万延元年遣米使節

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万延元年遣米使節(まんえんがんねんけんべいしせつ)

幕末,万延1 (1860) 年日米修好通商条約 (安政五ヵ国条約 ) の批准書交換のため,江戸幕府がアメリカに派遣した最初の幕末遣外使節。正使に外国奉行新見 (しんみ) 正興,副使に同村垣範正,立合いに目付小栗忠順が任じられ,幕臣のほか佐賀,熊本,仙台,加賀,土佐その他諸藩の藩士をも随員に加えた 77人が,同年1月アメリカ艦『ポーハタン』号に搭乗。別に木村喜毅 (芥舟) ,勝義邦 (海舟) は中浜万次郎福沢諭吉らを加えた総勢 96人で幕府がオランダから購入した『咸臨丸』でサンフランシスコまでこれに随行,同乗のアメリカ測量船員たちの援助で日本人初の遠洋航海に成功した。使節一行はハワイを経由してワシントン D.C.で大統領 J.ブキャナンに謁見し,批准書交換をすませた。当時の日記,紀行類は『万延元年遣米使節史料集成』 (7巻) その他に収録されている。



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