港すべてに格安航空会社向けターミナルが整備される事となる。
- 国際線施設は総2階建旅客機A380-800にも対応しており、2014年8月9・13日および2016年8月10日・14日にはシンガポール航空の定期便がA380型機によって運航された。また、2017年3月1日から25日にはタイ国際航空の定期便がA380型機によって運航された[89]。
- 展望デッキ: 滑走路に向けて大きく突き出した全長300mの屋外展望デッキ「スカイデッキ」が設けられている。
- 冬期イルミネーション:毎年冬期には展望デッキにて趣向を凝らした大規模なイルミネーションが装飾展示される。
旅客ターミナルビルの概要
- 構造:鉄骨造
- 階数:地上4階
- 延べ床面積:219,225m2(南北約1,030m×東西約500m)
- チェックイン施設
- 国際線:アイランド型5アイランド120ポジション[79]
- 国内線:アイランド型3アイランド
- 搭乗待合施設
- 国際線:14ゲート バスゲート6ゲート
- 国内線:10ゲート バスゲート6ゲート
- バゲッジクレーム(手荷物受取所)
- 国際線:5基
- 国内線:4基
- アクセス:名鉄中部国際空港駅およびセントレアホテルと直結(アクセスプラザ経由)
- <旅客ターミナルビル・フロア構成>[90]
ターミナルビル フロア名称 非制限エリア 制限エリア 4階 スカイタウン - レストラン・ショップ
- スカイデッキ(展望台)
- イベントプラザ
3階 出発ロビー - 免税店(国際線)
- 保安検査場(国内線・国際線)
- 案内所
- エアラインラウンジ(国内線)
2階
(24時間開放[91])到着ロビー - 旅行会社カウンター
- 案内所
- 藤田保健衛生大学 中部国際空港診療所
- 手荷物受取所(国内線・国際線)
- 入管審査(入国)
- エアラインラウンジ(国際線)
- カードラウンジ(国際線)
- 旅行会社ラウンジ(国際線)
アクセスプラザ(ターミナルビルと連絡通路にて直結) 1階 ウェルカムガーデン(24時間開放[91]) アクセスプラザ - 空港バスのりば
- タクシーのりば
- 観光バスのりば
- 観光案内所
空港ラウンジ
航空会社、カード会社、旅行会社によって提供されるラウンジ(特別待合室)が設置されている。
エアラインラウンジ
カードラウンジ
- 国内線・国際線
- プレミアムラウンジ セントレア
- 第2プレミアムラウンジ セントレア
- QUALIA LOUNGE(クオリアラウンジ)
旅行会社ラウンジ
- ルックJTBラウンジ[92]
- Chubu Centrair International Airport - South Wing - 01.JPG
南ウイング(国際線)
- Chubu Centrair International Airport - North Wing - 01.JPG
北ウイング(国内線)
- Chubu Centrair International Airport - Check-in Counter - 01.JPG
国際線チェックインカウンター
- Chubu Centrair International Airport - Check-in Counter - 02.JPG
国際線・国内線チェックインカウンター
- Chubu Centrair International Airport - Domestic Departure Lounge - 01.JPG
国内線出発待合室
手荷物取扱システム
商業施設
商業施設は、旅客ターミナルビル4階の「スカイタウン」を中心に100店舗以上の飲食店やショップが存在し、毎週イベントが開催されている[95][96][97]。
「スカイタウン」には、中央にイベントプラザ(イベントスペース)を配し、ヨーロッパの町並みをイメージした「レンガ通り」と、日本の懐かしい宿場町を彷彿とさせる「ちょうちん横丁」の趣の異なる2つのエリアの商業施設で構成されている[96][98]。 旅客ターミナルビル3階(国際線制限エリア内)には免税店街がある。
- センターピアガーデン : 木々が立ち並び、ガラス窓の天井から光が差し込む吹き抜けの全天候型の庭園。突き当りの内部空間はレストランになっている。
- ターミナルビル1階には、コンビニや常滑郵便局セントレア分室[99]が設置されている。
アクセスプラザ
旅客ターミナルビル2階と連絡通路で繋がる建物には、電車・バス・車・高速船・各種アクセス交通機関と旅客ターミナルとの連絡機能、交通・観光等の情報提供機能を保持した施設「アクセスプラザ」[100](24時間開放[101])がある。
アクセスプラザには名鉄空港線中部国際空港駅出入口と総合案内所(アクセスプラザ中央:英語を含む3言語(英・中・韓)で対応可能な国際基準カテゴリー3の外国人観光案内所の認定取得済[102])、外貨両替、ATM、コンビニエンスストア(24時間営業)などが完備されており、地上階のバス乗車場・高速船のりば・自動車駐車場・タクシーのりばが、ターミナルビルおよびホテルへのアクセスが便利なようにまとめられている。ただし、路線バス・貸切バスおよびタクシーでの空港到着時の降車場はアクセスプラザではなくターミナルビル本館1階にある。アクセスプラザからは出発・到着ロビーのある2階・3階へ段差なしで移動できる。
国内線および国際線到着後、緩やかなスロープを上がるとアクセスプラザに到達する構造となっており、セントレアホテルとも直結している。
2012年5月には常滑市の観光案内所と常滑競艇場の場外発売所を備えた「オラレセントレア」が開業した[103]。
ビジネスジェット用施設
空港島北部にビジネスジェット用施設として、24時間の発着(出入国)が可能なビジネスジェット専用ターミナル(VIPラウンジあり)、ビジネスジェット格納庫(24時間整備可能)、利用者専用の第2CIQエリア(税関・出入国管理・検疫)等が設置されている[104][105][106]。
- ビジネスジェット格納庫の仕様[107]
- 延床面積:5,476.52m2(107.32m×50.89m)
- 最高部高:19.65m
- 有効高さ:13.50m
- 想定機種:ガルフストリームG-V:5機(最大B737格納可能)
- 開口寸法:幅:102.5m、高さ:13.5m
- 有効開口部:約68.34m
- 事務所:約170m2(ラウンジ、工作室含む)
貨物地区
旅客ターミナルビルの北部に貨物地区があり、建屋として国際貨物上屋(第1、第2、第3)、国内フォワーダー上屋、国内エアライン上屋、トラック待機場、燻蒸施設、貨物事務棟等が存在している。同地区には、有人ゲートがあり関係者以外の通行が規制されている[108][109]。
- 国際空港総合保税地域:日本の空港では中部国際空港の空港島が唯一、総合保税地域の許可を税関から受けている。総合保税地域の許可を受けた施設内では、外国到着貨物の荷揚げ、荷さばき、保管、流通加工などを保税状態で処理することが可能[110][111]。
ドリームリフター・オペレーションズ・センター
国際線28番スポットの南側一角(空港島中央最南端部)にボーイング787型機部位保管庫として「ドリームリフター・オペレーションズ・センター」(DOC)および大型貨物機用スポット(駐機場:404,405,406)が設置されている[112]。
空港島の港に海上輸送されたボーイング787型機部品は、陸揚げ後空港島内の「超大型貨物輸送路(ボーイング787輸送道路)」を移動[113]し、DOCに一時的に格納される。同品は、北米に本拠地を置くアトラス航空が、最終組立工場がある米エバレット (ワシントン州)のペインフィールド空港とチャールストン (サウスカロライナ州)のチャールストン国際空港まで、ボーイング747-400LCF(ドリームリフター)を使用して輸送[114]している(同機は、全世界に4機存在し、日本への飛来は中部国際空港のみ)。
- 「ドリームリフター・オペレーションズ・センター2(DOC2)」 (建築面積:約2,000m2)が、既存DOC西隣接地に2016年夏を完成予定として建設中である[115][116]。
- <DOCの概要>
- 建築面積:約3,000m2(約70m×約40m、高さ:約15m)、鉄骨造、2階建
- 用途:
- ボーイング787の部品をボーイング747-400LCF(ドリームリフター)に搭載するためのGSE車両(グランドハンドリング機材、「ラージ・カーゴ・ローダー(LCL)」、「モバイル・テール・サポート(MTS)」の屋内保管
- 三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の各工場から海上輸送されるボーイング787型機部位を、「ドリームリフター」に搭載までの間、一時保管
港湾地区
日本の海上空港で唯一の施設として大型貨物の荷役が可能な港湾施設「常滑港 空港地区」[117]が空港島内(旅客ターミナルの東部)にあり、空港との連携が図られている。
- 本施設の活用例として、「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」[118][119]である愛知県・岐阜県を中心としたエリアで製造された航空機部品を船舶を使って中部国際空港(「常滑港 空港地区」)まで海上輸送したのち、アメリカの組立工場へ空輸している(シー・アンド・エアー)[120][121]。
バスターミナル
空港バスターミナルは、旅客ターミナルビル1階にある。降車場とのりばが異なるので注意を要する[122]。
- 空港バス
- 降車場:旅客ターミナルビル1階
- のりば:旅客ターミナルビル1階(アクセスプラザからしか行くことができない)
駐車場
駐車施設は24時間営業、収容能力は5800台(開港時の4,000台から拡張(500台分は予約車専用)。他に臨時駐車場2,000台分あり)の駐車場が用意されている。普通車の駐車料金は300円/時間(30分以内無料、1日最大1,500円 各種割引制度あり[123])。他に空港島内のホテルに1,164台分の有料駐車場があり、ホテルの宿泊客は割引サービスを受けられる。 さらに年末年始など繁盛期のみ開場する臨時駐車場(国際線ウィングから南方向に開設)や電気自動車(EV)およびプラグイン・ハイブリッド車(PHV)用充電スタンドも完備している[124]。観光バス専用駐車場もターミナルビル近くに整備されている。[125]
EV・PHV用充電スタンド
- 普通200V(ケーブル付き)・4基(要事前予約)[124]
水素ステーション
- 東邦ガスセントレア水素ステーション:実証用ステーション(技術実証や社会実証を目的とした水素ステーション)のため現時点では、市販の燃料電池自動車には充填できない[126]。
ガソリンスタンド
空港島内に一般利用可能なガソリンスタンドが設置されている。
- セントレア エコ・ステーション[127]
ホテル
空港島内ホテル
- セントレアホテル[128]
- コンフォートホテル中部国際空港
- 東横INN中部国際空港本館オレンジサイド
- 東横INN中部国際空港本館グリーンサイド(団体専用)
- カプセルホテルTUBE Sq(チュウブ・スクウェア:2017年4月8日オープン)[129][130]
中部臨空都市内(空港島対岸部)ホテル
- J・ホテル りんくう[131]
拠点がある機関
- 国土交通省
- 法務省
- 名古屋入国管理局 中部空港支局[134]
- 財務省
- 厚生労働省
- 名古屋検疫所 中部空港検疫所支所[138]
- 農林水産省
- 動物検疫所案内 中部空港支所[7]
- 愛知県
- 常滑市
- 日本郵便
- 診療所(藤田保健衛生大学中部国際空港診療所:2階 到着ロビー)[142]
環境対策
中部国際空港は、環境影響の回避・低減に関する評価を行うため、環境アセスメントを 1998年6月から 1999年7月にかけて実施。この環境アセスメントの中で記載した環境保全対策や環境モニタリングを確実に実行に移すため、環境マネジメントシステムの運用などを通じて管理している[79]。
また、国内空港設置管理者として初めて、国際規格である ISO14001【環境マネジメントシステム (EMS)】の認証を取得(2000年12月)している。 開港後の空港運営段階では空港の運営管理に適応した EMS に再構築した上、2005年9月にはセントレアグループとしての認証を取得している。
(具体的な取り組み例)
- 温室効果ガス低減への取り組み
- コージェネレーションによる地域冷暖房システム
- 海水利用設備
- 大規模蓄熱槽(冷・温水蓄熱槽)の活用
- 地域冷暖房システム
- GPU(地上動力装置)の利用促進
- ハイドラント方式による給油システム
- 太陽光発電パネル
- 自然採光と光触媒ガラスの採用
- 周辺環境への配慮
- 海水の流れに配慮した空港島の位置と形
- 空港島のある常滑沖は海水が主に南に向かって流れているため、空港島は対岸部からできる限り距離を離したり、島の形に丸みをもたせて、海水の流れを妨げないようにしている
- 空港島用地と景観などへの配慮
- 空港島の護岸に藻場を造成
- 航空機騒音への配慮
- 周辺地域への航空機騒音の影響を軽減するため、愛知県常滑沖の海上に空港を建設。航空機騒音の影響を低減するため、 海上を有効に活用した飛行経路の運用、また深夜および早朝の時間帯においては、航空機騒音低減のための運用方法を導入
- 海水の流れに配慮した空港島の位置と形
拠点空港・焦点空港としている航空会社
中部国際空港を拠点空港(ハブ空港)もしくは焦点空港としている航空会社は、以下の通り。
- 拠点空港として検討している航空会社
就航路線
国際線は30都市 329便/週、国内線は19都市84便/日(最大)、貨物専用便は25便/週が就航している(2018年夏ダイヤ)[17]。
国内線
日本航空や全日空などの大手航空会社グループやスカイマーク、および格安航空会社のジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンが国内にある主要空港との間で定期路線を運航している。札幌(新千歳空港)・福岡(福岡空港)・沖縄(那覇空港)などの高需要路線は、安定して高い搭乗率を維持できるため、複数の航空会社が高頻度で運航している。国際線からの乗り換えに特化した機能的な構造のターミナルで、東京の羽田空港および成田空港への便もある。
国内線利用客に対しては空港施設利用料が課されている。かつては航空会社が(航空運賃に含む体で)支払っていたが、2005年4月1日からは各利用者が1回あたり310円を、航空券購入時に上乗せして支払うことになった。この方式での利用料徴収は、国内では東京国際空港(羽田空港)についで2例目である。 ※ 上記の記号は右記のとおり。SA : スターアライアンス、OW : ワンワールド
※ 語末の★は、格安航空会社 (LCC)
航空会社 | 就航地 |
---|---|
日本航空(JAL)(OW) | 釧路(季節運航)、帯広(季節運航)、札幌/新千歳、東京/羽田、東京/成田 |
日本トランスオーシャン航空(JTA)(OW) | 沖縄/那覇 |
ジェットスター・ジャパン(JJP)★[144] | 札幌/新千歳、福岡、鹿児島、沖縄/那覇 |
全日本空輸(ANA)(SA)[145] | 女満別、旭川、札幌/新千歳、函館、秋田、仙台、東京/羽田、東京/成田、新潟、松山、福岡、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄/那覇、宮古、石垣 |
AIRDO(ADO)[146] | 札幌/新千歳、函館 |
スターフライヤー(SFJ)[146] | 福岡 |
ソラシドエア(SNJ)[146] | 沖縄/那覇 |
アイベックスエアラインズ(IBX)[146] | 仙台、松山、大分 |
スカイマーク(SKY) | 札幌/新千歳、鹿児島、沖縄/那覇 |
エアアジア・ジャパン(WAJ)★ | 札幌/新千歳 |
統計
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
---|---|---|
新千歳空港 | 約142万人 | 上位13位 |
那覇空港 | 約115万人 | 上位21位 |
福岡空港 | 約 | 81万人上位36位 |
国際線
アジア路線では中華民国(台湾)や韓国、香港や東南アジアへの路線も多く、日本航空が台湾とタイへの路線を運航しているほか、ジェットスター・ジャパンも台湾とフィリピンへ、全日空が香港への路線を自社運航している。他にもチャイナエアラインや大韓航空、アシアナ航空やキャセイパシフィック航空、フィリピン航空やセブパシフィック航空、シンガポール航空やタイ国際航空、ベトナム航空などが定期便を運航している。またタイガーエア台湾や香港エクスプレス航空、チェジュ航空などの格安航空会社の乗り入れもある。
また、中華人民共和国各地への定期便も充実している。日本航空が複数都市へ、全日空が1都市への路線を運航しているほか、中国東方航空や中国南方航空が中国地方都市路線を増設傾向にある。 2015年6月からは大手格安航空会社の春秋航空も乗り入れを開始し、上海/浦東線を開設している。
中東へは、北京経由でエティハド航空が乗り入れており、アブダビ線を利用して中東やアフリカ大陸各地へ乗り継ぐ事も可能である。
ヨーロッパへは、フィンエアーがヘルシンキへ、ルフトハンザドイツ航空がフランクフルトへ直行便を運航しており、両社ともにハブ空港への乗り入れであるため、両空港からヨーロッパ各地へ乗り継ぐことができる。
北米大陸線は、デルタ航空が同社主要ハブのデトロイトへ直行便を名古屋空港時代の前身のノースウエスト航空による1998年6月の就航以来運航しており[148]、全米各地や中南米へ乗り継ぐことができる。2017年6月からは、エア・カナダが11年ぶりにバンクーバーへの直行便を季節運航便として再開した。
太平洋・オセアニア地域へは、日本航空がホノルル線を運航するほか、日本政府とのオープンスカイ協定に基づく以遠権を利用してユナイテッド航空がグアム線とホノルル線、デルタ航空がホノルル線を運航している。
なお、国際線出発にかかる旅客施設使用料は2,570円である。
※ 航空連合は右記のとおり。SA : スターアライアンス、OW : ワンワールド、ST : スカイチーム
※ 語末の★は、格安航空会社 (LCC)
航空会社 | 就航地 |
---|---|
日本航空(JL)(OW) | 上海/浦東、天津、台北/桃園、ホノルル、バンコク/スワンナプーム |
全日本空輸(NH)(SA) | 上海/浦東、香港 |
ジェットスター・ジャパン(GK)★ | 台北/桃園、マニラ |
スターフライヤー(7G) | 台北/桃園(2018年10月28日より運航開始予定)[149] |
大韓航空(KE)(ST) | ソウル/仁川、釜山 |
アシアナ航空(OZ)(SA) | ソウル/仁川 |
チェジュ航空(7C)★ | ソウル/仁川 |
ティーウェイ航空(TW)★ | ソウル/仁川 |
エアプサン(BX)★ | 釜山 |
チャイナエアライン(CI)(ST) | 台北/桃園 |
タイガーエア台湾(IT)★ | 台北/桃園、高雄 |
中国国際航空(CA)(SA) | 北京/首都、上海/浦東 |
中国東方航空(MU)(ST) | 北京/首都、上海/浦東、青島、西安(上海/浦東経由)、武漢(上海/浦東経由)、煙台、太原(煙台経由)、蘭州(上海/浦東経由)、成都(青島経由) |
中国南方航空(CZ)(ST) | 上海/浦東、広州(上海/浦東経由)、瀋陽、大連 |
春秋航空(9C)★ | 上海/浦東、寧波 |
吉祥航空(HO) | 上海/浦東、厦門(上海/浦東経由) |
キャセイパシフィック航空(CX)(OW) | 香港、台北/桃園 |
香港エクスプレス航空(UO)★ | 香港 |
フィリピン航空(PR) | マニラ、セブ |
セブパシフィック航空(5J)★ | マニラ |
ベトナム航空(VN)(ST) | ハノイ、ホーチミンシティ |
タイ国際航空(TG)(SA) | バンコク/スワンナプーム |
タイ・エアアジア X(XJ)★ | バンコク/ドンムアン(2018年10月30日より運航開始予定[150] ) |
シンガポール航空(SQ)(SA) | シンガポール |
ルフトハンザドイツ航空(LH)(SA) | フランクフルト |
フィンランド航空(AY)(OW) | ヘルシンキ |
エティハド航空(EY) | アブダビ(北京経由)、北京/首都 |
ユナイテッド航空(UA)(SA) | グアム |
デルタ航空(DL)(ST) | デトロイト、ホノルル |
エア・カナダ(AC)(SA) | バンクーバー(季節運航) |
貨物便
貨物便は週25便(2018年夏ダイヤ)[17][151]、貨物取扱量(2015年度)は、186,793t(国際:161,055t、国内:25,738t)と国際貨物取扱高は、国内第5位となっている[152]。また、毎年10月から11月頃に、鈴鹿サーキットで開催されるフォーミュラ1(F1)日本グランプリに参戦するマシンを運ぶチャーター便が複数飛来する。
航空会社 | 就航地 |
---|---|
ANAカーゴ(NH) | 沖縄/那覇、大阪/関西(到着便) |
エア・ホンコン(LD) | 香港 |
ポーラーエアカーゴ(PO) | ソウル/仁川、上海/浦東、シンシナティ、東京/成田、台北/桃園(到着便) |
就航都市
- 国内線
- 北海道 : 札幌/新千歳、女満別、旭川、函館、釧路(季節運航)、帯広(季節運航)
- 東北 : 秋田、仙台
- 関東 : 東京/羽田、東京/成田
- 北陸 : 新潟☆
- 近畿 : 大阪/関西(貨物到着便のみ)
- 四国 : 松山
- 九州・沖縄 : 福岡☆、長崎、大分、熊本☆、宮崎、鹿児島、沖縄/那覇、宮古、石垣
☆は名古屋空港便もあり
- 国際線
今後の運航計画
- 就航開始・運航再開予定
- ティーウェイ航空:2018年10月3日より、ソウル/仁川線を週7便で運航再開予定[153]。
- スターフライヤー:2018年10月28日より、台北/桃園線を週7便で就航予定[149]。
- タイ・エアアジア X:2018年10月30日より、バンコク/ドンムアン線(週7便)に就航予定[150][154]。
- 増減便・運休予定
- デルタ航空:2018年9月2日より、ホノルル線を週7便から週5便に減便予定[155]。
- 全日本空輸:2018年10月1日より、札幌/新千歳線を1日6便から1日5便に減便予定[156]。
- 全日本空輸:2018年10月1日より、函館線(1日1便)を運休予定[156]。
- 全日本空輸:2018年10月1日まで、沖縄/那覇線を1日3~4便から1日2便に減便予定[156]。
- スカイマーク:2018年10月1日より、沖縄/那覇線を1日4便から1日3便に減便予定[157]。
- キャセイパシフィック航空:2018年10月26日より、香港線を週23便から週21便に減便予定[158]。
- エア・カナダ:2018年10月27日より、バンクーバー線(季節運航・週3便)を運休予定[159]。
- フィンランド航空:2018年10月29日より、ヘルシンキ線を週7便から週6便に減便予定[160]。
- フィンランド航空:2018年12月5日より、ヘルシンキ線を週6便から週5便に減便予定[160]。
撤退・休廃止の航空会社・目的地
国内線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
日本航空 (JAL) | 青森、花巻、福岡、沖縄/那覇 |
JALエクスプレス (JEX) | 仙台、長崎、熊本、鹿児島 |
日本トランスオーシャン航空 (JTA) | 石垣 |
ジェットスター・ジャパン (JJP) | 東京/成田、熊本 |
全日本空輸 (ANA) | 稚内、福島、鳥取、米子、徳島 |
エアアジア・ジャパン(2011-2013) (WAJ) | 札幌/新千歳、福岡 |
スカイマーク (SKY) | 東京/羽田、茨城 |
アイベックスエアラインズ(IBX) | 福岡 |
国際線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
日本航空 (JL) | 東京/成田、ソウル/仁川、釜山、北京/首都、広州、マニラ、グアム、パリ/シャルル・ド・ゴール |
全日本空輸 (NH) | ソウル/仁川、広州、天津、台北/桃園、ホノルル |
エアアジア・ジャパン(2011-2013) (JW) | ソウル/仁川 |
大韓航空 (KE) | 済州 |
チェジュ航空 (7C) | ソウル/金浦 |
中国東方航空 (MU) | 南京、長沙、昆明、合肥、重慶 |
中国南方航空 (CZ) | 深圳、長春、武漢 |
春秋航空 (9C) | 貴陽、合肥、ハルビン、石家荘、フフホト、常州、銀川 |
雲南祥鵬航空 (8L) | 長沙、昆明、徐州 |
深圳航空 (ZH) | 南通、西安 |
吉祥航空 (HO) | 福州 |
チャイナエアライン (CI) | 高雄 |
エバー航空 (BR) | 台北/桃園 |
Vエア (ZV) | 台北/桃園 |
マレーシア航空 (MH) | クアラルンプール |
エアアジア X (D7) | クアラルンプール |
ガルーダ・インドネシア航空 (GA) | デンパサール |
エミレーツ航空 (EK) | ドバイ |
コンチネンタル航空 (CO) | グアム |
アメリカン航空 (AA) | シカゴ/オヘア |
ノースウエスト航空 (NW) | デトロイト、サイパン、マニラ |
ユナイテッド航空 (UA) | サンフランシスコ、台北/桃園 |
デルタ航空 (DL) | 東京/成田、サイパン、マニラ、グアム |
フライ・ミクロネシア (5K) | サイパン |
[[ファイル:テンプレート:Country flag alias Guam|border|25x20px|テンプレート:Country alias Guamの旗]] コンチネンタル・ミクロネシア航空 (CS) | ホノルル、グアム |
エア・カナダ (AC) | トロント |
オーストラリア航空 (AO) | ケアンズ |
カンタス航空 (QF) | ケアンズ |
ジェットスター航空 (JQ) | ケアンズ |
ニュージーランド航空 (NZ) | オークランド、クライストチャーチ |
貨物便
航空会社 | 就航地 |
---|---|
JALカーゴ (JL) | 東京/成田、ソウル/仁川、天津、香港、台北/桃園、バンコク/スワンナプーム、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、ロサンゼルス、シカゴ/オヘア、アトランタ、アンカレッジ |
ANA&JPエクスプレス (9N) | 東京/成田、佐賀、ソウル/仁川、大連、青島、廈門、天津、香港、台北/桃園、バンコク/スワンナプーム、シカゴ/オヘア、アンカレッジ |
日本貨物航空 (KZ) | 東京/成田、上海/浦東、香港、バンコク/スワンナプーム、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、ロサンゼルス、シカゴ/オヘア、アンカレッジ、アムステルダム、ミラノ/マルペンサ |
大韓航空カーゴ (KE) | ソウル/仁川、ロサンゼルス |
アシアナ航空カーゴ (OZ) | ソウル/仁川、シカゴ/オヘア(到着便のみ) |
中国貨運航空 (CK) | 上海/浦東 |
揚子江快運航空 (Y8) | 上海/浦東 |
チャイナエアライン・カーゴ (Cl) | 台北/桃園 |
シンガポール航空カーゴ (SQ) | シンガポール、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ |
トランスマイル航空 (TH) | クアラルンプール |
ユナイテッド・パーセル・サービス (5X) | 上海/浦東、ルイビル、アンカレッジ |
フェデラルエクスプレス (FX) | 東京/成田、ソウル/仁川、上海/浦東、サンフランシスコ、アンカレッジ、フランクフルト、アルマトイ |
エバーグリーン国際航空 (EZ) | 香港、アンカレッジ、コロンバス |
エアブリッジ・カーゴ (RU) | 香港、フランクフルト、モスクワ/シェレメーチエヴォ、クラスノヤルスク |
ルフトハンザ・カーゴ (LH) | フランクフルト、ヨーテボリ、モスクワ/シェレメーチエヴォ、アスタナ |
など
対外関係
海外姉妹空港提携
海外友好空港提携
国際評価
中部国際空港の外部調査団体による国際空港評価は、以下の通り。
- 国際空港評議会(Airports Council International):この国際空港の管理者団体(本部:カナダ)は、国際空港評価「Airport Service Quality (ASQ)」ランキングを毎年公表している。
- 『Airport Service Quality (ASQ) Awards』 - 『規模別最優秀空港賞(BEST AIRPORT BY SIZE)』(年間乗客数500万人から1,500万人規模カテゴリーにおいて)[169]
- 『エクセレントエアポート(Director General's Roll of Excellence)』賞
地上交通
中部国際空港(空港島)への地上アクセスは、道路橋のセントレア大橋(全長:1,414m) [173]又は、鉄道橋の中部国際空港連絡鉄道橋 (全長:1,076m) [174]を利用する必要がある。中部国際空港から名古屋市まで自動車で約40kmで約40分[175]名古屋鉄道(名鉄)線の列車を利用した場合は、最速28分である[176]。
鉄道
空港連絡鉄道は第三種鉄道事業者の中部国際空港連絡鉄道が保有しており、名鉄がこれを借り受け運送を行っている。
東海旅客鉄道(JR東海)武豊線の乗り入れを要望する意見[177]もある(「武豊線」も参照)が実現の目処は立っていない。
路線バス
中部国際空港からの路線バス、高速バスの行き先、のりば等の詳細情報は運行会社に関係なく「バスでのアクセス」に記載されている[178]。
空港バス
愛知県(名古屋市内方面、愛知東部(三河)方面、常滑・半田方面)、三重県方面、静岡県方面、京都府方面に向かう定期バス路線が運行されている[122]。
- 空港バス運行会社[122]
シャトルバス
中部国際空港と「イオンモール常滑」(空港島対岸部)を結ぶ「イオンモール常滑無料シャトルバス」が毎日運行されている。所要時間は約15分[122]。
空港島内バス
知多乗合により、「空港貨物地区循環線」(運行系統:A循環、B循環、C循環)が定期運行されている[185]。
航路
かつて運航されていた航路
- 松阪高速船(松阪ベルライン):松阪港
- 四日市エアポートライン : 四日市浜園旅客ターミナル(四日市市)
- 2008年10月4日限りで廃止。
- NPO法人「神社みなとまち再生グループ」 : 神社港(伊勢市)
- 2005年より夏期の土日祝日に運航したが、2007年以降は運航していない。
構想されていた航路
自動車
有料道路
- 中部国際空港連絡道路(セントレアライン)
- 最寄IC:セントレア東インターチェンジ
タクシー
名鉄知多タクシー・安全タクシー・知多つばめタクシー・鯱第一交通の4社によって構成されている中部国際空港構内タクシー営業会[191]の加盟会社のタクシーが乗り入れている。かつては、ひまわりも加盟していた。
定額タクシー
2015年3月現在は、フジタクシー、三重近鉄タクシー(三重県各所行き、)つばめタクシー、名古屋MKグループと遠鉄交通(静岡県各所行き)などが空港からの定額タクシーを運行している。
貸切予約リムジン
つばめタクシーが、グループ向けにジャンボタクシー1台(定員9名)の貸切(チャーター)運行を行っている(要事前予約)[122]。
乗合いタクシー
中部国際空港〜長野県方面(松本・塩尻・岡谷・諏訪・茅野・伊那・駒ヶ根・飯田)間には、アルピコタクシーが空港線乗合いタクシーとして運行している(予約制)[192]。
レンタカー
- トヨタレンタリース 中部国際空港店[193]
- ニッポンレンタカー 中部国際空港営業所
- タイムズカーレンタル 中部国際空港
- オリックスレンタカー 中部国際空港カウンター
- 日産レンタカー 中部国際空港
徒歩・自転車・原付
中部国際空港連絡道路(セントレア大橋)は自動車専用道路であり、歩行者・軽車両・125cc以下の二輪車は通行できない。
オリジナルキャラクター
空港のオリジナルキャラクターとしてアランジアロンゾがデザイン[194]した「セントレアフレンズ」が設定されている[195]。 当初は「なぞの旅人フー」「なぞの荷物持ち」「なぞのトリ」が発表され、2005年1月17日にどうぶつたち(いぬくん、ねこちゃん、かもめちゃん)、くもくんたち(クラウズ)(くもくん、くろくもくん)、ひこーきなかま(プレインズ)(ひこーきくん、ジェットくん)が追加発表された[196]。なお「なぞの旅人フー」は開港前の2003年10月に名前が一般公募され決まった。
衣類、玩具、お土産品、お菓子等セントレアフレンズのキャラクターグッズも多く販売されているほか、フーを中心にしたダンスやイベントが開催されるなど多方面に展開している。
イメージソング
リリース日 | 楽曲名 | 収録 |
---|---|---|
2016年1月13日 | 翼があるなら[197][198] | 八神純子アルバム「There you are」 |
中部国際空港が登場する作品
テレビ
- 『恋するハエ女』(NHK総合)[199][200]
- 『TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜』(フジテレビ)
- 『リバウンド』(NTV)
- 『外交官 黒田康作』(フジテレビ)
- 『警視庁失踪人捜査課』(EX)
- 『アナザースカイ』(NTV)
- 『ROMES/空港防御システム』(NHK総合)
- 『ミス・パイロット』(フジテレビ)
など
映画
- 『20世紀少年 (映画)』
- 『藁の楯』
- 『外事警察その男に騙されるな』
- 『ごくせん THE MOVIE』
- 『チーム・バチスタの栄光』
- 『MW-ムウ-』
など
ゲーム
脚注
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- ↑ デルタ航空、名古屋/福岡~ハワイ・ホノルル線を5月下旬~9月上旬は毎日運航 - トラベル Watch 2018年3月1日
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- ↑ キャセイパシフィック航空 名古屋/香港線で増便 - キャセイパシフィック航空プレスリリース 2018年4月6日
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関連項目
外部リンク
- 中部国際空港 セントレア 公式ウェブサイト (日本語)
- 地図 - Google マップ