三角島原フェリー
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有限会社三角島原フェリー(みすみしまばらフェリー)は、かつて熊本県宇城市に本社があった海運会社。宇城市三角町の三角港と長崎県島原市の島原港を結んでいた。
概要
三角~島原間のフェリーは、1964年に九州商船が運航を開始した。この航路は国道57号の海上区間を結ぶものであり、九州横断観光ルートとして最盛期には年間100万人を超える利用者数を誇っていた。
その後、1993年に熊本港が開港し、九州商船は熊本~島原間のフェリーを運航開始。三角~島原間フェリーは利用者を奪われるかたちとなり、採算が合わなくなったためにこの航路からの撤退を表明した。このため、この航路を承継する事業者として有限会社三角島原フェリーが設立され、1999年に運航を引き継いだ。
しかし、その後も利用者減少に歯止めがかからず慢性的な赤字に陥っていた。さらに原油価格高騰により採算が悪化したことから事業の継続は困難と判断し、2006年8月29日をもって運航を廃止した。
航路
- 航海時間60分。航路廃止時は1日5往復を運航していた。
船舶
- フェリーみすみ
- 1993年3月竣工、2006年8月29日引退、航路廃止後はフィリピンへ売船。篠崎造船鉄工所建造(第120番船)
- 450総トン、全長54.00m、型幅10.20m、型深さ3.80m、ディーゼル1基、機関出力1,800PS、航海速力14.0ノット、旅客定員250名、大型バス4台、乗用車12台