中央 (北九州市)

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中央
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中央の位置
中央
中央の位置
座標: 東経130度48分40.34秒北緯33.8645度 東経130.8112056度33.8645; 130.8112056
Flag of Japan.svg 日本
都道府県 Flag of Fukuoka Prefecture.svg 福岡県
市町村 25px 北九州市
八幡東区
人口 (2013年(平成25年)3月31日現在)[1]
 - 計 2,804人
等時帯 JST (UTC+9)
郵便番号 805-0019
市外局番 093
ナンバープレート 北九州
※座標はレインボープラザ前の交差点付近

中央(ちゅうおう)は福岡県北九州市八幡東区町名。現行行政地名は中央一丁目から中央三丁目。郵便番号は805-0019。

地理

八幡東区の中央部に位置する市街地で、地区の北側を東西に国道3号が通っている。地区の中心部を旧電車通り福岡県道50号八幡戸畑線)及び山手通りが東西に通る。

地区内には、八幡東区役所などの行政施設を中心に、かつて八幡製鐵所「東門」の門前町として栄えた八幡中央区商店街、銀行、郵便局などがあり区内でも賑やかな地区である。

かつて1992年(平成4年)の区間廃止まで西鉄北九州線が営業し、「中央町電停」が存在したことから中央町(ちゅうおうまち)とも呼ばれる。

歴史

ファイル:Chuo shotengai in Kitakyushu.JPG
八幡中央区商店街の入口

もともと当地は筑前国遠賀郡の枝光村、尾倉村の領域であった。1889年(明治22年)に枝光村、大蔵村、尾倉村が合併して八幡村が成立すると、当地もその一部となる。1899年(明治32年)には八幡村は八幡町となった。

この地が発展するきっかけとなったのは八幡製鐵所である。1901年(明治34年)に東田に八幡製鐵所が建設されると、当地は八幡製鐵の「企業城下町」として大いに賑わいを見せることとなった。

翌年の1902年(明治35年)には八幡高等小学校(現在の北九州市立中央中学校)が創設され、また東田にあった岡東小学校も「八幡尋常小学校」(現在の北九州市立八幡小学校)として現在の位置に移転され、教育の面でも地域の中心地としての役割を持つようになった。

1911年(明治44年)には西鉄北九州線(北九州本線)の東本町 - 大蔵川区間が開通し、当地に路面電車が走るようになった。1923年(大正12年)には枝光線の中央区 - 枝光駅前区間が開通し、「中央町電停」は北九州本線と枝光線との結節点として、乗換駅となっていた。

1932年(昭和7年)には「九州百貨店」が開店した。九州百貨店は戦災で焼失し、戦後は京都の丸物の傘下に加わって、枝光線中央町電停前にて「八幡丸物」としてスタートを切ったものの、西中央公団住宅内テナントエリアに移転後の1971年(昭和46年)に閉店した。その後はユニード八幡店としてリニューアル開業し、企業買収と共にダイエー八幡店、グルメシティ八幡店と店名を変更していったが、2009年に閉店。その後、中央町に大型小売店舗は存在しない。

戦前から戦後に掛けて当地は「八幡市中央区」という呼び名で呼ばれており、西鉄北九州線の電停名称も戦前・戦中は「中央区」、戦後は「中央町」であったが、正式な地名は「大字尾倉」「大字大蔵」の一部であり、地名としての「中央町」が誕生したのは戦後の1960年(昭和35年)のことである。その後、1971年(昭和46年)には山王が独立し、さらに大蔵、尾倉の一部を併合して現在の「中央」となった。

その後1985年(昭和60年)に枝光線が、1992年に西鉄北九州線の砂津 - 黒崎駅前区間が廃止されると電停も廃止された。

催事

  • 起業祭 - 1901年のこの時期に八幡製鉄所の起業を祝う祭りで、中央2丁目の大谷球場で11月3日頃行われる。当日は中央町一帯に多くの人が集まる。
  • 八幡中央祇園山笠 - 毎年7月に行われる祭。高さ4.7メートル、重さ2トンを超える山笠が男たちの「オイサー、オイサー」の掛け声とともに街をめぐる[2]。元々は戦前からある祭りで、現在は「青笠会」という保存会が祭りの保存を担っている[2]

交通

  • 国道3号線が地区を東西に貫通する。旧電車通りを西鉄北九州線代替バスを含む西鉄バス北九州の路線バスが毎時12本程度と頻繁運行されており、また福岡市中心部と北九州を結ぶ高速バス西鉄いとうづ号も毎時3本程度停車することから、交通の便は良好である。

施設

  • 八幡東区役所
  • 八幡東区福祉センター
    • 八幡東保健所
  • 八幡郵便局
  • レインボープラザ(北九州市勤労者会館)
    • 八幡大谷市民センター - 旧・八幡大谷公民館。
  • 北九州市立中央中学校
  • 北九州市立八幡小学校
  • 北九州市立中央保育所
  • 北九州市立八幡東体育館
  • 高炉台公園
  • 八幡中央区商店街

金融機関

脚注

  1. 北九州市の人口(町別) 八幡東区 より、一丁目~三丁目までの合計。2013年10月28日閲覧。
  2. 2.0 2.1 “八幡中央祇園山笠:威勢よく巡行”. 毎日新聞. (2011年7月18日). http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110718-00000116-mailo-l40 . 2013閲覧. 

参考文献

  • 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典 40 福岡県』 角川書店、1988年。

関連項目