中央区立泰明小学校
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中央区立泰明小学校(ちゅうおうくりつ たいめいしょうがっこう)は東京都中央区銀座5丁目にある公立小学校。
概要
校舎は、1923年の関東大震災の教訓から、通常の壁厚が15cm程度であるのに対し22cmを有する堅牢なつくりとし、第二次世界大戦の東京大空襲の爆撃にも耐えて現在に至っている。外観は、ツタの絡まる校舎の外壁や、連なる3階の半円形の窓、円形に張り出した講堂、緑を伴うアーチ型の開口を有する塀、“フランス門”と呼ばれる瀟洒なデザインの門扉などの特徴を有している。また、講堂と雨天体操場が上下二層構造となっており、隣接する数寄屋橋公園等も一体で計画されている点、工夫の凝らされた配置計画などと相まって、都心の狭小敷地にありながら、良好な日照条件と外遊びの空間を確保し、明るく快活な校風形成の源泉ともなっている。
関東大震災後に建設されたいわゆる復興小学校の中でも、特に中央区立常盤小学校と共に、東京都選定歴史的建造物に選定、及び経済産業省近代化産業遺産に認定され、歴史的な建造物として高く評価されている。また都心ではかつてのエリート達が、泰明小卒業後に麻布中学校や日比谷高校、さらに東京大学へと進学していったことで知られていた[1]。
中央区が実施している特認校のひとつに指定されている[2]。中央区内では「学区外からも通え、毎年抽選となる人気の特認校」[3]、「少人数教育の超名門小学校」[4]と見られることがある。
沿革
- 1878年(明治11年) - 東京府立泰明小学として創立[5]。
- 1907年(明治40年) - 東京府東京市泰明尋常小学校と校名変更[5]。
- 1923年(大正12年) - 関東大震災によって木造校舎(木造モルタル)焼失[5]。
- 1929年(昭和4年) - 校舎を鉄筋コンクリート造3階建で再建。
- 1947年 - 東京都中央区立泰明小学校と校名変更[5]。
- 2000年 - 中央区立泰明小学校と校名変更[5]。
- 2009年 - 中央区特認校となる[5]。
- 2018年 - 新入生の標準服にアルマーニ製を採用[6](学童服#標準服の採用を巡る問題)
教育目標
教育目標(目指す子どもの姿)は下記のとおりである[7]。
- よく考える子ども
- 思いやりのある子ども
- たくましい子ども
校歌
学区
銀座一丁目[2~10番、11番(1,2号)]、銀座二丁目[2~9番]、銀座三丁目[2~8番]、銀座四丁目[1~8番]、銀座五丁目~八丁目が通学区域[8]。
著名な出身者
脚注
- ↑ 「東京23区教育格差」 p121,マイクロマガジン社, 昼間たかし, 鈴木士郎 2016年
- ↑ “小学校特認校制度”. 中央区. . 2018-3-1閲覧.
- ↑ “5人が入学辞退 制服問題の小学校 民間会社に警備依頼”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2018年2月28日) . 2018-3-1閲覧.
- ↑ 「東京23区教育格差」 p121,マイクロマガジン社, 昼間たかし, 鈴木士郎 2016年
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 “学校沿革史”. 中央区立泰明小学校. . 2018-2-15閲覧.
- ↑ “新1年生に「アルマーニ」保護者の反応は”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2018年2月8日) . 2018閲覧.
- ↑ “学校概要”. 中央区立泰明小学校. . 2018-2-15閲覧.
- ↑ “区立学校一覧”. 中央区. . 2018-2-15閲覧.