三井生命保険
三井生命保険株式会社のデータ | |
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保険料等収入 | 5,076億76百万円(2017年3月期) |
保有契約高 | 20兆9,381億42百万円(2017年3月末、個人保険・個人年金保険) |
SM比率 | 914.5%(2017年3月末) |
格付け | AA-(R&I 保険金支払能力、2015年12月22日) |
三井生命保険株式会社(みついせいめいほけん)は、日本生命保険グループに属する日本の生命保険会社である。
歴史
1914年4月16日、高砂生命保険株式会社として、東京・銀座街の商店主たちを主な発起人として、東京市京橋区日吉町12番地(現・東京都中央区銀座8丁目)に創業。1926年11月、同社の大株主となった三井合名会社は、團琢磨ほか6名の新役員を選んで経営権を掌握。翌1927年2月、商号を三井生命保険株式会社と改めることを決議。同年3月、その登記を完了した。
戦後、相互会社となり、1947年7月25日、三井生命保険相互会社として営業を開始する。財閥解体の影響で、同年10月から1952年6月までは中央生命保険相互会社の商号で営業していたが、その後、三井生命保険相互会社に戻る。2004年4月、相互会社から株式会社に組織変更し、三井生命保険株式会社となる。
かつては、男女バスケットボール部も持っており、トップリーグで活躍していたが、男子は1999年、女子も2002年に休部となった。
財閥系であったものの朝日生命保険や富国生命保険と並ぶ業界中位の規模であり、平成不況期から保険料収入の減少と運用損失計上により業績は低迷を続けるようになり、2004年には財閥系生保では初となる相互会社から株式会社への転換を行った。当初は生き残りかけて財閥の枠を超えた三井住友銀行や明治安田生命保険の発足を起因とした、同じ融資系列にある住友生命保険との連携あるいは、T&Dホールディングスや第一生命のように株式上場を睨んだものとされていたが特に進展は無かった。しかしながら2008年の世界金融危機発生による運用損失の拡大により財務基盤が脆弱化したため、三井住友銀行・住友生命保険・三井住友海上火災保険・三井住友信託銀行ら三井グループ・住友グループ企業を引受先とする600億円の第三者割当増資を実施し、三井住友銀行が筆頭株主となった。なお、株式会社転換時の契約者には一定条件のもとで株式が割当てられている。
一方、投資運用を主業務とする子会社の三井生命グローバルアセットマネジメントは2002年に住友生命、三井住友海上、三井住友銀行の各子会社と統合して三井住友アセットマネジメントになった。
また、住友生命とは2009年に医療保険を主に扱うメディケア生命保険を共同出資で設立した。
2010年に本社を三井生命大手町ビルから大手町野村ビルと三井生命御茶ノ水ビルに、2013年にはダイバーシティ東京オフィスタワーに移転した(ただし、本店は大手町野村ビルに留まる)。
2015年8月、日本生命保険が買収に乗り出して交渉中であることが報道された[1][2][3]。同年9月11日に両社の経営統合が基本合意され[4]、日本生命保険は同年11月9日から12月21日まで株式公開買付けを行い、同年12月29日付で普通株式の92.16%と優先株式の全てを取得し、親会社となった[5]。その後優先株式の普通株式への転換により日本生命保険の議決権割合は96.34%に達し、株式売渡請求が行われ、2016年3月11日付で日本生命保険の完全子会社となった[6]。この後に三井住友銀行に11%、三井住友信託銀行に2%、三井住友海上火災保険・三井物産・三井不動産に各1%、他三井グループ会社1%の計17%の株式譲渡が行われ、最終的な持株比率は日本生命保険83%、三井グループ17%となる予定である[7]。
2016年4月1日、三井グループの社長会・二木会を退会した[8]。
三井グループ関連の保険会社
- 直販系損保である「三井ダイレクト損害保険」は、当社も出資しているが三井物産が設立母体であり、現在はMS&ADインシュアランスグループホールディングス(旧:三井住友海上ホールディングス)の子会社である。
- 1996年の保険業法の規制緩和時に当社が設立した生保系損保子会社である「三井ライフ損害保険株式会社」は、2003年に保険契約を三井住友海上火災保険へ移転し、清算となった。
- 逆に三井海上火災保険が設立した損保系生保子会社である「三井みらい生命保険株式会社」は、2001年に住友海上ゆうゆう生命保険と合併し三井住友海上きらめき生命保険となり、2011年にあいおい生命保険と合併し三井住友海上あいおい生命保険となった。
関連会社
- 三生保険サービス株式会社 - 保険契約確認業務
- 株式会社三生オンユー・インシュアランス・マネジメント - 保険代理業務
- 三生キャピタル株式会社 - ベンチャーキャピタル業務
- 三友サービス株式会社 - 物品販売業務
- 株式会社ポルテ金沢 - ビル管理業務
- エムエルアイ・システムズ株式会社 - システム開発・運行等のシステム関連業務
- 三生収納サービス株式会社 - 収納代行業務
- 日本企業年金サービス株式会社 - 企業年金の契約管理・システム開発にかかる業務
番組スポンサー
殆どが番組終了、および過去である。また、正月の特番に提供する事がある。
- 『買ッテ来ルゾト勇マシク』(読売テレビ制作・日本テレビ系)- 同社とTDKがスポンサー。
- 『ドラえもん(第2作第1期)』(テレビ朝日系) - 1980年代から90年代にかけて番組スポンサーだった。
- 『ドラえもん(第2作第2期)』(テレビ朝日系) - 当番組の特番(映画のテレビ放送や1時間スペシャルなど)にてスポンサー。
- 『まんが世界昔ばなし』(TBS系) - 同社と三菱鉛筆がスポンサー。
- 『FNN NEWSCOM』(フジテレビ系)
- 『恋のバカヤロー!』(TBS系)
- 『独占SPORTS情報』(日本テレビ系)
- 『知っとこ!』(毎日放送制作・TBS系)- 2014年4月5日より番組スポンサー。
- 『報道特集』(TBS系) - 2014年10月4日より番組スポンサー。2016年9月24日放送をもって降板。同年10月1日放送より親会社の日本生命が後任スポンサーを務める。ただし、2017年3月末をもって降板※現在放送中。
参考文献
脚注
- ↑ 毎日新聞. “日生:三井生命を買収へ…首位奪還目指す”. . 2015閲覧.
- ↑ 日本放送協会. “日本生命が三井生命買収で大詰めの交渉”. . 2015閲覧.
- ↑ YOMIURI ONLINE. “日生、三井生命を買収へ…11年ぶり大型再編”. . 2015閲覧.
- ↑ 日本生命保険相互会社及び三井生命保険株式会社の経営統合に関する基本合意書締結について
- ↑ 2015年12月22日付臨時報告書
- ↑ 2016年1月27日付臨時報告書
- ↑ 日本生命保険相互会社及び三井生命保険株式会社の経営統合に関する統合契約書締結及び公開買付けの開始について
- ↑ 『週刊ダイヤモンド』2016年4月2日号、43-44頁。