三冠 (競馬)

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競馬における三冠(さんかん、Triple Crown)とは競馬の競走のうち特定の3競走を指す。

一般に1シーズンの間、この3競走すべてに優勝した馬を三冠馬と呼ぶ。

「三冠」概念の小史

Triple Crown」という表現はもともとアメリカでケンタッキーダービープリークネスステークスベルモントステークスの3競走を制覇したものを表現するために生まれたものとされている。この表現はイギリスにも伝わって、2000ギニーダービーステークスセントレジャーステークスの3競走を「Triple Crown」と言うようになった[1][2]

イギリスのクラシック競走体系を導入した日本では、「三冠」という表現は「クラシック競走」である3競走(皐月賞日本ダービー菊花賞)の総称として使われてきた。日本では狭義の「三冠」として、この3競走、もしくはこの3競走に相当する3つの競走を特別に「三冠」と表現する[3]

広義には、「特定の(重要な)3競走」を「三冠(Triple Crown、triple crown)」と表現することもある。本項では、こうした用法も含めて「三冠(Triple Crown)」と表現される競走を扱う。

イギリスの「三大競走」と「クラシック」

19世紀のイギリスでは、18世紀に創設されたダービーステークスオークスセントレジャーステークスを「三大競走(Three Great Races)」と呼ぶようになった[4]

19世紀の半ばには、ウェストオーストラリアングラディアトゥールが、2000ギニー(1809年創設)と、ダービー、セントレジャーの3競走を制すると、3歳の一流馬はこの3競走を目標にするのが慣例となっていった[4]

これに牝馬の1000ギニー、オークスを加えた5競走が、「イギリスクラシック(“British Classics”)」と呼ばれるようになった[4]

「三冠」という表現の起源

初めて三冠(Triple Crown)という表現が用いられたのは、1930年のアメリカと考えられている。この年、ギャラントフォックスケンタッキーダービープリークネスステークスベルモントステークスを勝つと、アメリカの競馬新聞デイリーレーシングフォーム」のコラムニスト、チャールズ・ハットン(Charles Hatton)が記事中で「Triple Crown」と用いたのが、はっきりと判っている最初の例とされている。このとき、ハットンは19世紀のイギリスのウェストオーストラリアンを引き合いに出した。ウェストオーストラリアンは2000ギニー、イギリスダービー、セントレジャーを勝っており、いまでは「初代の三冠馬」とされている[1][2]

一方、アメリカの新聞「ニューヨーク・タイムズ」はこの定説を認めながらも、これより早く、少なくとも1923年から「三冠(Triple Crown)」という語を使用していたと主張している[2]

1935年に、アメリカではオマハがケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスを勝ち、イギリスではバーラムが2000ギニー、ダービー、セントレジャーを勝った。「デイリーレーシングフォーム」によれば、この頃からアメリカやイギリスで「三冠(Triple Crown)」という表現が普及した[1]

派生した用法

これとは別に、特定の3戦をまとめて「三冠」と称する場合もある。たとえば、イギリスの代表的な古馬戦のゴールドカップグッドウッドカップドンカスターカップの3つのカップ戦を「長距離三冠(Stayers' Triple Crown)」と呼ぶようになった[5]

旧ソ連では、2歳馬の最大の競走「МИカリーニン記念」、3歳馬の最大の競走「ソビエト・ダービー(ボリショイ・フシエソユツニー賞)」、古馬の最大の競走「ソビエト社会主義共和国賞」を全て勝つと「三冠」と言われる[6]

日本の「五冠」「七冠」

日本では、シンザンが1964年に史上2頭目の日本三冠馬となった。シンザンはその後、有馬記念天皇賞を制したことから「五冠馬」と呼ばれるようになった[7]。これに倣い、1984年に三冠を達成し、その後に有馬記念(2回)、天皇賞、ジャパンカップを勝ったシンボリルドルフは「七冠馬」と呼ばれるようになった[8]

日本の「三冠」

日本には、中央競馬(JRA)と地方競馬(各地方の主催者が開催)が併存し、それぞれ独自の競走体系を持っているため下記のような三冠が存在する。

3歳三冠

本節ではそれぞれの3歳馬の三冠競走について概説する。

達成馬はセントライトシンザンミスターシービーシンボリルドルフナリタブライアンディープインパクトオルフェーヴルの7頭。

達成馬はメジロラモーヌスティルインラブアパパネジェンティルドンナアーモンドアイの5頭。
1970年から1975年はビクトリアカップ、1976年から1995年まではエリザベス女王杯が最終戦の役割を担っていた。また、1952年までは優駿牝馬は秋に開催されていたので、春は桜花賞、東京優駿、秋は優駿牝馬に出走することが容易だった。
サラブレッド系3歳馬による三冠競走。1980年成立。2010年までに、トヨクラダイオー(1981年)、モミジイレブン(1999年)、ミヤマエンデバー(2001年)、クラキンコ(2010年)の4頭が三冠を達成している[12]。このうちクラキンコは牝馬による達成[12]
2010年から2014年まで、これら3競走はそれぞれ1,200m・2,000m・2,600mで施行されていた(詳細は各記事を参照)。このため、三冠で大きく条件が異なっているのが特徴であった[13]。2015年はそれぞれ1,600m・2,000m・1,800mで施行される[14]
達成馬はハクリュウ(1975年)、マルトダンサー(1980年)、ウンカイ(1997年)、ヨコハマボーイ(2001年)の4頭。
ばんえい競馬の3歳牝馬による三冠競走。2007年度成立。2010年廃止。達成馬はニシキエース(2008年)の1頭。
サラブレッド系3歳馬による三冠競走。達成馬はセイントセーリング(2007年)、ロックハンドスター(2010年)の2頭。
岩手競馬は近年競走体系をたびたび変更し、2000年からは距離別体系の導入で牝馬限定戦をのぞき7つの重賞競走(スプリント2競走、マイル2競走、クラシックディスタンス3競走)が組まれたことで三冠という概念はなくなった。
競走体系を見直した2007年からは主催者は上記の競走で正式に三冠制度を導入し、対象競走の優勝馬馬主に特別奨励金(ボーナス)が支給されることになった。
2007年 - 2009年はダイヤモンドカップ・不来方賞に加えて従来11月に行われていた阿久利黒賞を5月に移行して三冠競走を形成していたが、2008年に休止したダービーグランプリを2010年に復活させ上記3競走を「三冠レース」として設定したため阿久利黒賞は対象競走から外れる形となった。なお、不来方賞は2004年から地方競馬全国交流競走であったがダービーグランプリが2010年から地方競馬全国交流競走として設定されたため、2010年からはダービーグランプリの岩手所属馬限定トライアル競走となった。
サラブレッド系3歳馬による三冠競走。1964年成立。3走とも大井競馬場で開催される競走である。
達成馬はヒカルタカイ(1967年)、ゴールデンリボー(1975年)、ハツシバオー(1978年)、サンオーイ1983年)、ハナキオー(1986年)、ロジータ1989年、唯一の牝馬による達成)、トーシンブリザード(2001年)の7頭。トーシンブリザードはジャパンダートダービーも優勝しているため、四冠馬と呼ばれることもある。
南関東3歳三冠は1990年代後半から競走体系がたびたび変動している。
  • 1980 - 1995年:羽田盃(2000m)→東京ダービー(2400m)→東京王冠賞(2600m)
東京王冠賞は秋に開催するヨーロピアンスタイルであった。
  • 1996 - 1998年:羽田盃(1600m)→東京王冠賞(2000m)→東京ダービー(2400m)
東京王冠賞が春に移動し、三冠すべてを春に行うアメリカンスタイルとなった。あわせて羽田盃と東京王冠賞が距離短縮。
東京王冠賞と東京ダービーが距離短縮になり、東京ダービーのあとにダートグレード競走のジャパンダートダービーが新設される。
  • 南関東3歳三冠(2002 - ) - 羽田盃(南関東S1・1800m[注 1])→東京ダービー(南関東S1・2000m)→ジャパンダートダービー(JpnI・2000m)
東京王冠賞が廃止され、ジャパンダートダービーが南関東三冠に組み込まれた。羽田盃が東京王冠賞の距離を引き継ぐ形で距離延長。
サラブレッド系3歳牝馬による三冠競走。1987年に東京プリンセス賞の創設によって成立。牡馬クラシックと異なり浦和、大井、川崎を転戦する。
達成馬は2006年のチャームアスリープ[20]1頭。
牡馬三冠と異なり、設立当初からアメリカンスタイルの短期連戦型となっている。
サラブレッド系3歳馬による三冠競走。1993年成立。2004年まではMRO金賞のかわりにサラブレッドチャレンジカップであった。
達成馬は1996年のプライムキング、2008年のノーブルシーズの2頭。
2017年より石川ダービーが加わり、金沢四冠となる。
達成馬はイズミダッパー(1980年)、ゴールドレット(1982年)、サブリナチェリー(1993年)[21]、ドリームズライン(2017年)の4頭[22]
名古屋競馬場笠松競馬場のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。
東海ダービーは1996年から2004年のあいだ名古屋優駿と名称を変えていた。
兵庫県園田競馬場姫路競馬場)のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。2000年成立。2000年のみ兵庫チャンピオンシップの代わりに六甲盃であったが、兵庫チャンピオンシップも行われたので事実上の四冠競走であった。
達成馬は2001年のロードバクシン1頭。
サラブレッド系3歳馬による三冠競走。1997年成立。
達成馬はカイヨウジパング(1998年)、オオギリセイコー(2000年)、グランシング(2009年)の3頭。
1996年、ジャパンブリーダーズカップ協会により上記3競走をすべて勝った競走馬の馬主、調教師、生産者、父馬(種牡馬)の所有者を対象とする総額2000万円の「三冠ボーナス」が制定された。
1999年、7月中旬に統一GIジャパンダートダービーが新設され、それにともないスーパーダートダービーは南関東のローカル重賞に格下げされ名称もスーパーチャンピオンシップとなった。2001年からはユニコーンステークスも三冠の1つ目ではなく、ジャパンダートダービーのステップ競走となっている。2013年現在この「3歳ダート三冠」という総称は使われておらず、2005年にカネヒキリがユニコーンステークス、ジャパンダートダービー、ダービーグランプリをすべて制したが三冠馬と呼ばれることは少ない。
  • 北海道アラブ三冠(廃止、1980 - 1996)[26] - 北海盃、帝冠賞、アラブ優駿
ホッカイドウ競馬のアラブ系3歳馬による三冠競走。1980年成立。1996年廃止。
達成馬はバンガードライデン(騸馬 1983年)[26]、ミヤコスイセイ(1994年)[26]の2頭。
  • 岩手アラブ三冠(廃止、1984 - 1999) - ビクトリーカップ、北日本アラブ優駿、日高賞
岩手競馬のアラブ系3歳馬による三冠競走。一般的にはほとんど三冠と称されることはない。1984年成立。1999年廃止。
達成馬はテットテンプー(1984年)、ワダリンホー(1985年)、ジョセツローゼン(1995年)の3頭。
  • 上山三冠(廃止、1992 - 2002) - さつき賞(旧競走名:上山王冠賞→日本海賞)、こまくさ賞(上山ダービー)、すみれ賞(旧競走名:紅葉賞)
上山競馬のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。1992年に上山王冠賞が創設されて成立した[27]。岩手・山形・新潟持ち回りで開催されていた東北優駿については上山三冠に含まない。達成馬が現れないまま、2002年廃止。上山競馬が廃止された2003年はさつき賞・こまくさ賞だけ実施された。
  • 上山アラブ三冠(廃止、 - 2002) - スズラン賞(旧競走名:さくらんぼ賞)、ひまわり賞(旧競走名:上山アラブ王冠)、コスモス賞(旧競走名:菊花賞)
上山競馬のアラブ系3歳馬による三冠競走。達成馬はカウンターアタック(1994年)の1頭のみ。1978年成立。1997年廃止。上山競馬が廃止される前年2002年までに全廃された。
  • 新潟三冠(廃止、1983 - 2002) - 新潟皐月賞、新潟ダービー(旧競走名:新潟優駿)、青山記念
新潟県競馬のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。成立以前は新潟優駿と青山記念の間に重賞競走として出塚記念が行われていたが、勝ち馬には青山記念への出走権が与えれなかった。出塚記念を廃止し、新潟皐月賞を新設することで三冠が成立。1983年成立。2002年廃止。達成馬はなし。
  • 新潟アラブ三冠(廃止、1988-2000) - 新潟卯月賞、新潟アラブ優駿、アラブ王冠
新潟県競馬のアラブ系3歳馬による三冠競走。1988年成立。2000年廃止。達成馬はアサクサドラゴン(1988年)1頭。
北関東地区(宇都宮競馬場足利競馬場高崎競馬場)のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。2000年成立。2004年廃止。
達成馬はフジエスミリオーネ(宇都宮)1頭[30]
  • 栃木三冠(廃止、 - 1999) - しもつけ皐月賞、とちぎダービー、しもつけ菊花賞
1999年までは栃木県(宇都宮、足利)で独自に行っていた。サラノオー(1981年)、カネユタカオー(1991年)、ベラミロード(牝馬 1999年)の3頭が達成した。
  • 高崎三冠(廃止、 - 1999) - 高崎皐月賞、高崎ダービー、北関東菊花賞
1999年まで群馬県(高崎)で独自に行なっていた。
北関東地区(宇都宮競馬場、足利競馬場、高崎競馬場)のアラブ系3歳馬による三冠競走。かつては重賞競走として高崎競馬場でアラブ4歳チャンピオン、足利競馬場で朝顔賞も行われていたが1993年で廃止され三冠が成立。だが三冠と称されることはなく、三冠馬も皆無。1998年から華厳賞が格下げされたため成立した期間はわずかだった。1995年成立。1997年廃止。
南関東公営競馬のアラブ系3歳馬による三冠競走。サラブレッド牡馬の南関東三冠と同様、すべて大井競馬場で開催される競走であった。
南関東地区所属のアラブ系競走馬の減少にともない1993年に千鳥賞、アラブ王冠賞が廃止。三冠としての競走体系が消滅した。1996年には大井競馬場のアラブ系単独の競走そのものが廃止となり、この年をもって残るアラブダービーも廃止となった。
達成馬は、セカンドホーリ(1969年)、ホクトライデン(1975年)、ガバナースカレー(牝馬 1978年)、ケイワイホマレ(1982年)、ゴールデンビクター(1985年)、タイヨウペガサス(1986年)、オタルホーマー(1988年)、トチノミネフジ(1993年)の7頭が達成した[注 2]
  • 東海アラブ三冠(廃止、1995 - 2003) - 帝冠賞(愛知)、アラブ王冠(愛知)、アラブダービー(岐阜)
名古屋競馬場、笠松競馬場のアラブ系3歳馬による三冠競走。1995年成立。2003年廃止。東海地区の三冠定義、ローカルグレードについては上記の東海三冠を参照。1994年までは笠松競馬場で岐阜銀賞が行われていた。達成馬はいないが、参考までに1994年以前、上記3つを制した馬としてはカヅミネオン(1989年)、スズノキャスター(1991年)の2頭。
  • 兵庫アラブ三冠(廃止、 - 2001)
兵庫県(園田競馬場姫路競馬場)のアラブ系3歳馬による三冠競走。2001年廃止。菊水賞はサラブレッドの三冠競走に転換されている。
達成馬はアサヒマロツト(1970年)、ケイエスヨシゼン[注 3](1996年)の2頭。
福山競馬場のアラブ系3歳馬による三冠競走。1974年成立。
福山での本格的なサラブレッド系競走馬の導入、またアラブ系競走馬の減少もあり、2007年に福山ダービーと鞆の浦賞がサラ系競走へ転換されたために三冠としての競走体系が消滅、残されたアラブ王冠も2008年に競走名を福山王冠と改めたうえでサラ系競走へ転換された。
達成馬はテルステイツ(1980年)、ウインホープ(1981年)、マグニカチドキ(1983年)、サワトヨキング(1984年)、ローゼンホーマ(1986年)、ハイセンプー(1991年)、ユノワンサイド(2001年)の7頭。
福山競馬場のサラブレッド系3歳馬による三冠競走。2008年成立。それまでに行われたアラブ系3歳馬の三冠競走から2008年に完全にサラブレッド系3歳馬の三冠競走に転換したが、競走体系はそのままで、アラブ王冠の名称が福山王冠に変更されただけである。
達成馬なし。2013年3月で福山競馬が廃止。
  • 高知アラブ三冠(廃止、1997 - 2004) - マンペイ記念、南国優駿(アラブダービー)、荒鷲賞
高知競馬場のアラブ系3歳馬による三冠競走。1997年成立。2004年廃止。達成馬なし。

2歳馬の「三冠」

ホッカイドウ競馬サラブレッド系2歳馬による三冠競走。2007年成立。2013年現在達成馬なし。
「新馬三冠」ともいう[34]。2008年に成立。ばんえい競馬は4月から3月までを1つの年度としており、イレネー記念は3月に施行され「明け3歳馬」による競走となる。2014年度のセンゴクエースが初の達成馬となった[35]
達成馬はワタリシンセイキ(2008年)とベストマイヒーロー(2010年)の2頭。ワタリシンセイキはこの活躍が認められ、2歳馬ながら岩手競馬年度代表馬に選出された。

その他の「三冠」

秋の10 - 12月の関東各開催の最終日に行われる3歳以上の牡馬・牝馬が出走できる3つの主要GIを同一年に制することをいう。中央競馬を主催する日本中央競馬会(JRA)はこの三冠に正式な呼称を設けていないが、JRAの子会社が運営する競馬情報サービスJRA-VANでは「秋古馬三冠路線」と称している。達成馬はテイエムオペラオー(2000年)、ゼンノロブロイ(2004年)。
2000年からこの3つの競走を同一年に制した場合に、褒賞金が1億円贈られるようになった。現在は内国産馬2億円、外国産馬1億円に増額されている。上記2頭がこの褒賞金を獲得している。
2017年より産経大阪杯が大阪杯としてG1に昇格したのをきっかけに上記の三競走を同一年に制することをいう。
こちらも同一年に制した場合には国産馬2億円、外国産馬1億円の褒賞金が贈られる。創設初年度にキタサンブラックがいきなりリーチをかけたが、宝塚記念で敗れて獲得はならなかった。
日本の他の競馬では見られない4歳限定の三冠競走である。2007年成立。ばんえい競馬は4月から3月までを1つの年度としており、天馬賞は1月に施行され「明け5歳馬」による競走となる。達成馬はホクショウユウキ(2013年[39])、センゴクエース(2016年[40])。
2008年度より3歳と古馬の三冠指定競走が設定され、達成すると主催者より馬主に対して奨励金(ボーナス)300万円が与えられる(3歳三冠についても達成すると与えられる)。なお、古馬三冠については2007年に同年年度代表馬テンショウボスが達成している。ただし、岩手古馬三冠指定競走が設定される前の2007年と2008年ではシアンモア記念の代わりに北上川大賞典であった。
1991年以降、上記3競走をすべて勝った競走馬には、ジャパンブリーダーズカップ協会から1億円のボーナスが贈られることになっていたが達成馬なし。
小倉競馬場で施行される古馬による平地競走重賞。呼称のみであり、達成ボーナスなどは制定されていない。アトラス[43](1967年北九州記念、1968年小倉大賞典、1969年小倉記念)、ロッコーイチ[43](1974年北九州記念、1975年小倉記念・小倉大賞典)、ミヤジマレンゴ[43](1976年北九州記念・小倉記念、1978年小倉大賞典)、メイショウカイドウ[43](2004年・2005年小倉記念、2005年小倉大賞典・北九州記念)が達成した。
アトラスは当時小倉競馬場で行われていた重賞をすべて優勝している。また、メイショウカイドウは2005年に同一年制覇を成し遂げている[43]。。
2006年、北九州記念の施行距離がそれまでの1800mから1200mに大きく短縮されたことにより「小倉三冠」の呼称は使われなくなった。

パート1国

かつては、競走馬の成長にしたがって異なる距離で行われる「三冠」戦を勝ち抜くことは、それ自体が能力の証であり、高い価値を有するとみなされてきた[44][45]

ヨーロッパ、特にパート1国の間では、近年、国境を越えた競走馬の移動が容易になると、国内にとどまらずに、それぞれの競走馬の適性や能力に応じて多国間を渡り歩くことが当たり前になった。その結果として、これらの国々では、一国内だけの「三冠」戦はおしなべて実際的な価値を持たなくなった。いくつかの競馬主催者は特定の競走をシリーズ化し、「三冠」を達成したり、連戦で良績をあげたものに特別な報奨金制度を用意するなどして様々な「三冠」の価値を維持・創出しようとしている[44][45]

イギリス

達成馬はIsonomy(1879年)、Alycidon(1949年)、Souepi(1953年)、Le Moss(1979年・1980年)、Longboat(1986年)、Double Trigger(1995年)。
古馬による三冠競走である。この3競走はどれも200年近い歴史を持ち、古くは非常に重要で価値の高い競走だった。
英国競馬公社(BHB)が2003年に創設した、夏季に行われる主要競走で設定された「三冠」報奨制度である。一冠目はコロネーションカップ・オークス・ダービー・プリンスオブウェールズステークスのいずれかを勝てばよい。三冠達成報酬は100万ポンド。さらにBHBサマー三冠達成馬が同年のインターナショナルステークスに優勝するとBHBグランドスラムとなり、ボーナス500万ポンドが支払われることになっていた。2003年の制定後の達成馬はなく、現在は廃止されている。

アイルランド

競馬が行われるような時代には、アイルランドはイギリスの一地方(または植民地)とされてきた。19世紀から20世紀にかけて、イギリスの三冠戦を模した競走がアイルランドでも創設された。しかし、これらを勝つような力がある一流馬は、より高い賞金や権威を求めてイギリスの三冠戦に転戦するため、敢えてアイルランドの三冠戦を連戦するようなものは多くはない[1]

達成馬はMuseum(1935年)、Windsor Slipper(1942年)。1962年に国内の競走体系の改変があり、アイリッシュ2000ギニーはヨーロッパ主要競馬開催国の2000ギニーの後に、アイリッシュダービーもヨーロッパ各地のダービーの後に行われるようになった。この結果、アイリッシュ2000ギニーには各地の2000ギニー好走馬が集まり、アイリッシュダービーには各地のダービー好走馬が集まるようになった。1983年には、「クラシック競走に出走できるのは特定の年齢の馬だけに限定する」という不文律[1]を破ってセントレジャーを4歳以上の古馬にも開放した。このため、「三冠戦」としてはほとんど機能していない[1]
牡馬同様、「三冠戦」としてはほとんど機能していない。達成馬はいない。

フランス

フランスでは自国の3歳馬のための伝統的な主要戦として、プール・デッセ・デ・プーランリュパン賞ジョッケクルブ賞ロワイヤルオーク賞という4つの大競走による「四冠」体制をとっていた。このほか、春には3歳馬の国際競走パリ大賞典がある。これらのうちプールデッセプーランを2000ギニーに、ジョッケクルブ賞をダービーに、ロワイヤルオーク賞をセントレジャーに見立てて、この3戦を「フランス三冠(Triple Crown)」と称する場合がある[47][1]。ただし、フランス馬は早い時代からプール・デッセ・デ・プーランやリュパン賞で好走したものはイギリスのダービーを目指す傾向があり、国内に留まって「三冠・四冠」を目指すのが主流とはいい難い。また、イギリスと違い、ジョッケクルブ賞やパリ大賞典はしばしば距離が大きく変更されている。

達成馬はZut(1879年)、Perth(1899年)。1979年にロワイヤルオーク賞は4歳以上の古馬にも開放された。
達成馬はStuart(1888年)、Ajax(1904年)、Hotweed(1929年)、Mieuxce(1936年)、Clairvoyant(1937年)、Le Pacha(1941年)、Charlottesville(1960年)。2005年にリュパン賞が廃止された。
達成馬はSemendria(1900年)、La Camargo(1901年)、Pearl Cap(1931年)、Nikellora(1945年)、Corteira(1948年)、Allez France(1973年)、Zarkava(2008年)。なおヴェルメイユ賞は2004年から4歳牝馬に、2006年からは5歳以上の牝馬にも開放された。
1933年にBrantômeが達成。

イタリア

達成馬はNiccolo Dell'Arca(1941年)、Gladiolo(1946年)、Botticelli(1954年)。

ドイツ

達成馬はKönigsstuhl(1979年)。現在ではドイチェスセントレジャー(2005年にG3降格、2007年に古馬開放)に出走する有力馬が少なく、ほとんど機能していない。
  • 旧東ドイツ三冠[54] - 3歳春季ツフト賞(Frühjahrszuchtpreis der Dreijährigen)、東ドイツダービー(Derby der DDR)、3歳秋季大賞典(Großer Herbstpreis der Dreijährigen)
ファクトトゥム(Faktotum)、ギドロン(Gidron)、ロンバー(Lomber)の3頭が達成。

アメリカ

アメリカ三冠の最大の特徴はケンタッキーダービーからプリークネスステークスまで中1週、プリークネスステークスからベルモントステークスまで中2週とわずか5週間で終わってしまうキャンペーンの短さにある。二冠を達成する馬は比較的多いものの、三冠を達成するのは困難で、1978年以降アメリカ三冠馬は誕生していなかった(2015年にアメリカンファラオが37年ぶりに達成)。
このため、ふつうはケンタッキーダービーかプリークネスステークスのいずれか一方を目標とし、楽に勝てれば次を狙うが、消耗が大きい場合には普通は休養をとり、三冠戦のあとに行われるトラヴァーズステークスへ向かう[56]
達成馬はSir Barton(1919年)、Gallant Fox(1930年)、Omaha(1935年)、War Admiral(1937年)、Whirlaway(1941年)、Count Fleet(1943年)、Assault(1946年)、Citation(1948年)、Secretariat(1973年)、Seattle Slew(1977年)、Affirmed(1978年)、American Pharoah(2015年)、Justify(2018年)の13頭である。
2010年からはマザーグースステークスが外れてアラバマステークスが再度三冠に復帰し、CCAオークスの開催もサラトガ競馬場に移行した。

カナダ

1959年に創設された、カナダ産馬による3歳馬限定の三冠戦。カナダ産馬限定戦のため、いずれも格付けは持たない。
達成馬はニュープロヴィデンス(1959年)、ケンボラ(1963年)、ウィズアプルーヴァル(1989年)、イズヴェスティア(1990年)、ダンススマートリー(牝馬、1991年)、ペテスキー(1993年)、ワンド(2003年)。制定前の3競走制覇馬はクイーンズウェイ(牝馬、1932年)、アーチワース(1939年)、オトモスト(1946年)、エースマリン(1955年)、カナディアンチャンプ(1956年)。
カナダ産馬による3歳牝馬限定の三冠戦。牡馬のものと同じく、格付けは持たない。達成馬はSealy Hill(2007年)。
英語版:Triple Crown of Harness Racing for Trottersを参照。
トロッターの三冠。スタンダードブレッドによって行われる。繋駕速歩競走の項を参照。
達成馬はScott Frost(1955年)、Speedy Scot(1963年)、Ayres(1964年)、Nevele Pride(1968年)、Lindy's Pride(1969年)、Super Bowl(1972年)、Windsong's Legacy(2004年)、Glidemaster(2006年)。

ブラジル

  • サンパウロ地区三冠[58] - イピランガ大賞(Grande Premio Ipiranga)、サンパウロジョッキークラブ大賞(Grande Premio Jockey Club de São Paulo)、ダービーパウリスタ大賞
コンサグラサン大賞(Grande Premio Consagração、芝3000m)を含めた四冠体制だったが、2006年にコンサグラサン大賞は古馬の出走が可能になり、G2に格下げされたため、現在は三冠となっている。
達成馬はファーウェル(1959年)、Giant(1967年)、Cacique Negro(1989年)。
三冠になってからの達成馬にはRoxinho(2001年)。
  • リオデジャネイロ地区三冠[58] - リオデジャネイロ州大賞(Grande Premio Estado do Rio de Janeiro)、フランシスコパウラマチャド大賞(Grande Premio Francisco Eduardo de Paula Machado)、クルセイ・ド・スル賞(Grande Premio Cruzeiro do Sul)
達成馬はTalvez(1940年)、Criolan(1941年)、Quiproquó(1952年)、 Timão (1955年)、Escorial(1959年)、African Boy(1979年)、Old Master(1984年)、Itajara(1987年)、Groove(1996年)、Super Power(2000年)、Plenty Of Kicks(2012年)、Bal a Bali(2014年)
当初はフランシスコパウラマチャド大賞の代わりにブラジルジョッキークラブ大賞。

アルゼンチン

アルゼンチンは、20世紀にフランス式の競走体系を導入し、四冠制を採用した[59]

このシステムは中距離に比重をおき、1600mのポージャ・デ・ポトリロス、2000mのジョッキークラブ大賞、2500mのナシオナル大賞(アルゼンチンダービー)、3000mのカルロスペレグリーニ大賞の4戦で形成されていた。ただし四冠目のカルロスペレグリーニ大賞は3歳以上にも出走資格がある。

  • アルゼンチン3歳四冠[59] - ポージャ・デ・ポトリロス、ジョッキークラブ大賞、ナシオナル大賞、カルロスペレグリーニ大賞
カルロスペレグリーニ大賞は1980年に2400mに短縮された。
四冠を制覇したのは、9頭(Pippermint、Old Man、Botafogo、Rico、Mineral、Yatasto、Manantial、Forli、Telescopico)で、ほかに牝馬のラミシオン(La Mission)が牝馬路線三冠とカルロスペレグリーニ大賞を勝っている。
四冠達成したもの以外で三冠馬は、Melgarejo(1906年)、Chopp(1908年)、Silfo(1934年)、Sorteado(1938年)、Embrujo(1939年)、Tatan(1955年)、Gobernado(1964年)、El Serrano(1986年)、Refinado Tom(1996年)。

ペルー

  • ペルー三冠[60] - ポリャデポトリリョス(Clasico Polla de Potrillos)、リカルドオルティスデゼバリョース大賞(Clasico Ricardo Ortiz de Zevallos)、ダービーナシオナル
ダートの三冠体系。1955年のリオパリャンガが達成。さらに芝コースのナシオナル大賞アウグストB.レギーア(Clasico Gran Premio Nacional-Augusto B.Leguia)を勝つと四冠となり、1973年にサントリン(Santorín)が達成した[61]

チリ

異なる3団体が1戦ずつ行う三冠戦。10月のエルエンサーヨ(芝2400m)、12月のチリセントレジャー(ダート2200m)、2月のエルダービー(芝2400m)の3戦。これまでに11頭が達成[63]。詳細はチリの競馬参照。

オーストラリア

達成馬はMoorland (1943/1944年)、Martello Towers (1959/1960年)、Imagele (1973/1974年)、Octagonal (1995/1996年)、It's A Dundeel(2012/2013年)
2歳秋(おもに4月)に行われる、ニューサウスウェールズ州の2歳短距離三冠。1200m→1400m→1600mと距離が伸びていく。Dance Heroの年は3連闘、長くても中1週ずつの開催と、オセアニア特有の非常に短いレース間隔が特徴。
達成馬はBaguette(無敗 1970年)、Luskin Star(1977年)、Tierce(1991年)、Burst(牝馬 1992年)、Dance Hero(2004年)、Pierro(無敗 2012年)。

ニュージーランド

南アフリカ

達成馬はHorse Chestnut(1999年)、Louis The King(2014年)[70]
  • 牝馬三冠[71] - ハウテンフィリーズギニー、サウスアフリカンフィリーズクラシック、サウスアフリカンオークス
達成馬はIgugu(2011年)[71]

かつては州毎に三冠体系を設定していたが、こちらは現存しない。1999年に競馬運営企業のヒューメレラ(Phumelela)社が三冠を設定すると、その年にHorse Chestnutがこれを達成した。しかしこの制度はしばらくすると廃れた。2004/05シーズンにも新たな三冠ボーナスが企画されたが1シーズン限りで終わった[72]

南アフリカの三大都市ヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバンの各都市の代表的な競走。芝2000mのサマーカップ、芝2000mのJ&Bメット、芝2200mのダーバンジュライの3競走だが、。

香港

1991/92年シーズンに創設された、3歳以上馬によるシリーズ。2競走を勝つと200万香港ドル、3競走を勝つと500万香港ドルが与えられる[73]。達成馬はRiver Verdon(翠河 1994年)。
1993/94年シーズンの創設から1998/99年まではハッピーヴァレートロフィー(跑馬地錦標)、センテナリーカップ(百週年紀念盃)、チェアマンズプライズ(主席獎)が香港短距離三冠とされ、年をまたいで行われる形になっていた。2000年から2005年まではボーヒニアスプリントトロフィー(洋紫荊短途錦標)、センテナリースプリントカップ(2001年にセンテナリーカップから改称)、チェアマンズスプリントプライズ(2001年にチェアマンズプライズから改称)の3競走。
達成馬はMr. Vitality(活力先生 1995/1996年)、Grand Delight(喜勁寶 2003年)、Silent Witness(精英大師 2004年・2005年)。2006年に現在の3競走に改定されてからの達成馬はなし。

パート2国

トルコ

  • トルコ3歳三冠[74] - エルケック・タイ・デネメ(トルコ2000ギニー)またはディシ・タイ・デネメ(トルコ1000ギニー)のいずれかひとつ、ガジ賞(ガジ・ダービー、トルコダービー)、アンカラ賞(アンカラステークス、トルコセントレジャー)
2013年の競馬施行規則ではガジ賞(トルコのサラブレッド競走で賞金最高額)の1着賞金と同額の報奨金が与えられる。エルケック・タイ・デネメとディシ・タイ・デネメは同日に開催され、それぞれ3歳牡馬限定、3歳牝馬限定のためどちらかの勝利が条件となる。また、ガジ賞はトルコ内国産馬限定競走のため、内国産のサラブレッドしか達成できない。なお、トルコにはオークスに当たるクラシック競走としてクスラック賞があるが、牝馬の三冠競走としては扱われない。
達成馬はSadettin(1970年)、Minimo(1971年。唯一の牝馬)、Karayel(1973年)、Seren(1983年)、Uğurtay(1985年)、Hafız 2(1986年)、Bold Pilot 2(1996年)、Grand Ekinoks(2001年)。
  • アラブ三冠[74] - トルコ大国民議会賞、ニーボル賞、ヴェリエフェンディ賞
純血アラブによる三冠。2013年の競馬施行規則ではトルコ共和国賞(トルコのアラブ競走で賞金最高額)の1着賞金と同額の報奨金が与えられる[74]。ニーボル賞以外の2競走は5歳以上の古馬も出走できるが、三冠達成を認められるには4歳時に3競走を全勝しなければならない(アラブの競走馬のデビューはサラブレッドより1年遅れの3歳)。また、トルコ大国民議会賞はトルコ内国産馬限定競走のため、内国産のアラブしか達成できない。

インド

  • インド三冠[75] - インド2000ギニー、インドダービー、インドセントレジャー
  • インド牝馬三冠[76] - インド1000ギニー、インドオークス、インドダービー
  • この他、各競馬場主催者による三冠競走がいくつか存在する。

シンガポール

トリプルクラウンシリーズと銘打って様々な路線に「三冠」が設けられている。

マカオ

「三冠(Triple Crown)」シリーズと銘打った高額賞金戦が設けられている。

初戦のマカオギニーズは3・4歳馬、国内最高賞金のマカオダービーは4歳馬、マカオ金杯は全年齢大賞となっている。

ジンバブエ

  • ジンバブエ3歳三冠[79] - ジンバブエギニー、BAMMジンバブエ2000、ジンバブエダービー
ジンバブエの3歳三冠は、ジンバブエギニー(G3、芝1600m)、ジンバブエ2000(G3、芝2000m)、ジンバブエダービー(G3、芝2400m)とされている。

韓国

  • 韓国三冠 - KRAカップマイル(KRA컵마일)、コリアンダービー코리안더비)、農林部長官杯(농림부장관배
達成馬は、J.S.Hold(2007年)[80]Power Blade(2016年)[81]。2007年の一冠目はトゥクソム杯(뚝섬배[82]だったが、2008年に馬齢条件をKRAカップマイル(KRA컵마일)と入れ替えた。

その他の地域

ロシア・旧ソ連

  • 旧ソ連三冠 - МИカリーニン記念、ボリショイ・フシエソユツニー賞(Bolszoj Vsiesoyuzny Priz、ソビエト・ダービー)[83]、ソビエト社会主義共和国賞[84]
МИカリーニン記念は2歳馬最大の競走。ボリショイ・フシエソユツニー賞(ソビエト・ダービー)は3歳馬の競走。ソビエト社会主義共和国賞はモスクワで行われる古馬の競走。三冠達成馬は、1963年から1965年にかけて達成したアニリンなどで、アニリン以前には第二次世界大戦前の達成馬が2頭いる[84]

参考文献

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  • 『アーバンダート百科』山野浩一・著、国書刊行会・刊、2003
  • 『競馬の世界史』ロジャー・ロングリグ・著、原田俊治・訳、日本中央競馬会弘済会・刊、1976
  • 『サラブレッドの世界』サー・チャールズ・レスター著、佐藤正人訳、サラブレッド血統センター刊、1971
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  • 『凱旋門賞の歴史』第2巻(1952-1964)アーサー・フィッツジェラルド・著、草野純・訳、財団法人競馬国際交流協会・刊、1996
  • 『競馬百科』日本中央競馬会・編、みんと・刊、1976
  • 『奇跡の名馬』要目和明・大岡賢一郎・著、パレード・刊、2010
  • 『最新名馬の血統 種牡馬系統のすべて』山野浩一著、明文社刊、1970、1982

脚注

  1. 2002年と2003年のみ、大井競馬場のスタンド改築の関係で1790mで行われた。
  2. 三冠成立以前に、それぞれの競走をタカラガワが優勝している(1960年)が、セカンドホーリが三冠を達成した1969年の公営日本一選出において、セカンドホーリが「アラブ初の三冠馬」として触れられている。啓衆社『啓修地方競馬』1970年2月号、6頁。
  3. 『奇跡の名馬』p472でケイエスヨシゼンを「三冠馬」としている。ただし、どの競走をもって三冠とするかは明記されていない。

出典

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関連項目