レッド・エール

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レッド・エールビールスタイルの一つである。液色が銅色といった赤い色であることが多い。『ビアスタイル・ガイドライン 1208』ではレッド・エールそのものは記載されておらず[1]、以下のいずれかを指してレッド・エールと呼んでいることが多い。

アイリッシュスタイル・レッドエール

アイリッシュスタイル・レッドエール英語: Irish Red Ale)は、アイルランド発祥のエール[1]アイリッシュエールとも呼ばれる[2]。代表的な銘柄としてキルケニーEnglish版が挙げられる[2]

『ビアスタイル・ガイドライン1208』ではアイリッシュスタイル・レッドエールを以下のように定義している[1]

  • 色合いは、明るく赤みがかったアンバーないし銅色から明るい茶色。
  • ホップの苦味とフレーバーはミディアム・レベルだが、アロマは感じられないことが多い。
  • アルコール度数は4%から4.5%
  • IBU 20から28
  • SRM 11から18

アメリカンスタイル・アンバー

アメリカンスタイル・アンバー英語: America Style Amber)、単にアンバーエール英語: Amber ale)、レッドエールと呼ばれることもある。アメリカ合衆国発祥のエール。

アメリカ品種のホップを使用し、苦味とフレーバーが際立っていることが特徴[1]

『ビアスタイル・ガイドライン1208』ではアメリカンスタイル・アンバーを以下のように定義している[1]

  • 色合いは、ライト・カッパーからライト・ブラウン。
  • ホップの苦味とフレーバーはミディアム・レベル以上
  • カラメル香を伴ったモルト風味もミディアムから、より強め。
  • アルコール度数は4.5%から6%
  • IBU 30から40
  • SRM 11から18

インペリアル・レッドエール

インペリアル・レッドエール英語: Imperial Red Ale)、単にインペリアル、またはダブル・レッドエールと呼ばれることもある[1]。アメリカ合衆国発祥のエール。

アメリカン・アンバーエールよりもさらに高いアルコール度数と苦味が特徴[1]。使用するホップは、アメリカ品種に限らず、英国品種、ドイツ品種でも良い[1]

『ビアスタイル・ガイドライン1208』ではインペリアル・レッドエールを以下のように定義している[1]

  • 色合いは、ディープ・アンバーからダーク・カッパー。
  • アルコール度数は7.9%から10.5%
  • IBU 55から85
  • SRM 10から15

フランダース・レッド・エール

フランダース・レッド・エール英語: Flanders red ale)は、ベルギーウェスト=フランデレン州が発祥のエール。製品によって強弱はあるものの乳酸味があるのが特徴[1]

『ビアスタイル・ガイドライン1208』ではフランダース・レッド・エール(ベルジャンスタイル・フランダース アウトブライン、アウトロート・エール)を以下のように定義している[1]

  • 色合いは、ディープ・カッパーからブラウン。
  • アルコール度数は4.8%から6.45%
  • IBU 15から25
  • SRM 12から20

出典

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 ビアスタイル・ガイドライン 1208 (PDF)”. 日本地ビール協会. . 2017閲覧.
  2. 2.0 2.1 『日本ビール検定公式テキスト』 マイナビ出版、2016年、2016年6月改訂版。ISBN 9784839958428。