三島事件

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三島事件
場所 日本の旗 日本東京都新宿区市谷本村町1番地
陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地
座標
日付 1970年(昭和45年)11月25日
午前10時58分頃 – 午後0時20分頃 (JST (UTC+9))
概要 三島由紀夫森田必勝ほかで成る民兵組織「楯の会」のメンバー5名が市ヶ谷駐屯地内の東部方面総監部を訪問し、益田兼利総監を拘束。幕僚らを斬りつけ、三島がバルコニーで自衛官に演説。その後総監室で三島と森田が割腹自殺。
武器 日本刀短刀特殊警棒
死亡者 2人(三島由紀夫、森田必勝)
負傷者 8人(幕僚、自衛官)
他の被害者 東部方面総監、幕僚、自衛官
犯人 楯の会メンバー5人(三島由紀夫、森田必勝、小賀正義小川正洋古賀浩靖
対処 懲役4年の実刑判決監禁致傷暴力行為等処罰に関する法律違反、傷害職務強要嘱託殺人
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三島事件(みしまじけん)とは、1970年(昭和45年)11月25日に、日本作家三島由紀夫が、憲法改正のため自衛隊の決起(クーデター)を呼びかけた後に割腹自殺をした事件である。三島と同じ団体「楯の会」のメンバーも事件に参加したことから、その団体の名前をとって楯の会事件(たてのかいじけん)とも呼ばれる[1][2]

この事件は日本社会に大きな衝撃をもたらしただけではなく、日本国外でも、国際的な名声を持つ作家の起こした行動に一様に驚きを示した[3][4]


脚注


  1. 「終章 『三島事件』か『楯の会事件』か」(保阪 2001, pp. 303-322)
  2. 高橋新太郎「『楯の会』事件裁判」(旧事典 1976, pp. 247-248)
  3. 「第一章 三島の自決はどう捉えられてきたか」(柴田 2012, pp. 16-35)
  4. 「春の雪 ■第一回公判」(裁判 1972, pp. 20-59)

参考文献

三島の著作・全集

事典・資料・アルバム系

論考・評伝・研究

親族・学友・私人の追想

編集者・公人の追想

雑誌系の特集本

  • 新潮 臨時増刊 三島由紀夫読本』 (新潮社)、1971年1月ASIN B00QRZ32NO 
  • 安部順一編『中央公論』 (中央公論新社) 第1巻第29号、2015年1月ASIN B00PM72XQK 
  • 小野好恵編『ユリイカ 詩と批評 特集・三島由紀夫――傷つける美意識の系譜』 (青土社) 第11巻第8号、1976年10月ASIN B00UYW77RS 
  • 梶山季之編 「〈特別レポート〉三島由紀夫の無視された家系」、『月刊噂 八月号』 (噂発行所) 第2巻第8号48-62頁、1972年8月 
  • 坂本忠雄編『新潮 12月特大号 没後二十年 三島由紀夫特集』 (新潮社) 第12巻第87号、1990年12月 
  • 佐藤辰宣編『群像』 (講談社) 第3巻第72号、2017年3月ASIN B01NH2WT0X 
  • 中島和夫編『群像 二月特大号 三島由紀夫 死と芸術』 (講談社) 第2巻第26号、1971年2月 
  • 長谷川泉編 『現代のエスプリ 三島由紀夫』 至文堂1971年3月NCID BN09636225 
  • 藤島泰輔編『浪曼 新年号(12・1月合併) 特集・三島由紀夫の不在』 (株式会社浪曼) 第1巻第4号、1975年1月 
  • 前田速夫編『新潮 11月臨時増刊 三島由紀夫没後三十年』 (新潮社)、2000年11月NCID BA49508943 
  • 『新装版 文芸読本 三島由紀夫』 河出書房新社、1983年12月NCID BA35307535  - 初版は1975年8月
  • 『新文芸読本 三島由紀夫』 河出書房新社、1990年11月ISBN 978-4309701554 
  • 文藝別冊 増補新版 三島由紀夫――死にいたるまで魂は叫びつづけよ』 河出書房新社〈KAWADE夢ムック〉、2012年4月NCID BA75322341  - 初版は2005年11月の『文藝別冊 永久保存版 三島由紀夫 没後35年・生誕80年』

他作家関連・その他

外国人による三島研究書