三好野本店
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株式会社三好野本店(みよしのほんてん)は岡山県岡山市中区に本社を構える会社である。
概要
駅弁やコンビニ弁当などの弁当製造からステーキハウスの経営まで幅広い事業を展開している。
現社長の若林昭吾は、岡山商工会議所副会頭など地元の各種団体の要職を務める一方、キティちゃんの大ファンとして知られ、「若さま」の愛称で地元民放局の番組でレギュラー出演し、明るい性格で得意の駄洒落を披露するなどしている。
歴史
- 1781年(天明元年) - 三好野の前身の米問屋「藤屋」が岡山の西大寺で創業。
- 1874年(明治 7年) - 岡山市天瀬、高級旅館「三好野」を始める
- 1891年(明治24年) - 山陽鉄道敷設に協力したことにより、岡山駅開業と同時に駅構内の支度所の運営をまかされる。4月に山陽鉄道が倉敷市まで延長されたのを機に、駅弁の販売を始めた。
- 1901年(明治34年) - 岡山駅プラットホームの北側に洋館2階建ての支度所を開業。
- 1919年(大正 8年) - 「合資会社三好野」 を設立。
- 1937年(昭和12年) - 株式会社に改組。
- 1958年(昭和33年) - 岡山駅前に弁当工場、レストラン・喫茶・宴会場・結婚式場を備えた「三好野会館」(旧本社)を建設し、当時は珍しかった自動ドアも取り付けられていた。
- 1959年(昭和34年) - 屋上にビヤガーデンをオープン。本格的なビヤガーデンとして、西日本で第1号。
- 1963年(昭和38年) - 「祭ずし」を発売。
- 1970年(昭和45年) - 岡山市青江に結婚式場・宴会場・レストラン・喫茶などもつ「ニューみよしの」を建設、弁当折詰製造工場を移転(現存せず)。
- 1974年(昭和49年) - 倉敷市に「くらしきミヨシノ」を開設し、中国自動車道勝央サービスエリア下り線にサービスエリアの営業を始める。
- 1978年(昭和53年) - 中国自動車道七塚原サービスエリア下り線にサービスエリアの営業を始める。
- 1980年(昭和55年) - 岡山県勝田郡に三好野本店勝央工場を建設。
- 1995年(平成 7年) - 阪神・淡路大震災発生時は朝7時まで弁当約九千個を製造し、同じ岡山市にある岡南飛行場より自衛隊のヘリコプターで納入。1月18日は自力でトラック輸送した物を含め、合計21,500食を神戸市に供給。その後も避難所や民間の病院を中心に供給を続けた。米子自動車道蒜山高原サービスエリア上り線にサービスエリアの営業を始めた。
- 2001年(平成13年) - 岡山市中区桑野に「おかやまミヨシノお弁当工房」「オフィスセンター」を建設して、岡山市青江より移転。
- 2011年(平成23年) - 主に女性向けのオフィス宅配ランチ「おべんとDeli」を始める。
- 2013年(平成25年) - (現在の)三好野本店に事業を譲渡した後に、商号を山陽デリカサービス(東京都国分寺市光町)に変え、本店を岡山市から国分寺市に移転させる。
- 2014年(平成26年) - 高松駅弁の会社解散により、JR四国高松駅駅弁の製造を受託(JR四国子会社のステーションクリエイト東四国が販売)[1]。
事業を譲渡した山陽デリカサービス(東京都国分寺市光町)が、5月15日に東京地裁立川支部によって特別清算開始決定を受ける。[2]。 4月1日に岡山第二合同庁舎(中国四国農政局等)のレストランの営業を始める。 7月1日に中国自動車道七塚原サービスエリア上り線にサービスエリアの営業を始める。 9月1日に、津山市・新見市・玉野市とタイアップし、地域特産駅弁シリーズ3種を同時発売する。 12月5日に、岡山駅前に開店したイオンモール岡山内の「タカシマヤ フードメゾン」に、お弁当店(edesse)と蒜山スイーツ店 (desser)を開店する。
- 2015年(平成27年) -4月に、新大阪駅 エキマルシェの「旅弁当にぎわい」で岡山駅弁の販売が始まる。
- 2016年(平成28年)-3月31日えきまえミヨシノ閉館
- 2016年(平成28年)-4月1日勝央サービスエリア上り線の運営を開始
主な商品・店舗
駅弁
- 祭ずし
- 岡山の伝統的な料理「ばらずし」を駅弁としたもの。日持ちの関係から、寿司飯の中に干瓢などを混ぜることが出来ず、ご飯の中に具の混じっている「ばらずし」と差別化するため名称を変えようということになり、若林英治の発案により「祭ずし」と命名された。三好野本店はこの名称を商標登録している。
- 芝エビ、イカ、あさり、穴子、酢でしめた鰆、ママカリなどの海の幸とゴボウ、椎茸、蓮根などの野菜を使い、錦糸卵を散らしている。
- 祭ずし系統の商品として、「桃太郎の祭ずし」「祭ずし 匠」「お祭り弁当(祭ずしとおかず折りの組み合わせ)」「八角祭弁当(祭ずしとおかずを八角のパッケージにまとめたもの)」などがある。
- 幕の内「夢二」
- 近隣出身の画家・詩人竹久夢二にちなんで名づけられた幕の内弁当。幕の内弁当は他にも何種類かのラインナップを持つ。
- まんま借り借りままかり鮨
- 岡山名物のままかり(サッパの酢漬け)を使った握り寿司。
駅弁以外の弁当
各種直販弁当のほか、以前は岡山県内のサークルKサンクスのコンビニ弁当の生産請負も行っていた。
店舗
- 飲食店
- 高速道路サービスエリア飲食店(勝央サービスエリア下り線・蒜山高原サービスエリア上り線・七塚原サービスエリア下り線)を運営。
脚注
- ↑ 「高松駅弁」製造委託先は岡山に/JR四国グループ - 四国新聞、2014年6月19日
- ↑ 東京都 (株)山陽デリカサービス - 東京都倒産情報 、2014年6月2日