上野樹里

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上野 樹里(うえの じゅり、1986年5月25日 - )は、日本女優。本名、和田 樹里(わだ じゅり、旧姓:上野)。兵庫県加古川市出身。アミューズ所属。

概要

家族

人物

  • 幼稚園から小学六年生までピアノを習っており、演奏できる楽器はピアノとサックスである。また、作詞作曲ができピアノで弾き語りができる。
  • 特技は陸上短距離である。中学時代は陸上部のエースとして活躍していた。日出高等学校(途中普通科から通信制へ編入)卒業。
  • 趣味は音楽鑑賞と料理。和食をよく作り、肉より魚が好物。
  • 視力が低く、中学校からコンタクトレンズを愛用している。
  • 座右の銘は「早く丸くなる必要はない」。

女優活動

  • 女優を目指し始めたきっかけについて、「初めはモデル歌手に憧れていたが、母親の『芝居もできたらええのになあ』という言葉で女優を目指し始めた」と語っている。
  • 以前は小さな事務所に所属していたために、『スウィングガールズ』まではほとんどの役をオーディションで得ていた。『てるてる家族』の最終オーディションでは、尻字(お尻で文字を書くこと)を実演した。「特技って言われて、特になかったので、尻字でいいやって。"おもしろいことをしたほうがいいだろうな。でも、おもしろいことっていっても特にないな"って思って、"何でもいいや!"って、審査員の前で自分を捨てました(笑)」と語っている[1]
  • ジョゼと虎と魚たち』では17歳にして、ベッドシーンも含む22歳の大学生役を演じている。
  • 共演した俳優監督からはよく"天才"と評される。『てるてる家族』で共演した岸谷五朗が上野の才能を見抜いて、岸谷と同じ事務所のアミューズに移籍させた。その際上野は「自分を育ててくれた今の事務所を裏切ることはできない」とアミューズへの移籍を拒否。そこでアミューズは上野1人のために上野の所属事務所ごと吸収合併という手段を採った。他のタレントも全員アミューズに移籍となり、その中の一人が吉高由里子である[2]
  • 虹の女神』では主人公の言動に納得が行かず、撮影を中断して監督や出演者とディスカッションした。プロデューサーの岩井俊二に自分の演技論を熱くぶつけたが、一蹴されたため泣き出してしまった。しかし岩井は上野の演技に対する熱意に一目置くようになった[2]
  • 奈緒子』では上野演じる奈緒子と共演者の三浦春馬演じる雄介とは二人の過去のいきさつから距離感のある役柄の設定であり、上野と三浦自身も当初は距離感があったというが、クランクインまでに仲良くなった上で、作品では距離感のある演技を表現できるように心がけたという。三浦は上野に対して、「凄くお芝居を追及する方。僕が軽い気持ちで雄介(役名)のこの台詞どう思う?って聞いたら、凄く熱く真剣に考えて語ってくれて、僕は軽いノリでそんなに真剣に聞いたわけじゃなかったので、その時は凄くびっくりしました。自分の役だけじゃなくて他の人の役もしっかり考えてくれる人って、なかなかいないんじゃないかな。」と語っている[1]
  • ラスト・フレンズ』では性同一性障害を抱えた男勝りなモトクロス選手を演じるため、役作りで髪を切りベリーショートにした。その後はすぐにまた髪を伸ばし、映画『のだめカンタービレ 最終楽章』ではテレビドラマの時と同じボブカットに戻っている。

エピソード

  • 『てるてる家族』で共演した上原多香子によると「私もみんなから良く天然だといわれるんですけど、樹里ちゃんの方がすごい」という。また、秋子は原作ではマジメな優等生役だったのだが、製作者が上野を面白がって「行き詰まると突然マンボを踊り出す」役にしたとのこと[1]
  • 事務所の先輩である岸谷五朗は「違う動物かな?会話が最後まで成立しない」と語っている[2]

略歴

2000年小学館のファッション誌の専属オーディションに応募。落選したものの、モデル事務所ウィルコーポレーション(のちにアミューズに吸収合併。2004年5月14日にアミューズ公式ファイルに初登場して移籍が判明)に所属することになる。

2001年、当時P&Gヘルスケアから発売されていた「クレアラシル」の3代目イメージガールに選ばれ、芸能界デビュー。

2002年NHK月曜ドラマ『生存 愛する娘のために』で女優デビュー。

2003年NHK朝の連続テレビ小説てるてる家族』のヒロインオーディションで次点となり、三女秋子役を演じる。

2004年、主演した映画『スウィングガールズ』のヒットで、第28回(2004年度)日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

2006年フジテレビ月9ドラマのだめカンタービレ』の野田恵を演じて脚光を浴び、第51回(2006年10月期)ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞を、また、2007年エランドール賞 新人賞を受賞した。

2007年5月23日、ドラマ『のだめカンタービレ』の劇中使用曲であった『おなら体操』でエピックレコードジャパンから歌手デビュー。同年12月5日小椋佳作詞作曲のシングル『じーじのえてがみ 〜グランドファザーズ・レター〜』を発売。

2008年、フジテレビ系木10ドラマラスト・フレンズ』の岸本瑠可を演じて役の幅を広げ、第57回(2008年4月期)ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を、第12回「日刊スポーツ・ドラマグランプリ(GP)」の春ドラマ・助演女優賞、また、2008年ギャラクシー賞 6月度月間賞を受賞した。

2009年、映画・天体小説「PLANETARIUM・桜井亜美監督」劇中の野辺山のシーンの特別監督を手掛ける。

2010年Twitterを通して出会った男女5人の青春群像ドラマ『素直になれなくて』(フジテレビ系木10ドラマ)で、瑛太とW主演かつ8度目の共演。同年6月30日、自身が作詞作曲したシングル『えがおのはな』を発売[3]

2011年、『江〜姫たちの戦国〜』の江役でNHK大河ドラマ初主演。

2016年5月25日、ロックバンド・TRICERATOPSのボーカリスト・和田唱と結婚したことを所属事務所を通して発表した[4]。婚姻届は東京都内の区役所に代理人を通じて提出。

2018年は『オリガミの魔女と博士の四角い時間』で結婚後初のドラマ出演をし、7月からの『グッド・ドクター』で二年半ぶりの連ドラ出演を果たす。

受賞

出演

テレビドラマ

Webドラマ

  • シークレット・メッセージ(2015年11月2日、dTV - 主演・ハルカ 役 [14]

映画

吹き替え

特別監督

  • 天体小説「PLANETARIUM・桜井亜美監督」(2009年9月26日公開、東風) - 野辺山シーンの特別監督

CM

PV

ポスター

その他

書籍

写真集

  • JURI first―上野樹里写真集(2004年、講談社)木村晴撮影 ISBN 4063646033
  • PHOTO BOOK A PIACERE(2006年、ワニブックス)渋谷健太郎撮影 ISBN 4847029666
  • JURI -ao akua-(2009年1月23日ゴマブックス)小林雄一郎撮影 ISBN 4777112187

連載

  • あなたへ(オーディション雑誌・月刊デビュー)終了
  • ワニブックス@モバイル
  • ナニカとツクルの旅(雑誌・Hanako)『上野樹里と5つの鞄』の『旅のあいだ』で監督を務めた高崎卓馬との共同連載 2010年5月27日発売号~2012年3月22日発売号

DVD

CD

シングル

  • 「のだめカンタービレ」おなら体操(2007年5月23日、ESCL-2945)EPICレコードジャパン
    • 1.おなら体操(歌:上野樹里)2.恋のGカップ(歌:萌:柚木涼香、薫:小野涼子)3.プリごろ太のテーマ(プリごろ太マーチ 歌:ごろ太:工藤晴香、プリリン:川上とも子、カズオ:芝原チヤコ、リオナ:釘宮理恵、マイケル:大山鎬則)4.おなら体操 (Inst.)5.恋のGカップ(Inst.)
  • じーじのえてがみ 〜グランドファザーズ・レター〜(2007年12月5日、AZZL-10005)Aer-born
    • 1. じーじのえてがみ 2. じーじのえてがみ(カラオケ)
  • えがおのはな(2010年6月30日、ASCM-6087)アミューズソフト
    • 1. えがおのはな(作詞作曲:上野樹里)2. えがおのはな(カラオケ)
    • NHK「みんなのうた」の2010年6月・7月のオンエア楽曲。

アルバム

映画『スウィングガールズ』のSWING GIRLSの一員として以下2作品を発表している

  • SWING GIRLS オリジナル・サウンドトラック(2004年8月21日、UPCH-1360)ユニバーサルJ
  • SWING GIRLS LIVE!!(2005年3月23日、UPCH-1392)ユニバーサルJ

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 週刊朝日 2008年3月21日号『マリコのゲストコレクション』(56-60ページ)より。
  2. 2.0 2.1 2.2 AERA 2006年12月11日号『現代の肖像』(66-71ページ)より。
  3. NHK『みんなのうた』の2010年6月・7月のオンエア楽曲。
  4. “上野樹里&トライセラ和田唱が結婚!昨秋から交際「とても自然なこと」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年5月26日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/05/26/kiji/K20160526012661390.html . 2016閲覧. 
  5. 第46回奨励賞受賞作品”. 放送批評懇談会. . 2015閲覧.
  6. MTV (2008年8月26日). “MTV STUDENT VOICE AWARD 2008 最優秀"STUDENT VOICE"女優賞”. . 2008年9月4日閲覧.
  7. “昆虫メガネ?上野樹里『日本メガネベストドレッサー賞』特別賞受賞”. ORICON STYLE (株式会社oricon ME). (2008年10月1日). http://www.oricon.co.jp/news/58606/full/ . 2015閲覧. 
  8. アーカイブされたコピー”. 2008年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2008年10月29日閲覧.
  9. アーカイブされたコピー”. 2009年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2009年9月19日閲覧.
  10. “上野樹里、ステージで歓喜の涙 『第17回橋田賞』新人賞受賞”. ORICON STYLE (株式会社oricon ME). (2009年5月10日). http://www.oricon.co.jp/news/65974/full/ . 2015閲覧. 
  11. “「このミス」オムニバスドラマ 主演は財前直見&上野樹里&檀れい”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2015年10月26日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/10/26/kiji/K20151026011387380.html . 2015閲覧. 
  12. “香取慎吾、結婚できない“こじらせ男子”に!結婚しないヒロインには上野樹里”. 映画.com. (2015年11月12日). http://eiga.com/news/20151112/3/ . 2015閲覧. 
  13. 上野樹里、結婚後初のドラマで「現場って楽しいな!」 NHK・Eテレで4・28放送 - ORICON NEWS(2018-04-20 16:43)
  14. 上野樹里×BIGBANG T.O.P主演ドラマが11月より配信、キャスト登壇イベントも”. 映画ナタリー (2015年10月9日). . 2015閲覧.
  15. “チルソクの夏(2003)”. http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241603 
  16. “上野樹里、韓国映画初出演!122人と同一人物を演じる『ビューティー・インサイド』1月公開”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2015年10月20日). http://www.cinematoday.jp/page/N0077377 . 2015閲覧. 
  17. “上野樹里、リリー・フランキーと20歳差カップルに!『お父さんと伊藤さん』”. cinemacafe.net (株式会社イード). (2015年10月16日). http://www.cinemacafe.net/article/2015/10/16/34889.html . 2015閲覧. 
  18. “大和ハウス賃貸住宅「D-room」上野樹里、國村隼、東出昌大出演TVCMを公開”. 「navicon」. (2014年9月12日). http://navicon.jp/news/25462/ . 2014年9月13 日閲覧. 
  19. 上野樹里~ひとつひとつ階段を上る、若手のホープ内に写真リンクあり。2013年9月17日閲覧

外部リンク

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